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普段はれ子ちゃんで武装する彼女も、ライブだけは素顔を晒す。「色物感はあると思うんですけど、普通にポップなライブするんだって知ってもらえたら」

2020/01/27 14:00


クマのキャラクター・れ子ちゃんでお馴染み、恋する女子の代弁者・コレサワ。
「あたしを彼女にしたいなら」「彼氏はいません今夜だけ」「お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな」。こんなタイトルからもわかるように、女の子の本音をぶちまけた歌詞で10代20代の女性から圧倒的な支持を得る。
JC・JKトレンド予測でランクインされた2019年はみるみる活動の幅を広げ、2020年も話題が尽きない。
新作ミニアルバム「失恋スクラップ」でもリアルな失恋話が詰め込まれている。
なぜこんなにも女の子の声を拾えるのか。コレサワの素顔に迫った。



「人が1人の人に対していろんな気持ちになれるのって恋愛ぐらいだなって思うんですよね」


――2019年はJC・JKトレンド予測でランクインされていましたが、どう受け止めていましたか?

あ、私のこと知ってるんだ、って。曲は知ってくれていても、誰が歌ってるか知らないっていうことがあるんで、みんなが私の名前を知ってくれてて嬉しかったです。

――リアルな歌詞が共感できるんでしょうね。

そうだったら嬉しいですね。

――ミニアルバム「失恋スクラップ」は失恋の曲が7曲。なぜ失恋にシフトしようと。

最初はテーマを決めずに作ってたんですけど、だんだん失恋の曲ができてきて、あ、これこのまま全部失恋でいけるなっていうのがあったんですね。
ちょうど身近に失恋の話題もあったっていうのも1つだったんですけど、全部失恋ってやったことなかったから、コンセプトとして面白いかなと思って。

――頭の中は失恋のことでいっぱいだったんですね。

自分が失恋した時のことを思い出したりとか、プライベートでも別れるっていうのがどういうことなのか考えるタイミングだったから、そういうのがネタになってるのかなと思います。

――十人十色ならぬ、七人七失恋。

そうですね。全然違いますね、7つ。

――まずはノリノリの失恋ソング「Day by Day」から始まります。

これは、女の子の1日1日は大事だから、全然振り向いてくれない思わせぶりな態度ばかりしてくる人には、私の日常を捧げるのはもったいないって。そういう風に振り切ろうとする女の子の歌です。

――“あたしの尊い日々を 君にばかり費やせないから”ですね。

そうです。

――Helsinki Lambda Clubさんにアレンジをお願いしてますが、元々ファンだったとか。

ヘルシンキの曲が大好きだったから、いつもやってるような感じでとお願いしました。ヴォーカルの薫さんは、ゴリゴリのヘルシンキカラーマックスよりコレサワちゃんのいつもの感じに寄せた方がいい?って聞いてくださったんですけど、それは一切せずに、私が女の子だということも忘れていつものヘルシンキでお願いしますって。

――仕上がりを聴いてみていかがでしたか?

期待以上でした。すごいヘルシンキっぽいギターのフレーズやリズムだったり、サウンドもいつもヘルシンキを録っているチームで取り組んでくださったのですごく嬉しくて、お気に入りの1曲になりました。

――続いて「最後の彼女になりたかった」。主人公の女の子は恋人の苗字を気にして姓名判断してるんですよね。

お嫁さんになるのが夢なんですけど、好きな人ができるとすぐその人の苗字になったら自分の運勢どうなるのか調べたくなるタイプなんです。それって女の子だったら経験したことあるんじゃないかなと。

――私は書きました(笑)。どんな絵面になるかなと。

書きます書きます! 私もすぐやっちゃうタイプ。だけど別れても、一人でも幸せになるわって気持ちで終わりにしたのは、前向きになって欲しいって気持ちがあったので。

――“君のその苗字とあたしの名前 運命最強だってそんなものに頼らなくて あたし幸せになるわ”で締めくくられますね。

曲調もアレンジも、歌詞に比べるとすごい明るいサウンドになってるので、楽しく聴ける1曲かなと思います。

――「恋人失格」はみゆはんに楽曲提供した「たばこ」のアンサーソングです。セルフカバーというのはいかがでしたか?

最初作った時に頭の中に浮かんできたサウンドを再現した感じです。みゆはんちゃんが歌ってくれた方はみゆはんちゃんのたぶん頭の中に流れたアレンジで、自分が歌うときには、彼女を全然意識もしなかったし、まったく別の方がたぶん聴いてる人は面白いと思うので、寄せすぎないようにしました。

――自分で歌ってみて新たな発見などありましたか?

