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音市音座2020、10周年アニバーサリーは、無観客配信ライブで初の2DAYS!「ライブができたこと、感謝しています!」【音市音座2020 ライブレポート】

2020/11/01 12:00
[Live Report]
10th Anniversary 音市音座 2020【無観客配信ライブ】
2020/9/5(土)・6(日) 日本ガイシホール

音市音座2020、10周年アニバーサリーは、無観客配信ライブで初の2DAYS!
「ライブができたこと、感謝しています!」(根本要 / スターダスト☆レビュー)


スターダスト☆レビューがホストバンドとなり、ゲストアーティストが名曲の数々を披露する夢のコラボレーションライブ、音市音座。
2010年の庄内川河川敷特設ステージの招待ライブからスタートし、記念すべき10周年を迎えた今年は、新型コロナウィルスの影響により無観客配信&初の2DAYS。リニューアルした日本ガイシホールにて9月5、6日に開催された。

開場時間過ぎにログインすると、スターダスト☆レビューの楽曲と共に名古屋の街の映像が次々に映し出され、コメント欄では音市ファンのワクワクしたトークで盛り上がっている。たちまち気分が高揚し、いよいよ!という時、目に飛び込んだのは会場となる日本ガイシホールの最寄り駅。改札を抜けて線路を越える“あの道”が徒歩のスピードで映されてゆく。“今、みんなで心ひとつにガイシに向かって歩いている”。配信という形でもライブを体感できるような演出に胸が熱くなる。


「みなさん、お元気ですかー!」スターダスト☆レビューの根本要の笑顔で始まった音市音座、初日のゲストは、KAN / 鈴木雅之 / 藤井フミヤ / 吉田山田 / 渡辺美里(敬称略、五十音順)。ステージの下に設けられたゴージャスなソファにそれぞれくつろぐ、サロンのような雰囲気の中トークが進み、ソーシャルディスタンスを保つ円陣で気合い入れならぬ気合い抜きが行われ、スターダスト☆レビューがステージへ。『木蘭の涙』『銀座ネオン・パラダイス』そして新曲『偶然の再会』を披露した後、「めくるめくバックバンドの仕事をさせてもらいます!」と吉田山田を招きいよいよ饗宴がスタート。活動期間が音市音座とほぼ同じ年だという吉田山田が『RAIN』『約束のマーチ』を歌い上げ、「本当に楽しそうに長く音楽をやってらっしゃる姿が、我々の希望です」と40周年のスターダスト☆レビューに敬意を表し、『魔法のような』をコラボで披露。


次に「最もいじりやすい人です!」と紹介されたのは音市音座最多出場のKAN。
真っ赤な衣装に宝塚スターのような羽根で登場するやいなやツッコミされたKANが、視聴者からのコメント画面をのぞき込むシーンも。『すべての悲しみにさよならするために』では根本要がグランドピアノの上に立ち、風を浴びながら演奏。ふと下を見ると送風機を持っているのは吉田山田のふたり。さすが音市音座、ゲストは時にコーラス、時に奏者、時にダンサー、さらに演出スタッフにもなる。『桜ナイトフィーバー』では根本要に続きKANもピアノお立ち台に。歌い終わって息絶え絶えにピアノの上で伏せるKANに視聴者から「お疲れ様」のコメントが飛び込む。生配信だからこそのやりとり。そして弾き語りで歌われたのは『世界でいちばん好きな人』。


次に「スーパーボーカル!」という声に登場したのはと渡辺美里。デビュー35周年を迎えて初めてのライブがこの音市音座という想いを語り、『10years』『恋したっていいじゃない』でステージを盛り上げる。思いがけないアニバーサリーイヤーに対し、「勇気を持って進んでゆく力を持ち歌っていきたい」と歌ったのは『オーディナリー・ライフ』。


全員参加の川柳コーナーで盛り上がったトークタイムを挟み、後半戦登場したのは藤井フミヤ。『TRUE LOVE』『白い雲のように』のあと、スターダスト☆レビューと共有する数々のイベントエピソードを披露。歓声や拍手をじかに感じるライブへの想いのあと『夜明けのブレス』がホールに響いた。


「変わらぬ歌声に敬服しております!鈴木雅之!」。根本要の呼び声に、ステージに上がるかと思いきや「まるでマーチンさんのリビングのよう」とゲストから言われたソファに座ったまま鈴木雅之が歌い始めたのは『恋人』。やがてステージに上がると、まさかのピアノお立ち台に。送風機で盛り上げるのはKAN。ここだけのシーンに湧きたつライブはそのままソロで新曲『DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理』へ。そして歌われたのは、鈴木雅之の40周年記念アルバムにスターダスト☆レビューがコーラスで参加し、MVも撮影した曲『ランナウェイ』。KAN、藤井フミヤ、そしてスターダスト☆レビューの林“VOH”紀勝がコーラスで参加。



まるでクライマックスのような熱いステージは、真のクライマックス、名曲パレードコーナーへ突入。吉田山田『日々』、KAN『愛は勝つ』、渡辺美里『My Revolution』、藤井フミヤ『NANA』と、歌ったゲストがそのまま残り、ライブはどんどんゴージャス化。最後に鈴木雅之がステージに上がると全員が白い手袋をつける。「今夜このライブを観てくれているすべての人へ、愛とエールを込めて!」と『め組のひと』が。ラスト曲は全員で合唱するスターダスト☆レビュー『愛の歌』。アンコールはリレー形式の『今夜だけきっと』。「やんちゃなライブだった」と根本要が振り返るのも納得の、ゲスト同士の絆も楽しめる粋なパフォーマンスショーを魅せてくれた。




