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Survive Said The Prophetインタビュー「俺はバンドで長生きしたい」

2020/02/22 12:00

ワールドワイドに活躍するロックバンド・Survive Said The Prophetが1月15日にアルバム「Inside Your Head」をリリースした。ボーカリストとしての圧倒的な存在感と歌唱力をもつYoshの歌声はさらに進化を遂げ、百戦錬磨のバンドのフロントマンとしての確固たる地位を確立したともいえる。そんなYoshの歌の進化も感じられる本作についてYoshとYudai(Ba&Scream)に話を聞いた。



――新作「Inside Your Head」はどんな作品になりましたか?

Yosh:5作目で尚且10周年に入る上での大事なタイミングだったのでプレッシャーも感じましたけど、その分早めに制作に取り掛かることができたので納得する形に仕上げることができました。

Yudai:このアルバムのリリース前に全国47都道府県ツアーをやったんですけど、収録曲は全国流通する前に既にライブでやっているものが中心なんです。それでライブでやるごとにアレンジが変わったというか、曲がどんどん進化していったのでシングルで出した曲も録り直したりして、そういうやり方ができたのは良かったですね。

Yosh:47都道府県ツアーをまわった事でメンバー同士はもちろんなんですけど、スタッフなどのクルーも含めてサバプロチームとして一丸になれた感じがあって。だから自分たちのバンドとしてのスタンスもやりたい音楽もこの1枚にギュッと表せたと思います。

――最新のアレンジを取り直すというやり方は新しい試みだったんですか?

Yudai:全国流通する前は常にそんな感じだったので、曲ができたらどんどんライブでやるというスタイルというか。

Yosh:そうだね、良い意味でプレッシャーがないというか。

Yudai:だからアルバムをリリースする前から新曲がライブで馴染んでいて、観客にも受け入れられているのは新鮮ですごく良かったですね。

――徐々に日本語詞の曲も増えてきていますよね。

Yosh:そこはすごく自然な形ですね。日本語詞にしようと意識しているわけではないので。

Yudai:「WABI SABI」というアルバムが3枚目にあって。その中に「[ ]」という曲があって、それはアメリカでYoshが日本語でポロッと作った曲だったんですよ。それを作ってるのを横で聴いてて、「これヤバくない!?」と思って。あの曲はすごいポロッとできたよね?

Yosh:そうだね、本当に降ってきたみたいな感じだったね。それずっと言ってくれてるもんね、めちゃくちゃ気に入ってるって。

Yudai:サバプロの曲の中で一番好きといっても過言じゃなぐらい好きで、本当に自然というかすごく曲が綺麗にハマっているんですよね。その曲で日本語を聴く前は僕らも抵抗があったし、Yosh自身違和感があったと思うんですよね。だから俺らがYoshに「日本語やろうよ」と言うんじゃなくて、彼が自分から「日本語やろう」と発信してくれたことがすごく嬉しかったですね。

――「Bridges」はサビの「石橋叩き続けてたんだ」という歌詞が印象的ですが、この曲も47都道府県ツアーで育ってきたんですか?

Yosh:そうですね。曲もキャッチーだしサビのメロディーも歌いやすいし、最近のライブではセトリによく入っていますね。曲の認知度もすごく上がっていると思います。

Yudai:その歌詞に関してはYoshもそうだし、僕らの界隈でことわざを言ったりする時があるのでそこからですね。最初はお客さんも違和感があると思ってたんですよね。聞き慣れないワードがサビの歌詞になっていて、しかも日常的に使わない言葉だし。だからお客さんが最初に聴いた時に受け入れてもらえないかもなっていう思いもあって。この歌詞がダサい方に行くのかめちゃくちゃ新鮮な方に行くのかは受け手の自由なので。でも、例えダサい方にいったとしても結局僕らはかっこいいと思っているので、それがダサかっこいいになっていけばいいなと。

――今作の1、2曲目はつなげるとアルバムタイトルにもなっているんですが、曲としてもつながっている作りになっているのが非常にサバプロらしいなと思いました。それはアルバムを締めくくる11、12曲目もそうですよね。

Yosh:世の中的に曲単体に力を入れてリリースするアーティストが増えてきているような印象がある中で、僕らはアルバムという単位で表現することの美味しさが残っていると思っているので、その形ですね。1曲1曲で勝負することも全然悪いことじゃないんですけど、そこにメッセージ性がないままバンバンだしても何も意味がないことであって。自分らの意味をきちんと考えて、探してそれを形に残せるバンドでありたいと思っているので、5枚目でもそういう風にだせたというのはとても光栄ですね。

Yudai:ライブはライブ、音源は音源というよりかは、僕らはバンドなので一貫性をもたせたいんですよね。バンドという括りでみてほしいので、これからもこだわっていきたい部分ですね。

――アルバムを締めくくる「3 A.M.」は壮大なバラードですね。

Yosh:バラードは奇跡が多いですね。バラードを作ろうと思って出てくることはあまりないので。

Yudai:他の曲と比べるとストーリーは多いんじゃないですかね。生きてる上での出会いや別れなど、そういう分岐点の時にでてくる時はあるよね。この曲は初期メンバーのドラムがやめるって言った時にできた曲で、それこそ7〜8年前の曲をリアレンジして入れたんですね。何回かアルバムに入れようという話もあったんですけど、隠し技みたいな感じでとっておきたくて。だから5枚目で満を持して入れるという意味も僕らの中にはあるので、そういうのも楽しんで聴いてほしいですね。

Yosh:サバプロのバラードでは壮大というキーワードがよく出てくるんですけど、ここまであからさまに壮大にしたのは初めてかもしれないですね。

Yudai:前までは5人それぞれの個性が強かったんですけど、今はバンドをいかに良くするかというモードになっていて。そこは昔と比べてすごく変わったところだと思いますね。

――サバプロは楽曲のクレジットもバンド名義になっていますもんね。

Yudai:そうですね。これを提案してくれたのはYoshで、曲の大元を作るのは彼がめちゃくちゃ多いんですけど、絶対揉めるから俺名義じゃなくてバンド名義にしようと言ってくれて。俺はバンドで長生きしたい、と。超かっこよくないですか? それからはより全員がバンドに参加しているというか、全員で良くしていこうという考え方になりましたね。

Yosh:結局、車の運転をしていてもバンドのことはやっているわけであって、その価値観を誰が下げているかってバンドのメンバーじゃないですか。そうして一人ひとりがバンドに対してやっている事に対して“ありがとう、ごめんなさい”を全員が言えるようなバンドだったので、じゃあこの形がベストだなと。もちろん後悔した時もありましたけど、それを踏まえた上で自分らが学んでいくというか、ここはブレちゃいけないんだねとピュアな頃に言えたところを守るためのものでもありますね。

――そして、サバプロが大事にしているライブの場もありますね。リリースツアーが控えています。

Yudai:今回のリリースツアーは僕らにしてはすごくゆったりした日程ですが、そんな事は関係ないすさまじいライブをするのでぜひライブハウスに遊びに来てほしいです。僕らはライブの場を本当に大事にしているので、それが伝わったら嬉しいです。


インタビュー・文/菊池嘉人



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Survive Said The Prophet Official Website >> http://survivesaidtheprophet.com
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