最初は提供だけのつもりだったので、実際に自分が歌うとちょっと歌い辛かったんですよ(笑)。自分が歌うには音程が低いところもあったし、低いところから高いところへの高低差があるので私には歌いにくかったです。でも学園祭とかで披露したら、みんな聴いてくれてたみたいで、みんなが喜んでくれてる感じがすごく嬉しかったです。

――「たばこ」と一緒に聴いてくれる人が多いみたいですね。

そうですね。みんな対で聴いてくれますね。こことここが繋がってるって、みんな楽しんでくれてる感じです。

――MVがまたズキンズキンきますね。「たばこ」では女の子の部屋、「恋人失格」では男の子の部屋が描かれ、みゆはんさんの「恋人失格」のMVともまた違うアプローチです。

私バージョンの方はアニメーションで、みゆはんちゃんの方はイケメンと美女が絡んでる。すごく素敵な映像をつくってくれてありがとうございますって感じでした。

――みゆはんさんの方は横浜流星さんが出演されてますもんね。ともにせつないです。女の子が泣くのを我慢してる部分も。

彼氏の前では泣かなかったんだっていうのが、キュンときますね。

――次の「帰りたくないって」も情景が浮かびますね。元彼の部屋に荷物を取りに行くお話。

まだこっちは好きで未練があるから、荷物を取りに行ったらきっとその家にいたくなっちゃう、帰りたくないって言いたい。でも別れてるんだから中途半端な関係じゃなくてちゃんと自分の家に帰る。自分の気持ち VS 自分の気持ちみたいな。それをアレンジでも表現できたかなって思います。

――“もう帰りたくないって 言っちゃいそう”。葛藤してますよね。

物語の結末は聴いた人に好きに決めてもらいたいと思います。

――ここも可愛いです。“あたしの荷物が まだ恋人みたいな顔して並んでる”

私はもう恋人じゃないけど、洗顔フォームとか化粧落としとかパジャマとか置いていくのかなって。せつないですね。

――曲調は裏腹に早いパッセージで、ライブでノレそうですね。

ライブ映えする曲です。ヴォーカルもけっこうエフェクトをいっぱいかけたりして、やったことがない感じになったので、聴いた人が新しいと思ってくれたらいいなと思いました。

――「センチメンタルに刺された」もご機嫌なロックですね。歌詞がまたユニーク。

センチメンタルってたぶんずっとそばにはいるんですけど、それがふいに牙をむいたり、優しさになったりして襲ってくるなって思ってて、これは牙をむいた感じというか、失恋にグサッとやられてしまった女の子の気持ちを歌いました。

――出羽良彰さんがアレンジされています。

出羽さんは以前から好きなアレンジャーさんで、ストリングスのアレンジに参加してもらったことはあったんです。今回念願叶って初めて曲全部のアレンジをしていただきました。

――ヘルシンキさんと同様におまかせだったんですか?

自分の中でこういうアレンジにしたいというのがあったので、それは自分で打ち込んで、この雰囲気をもっとカッコよく、出羽さんの力をお借りしてパワーアップしてもらえたらなって。

――出羽さん自身はなんと?

どんな感じがいい?と聞いてくださったので、パンクみたいなロックみたいな、今までの私にない感じがいいなと思って。シロフォンとか可愛らしい音をカッコよく取り入れるのが得意な方だという印象があったので、わちゃわちゃしたような、そういうものをとりいれてほしいとお願いしました。

――アニメーションのMVでは女の子がマイク持って熱唱してますよね。

この曲を作ったときが家の中で、まさにあんな感じで作ってました。

――「やっぱり泣くよ」ではまたガラリと変わります。

初めてですねえ。打ち込みのサウンドをずっとやりたかったんですけど、今までそれが合う曲がなかなか出てこなかったんです。「やっぱり泣くよ」ができた時に、これは絶対打ち込みとエレピを入れて、っていうイメージがすぐ沸いて。アレンジャーはずっと友達の藤澤有沙ちゃん。過去作のレコーディングでは鍵盤を弾いてくれてるんですけど、最近アレンジのお仕事もしていて、今回は有沙ちゃんにお願いしました。

――主人公は、別れをちゃんと受け止めて感謝してるっていうけなげな女の子です。

けなげですねえ。7曲の中で一番別れを受け入れて、感謝してる女の子ですね。大人だなって。別れる時は喧嘩別れではなく、なるべく受け入れて終われたらいいですけど。

――理想ですね。

理想です。この曲は振られた側にもピッタリだと思うんですけど、振った側にもわかる気持ちじゃないかなって。

――その流れを引き継ぎ、ラストは「バカでしょ」。イントロのピアノの旋律から美しいです。

そうなんですよ、美しいんです。アレンジが渡辺シュンスケさんなんですけど、「恋人失格」の時にピアノを弾いてていただいて、それで初めてお会いして、なんてきれいなピアノを入れる人なんだ、と思っていつかアレンジもしていただきたいなとずっと思ってたんですよ。

