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結成10周年を迎え動画配信も絶好調! 夏ソングで両声類ハモリの真骨頂を発揮!

2020/08/15 14:00


カバー動画がチャンネル総再生回数1,000万回超え。今も記録を更新し続ける地元ロックバンドEARNIE FROGs。
今年の7月15日、結成10周年を迎え、記念すべき結成日に「ラムネサイダー」をリリースした。
春をモチーフにした前作「アルナイル」から今作は夏へ。
両声類といわれる男女混声のハモリは、まさにサイダーの泡のように透明感にあふれキラキラしている。
自粛期間も精力的にユーチューブで動画配信していた彼ら。
少しずつまた元の環境に戻りつつある今、それぞれ何を思うのか。メンバーに集まってもらった。

三木正明(Gt/Vo)、おがた(Ba/Vo)、テラオ(Gt)、ゆかちん(Dr)



三木「クリアさを崩さないよう、やまびこ感をキープするのが歌っていて大変でした」


――まず7月15日で10周年を迎えました。おめでとうございます!

全員:(拍手)。

――10年ひと昔と言いますが、振り返っていかがでしょう。

三木:ひと昔やっちゃいましたね(笑)。

テラオ:いろいろありすぎて。節目を迎えていろいろ振り返ってるんですけど、純粋に続けてこられてよかった気持ちが前面に出てきます。10年続けて今が一番楽しいと僕は思えてて、それが今おっきい気持ちです。

ゆかちん:初めて会った時のことを昨日のように思い出せるくらい鮮明に覚えてます。10年続けることなんてめったにないし、10年何かを続けるって大変なことだと思うんですよ。我ながらすごいなって。みんなとやれてよかったなって思います。

三木:やめるつもりは全然なかったですけど、続けようと思って続けたバンドというよりは、いろんなことをやってたら10年経ったっていう感覚です。その分、大変なこともいっぱいで、始めた頃に比べるとはるかに大きい。それも含めていま楽しんでます。そういうことは有り難いなと。メンバーチェンジもなく、結果メンバーのことを信頼してるんだなと。

おがた:これしかやってきてないので、長いことやってるなと思いもありつつ、10年と言われるとけっこう長いんで、気づいたら過ぎてたなって感覚もけっこうありますね。


――10年目にしてコロナの影響でいろいろ環境が変わってきたと思うんですが、音楽活動は大変ですよね。

テラオ:ずっとYouTubeやってました。

メンバー:(笑)。

――そうそう配信してますよね。

テラオ:音楽もパソコンでみんな作ってるんで、それでも共有できますし、家にいながらでもやるべき作業はあって。YouTubeも自粛入るぐらいからめちゃめちゃ本数増やしたので超絶忙しくなってて、自粛期間中だったけど忙しさはどんどん増していくみたいな。

――週4で配信してますよね。

テラオ:やばいッスよ、もう(笑)。

――リリースに関しては、今年は季節に合わせて発表すると宣言していますが、そもそもどういう経緯で?

三木:事務所の社長も含めミーティングをしてて、一年の中で目標に向かって進んでいこうと考えた時に、春夏秋冬でリリースしておくことがすごく大事だなって。CDをまったく出さないか、コンスタントに出すかのどちらかで、圧倒的に後者が大変なんですけど、それぐらいやった方がいいよって思ったんですよね。

――春ソング「アルナイル」に続きリリースしたのが夏ソング「ラムネサイダー」。リリース日が7月15日ですね。この日にって決めてたんですか?

全員:たまたま。

ゆかちん:全然。

三木:そう言えば15日は、、、しかもCDリリースだわ。

テラオ:気づいたらなってた。

――どんな夏の曲にしようと。

三木:テラオ君が最初にオケを作ってくれて。

テラオ:春夏秋冬に出していくことを決める前から作曲自体は進めてて、ストックの中から夏っぽい曲を選び、「ラムネサイダー」に決まったんです。これ作ってる時は、夏はあんまりイメージしてなくて、その時やりたいサウンドを詰め込んでいって、出来上がったのを聴いたら、うわあ夏っぽいなって。夏の爽やかな感じになったから、「ラムネサイダー」という仮タイトルをつけておきました。オケを先に作らせてもらって、それに歌をつけてもらうっていうアーニーのよくある作曲スタイルなんですけど、おがたがキャッチしたイメージを膨らませてもらって詞とメロディがついたっていうのが「ラムネサイダー」の曲のカタチになってますね。

――おがたさんはどう感じて詞に落とし込んだんでしょう。

おがた:オケの雰囲気がキラキラして晴れた海みたいな印象だったのと、「ラムネサイダー」というタイトルがついていたので、炭酸飲みたくなるのって夏だなっていうくらいの単純な発想から始めました。

――透明感あるサウンドにもっていくためにこだわったことは?

