記事詳細

結成20周年のロットンの魅力が凝縮された、京都の世界遺産・東寺で行ったスペシャルライブが映像化

2020/06/29 12:00

1999年に京都で結成されたロックバンド・ROTTENGRAFFTY。主催している京都の冬の風物詩となっている大型フェス「ポルノ超特急」は毎年ソールドアウトするほどだ。彼らは昨年結成20周年のアニバーサリーイヤーを迎えた。そんな彼らが「ロットンの日」である6月10日にLIVE Blu-ray / DVD「ROTTENGRAFFTY LIVE in 東寺」をリリースした。この作品には京都の世界遺産”東寺”で行われたワンマン公演の模様がDisc1に、Disc2にはバンド史上最大キャパシティで行われたツアー「20th Anniversary Beginning of the Story 〜We are ROTTENGRAFFTY〜」のファイナルとなったZepp DiverCity公演の模様が収録されている。これまで地元京都に重きをおいて活動してきたロットンだからこそできた東寺でのライブは、いったいメンバーにとってどんなライブだったのか。NOBUYA(VOCAL)とN∀OKI(VOCAL)に話を聞いた。



――昨年は結成20周年のアニバーサリーイヤーでしたが、どんな1年になったでしょうか?

NOBUYA:結成したときに20年続けられるとは思っていなかったですけど、20周年をバンドの一番良い状況の時に迎えられたなと思っていて。それこそ結成当初は考えもしなかった場所でライブができるようになったり、20年積み重ねてきたからこそ立てるステージがあったりしてそれはうれしかったですね。

――20年積み重ねてきたからこその1年になったんですね。

NOBUYA:そうですね、ロットン史上最も濃密な1年になったと感じましたね。これまで活動し続ける中で切磋琢磨してきたバンドたちもお祝いしてくれて、そこはやっぱり5年10年では築けない境地みたいなものを感じることができました。本当だったらやれないことも、20年続けるとできるようになるんだなと。それは20年続けてきた自分たちが一番感じましたね。

N∀OKI:20周年の去年は自分たちで何ができるかアイディアを出し合って、休みなく活動し続けた1年だったんですけど。今は動きたくても動けない状況なので、自分たちのわがままを叶え続けたあの20周年の日々が美しく、愛おしく思えますね。

NOBUYA:20周年の計画も1年以上前から仕込みはじめていましたからね。もし今年が20周年だったら、その積み上げてきたものが全部なくなっていたわけですからね。だからこそ、こういう状況になった今だからできることをバンドとしてやっていきたいと思っています。

――東寺でライブができたことは本当に歴史的快挙ともいえると思うのですが、もともとこの場所でライブをやりたい思いはあったんですか?

NOBUYA:KAZUOMI(GUITAR/Programming)が神社・仏閣でやりたいと言ってはいたんですけど、京都には有名・無名含めて神社は数えきれないほどあるんですけど、その中でもトップクラスの東寺でできるとは思っていなかったですね。僕らはJ-POPのアーティストでもないし、ロックバンドの中でも騒がしい方なのでこういうバンドが東寺でライブができたのは前代未聞だったでしょうからね。だから東寺でライブが決まったら親や友だちもすごく喜んでくれたし、プレミアムなライブであったことは間違いないんですけど、それ以上の価値が僕らの中にもありましたね。京都にロットンが認められた気がしたというか。

――ああ、確かにそうですね。ロックシーンではなく京都という場所にロットンがしてきた活動がきちんと認知されたことの証ですもんね。

NOBUYA:なので地元京都を大事に活動してきて良かったなと心から思いましたね。今まで届くはずのなかったところにも届いた感触があったんですよね。京都新聞に記事が掲載されたりと。だから続けることは素晴らしいと思いましたね。

――お二人にとって京都というのはどんな場所なんでしょうか?

NOBUYA:生まれた場所でもあるし、帰ってくる場所ですね。2000年当初は上京して音楽をすることがセオリーでもあったんですけど、ちょうどインターネットもでてきた影響で地方にいながらもしっかりバンド活動できる方法が確立されようとしていて。地元をレぺゼンしながら活動できるというか、だからその感覚はヒップホップに近いかもしれないですね。20代半ばで東京でバイトしながらあくせくしてバンド活動するよりも住み慣れた環境の方が良いものが生まれると思いましたしね。

N∀OKI:バンドが結成された当初は京都を背負ってという意識はほとんどなかったんですけど、自分自身が京都を意識しはじめたのは友だちのバンドである10-FEETが京都大作戦をはじめた頃で。だから自分たちは自分たちで10-FEETと違う角度から京都を表現しようと思ったし、ロットンが京都を背負っていかないといけないという意識が生まれましたね。年に2回も京都で大きなフェスを開催させてくれてる京都の懐の深さに感謝していますし、これからも10-FEETと切磋琢磨していけたらと思います。

――東寺のライブ映像は演出も含めて本当にロットンの歴史が詰まっていると感じました。

NOBUYA:東寺でライブができると分かったのが開催する1か月ぐらい前だったんです。なので普段のライブと比べたら準備期間はほとんどなくて。それに音の大きさやライブ時間の制約も厳しくあったので、その中でどんなライブをしようかとメンバーやスタッフと話し合いましたね。

N∀OKI:その中で出た1つの答えが、ロットンらしいライブをすることでした。なので演出として仕込んだのは和太鼓ぐらいですね。しかも、その1週間後にポルノ(超特急)もあったのでかなり怒涛の日々でしたね。その分、余計な雑念が入ることもなく本当にロットンらしいライブができたのはすごく良かったですね。あとは東寺のイベントでお寺がライトアップされていたんですけど、その照明をライブでも使うことができたのでより幻想的な雰囲気でライブをすることができました。

――今はライブもできない状況下ではありますが、だからこそこうしたライブ映像がより意味を持つのかなと思いました。

NOBUYA:誰もこんな状況になるとは予想していなかったからこそ、この中でバンドがファンの人たちを楽しませられることはアイディアを出し合ってしていきたいと思っています。今はYouTubeで「居酒屋610」というメンバー同士で雑談をする配信をやっているんですけど、今の状況下じゃなかったら絶対にやってないですからね(笑)。だからこそ今しかできないことをしていきたいと思っているので、楽しみにしていてください。


インタビュー・文/菊池嘉人



LIVE Blu-ray / DVD 「ROTTENGRAFFTY LIVE in 東寺」 Now on sale

ROTTENGRAFFTY Official Website >> https://rotten-g.com
記事の一覧へ
関連情報