――やはりピアノを。

絶対この曲はピアノと思ってて、ストリングスも入ったらいいなと思ったら入れてくださって、エレキがこの曲には入ってないんですよね。それなのに厚みがあるんです。

――この曲だけまとってる雰囲気が違いました。

この子は7曲の中では一番後ろ向き。まだ全然吹っ切れてないなっていう思いがあるんですけど、恋してると自分がバカだって思うくらい周りが見えなかったり、アホなこと考えたりするじゃないですか。そこが恋愛の嫌なところいうか、自分が自分でなくなっちゃうような。

――やっかいなところ。

そう、やっかいなところ。それをこの曲は表してると思ってて、それが最後にあると失恋のCDっぽいなって。一番後ろにあって欲しい曲だったので、ラストにしようと最初から決めてました。

――引きずってる感が随所に。

はい。失恋してすぐは、明るい曲よりしんみりした感じの曲の方が聴きたくなると思うんですよ。私はけっこう悲しくなりたいタイプだから、最後の2曲はずーんとなる曲なので、失恋中の人はこの2曲から聴いてもらえたらいいかな。それでまた1曲目に戻って、どんどん吹っ切れていってもらえたらいいなって。

――周りの友達には聴かせたんですか?

全部は聴いてもらってないですけど、新曲できた時に「これ、どう?」って聴かせたことはあります。友達は「いいじゃーん」「いつ出るの?たのしみ〜」くらいです。そのフランクさがいいなって。

――今回の制作を通して改めて気づいた女の子の生態などありますか?

全部じゃないかもしれないけど、私は人生の中で恋愛が一番必要な素材というか、恋愛が一番面白いなと思いました。お仕事も面白いですけど、人が1人の人に対していろんな気持ちになれるのって恋愛ぐらいだなって思うんですよね。

――恋愛すると今まで気づかなかった自分の気持ちにも出会えますね。

自分のことを好きになったり嫌いになったり、恋愛によって人間味を出してもらってるみたいな感覚だから、ずっとしてたいなって思いました。

――自分が出てきますよね。

ああ、そうですね。ほんと嫌な自分も、いい自分もたまに出てきたりするし、そこが面白い。やっぱ1人じゃ全然見つけられない感情とかも生まれたりするので。


「2020年は6月までライブ三昧。フェスにもいっぱい出たいな」


――初回盤にはハートブレイク講座が収録されています。あらゆる恋愛の質問に答えてるんですよね?

私なりの失恋した時はこうします、みたいな講座が観られます。これはもうおふざけですけど(笑)。ネタ動画みたいな感じで、ユーチューバー風に編集してもらいました。

――あと2019年11月に開催された『君におんがえしツアー』のライブ音源が7曲。贅沢ですね。

今までライブ音源出したことなかったので初めてです。ライブ行ったことない人、遠方の人や小中学生はライブに来るの難しいと思うので、そういう子たちがちょっとでもライブのコレサワを味わってくれたらなと思います。

――この時のライブはいかがでしたか?

2周年記念のおんがえしツアーだったんですけど、初めて自分なりのワンマンライブの楽しみ方というか、こうするとお客さんと気持ちを共有できるとか、ワンマンライブに対しての考え方がすごく変わったライブだったんですよ。前向きな意味で、もっとワンマンライブがしたいと思えるようなライブだったし、お客さんも東京、大阪それぞれ元気で、それにも気づかされたことたくさんあったんで。

――今までにもいろんなライブをされてますよね。映像を駆使した『コレシアター』とか、バイオリンとの『おめかしツアー』とか。

そうそう、バイオリンとやったり、いろいろやってはいるんですけど、あ、「これがワンマンライブのやり方なんだ」って気づかせてもらった2日間だったんですよね。今までは自分自身にもシャイな部分がまだあったし、この人ちゃんと楽しめてるかなとか、気にしちゃう部分もあったんですけど、この2日間はあんまり気にせず、お客さんとの距離のつめ方がちょっとわかったような。こうしたらみんなが盛り上がってくれるんだとか、楽しみやすいんだとか。だから次のツアーはそれで得たものを出せるようなツアーにしたいなと思います。

――恒例のコール&レスポンスはいつから?

