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「自分たちのやりたいことが結晶になった」2枚目のフルアルバムでバンドの理想を実現

2020/01/08 15:00

美しくもパワフルでエモーショナルなボーカル、ハイトーンなラップを歌い、テクニカルかつ鋭いギター、紅一点、正確なリズムを創り上げるドラム。愛知県を拠点に活動するTHREEOUTは、ミクスチャー、ラウドロック、ギターロックなど、あらゆるジャンルを織り交ぜた多彩な楽曲が持ち味だ。
11月6日にリリースされた2ndフルアルバム「REALiZE」はダークネスな雰囲気を帯びながらも覚悟や希望を感じる作品。前作から一層進化を遂げ洗練された今作について、メンバーに話を聞いた。



「バンドが理想としてきたものを、ようやくひとつの形に完成させられた」


――今作はどんな作品に仕上がったと思いますか?

Naoto(Vo./Gt.):1stフルアルバム「TALETELLER」から2年半も期間が空いたので、圧倒的に進化できたなと思います。今回の「REALiZE」っていうタイトルが、実現するとか実行するとかいう意味なんですけど、THREEOUTがバンド結成してからずっと、「こういう音楽やりたい」、「こんなイメージで曲を作りたい」って理想としてきたものを、やっとひとつの形として完成させられたかなと思ってます。

――確かに、進化や洗練という表現がぴったりですね。

Naoto:いつもレコーディングした後って、まだまだ進化したい、まだまだクオリティ高いものを作りたいって思うんですけど、今作は不思議と時間が経っても、すごく満足していて。ひとつTHREEOUTして完成したかなと。まだまだ進化していくけど、ここに名盤が一枚できたな、という感覚です。

Yusaku(Gt./Vo.):8月の終わりぐらいには音源が上がって、そこからずっと聴いてて。前作と聴き比べてみると、ようやく自分たちのやりたいことが結晶になったと思って、すごい満足した気持ちです。

Nao(Dr.):1曲1曲にそれぞれの世界観が詰まってて、繊細さと力強さが混ぜあわさったような、唯一無二の曲がいっぱい入った作品です。ドラムも自分が思うかっこいいものが詰め込めたアルバムになりました。

――理想を実現できた作品ということで、理想とする作品やアーティスト像はありますか?

Naoto:むしろ、すべてのバンドに負けたくないと思ってます。全部別物だし、僕らも唯一無二の存在だと思っているので。もちろんリスペクトするバンドはいるんですけど、自分たちもそこに並びたいと思っていますね。

――すごく振り幅があるアルバムになっていますよね。

Naoto:僕らは昔からそれをひとつ強みとしてやってきてるので、それが磨かれたのかもしれないです。THREEOUTとしての音楽もありつつ、曲ごとに世界観や存在感のある曲ができたんじゃないかな。そこをまとめるのはすごく相談して、アレンジもこだわりました。

――歌声について、よりたくましさや頼もしさが増した印象を受けました。

Naoto:いつもはレコーディングでもっと上手に歌おうとか色々考えるんですけど、今回はとにかく感性に従って、自分がかっこいいと思う歌を歌おう、その曲を引き立てるために、感覚的に、フィーリングとして表現しようという思いで歌いましたね。

Yusaku:メンバーとして聴いてる分には、やっぱり年月を経て、渋みとかが増していくものだと思ってるので、それが出てきたのかなって思います。

Naoto:渋み(笑)。

Nao:でもやっぱり優しいところは優しい感じで、たくましいところもあって、その両方が曲によって使われてるなと思いました。


「今のTHREEOUTのスタイルを確立した、大切な2曲」


――アルバムの1曲目を飾るのは「Welcome To This Magnificent Night」です。

Naoto:2ndミニアルバム「THE GLEAM OF DAWN」でも1曲目だったので、それをまた…っていうのは普通ないと思うんですけど、2ndミニアルバムを作った時から、この曲は絶対1曲目と決まっていて、ライブでも絶対最初にやるんです。僕らのライブの開幕、僕らの音楽の開幕を告げる曲なので、やっぱり最初に持ってきたい気持ちがあって。今回また新しくTHREEOUTを知ってくれる人もいると思うので、そういう人たちに向けて、聴いて欲しいなと思います。

――今回、アルバムの前半はTHREEOUTらしい魅力が詰まってると思ったんですけど、M5「REB00T」ぐらいからちょっと新感覚な印象で。この歌詞は、どこから着想を得てるんでしょうか?

Yusaku:「REB00T」の歌詞は自分が書いたんですけど、前作「TALETELLER」に「TRINITY」っていう曲があって。この曲はNaotoくんが歌詞を書いていて、楽曲のテーマが近未来のロボットが主人公で、愛を探して彷徨い歩くという物語になってるんです。その続きを書いてみたいなと思って、2(ツー)のつもりで書きました。

Naoto:Yusakuが歌詞を書くと僕とは方向性が全然違うので、それもTHREEOUTの武器にしてる部分です。いつもは、Yusakuが書くと尖ってるんですけど(笑)、今回は物語を書くっていう初の試みでしたね。

――M6「ミッドナイトスター」は、アコースティックでも聴きたくなるような、情景が浮かぶナンバーですね。

Naoto:5 曲以上の作品の時は、僕がこういう曲を入れるんです。この曲はラブソングっていうのもあるんですけど、ドライブ中の事を書いてるので、カーステレオで聴いてくれたら、よりこの曲が彩るんじゃないかな。自分の中でも本当にお気に入りですね。