テラオ:ギターの音の種類にはクリーンな音とロックのように歪んでる音がおおまかに分けてあるんですけど、意外とそれがきれいに混ざってる時に浮遊感と透明感が生まれるイメージがあって、ギターはそのバランス感を大事にしました。いつもはだいたいロックで、イケ〜っみたいにアンプで大きい音出す感じなんですけど、今回はいい配分で作ろうとイメージはしました。

ゆかちん:最初はロックっぽさもあるのかなと思ってたんですけど、やってくうちに印象が変わって、テンポ感やリズム感がハイテンション過ぎず、でもローテーション過ぎずみたいにもってくのはちょっと苦労した感じですね。ノリはいいんだけど、軽い感じじゃないっていうか。どっしりしてるんだけど軽やかみたいなところを狙ってくのが難しかったですね。音も鳴りすぎてないけど聴こえるみたいな。結果いいカタチになってよかったです。

三木:毎回こだわりだらけなんですけど、この曲に関してはセクションによって歌ってる人が全然違うんですよ、おがただけの所もあったり、僕だけの所もあったり、二人の上下が入れ替わったり。そこもこだわりですし、ロングトーンが長いんですよ。やまびこがけっこうあり、そのやまびこのクリアな感じを崩さないようにキープするのが歌っていてけっこう大変で。

――追いかけっこしているような感じですよね。

三木:そうですそうです。息が切れてしまってもいいかなと思ってたんですけど、ずっと残ってる方が波の感じが表現されていいなって。レコーディングの時は編集とかじゃなくて声で保った方がクリアさを出せたんで、それは時間をかけたポイントですね。

おがた:やまびこの所も絶え間なく波がかぶさってくるようなイメージですね。そういう所からメロディが途切れないようにと思ってました。あとは曲ごとに歌い方をちょっとずつ変えていて、今回だと曲の内容が若い頃のキラキラした思い出をちょっと思い返してるみたいな歌詞になってるんで、ちょっと青春ぽい、青さが見えるような。そういう部分は声をしっかりとした歌声じゃない声で歌うことで出せたかなって思ってます。危うさとかちょっと不安定な感じを。


――海を背景にしたMVはまさにそんな感じですよね。撮影はどちらで?

三木:日間賀島です。

――やっぱり地元の海なんだ。

三木:めっちゃ都会っていうイメージではなかったんだよね。

テラオ:最初の着想は、海沿いの堤防を女の子がずっと歩いてて、それがワンカメぐらいでいい。あとは歌詞だけ表示されてて、女の子がずっと歌って歩いてるみたいな感じで。それを監督に伝えて、撮るなら海がきれいな所がいいよねって話してて、ロケハンで日間賀島行って。

――自分たちで行ったんですか?

テラオ:行きました行きました。カメラマンさんに紹介してもらったモデルさんも夏にぴったり合いそうって、ほぼ即決でした。

――今までにないMVですね。

テラオ:そうですね。メンバーが出なくて、一人の子にフォーカスしてMVが進行するっていうのをやってみたかったんで、満足してます。

――そしてもう1曲は「at the time」。ともに”泡”というフレーズが出てきますが、これは狙って?

