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WHO YOU R/あなたはどんな人? 歌うことへの覚悟を持った、シンガーソングライターRihwa渾身の3rdアルバム!!!

2020/03/23 12:00

前作「WILD INSIDE」から1年。北海道約40ヶ所を旅して育ったRihwaの“WILD INSIDE”がさらに生い茂り完成したのは、彩りに満ちた3rdアルバム「WHO YOU R」(1/22 CDリリース)。
唯一無二のハイトーンクリアボイス。
どんなことがあっても歌っていける強さを持ち、どんなに辛くても今日という日を愛するRihwaさんにインタビュー!



――「WHO YOU R」=あなたはどんな人? このタイトルにはどんな想いが込められていますか。

あなたはどんな人?って、それは肩書きとか見た目とか、そういうところじゃなくてもっと深いところ。何が好きで、どんなことを思い考えていてという、人の根本的なものを見せたいなと、このタイトルにしました。

――地元・北海道愛に溢れた「Love Today!」、キュートな恋心を綴った「BOY」、極上の卒業ソング「一秒」を始め、レギュラーラジオの企画から生まれた「MARIMO」など、どの曲からRihwaさんと出合うかで印象が全然違う、ジャンルレスなアルバムですね。

今まで見せてきていなかった部分を、音楽で表現できたアルバムになりましたね。今までも自分なりにやってきたんですけど、より最近は応援してくださる人達のことを私自身もっと信じられるようになったから出来たもの。安心できる場所って素の自分を出せるじゃないですか。緊張していると、“こうありたい自分”を作ってしまうし縮こまっちゃったりもする。安心できる環境作りをやってきて、やっとこのタイミングで、そういう場所にいると感じられて。自分のいろんな部分をこの一枚で表現したい、今、歌いたいなっていう旬のものを選んで詰め込みました。

――1曲目「Madeleine」は、言葉の仕掛けや、からみつく歌声、意味深な匂いのするサウンドに、ズブズブはまります。一筋縄ではいかないオンナを感じて。

今回は1曲目から、こういう感じで来るの!?っていう、サプライズにしたいなって思って「Madeleine」にしました。

――耳で聴いた時に気づかなかった言葉遊びが、歌詞を読むと出てきて驚きでした。“マドレーヌ”と歌っていると思ったフレーズが、日本語だった。しかも“雨宿り”。そうと知ってから聴き直しても、誤植じゃないかと疑うくらい同じに聴こえて。

そうなんですよー。カタカナで発音する“マドレーヌ”だとそうはならないけれど、英語で発音すると意外や意外なんですよね。“Madeleine”。

――うわー、“雨宿り”(笑)。“taste taste”も同じメロで“程、程”と歌っているし、謎解きのような歌でもありますね。何度再生したことか・・・

「え?日本語だったの?ここの部分」っていうのは面白いかなって。もしかして日本語かなあって思わせるよう、“AISHITERU”ってわかりやすく歌っているフレーズもあるし、何回も楽しめるものになったらいいなって思います。内容としては、やさしさでくれたマドレーヌだったんだろうけど、人を信じられなかった時期に、もらったお菓子に味を感じられなかった・・・ちょっとこう、音楽業界に対する不信みたいなものを表現したつもりです。

――なるほど。攻めた曲ですね。

はい。攻めるつもりで1曲目にしたんです。

――続く曲は、先行シングルとしてライブ会場限定でリリースした「Love Today!」。2019年春から地元北海道約30ヶ所を旅して作り上げたRihwaさんのテーマソングと言える作品。その後も旅は続いているようですが、まずは30ヶ所が目標だったんでしょうか。

何ヶ所巡ろう、っていう目標数があって始めた旅ではないんです。まだ道内で私の歌を直接聴いたことのない人達に届けたい、そんな思いで活動をし続けているので、ずっと続けていこうと思っています。ラジオ番組をやっていて、そこに「うちの町にも届けに来てほしい」という連絡をいただいたところに行くっていう感じで、ありがたいことにいろんな町からお声掛けいただいていつのまにか現時点で50ヶ所くらいなんです。