――ここから「Dear.」に続く流れもすごく普遍性があって、より多くの人に届く作品になってるように感じました。

Naoto:アルバムとしての流れが綺麗だと、僕自身すごく気に入るんですよね。流れで聴いた時に、もう一周聴きたくなるような、飽きないような、そんな展開になってると思います。1曲1曲役割が違って、別の感覚で聴けるんじゃないかなと。

――M9「共鳴アイソレーション」は1st EP「F.P.T.F」からの選曲です。

Yusaku:これはもう本当に、ライブでみんなが一番盛り上がってくれる曲で。2年半、ライブでやらなかったことないんじゃないかってぐらい、必ず演奏してた気がするんですよね。「Welcome To This Magnificent Night」とこの曲は、今のTHREEOUTのスタイルを確立した重要な2曲だと思ってるので、入るべくして入った感が強いです。

Nao:ライブに来てくれた後、アルバムを聴いてもらえたら、またライブのことを思い出してくれると思います。


「正直に、もがきながらも進んで行くんだぞっていう想いを込めた」


――M10は会場限定の先行シングルだった「PRIDE」が入ってきますが、プライドっていう単語そのものがすごくTHREEOUTっぽいですね。

Naoto:アルバムの制作の中で、やっぱり自分たちの誇りというか、貫きたい部分は何があってもちゃんと守ろうってずっと思ってて。その中で完成させたアルバムなので、「PRIDE」をアルバムのリード曲にしたのも、リンクしている感じはします。

――バンドとして大切にしている部分っていうのはどんなところですか?

Naoto:僕は音楽をやる身として、芸術作品を作るような音楽家でありたいので、とにかく考えすぎるとあまり良いもの作れないと思っていて。これまで生きてきて培ったものをしっかり詰め込んで、新しい自分たちの作品を作り上げようっていう部分を大切にしていますね。

Yusaku:俺は、多くの人が求めてくれればそれが一番嬉しいんですけど、誰か一人にとっての助けであれば、背中が押せてればそれでいいかな。その絶対数がどんどん増えていけば、自分達もでかくなっていけると思うので、そういうバンドでありたいと思います。

Nao:私は、曲を作っている人のイメージをちゃんと表現できるようになりたいっていう気持ちです。

――このアルバム全体の雰囲気として、もがいてるんだけど前進するっていう空気感があるように感じました。その境地に至った理由はありますか?

Naoto:僕らは作品を出す度に一歩一歩成長しているバンドであって、やっぱりまだ完全ではないので、バンドとして答えをバーンと出したくなかったんです。正直に、もがきながらも進んで行くんだぞっていう想いを込めて――僕らはロックバンドとして、激しい音楽で鋭い音を常に鳴らしてるんで、みんな一緒に戦っていこうという想いです。


「8時間かけて作った、誰にも負けないギターリフ」


――皆さんのイチオシ曲を教えてください。

Nao:「Dear.」です。イントロからすごいキラキラしてて、そこから曲に入って、それぞれ思い出すものは違うと思うんですけど、私はすごい高校の友達を思い出して、いつ聴いても、走馬灯みたいに…

Yusaku:死ぬの(笑)? びっくりした〜(笑)。

Nao:それぐらい心動かされる曲だなと思って。

Yusaku:俺は、自分が歌詞を書いたから「REB00T」を推したいんですけど、それよりも自分の推しどころが…M3の「KEEP BURNING」。最近、メタルとかメタルに寄ってるアニソンを聴いてるんで、そういうフレーズをどうしてもやりたくて、イントロに出てくるドーンっていうギターのフレーズなんですけど。2小節、4小節ぐらい作るのに8時間かかったんで、会心の一撃かなと思ってて。

――アニソンの話は予想外です。ちなみにお好きな作品は…

Yusaku:「アイカツ!」です。曲を手掛けてる、MONACA(モナカ)さんっていうクリエイター集団の人たちが、今回のTHREEOUTみたいに、ジャンルに捉われずにいろんなことをしてる方々で。キャッチーにメタルを取り入れるというか、ニッチなところに行かずに、耳障りもすごくいいフレーズを、寸分狂いなく入れてくるので、そういうことをしたいなって。「KEEP BURNING」は誰にも負けないギターリフ作ろうと思って、「アイカツ!」見ながら頑張ってました(笑)。

Naoto:僕は色々あるんですけど…そうですね〜うーん、ライブでやったらどうなるんだろうというワクワクも含め…「My Wings」ですかね。この曲は本当に壮大で、THREEOUTがいつか大きな会場でやりたいなと思う曲なので、一番推してますね。


「このインタビュー読んだ人、全員ライブに集合!」


――ファイナルにワンマンを控えた今作のツアーに向けて、最後にメッセージをお願いします。

Naoto:ワンマンライブに向けて、アルバムの楽曲達と共に、また新しく進化したTHREEOUTとしてツアーを進んでいくので、相当レベルアップできるんじゃないかって思っています。ワンマンは一番自分たちがかっこいいに決まってるので、より多くの人に観に来て欲しいですね。

Yusaku:フルアルバムを出してワンマンをちゃんとやるのは2回目なので、今回のアルバムを聴いていいと思ったらぜひ来て欲しいです。ツアーの箇所は絞ったんですけど、1本1本かなり力を入れたツアーになるので、どこか本当に1日でも、予定が空いていて、THREEOUTのことをいいなって思ってる人がいたら、足を運んで欲しいですね。ライブを観てくれたら絶対に僕らのこと好きになってくれると思う。このインタビュー読んだ人、全員集合で!

Nao:今の自分にできる、自分が思うかっこいいドラムを詰め込んだ曲ばかりで、ライブの方が音が体感できると思うので、ぜひ遊びに来て欲しいです。


インタビュー・文/青木美穂



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THREEOUT Official Website >> https://threeout.jimdofree.com
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