おがた:狙ってないんです(苦笑)。作ってる時はこの2曲を一緒に収録するという計画はなくて。「ラムネサイダー」の主人公と「at the time」の主人公が同一的なくくりにはなったんですけど。

三木:狙って作りましたと言ったらかっこいいんだけどね(笑)。

おがた:とにかく曲を作っていて、夏に出すんだったらどれかなあってストック曲を並べてコレとコレじゃない?って。

三木:その時に“泡”気づけばよかったね。

おがた:その時に私“泡”ってちょいちょい言ってた。

三木:ああ、確かにモチーフ的にね。

――ラップ調というのがまた斬新。それもよくある感じのコテコテではない。

三木:もともと僕はけっこう好きで、おがたもそういうモードの曲をよく聴いていて、今まではそういう曲を入れる機会がなかっただけです。いわゆるラップなんですけど、歌い方を変えてちょっとメロディにも聴こえなくはないような感じにできてよかったと思ってますね。

――“流れていく 明日へ bye-bye”というフレーズが耳に残りました。この曲の歌詞にはどんな思いが。

おがた:これも「ラムネサイダー」と一緒で、テラオが作ったオケでタイトルもついててって状態で。

――前作もそうでしたね。テラオさんが最初に付けた仮タイトルがそのまま生かされるという。

テラオ:基本そのスタイルで(笑)。

おがた:オケにはメロウで擦れた雰囲気もあったりしたので、華やかではない印象を受けました。あとタイムってタイトルに付いてるから時間について考えて、時間を振り返るのはたぶん1日のうちで夜が多いと思うんで、夜って疲れてるよなって(笑)。私は社会人経験がないので想像で書いてる所が今回は多いんですけど、社会人がその日の疲れを寝て次の日元気っていうのはないと思うんですよ。リラックスできるお風呂とか、流れてく泡と一緒に流れていったらいいなと思うんですけど、流れないんで明日に持ち越そうという感じです。

――なるほど。いかにもな励まし方ではなく、それでもいいよみたいな感覚の励ましソング。

おがた:違和感持ちつつやり切れない思いもあるけど、そのまんまやり過ごしちゃうみたいな。忙しく生活してる人はよくあるんじゃないかと思って書いた感じです。

テラオ:捉え方がおがたっぽいなってありますね。僕は抵抗していくことが多いというか、嫌なことがあったら納得いくまでぶつかっていかないと次に進めないタイプなんですけど、おがたは許容するというか。妥協ではないんですけど、メンバーの中で許す力が一番強い気がする。その捉え方がいいなと。

ゆかちん:この話に限ったわけじゃないんですけど、あ、こんな言葉あったんだってことがけっこうありますね。どれがってわけじゃないんですけど、こういう気持ちや言葉があるんだって。メロにのってると、すっと入ってくるというか。

――それでいくと、「ラムネサイダー」では“♪〜”と書かれている箇所を、“ドレミファソラシドレミ”って歌っていて、洒落てるなって思いました。

三木:しかも“ド”で終わらずに“ドレミ”までね(笑)。


おがた「ユーチューブでも活動してるんで、垣根を越えて会いに来て欲しい」


――5/9に無観客の生配信ライブをしていらっしゃいますが、いかがでしたか?

三木:意外と楽しかったです。目の前にお客さんがいないので、もっと淋しい気持ちになるかと思ったんですけど、意外とそんなこともなくて、ちゃんと観てくれてるのを感じながらできました。まあ、コメント見られたりもしましたし、こういうカタチのライブもできるんだなと、世界的にも増えてくんだろうと思いました。ただできなかったこととか、反省点もいっぱいあって。

――反省点とは?

三木:それは演奏という面もあるんですけど、届き方とか届け方、システム的な部分だったり、もっとやれた所もあるかなと。そういうのを払拭した上で、ロスなく届けたいなと。

――9/24にもCOVER NIGHTの生配信があります。前回よりパワーアップした姿をお見せできそうですね。

三木:そうですね。より洗練されたライブになればいいと思ってます。

テラオ:配信自体はYouTubeでけっこうやってたんで、それの延長線上みたいな感じですかね。だから割と鮮明にカメラの向こうに人がいるのもイメージできたし、5月の時はなにより自粛明けたばかりのタイミングで、でっかい音、純粋に楽しいみたいな感じでした。

全員:(頷く)。

ゆかちん:やっぱいいですね。スポットライト浴びてステージで演奏するっていうのは何物にも代え難いものがありますね。

――ちなみに配信ライブで気になったコメントありますか?

