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5thミニアルバム「永遠のロストモーメント」』をリリース。ライブは2/8にアポロベイス、3年ぶりのバンドスタイルで登場!

2020/01/27 14:00


1/8に5thミニアルバム『永遠のロストモーメント』をリリースした宇宙まお。

前作「電子レンジアワー」収録のリード曲「涙色ランジェリー」「愛だなんて呼ぶからだ」でタッグを組んだ久保田光太郎(peridots)を再びプロデューサーに迎え、約8年間宇宙まおのサウンドを支えてきたバンドメンバーのキタダマキ(B)、SUNNY(Key)、藤田顕(G)、脇山広介(Dr)の The Soul Hood Band(ザソウルフードバンド)とともに作ったサウンドは、聴くたびにじんわり耳に沁み入る極上の味わい。

また、時の流れとともに失っていくものを歌にすることで、永遠に記憶に残したい想いが詰まった温もりあふれる歌詞は、思わず自分と重ねて心の旅に出てしまうしあわせをプレゼントしてくれる。

お待ちかねの宇宙まお & The Soul Hood Band『永遠のロストモーメント』リリースツアーは、2/8(土)アポロベイスにて。
3年ぶりのバンドスタイルでのライブをお見逃しなく!



5thミニアルバム「永遠のロストモーメント」をリリース!

「歌で過去の記憶を残しておくことをしてみたかったんです」


――ミニアルバムのタイトル「永遠のロストモーメント」の意味を教えてください。

コンセプトを決めずに作りはじめて、ぎりぎりまでまとまらなかったんですけど、出来た曲を並べてみたら全体的に”懐かしい”という部分がすごい出ていて、それは宇宙まおから拭えない部分で……声質もそうだし、歌詞の世界、The Soul Hood Band(ザソウルフードバンド)の演奏とか……わたしが好む音の質感は「ちょっと古いものなんだろうな」と思ったんですね。古いもの、過ぎ去ったものへの愛着が生まれやすいタイプで、そういったものを今に残したい気持ちがわたしにとっては“歌を作ること”なのかなって。タイトルには“過去を永遠にしていく”という想いが込められています。

――中でも収録曲「潮騒」はタイトルだけでもときめくし、スタイルカウンシルのようなアレンジも印象的で胸が弾みました。この曲は「テーマが決まってから作った」とライナーノーツに書いてありましたが、もう少し詳しく聞かせていただけますか?

過去にあった出来事をいつまでも考え続けるタイプで、そういう自分の性格をできるだけ“無いこと”にして表に出さないようにしてたけど、アルバムの全体像が見えたときに「無いことにしてきた自分を前面に出した曲を作ってもいいのかも」って。「潮騒」のように“どこかで見たことがあるような無いような景色”を歌にすることは、意外とこれまでやっていなかったので、今回、作ってみました。

――最後に「東京」という曲が収録されていますが、東京をタイトルにした曲を作るのって勇気がいることじゃないのかな?って思いました。

ずっと「東京をテーマにした歌を作りたい」と思っていました。ただ、「なんか今じゃないな」っていうのが長く続いた中でオリンピックに向けて街がすごく変わっていくのを見て、東京生まれじゃなくてもそうかもしれないけど、東京生まれとしては、「東京がかわいそう」って思う瞬間がけっこうあったんです。更地を見ると「寒そう〜」とか、土地そのものに感情移入しちゃって。その土地の上にいるひとたちに関する歌とか、そういうひとたちを表現するものはたくさんあるけど、「土地そのものに対して目を向けてあげることってないな」って。でも、それを歌うのはすごくむずかしいから、自分自身の内面の移ろいと重ねたほうが歌にしやすいかなって。

――名古屋にいるとほとんど感じませんが、東京はオリンピックに向けて大きく変化して盛り上がっているんですね。

すごい盛り上がっているけど、実際に住んでいるひとたちはそうでもなかったりします。住んでいるひとたちは、昔の、自分たちが知ってる東京じゃなくなることに対して言わないんですよね、外に。多分、このまま忘れられて、新しいものができたら、そこに集うひとたちのものになっていってしまう。しょうがないと言えばしょうがないことだけど、歌はその記憶を残すことが出来るから、ちゃんと残しておくことをしてみたかったんです。

――世の中には「東京」をタイトルにした曲がたくさんあって、大都会できらびやかな雰囲気を表現している作品が目立ちますが、まおさんの歌はふつうの日常で、東京以外のひとも共感できる名曲だと思いました。

東京の歌であって東京の歌じゃないというか、どこにでもある話ですよね。自分の故郷や愛着がある場所が変わっちゃうことに対するさみしさ、みたいなものなので。

――楽曲の制作は、ご自身でデモを作ってからどのような流れで形にしていったのでしょう?