これはもうずっとやってます。何を言うかはその日その日によって違ったりするんですけど、お客さんと歌える曲がなかったし、みんなが声出せるのがコール&レスポンスのタイミングが一番多くて、みんなが楽しそうに声出してくれるので恒例にしていきたいなと思ってます。

――ツアーメンバーは全員女性なんですね。

はい。今回の『HEART BREAK TOUR!!』は同世代の女の子です。

――名古屋は4/12 E.L.L.、浜松は5/10 浜松FORCE。徐々に会場が大きくなってますね。

ほんとちょっとずつではあるんですけど、来てくれる人たちのお陰で大きくなりました。

――名古屋の印象は?

名古屋は男の人が多いです。地方によって違って、東京はいろんな人がいて、他の地域は女の子が多かったりするんですけど、名古屋は昔から応援してくれてるおじさんも残ってくれてる印象ですね。

――名古屋はファンになると長いって言いますから。

へえ〜、いいですね。感じています。おじさんが若い子に負けてません。最近若い子いるから行きにくいっていう人もいるんですけど、名古屋は男の人が多いイメージ。だからかけ声もドスがきいてるとか(笑)。それはそれで上がりますね。女の子、増えてはいますけど、恥ずかしがらずに遊びに来て欲しいです。

――いつも衣装がすごく可愛くて、靴までキュート。

今回もいろいろ考えているので、それも含めて楽しみにしてくれたらなと。

――そう言えば「失恋スクラップ」のジャケットでイラストの女の子が着ている服は実際に着られた衣装だとか。

これはケイスケカンダさんが作ってくださいました。生で見せる機会はまだなくて、どこかでお披露目したいなと思ってます。

――2019年はCM起用やタイアップも多くなり、2020年もどんどん世界が広がりそうです。

バイオリンとツアーをまわったりとか、楽曲提供させてもらったりとか、思い返せば2019年は確かにやったことないことをたくさんできてたなと思いました。2020年はバンドツアーが6月まであるのと、1、2月からファンクラブの弾き語りツアーもあるんですよ。だから6月まではライブ三昧の日々。フェスも去年よりいっぱい出られるようになってたらいいなと思いますね。

――フェスは自分を知ってもらうチャンスですもんね。

2019年に初めて夏フェスに出て、年末のカウントダウンジャパンにも出て。れ子ちゃんかぶって写真撮ってたりするので色物感はあると思うんですけど、普通にポップなライブするんだって知ってもらう機会が増えたらなと思います。

――ステージではいつもぴょんぴょん飛び跳ねてますね。

そう(笑)。遠くの人、見えないかなと。身長があんまり高くないんで。飛んだらその分、見えるじゃないですか(笑)。だからがんばって飛んでるんです。

――今後もこのスタイルを貫くんでしょうか。

顔を出す気は今はないです。隠す手段が今はれ子ちゃんですけど、それが年齢とともに変わったりはするかもしれないですね。

――差別化できますね。

そうですね、逆にれ子ちゃんで覚えてくれてるとか。私の名前わからなくても、あの着ぐるみかぶってる人?みたいな感じで覚えてくれてる人もいるかもしれませんね。

――どういう切り口から入ってもらってもいいですしね。

はい!逆にこれでゆるキャラのお友達も増えたり、ゆるキャラ好きの人も聴いてくれるので、これからもみんなの目に止まるような存在になってくれたらいいなと思います。

――何を目指してるんでしょう。

おばあちゃんになっても恋愛の曲歌えてたらいいですね。お客さんもみんなシワシワで(笑)。ディナーショーやりたいですね。

――れ子ちゃんだけは老けない。

老けないですねえ(笑)。

――今、黒柳徹子さんをイメージしました。

歳をとっても派手な服着て、これかぶってたら可愛いですよね。可愛いおばあちゃんにはなりたい。

――コレサワさんは声も可愛いですよね。

ほんとですか? 声も老けないようにがんばります。

――最後にこれを読んでくれてる方へ。

まずはこの記事を読んでくれてありがとう。ライブは1人で来るお客さんも多いので、ちょっとでも興味があれば曲を聴いてライブに来てくれたら、楽しい1日にします! 是非遊びに来てください。


インタビュー・文/深見恵美子



New Mini Album 「失恋スクラップ」 2020.1.15 Release
[初回限定盤]

[通常盤]

コレサワ Official Website >> https://koresawa.jp
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コレサワ
コレサワ LIVE TOUR 2020 HEART BREAK TOUR!!

2020/04/12(日)
E.L.L.

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コレサワ LIVE TOUR 2020 HEART BREAK TOUR!!

2020/05/10(日)
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