ゆかちん:「ホール・ニュー・ワールド」を男女逆で歌ってた時に、三木姫って呼ばれてるのを見てめっちゃ笑いました。

全員:(爆笑)。

――とうとうお姫様になっちゃいましたか(笑)。お二人の声は両声類とも表現されてますしね。

テラオ:あれはニコニコ動画とかでちょっとアングラな感じのネットスラングがあって、男性なのに女性の高い声出せるとか、女性なのに男性の低い声が出るから、性別超えて両声類と。

三木:バンド名もカエルですし。

ゆかちん:両生類(笑)。

――その声をいかしたハモリ動画もずっと話題ですけど、二人の間で最近、感触がよかった曲は?

おがた:最近なにやってたか記憶が。

三木:やり過ぎてね。ん〜、YOASOBIの「夜に駆ける」とか。自分的には満足いくようなものが録れて、出来上がったものに関してもいい意味、どっちが歌ってるのかわからない。

――ほんとにどちらの声かわからなくなる時があります。

三木:僕らもわからなくなる(笑)。

――そういう技ができるバンドって、アーニーしか私は知りません。

全員:お〜。

三木:昔はそれをセーブして結果わかんないようにしてたんですけど、今は結果そうなるような感じにしていて、そういう意味ではストレスもないですし。

――お二人の特性をいかした音楽実験室も面白いです。最近では「残酷な天使のテーゼ」をどこまでキーを高くして歌えるか。サイコーでした。

全員:(笑)。

三木:パトスね(笑)。あれはおもしろかったね。

ゆかちん:3人で話して、みんなが知ってるド定番の曲でいこうかと。それで「残酷な天使のテーゼ」にしたんです。

――+12キーまで挑戦してましたね。少し前だと女子アナに「紅蓮華」のハモリを伝授する企画も興味深かったです。

テラオ:望木アナがそもそも上手かったっていうのもありますね。

ゆかちん:私だったら無理なんで、望木アナすごいなあと。

テラオ:早かったよね。

三木:撮影の時間があまりなかったので、けっこうなペースで次へ次へ進んだんですけど、それについてきて下さって。

――教え方がよかったのでは? 発声のメカニズムを教える授業の三木先生もとてもわかりやすかったですよ。

三木:どうなんでしょうねえ。それが僕らのお客さんにどう見えるのか。

――アーニーはどこに向かっているんだろうと(笑)。

全員:(笑)。

三木:いろんなタネを蒔いてますね(笑)。

――実際、11年目に向けてどう進んで行くんでしょう。

おがた:節目とかではあんまり考えてないかな。

三木:ただ去年から新しいことをたくさんやらせていただいて、新しい自分たちと会えて、それは応援してくれる皆さんのおかげ。だからもっともっと還元したいです。

――音楽的にもどんどん進化してますね。

テラオ:雑食? 取り入れ方が上手い4人が集まってるんで、時間を重ねれば重ねるほど、新しい情報が次々に落とし込まれて、それを怖れることなく前に行ける。柔軟になんでもやれてるかなとは思います。

――信頼関係がちゃんと築かれているからでしょうね。

テラオ:ぶつかりはするんですけど、コレやってみたいと思ったら否定はせずに1回やってみてそれがいいカタチになってるかなって。たとえば「at the time」なんかは生ドラムの音とか実際に弾くベースの音じゃなく、全部パソコンで打ち込んで作ったものが歌詞になり、しかもラップっぽいものを付けてくれて。そうやって成りたつっていうのがすごい面白いなって。

――最後に地元のファンに向けてお願いします。

おがた:ライブハウスでライブっていう従来の楽しみ方ができず、復活しつつあるけどこの先どうなるかわからない。幸い我々YouTubeで活動していて、配信でライブができるので、直接対面しないですけど電波にのせて届けられるので、会いに来てというと語弊があるんですけど、垣根を越えて会いに来て欲しいなって思います。

三木:みんな大変な時期で、音楽業界も我々も変化がある状態なんですけど、音楽はなくならないですし、大変な人にこそ、音楽は待っていてくれる、存在してくれている。我々の音楽がそういう存在になればいいなと思うんで、変わらずに音楽に触れて欲しいなと思います。

ゆかちん:1日も早くみんなとライブがしたいなという思いが日々募ってます。うちらはずっと未来に向けての話をしてて、この先、明るい未来しかないんで、その日が絶対来るので楽しみに待っていて下さい。

テラオ:EARNIE FROGsをYouTubeで検索!


インタビュー・文/深見恵美子



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