全曲のアレンジをしてくださったプロデューサーの久保田光太郎(peridots)さんとカラオケボックスに何度か入って、「今、こんな曲が出来てるんです」「Aメロをもっとかっこいいコード進行にしたい」っていう感じで曲を聴いてもらって、「こういうのはどう?」「なんならこっちのほうがいいかもしれないね」みたいなアイデアをもらうやりとりがけっこう長い時間ありました。光太郎さんはなにも言わずして雰囲気を掴んでくれていたので曲のイメージが一致していたし、バンドメンバーも昔から一緒にやっているのでアレンジに苦労したことはなかったです。光太郎さんがメンバーに「音質はこうだね」「ここのフレーズはこのほうがいいかも」とかをちょっとだけ言うディレクションで、絶妙な舵取りでやっていただきました。そこにバンドのみなさんの個性が加わって。

――そう、演奏が素晴らしかったです。例えば1曲目「正体」は、よく聴くとベースのキタダマキさんがすごい弾き方をされていて、おっ!っとなりました。

そうなんですよね。あと、鍵盤のSUNNYさんもよく聴くと「とんでもないことやってるぞ!」みたいな(笑)。多分、「オリジナルってなんだろう」をふだんから考えていらっしゃるんだと思います。“そのひとにしかできない演奏を持つ”って簡単なことじゃないけど、それをやっているひとたちです。

――そのThe Soul Hood Bandのみなさんとのレコーディングはどんな雰囲気ですか? おじさまの中に女性ひとりで……

わたしが大学を卒業したばかりの頃から一緒にやってくださっているので、お父さんというよりかはお母さんです(笑)。なにかあると相談していて、楽器のことだけじゃなくて「引っ越したいんですよね〜」とか。みなさんすごくやさしくて落ち着いていて……落ち着きすぎちゃってるから、その空気感は独特かもしれない(笑)。


『永遠のロストモーメント』リリースツアー

名古屋は2/8(土)アポロベイスにて!


――2/8の名古屋アポロベイスのライブもThe Soul Hood Bandと?

ほぼそうですが、ドラムだけ中畑大樹さんでリズム隊がsyrup16gになるという。そこはかなり聴きどころかな! バンドスタイルは3年ぶりです。

――名古屋のお客さんにはどんな印象をお持ちですか?

名古屋はとくに音楽好きですごいしっかり聴いてくれる印象があります。弾き語りのライブも何度かやりましたが、熱い気持ちで来てくれるひとが多いような気がします。

――朝市、刑務所、フードフェス、プラネタリウム、ビール工場、サッカースタジアムなど場所を問わずに歌いに行ったり、ツアーでは小学生以下保護者同伴で無料、学生証提示で1000円キャッシュバックというおもてなしがあったりと、音楽活動への自由さとフットワークの軽さを感じます。まおさんにとっての音楽は“生活に溶け込んだもの”なんだなって。

「誰に対しても平等に音楽を届けたい」という想いがすごいあります。条件によっては聴きに来られないひと……例えば子どもとか、からだが不自由な方にも足を運びやすい環境を用意することが自分にとっていちばんの理想で、ライブハウスだと初めてのひとは雰囲気がわからないと行きづらかったりするし、フードフェスは家族連れだったら見に来やすいので、場所は限定したくないなと思っていて。だけど、ちゃんと音楽的なことを伝えるためにライブハウスでやる時間もわたしには必要なんですね。そもそも良い意味でこだわりがないから、「与えられた状況でやります」っていう受動的な感じのほうが性に合ってるみたいです。

――では最後に、東海地区のみなさんにメッセージをお願いします。

レギュラーでラジオ番組をやらせていただいたこともあって、名古屋のみなさんには育ててもらったと思ってます。新しい作品「永遠のロストモーメント」を聴いてもらって、ぜひ、ツアーにも来てほしいな! 新しい宇宙まおの表情をお届けしたいです。


インタビュー・文/早川ひろみ



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宇宙まお Official Website >> http://uchumao.jp
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