――「Love Today!」のミュージックビデオを見ましたが、とてもあたたかなふれあいのシーンが次々と流れますね。

外に向く、ちょっとした勇気で人は変われる。ふれあうことで、ひとりじゃないと心から思えるんだなって、それが旅で得たものの中で一番大きかったんですね。“WHO YOU R”にも通じますけど、どこで生まれたとか、見た目も肩書きも関係なく、自分が誰のせいにもせず今日を愛することができたら、どんなに素敵な日々だろうってすごく思って。北海道は自分が生まれた地ではあるけれど、私の国籍は韓国なんですね。私は何人なんだろうとか、私は誰なんだろうというのをずっと考えながら生きてきて、でもどこで生まれたって私は私だし、関係ないなって思えたことが、逆にいろんな人とのつながりを広げてくれた気がします。

――音楽のチカラも感じる映像です。

そうですね。世代を超えて、人と人はつながっていけるんだなと思う旅を続けています。

――「DON’T GET IT」は、現在FIVE NEW OLDのベーシストとして活動中のSHUNがサウンドプロデュースを手掛けたハードロックナンバー。冒頭のシャウトがカッコいいですね!

シャウトをどうしてもしたくて。でもめちゃくちゃ音程が高いから、レコーディングを全部終えてから録ったんです。何回録ったかな。途中で声が裏返ったりして「惜しい!」って言われるテイクが何度もあって。最終的にマイクを持たせてもらったんです。ふつうはレコーディングマイクは持たないものなんですけど、シャウトだからいいですよね?って、持って。それで屈みながらライブのように“アーーーッ”ってシャウトしたら出来ました! 実は初めてのシャウトだったんです。こだわりましたね。無理しなくていいよと言われたんですけど、「やります!絶対入れたい!」って。

――イントロもワイルド!

リフがカッコいいですよね! SHUNさんが作ってくれたリフなんです。私はもともとアメリカンハードロックも好き。特にケリー・クラークソンが好きで、彼女がすごくロックなんですね。シャウトだったり、めちゃめちゃパワフルに歌う人で、そういうハードロックなイメージで書きました。とても気に入ってる曲です。歌詞は何を書こう?と思った時に、何も出てこなくて。その時にいろいろなニュースを見ているうち、頭の中がぐちゃぐちゃでもうワケわかんないって感じて、「あ、これいいじゃん。意味わかんないワケわかんないっていうのを歌おう!」って、それでサビを“I DON'T GET IT”。難しいことわかんない、シンプルに生きたいと歌っているんです。

――“破壊していくのは簡単だろうけど、それじゃ続かない”と。

最近、破壊していく行為が多すぎるって思うんです。破壊して何が生まれるの? 徹底的にその人が立ち直れなくなるほど攻撃して、チャンスごとみんなでつぶしていく感じ。それが嫌。しかもそれで一件落着にしてしまう。全体的にそういう流れを感じたんですね。あらゆる問題に対して「何様?」っていう怒りがこの歌には入っています。

――「cold」は、両想いのはずなのに、せつない歌ですね。

相手より自分の方が好きなんじゃないかっていうすれ違いの苦しさ。POPなメロディーの中に、せつない女の子の気持ちを描いたものですね。素直に本人に言えないことを歌詞にしました。まぁ女の子のわがままかもしれないんですけど。

――女の子に“近くて遠い人”なんて思わせて・・・こんな気持ちにさせる人ってどうなの?と思いました。

ですよね! 女の子はこんなことを思っているんだから、該当する人たち、ちゃんと歌詞を読んでおいてね!ですね(笑)。

――レギュラーラジオのコーナーから生まれ、狂おしいほどのマリモ愛を綴った「MARIMO」は、ミュージックビデオも必見の話題作。tvk『関内デビル』とコラボをし、大場英治こと菊谷宏樹Dと、その実の弟であり「ゲラゲラポーのうた」の作曲者 菊谷知樹と共に情熱的なスパニッシュサウンドを打ち出した楽曲。それにしても、ものすごく振り切った歌ですね。何度も再生して楽しみました。

ありがとうございます! 頭の中のカオスをそのまま映像化したような、やりたいことを思いつくままにやっちゃおう!って、いろんな衣装を着て七変化して暴れました(笑)。めちゃめちゃ楽しかった。こんな楽しいミュージックビデオの撮影あったかなってくらい。みんなで爆笑していて、私も笑って、ゲラゲラ笑っているシーンもそのまま使われています。こんなにふざけた自分を出したのは初めてだったので、「どうした!」って言われたりもするんですけど、私としては、そう思わせててごめんねって気持ち。私の家族や親しい人達からは、「これ、私達といる時の姿じゃん。めっちゃ出したね」と。友達からは「ずっとマリモマリモと脳内再生してる」「仕事しながらたまに口ずさんじゃってる」って言われたり(笑)。反響が嬉しいです。

――インタビュアーの前でも踊りまくるシーンがありましたよね。ありえない展開で(笑)。

ずっとお世話になっている方なんです。ノリノリでやっていただけました。

――サビの振付けも楽しい。覚えやすいしライブでも盛り上がりそう。

あれは撮影の時にいきなり踊ってと言われて、とっさに振り付けたものなんです。みんな踊ってくれるかな?

