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「新しいものを入れたい欲は永遠に続いていく」片桐航(Vo.)

2020/01/21 13:00


12月11日に5th Single「脳内」をリリースした、Lenny code fiction。<ロックの復権>を掲げ、圧倒的なライブパフォーマンスで魅了する4人組ロックバンドだ。デビュー曲「Key -bring it on, my Destiny-」はアニメ『D.Gray-man HALLOW』のオープニングテーマに採用され、それ以降も数々のアニメのテーマ曲を手がけてきた。そして今作の表題曲「脳内」もアニメ『炎炎ノ消防隊』のエンディングテーマに決定。様々なリスナーを引きつけているのは間違いないだろう。今回は片桐航(Vo.)にインタビューを行い、ライブを軸に考えた制作について語ってもらった。



「自分たちがやりたかったサウンド」


――今作もアニメのテーマ曲となりました。どのようなイメージで書かれていかれましたか?

アニメのテーマ曲になると決まる前にデモが出来上がっていたんです。だからアニメのことを考えて書いたというよりは、自分たちがやりたかったサウンドをイメージして作り始めました。

――“自分たちのやりたいこと”とは?

これまでにいろんな曲を書いてきたんですけど、綺麗なサビを中心にした曲を作っていたのを思い出して、そういう曲をまた何曲かやりたいなって思ったんですよね。サビをキャッチーにして、そのサビを目立たせるためにどうやって構成していくか、というところから考え始めました。A・Bメロはあえてメロディを多く持たせずリズムで攻めて、サビでしっかりメロディを前面にする。そういう作り方をしていきましたね。

――その考えに至ったのは、これまでの経験からですか?

アニメのテーマ曲をいっぱい手がけさせてもらった中で、テレビで流れた時にいろんな人の耳に残るものを考えると、キャッチーな部分は絶対必要やなって。もちろんそういう曲がバンドに合ってるのもあります。ただ実際に自分たちにはサビがない曲もあってライブでもやるんですけど、ライブで映える曲と音源で映える曲は全然違ってくるんですよね。


「バンドの強みになるものは予想外でも受け入れる」


――今作はバリエーションが違う3曲が揃いました。

バランスを考えつつ、ライブで3曲とも映える曲にしたかったんです。「脳内」は音源で聴いてキャッチーに残る曲、「ヴィランズ」は意識せずともリズムにノレる曲、「Time goes by」は壮大で広い会場が似合うような曲、というイメージで決めていきました。表現は自分たちで曲を作って演奏してるんで、音源だけじゃわからない表現の仕方やライブでの伝わり方がある――特に「ヴィランズ」は一人で聴くよりも大勢で聴いた方が絶対楽しい曲なんですよね。そこは自分たちで作って自分たちで演奏しているバンドだからこそ、またライブがないと成り立たない現象だと思っています。だからバンドやってるからには、というのを意識していますね。

――確かに音源でパッケージするのと、ライブで表現するのは違ってくる部分がありますよね。

さっき例に挙げた「ヴィランズ」はライブでやってみないとわからないところもあるんですよ。演奏する側がこうして欲しいと言ってみんながするという曲でもないから、お客さんの反応を見て変わっていく可能性がある。でもそれは自分たちの中で特別なことではなくて、今までも実際のノリ感が想像してるものを超えてきたことはあったんですよ。

――具体的には?

アルバム「Montage」で癖の強い曲があって、それがライブの定番曲になったんです。予想外なことでした。そこから癖があってもライブでノリやすければいけるんやっていうのが分かったし、バンドの強みになりそうななものは予想と違っても受け入れるように意識するようになりましたね。

――となると、「Time goes by」はどのようなイメージに基づいて作っていかれましたか?

セットリストを見た時にバラードもあるんですけど、ミドルテンポ特有のエモがある曲が今足りないなと話し合って作り始めました。メンバーの中では思い描いていた通りに完成することができたんすけど、まだライブで披露してないんで、ライブでいかに映えていくのかはこれから。自分たちも早く知りたいです。


「表現できるところは探せばまだまだある」


――ライブにおいて自分たちに何が足りないのか、というところから曲が生まれているんですね。

音楽を始めた頃は知識もなくてワンパターンなライブになりがちでした。活動を続けていく中で知識もついてセットリストも変えていくと、起承転結ができるようになる。そうなると技術的にもいろんなパターンの曲が欲しくなって、だんだんより細かくなっていきました。去年出したアルバムでは全パターンできたと思っていたんですけど、できたらできたでまた細かいところが欲しくなりましたね。たぶんそれは永遠に続いていくんだと思います。だからこの3曲を出してツアーを回って足りないところを補えても、またもうちょっと違ったクセのある曲が欲しくなったりする。新しいものを入れたい欲が、何かが足りないという気持ちになる。一個気になると全部気になっていくからその隙間を埋めていくんですよね。

――バンドの幅を広げてきたんですね。

“どういうアレンジをしたらいいか?”と迷った時もありました。でも最近は自分たちができる範囲、やっていい範囲を見つけ出してきて。昔はピアノサウンドを取り入れたりしたこともあったんですけど、ライブで弾かなかったらいらんし、ギターとかも表現できるところは探せばまだまだある。音作りは無限に可能性があるんで、徐々にわかってきたばかりです。

――ツアーが控えており、名古屋はワンマンツアーの初日となります。

構成はもう練り始めていて、メインになってくるのはこの3曲をどう目立たせるかを一番に考えてますね。それぞれがどのポジションを担っていくのか自分たちも楽しみです。名古屋はワンマンツアーで何度も来ているので今はお馴染みの場所という感覚ですね。だからこそほぼ気負わなくていいし、自分たちがいつもやってる感じでライブができる。そんな名古屋がワンマンツアーの初日なのは心強いです。


インタビュー・文/笠原幸乃



New Single 「脳内」 Now on sale

Lenny code fiction Official Website >> https://www.lennycodefiction.com
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