続く2日目のゲストは「大人なライブにしたい」と託された、小田和正 / ゴスペラーズ / 杉山清貴 / 矢井田瞳(敬称略・五十音順)。
スターダスト☆レビューの『夢伝説』『還暦少年』『偶然の再会』に続いたのは、「ヤイコはいつどこでもフルスロットル。すごい人です」と紹介された矢井田瞳。2014年に音市音座に出演した時の楽しさを語り、歌ったのは『Ring my bell』。「デビューした時はまさか20周年を迎えられるなんて思ってもいなかった」と、音楽を続けられているすべてに感謝を込めて『Life’s like a love song』を披露。続く3曲目は、聴いた人の力になれるようにと作った新曲のスタ☆レビバージョン『あなたのSTORY』。


次のゲストはスターダスト☆レビューがアマチュア時代から親交がある杉山清貴。尽きない思い出話を挟みながら、「多くの人たちが画面の向こう側にいると思うと力強いですね」と弾き語りで歌ったのは新曲『Other views』、『あの夏の君と』。そしてスターダスト☆レビューの演奏で『ふたりの夏物語』。杉山清貴が「スタ☆レビがいなかったらこのイベントは成立しない。スタ☆レビが日本にいる、これは宝。日本にこんなバンド、他にいない」と語ると、根本要は音市音座への想いを話し始めた。「小田(和正)さんの『クリスマスの約束』という音楽番組で、ミュージシャンが人の曲を歌うと同じ曲でも味わい深さがある、と教えてもらった。ミュージシャンが集って、バックボーンがあるオリジナル曲を、こうしてみようか、ああしてみようかとやると、交わる人たちによって色も変わってくる。そんなコラボレーションをしたくて、音市音座を始めて10年。感慨深い。今、新型コロナの影響でこんな状況だけれど、それでも配信という形を取れています。どうやったら音楽を届けていけるんだろう?音楽によって心を強くしたり、慰められたり、希望を持つ人がいてくれたらと思いながらやってきました。これからも素晴らしいものを作っていきたい」


次に登場したのはゴスペラーズ。♪日本の真ん中 名古屋から 画面越しのあなたへ この歌を贈ろう♪と挨拶代わりの歌でステージを一気に彼らの色にして『ひとり』『星屑の街』が歌われ、「我々がこの業界で最も尊敬するバンドをお呼びします!」とスターダスト☆レビューを呼ぶと、「誰にでも言ってるんだろ!」と笑いながらスターダスト☆レビューがステージへ。ゴスペラーズが学生の頃からスターダスト☆レビューに憧れていた話をすれば根本要が「こんなに売れてるんだから、そろそろ楽器買えば?」と、コントのようなやりとりが。そして「さあ、みんな一緒に踊りましょう!」とダンス・ナンバー『1,2,3 for 5』へ。


ここで初日同様、配信視聴している人たちに「どうぞ休憩してください」の想いを込めたトークタイム。それぞれの近況や名古屋にまつわるエピソード、川柳コーナーが繰り広げられた後、始まったのは小田和正&スターダスト☆レビューからなるオダ☆レビの世界。
「解散したことがないから再結成とは言わないけど」と、初めて一緒にライブをした秘話が語られる。そんなオダ☆レビの1曲目は『キラキラ』。「今回、何回かリハーサルやらせてもらって、何度かグッと来たね。リハでグッと来ることはそんなにないんだけど。何か感じるものがあったんだね」そんな小田和正の言葉に、真摯な空気が流れる。『トワイライト アヴェニュー』のあと歌われたのは、『木蘭の涙』『たしかなこと』『YES-NO』。




クライマックスのヒットパレードはゴスペラーズ『永遠(とわ)に』、杉山清貴『さよならのオーシャン』、矢井田瞳『My Sweet Darlin’』、小田和正『ラブストーリーは突然に』と、“あの頃”に想いを馳せるナンバー。ラスト曲は2日目も全員で合唱するスターダスト☆レビュー『愛の歌』。そしてアンコールにはやはりこの曲、この悲しみはいつか遠くに消え去る、今だけのものだという願いを込めて選曲したという『今夜だけきっと』。ラストフレーズのアカペラが、いつまでも胸に響いた。


コラボにより生まれ変わる音楽の楽しさを、無限の彩りで繰り広げる音市音座。
「次はライブ会場でお会いしましょう!」根本要が視聴者に向かって感謝と約束を伝えた後、画面には打ち上げ花火が次々と。これぞ音市音座!なライブは華やかな余韻と共に幕を閉じた。


Text by 早川矢寿子
Photo by 新澤和久


★10th Anniversary 音市音座 2020【無観客配信ライブ】
2020/9/5(土)・6(日) 日本ガイシホール
<9/5(土)出演アーティスト>
KAN / 鈴木雅之 / スターダスト☆レビュー / 藤井フミヤ / 吉田山田 / 渡辺美里 ※五十音順
<9/6(日)出演アーティスト>
小田和正 / ゴスペラーズ / 杉山清貴 / スターダスト☆レビュー / 矢井田瞳 ※五十音順

音市音座 Official Website
https://www.sundayfolk.com/go/otoichi20

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