――スターウォーズか!とツッコミを入れたくなるシーンも印象的でした。

あそこは、背景の文字を監督がオマージュして書いてくれた力作なんです。ぜひ読んでいただきたいですね。

――思いがけずマリモのヒミツを知ることもできました。ありがとうございます。

はい。なんといっても特別天然記念物ですから(笑)。

――胸がきゅーんとなる、恋する女子の気持ちを描いた「BOY」、卒業する先輩のお別れ会のシーンをミュージックビデオにした「一秒」は、富士フイルム"チェキ" instax mini8+「チェキ+青春」テーマソング。

チェキのCMに向けた書き下ろしで、どちらも10代の頃を思い出しながら書きました。「一秒」は、思い出だけじゃなく憧れのシーンも入れて。キラキラした瞬間を写真に撮って部屋に飾ってゆく、星が増えてゆく、そんなイメージで作った曲です。

――星のような一秒、という表現が素敵ですね。

一瞬一瞬なんですよね、あの頃のきらめきって。しかもずっと大人になっても、ずっと輝いていて。星みたいだなって思ったんです。

――「夢灯り」は、日本画のような色合いが音になり、空気を染め上げるような楽曲。ミュージックビデオは、シンプルなギター一本のスタジオライブの映像。言の葉の届き方が違い、どちらもRihwaさんの別の顔を見せてもらっている気持ちになります。どんなふうに生まれた歌なんでしょう。

ちょっとダークな感じになっているんですけど、正直、作った時のことは覚えていなくて。

――それだけ、自然にあふれた歌?

そうですね。感情のまま言葉も出てきたって感じです。いつもどこか最後に希望の光が見えるようなものにすることが多いんですけど、この「夢灯り」は特に希望にこだわらなかった。その時の苦しみや寂しさ、孤独な感情や憎しみだったりを濃く詰めこんだ。そんな感覚は覚えていますね。

――読めば読むほど深い詞世界。カルミアという花が出てきますね。

花言葉を知った時、この歌に合うなと思ったんです。

――希望のカルミア。でも花言葉は「大きな希望」だけじゃなく「野心」「裏切り」という言葉も持っている。

ちょっとゾクっとしますよね。自分が思い描いている夢と恋愛に、どちらの花言葉も交差させながら表現した曲なんです。あんまり今まで出してこなかった面かも。自分の曲のデモとかでは、けっこうダークなものってあるんですよ。でも自分もそうだけどスタッフさんもあまり選んでこなかった。今回、このアルバムからレーベルを離れて自分がいろいろやらなくてはいけなくなった時に、選ばれてこなかったこういう曲調を入れたいと思ったんです。

――このインタビューの最初に、安心する場所では自分を出せるっていう話をされましたよね。そう考えると、このアルバムはRihwaさんにとって自分で作りながらも安心できる、自分を出せる存在なわけですね。

本当にそうですね。カッコつけたりとか、こう見せたいっていう想いは、アレンジで表現しつつ、中身、芯の部分は粗削りの、自分の中から出たまんまにしたので、正直聴いてもらうのは怖かったんですけど。クオリティーが下がったとか言われたらどうしようとか。でもこれが自分だし、こういう自分を応援してくれる人がいるって信じたいなと思って出せたから。この思いはもっと強くしていきたいなと思っています。

――自身初のクリスマスソング「This is Christmas!」も、素敵なシーズンソングですね。

2019年の時に、このアルバムを出したい、とデジタルで12/25に配信したんですが、この楽曲はそのさらに一週間前に先行配信したんです。初のクリスマスソングですが、楽曲自体は前から作っていて、今このタイミングで仕上げて初リリースになりました。

――Rihwaさんの真骨頂といえる、やわらかくあたたかく包み込む歌声のバラードは「You Are My Road」。

東京に住んでもう10年くらい経つんですけど、いろんな人と出会ったり別れたりを繰り返す日々に、地元・北海道で遠く離れているけど応援してくれる人達がとても大切なんです。「私が私でいていいんだ」って、自然に思える状態にしてくれる、そんな存在の人の歌です。

――“私は私で居たからきっと出会えた”という言葉が胸に広がります。

落ち込んだり、自分がわかんなくなっちゃったりした時に、自分のことを応援してくれた人の顔が浮かんだんですね。その人達に見せたいものってなんだろう? それは自分が自分でいること。大きく広がった感謝の気持ちを曲にしたんです。自分が一番自分らしくいられた時に出会った人達って、すごくピュアな関係だなと思うんです。だからこそ仲良くなれる。本当の自分を見てもらって、通じるものを感じてもらって出来た関係は強い。自分でいられたからこそそういう出会いがあるって思ったんです。

――ミュージックビデオに出てくるのは、様々なフィールドで活躍する女性たち。みんな目指すものを持ち、人とのつながりの中で懸命に生きている。

本当にみなさんがお仕事をしている日に撮影チームがお邪魔して撮らせてもらったんです。電話のシーンも、いつも話している人に実際かけていただいたリアルなもの。ぜひ見てほしいです。

――ラストはお母さまへの愛を込めた「Carnation」。

自分の前向きなところは、母親からもらったものだなって思っているんです。母親の強さや、背中を見て今の自分があるんだなって。母がくれた愛を自分なりに世に振りまいていきたいし、あなたがいるから私はここで戦えているんだよっていう曲。そんなことを言いながら、カーネーションを毎年あげていないという・・・それをちょっとラストでオチのように歌っています。今度カーネーション贈るねって。

――全部、英語詞ですね。

愛の範囲を超えたところもそれも愛なんじゃないかな、っていう想いをサビで言っているんですけど、これはサウンドで楽しんでもらいたい気持ちのほうが強いんです。

――英語で表現しているところって、サウンドの心地よさを生かしたいとかそういう・・・

私はそうですね。サウンドを重視していて、でも伝えたいこともあるから、しっかり伝えたい!っていう時は、日本語とかシンプルな英語で、わかりやすい言葉にする。そういう意識でいます。逆に1曲目の「Madeleine」はもう、意味をわかってもらわなくていい。とにかく英語でも日本語でもない気持ち悪さを楽しんでもらえたらと書きました。

――CD初回限定盤には、2019年7月デビュー7周年を記念し、地元札幌で開催した“7つのチャレンジ”を掲げたワンマンライブの密着ドキュメントが収録されている。普段見せない彼女の一面にも注目! ところでRihwaさんは今、30歳に――

なりました!

――思い描いていた30歳像と比べて、どうですか。

どうかなあー。想像していた30歳はもっと落ち着いている人でした(笑)。でも30歳でこれだから私は一生落ち着かないだろうなって、先が見えたっていうのがあったかな。「30歳になったら最高だよ」って、いっぱい30代、40代の先輩方から言われていて、なんとなくその意味がわかりつつあるかも。28、29歳の頃、同じ年の子と話しながら、この先どうしようかと誰しも悩むんだなって感じて。もちろん私もそうでした。いろんな環境が変わっていく中で、自分がどういう人生を歩むのか。どこに住んで何をして誰といるか。そういうのを考えた時に、私はどんな状況になっても歌を歌う。たとえひとりぼっちになっても歌を歌っていこう。そう決めることが出来たんです。そこが大きな力になっていて。そこはそのままブレることはなさそう。だからやりたいことをやるだけ。強く一歩を踏み出せたなって思っています。

――強く踏み出した一歩が生み出した渾身のアルバムを抱いて向かうは<“WHOEVER YOU R" TOUR 2020>。名古屋は5/16(土) 名古屋・BLcafeにて。

名古屋は初日です。すごく楽しみ! 大事なアルバムのツアーなので、本当に絶対いいライブにしたいと思っているし、みんなが笑ったり泣いたり、自分の感情のままにいられる空間にしたいです。私は本当に元気な人で! 自分のありあまる元気を、ちょっとでもみんなに分けられたらいいな。初めての方も、今回は椅子もあるし聴きやすいライブだと思うので、気軽に来ていただきたいですし、このアルバムツアーをきっかけに一歩ステージアップしていけたらと思っています。お会いできることを楽しみにしています!


インタビュー・文/早川矢寿子



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Rihwa Official Website >> http://www.rihwa.net
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