記事詳細

“進化と深化”を打ち出した、seven oopsの新作はロックとPOPSを癒合した渾身作!!!

2019/11/20 18:00

新生seven oopsとして第二章のスタートを切った「songs for…」から約一年。
メンバーの絆はより強くなり、バンドとして進化し続けるseven oopsが完成させたのは、通算5枚目のオリジナルアルバム「日常」(11/13発売)。
沖縄出身&在住のバンドならではの、コラボレーション楽曲を多数収録した新作について、名古屋リリースイベント前日、NANAE(Vo.)、MAIKO(Dr.)、KEITA(Ba.)にインタビュー!



――新たなバンド像を表現した前作に続くオリジナルアルバムは「日常」。このタイトルはどんな段階でつけたのでしょうか。

KEITA:タイトルは、楽曲が半分くらいが出来てなんとなく全体が見えた時ですね。インストの「morning」で朝から始まり、「木漏れ日」で昼を感じてもらって「lonely night」で夜へ・・・と一日が流れてゆく。そんなビジョンが見えて『日常』とつけました。

――新生seven oopsとしては二作目となります。完成した今の想いをお聞かせください。

KEITA:メンバーには「好きに書いてくれ」とオーダーしたんです。方向性は大体決めていましたが、さしあたって“日常”というテーマになった理由としては、僕が沖縄で生活をし音楽制作をする日常から生まれた楽曲が多いから。沖縄の先輩アーティストと仲良くなり、飲み仲間も増えて、その場で楽曲提供してくださいという話になったりするんですね。僕の日常を入れた楽曲でもあるし、完成した今、聴いてくれた人の日常にも溶け込めるアルバムになったかと思います。

NANAE:前回のアルバムは、メンバー3人になったというのもあるんですけどKEITAが全部作詞・作曲をしてくれたものだったんですね。今回は、おしりを叩かれて曲を作ったんですけど、ひさしぶりにメンバーみんながそれぞれ曲を書いたり作ったりしたので、原点に戻れたようなアルバムになったなと思います。

MAIKO:今までは、コンセプトアルバムとかテーマを決めて、それに沿って曲を作ることが多かったんです。今回は日常=好きに作る、というもの。もちろん曲を作る上で力が入る、ということもあるんですけど、今までと違ってよりシンプルな気持ちで取り掛かりました。日常的に曲を作ったり、ふれあっている人と一緒に曲を育んで作り上げたというものが多いので、詞の内容や世界観が、聴いてくれた人になじみやすいものに仕上がった印象は大きいですね。

――そんなアルバムはインストゥルメンタルの「morning」から始まります。朝の光景に思わず聴き入りました。

KEITA:友達夫婦に協力してもらったんです。よくお呼ばれして一緒に食事するんですけど、子どもたちがまだちっちゃいし、友達もマイクの前に立って録音するということが無いので、自然には難しいかなと思い、お願いして隠し録りをさせてもらいました。2〜3日分をもらって、足りなかった分は後日、子どもたちに「大きい声で“おはよー”って言ってみて〜」と録音したりして、つないでつないで作りました。最終的に出来上がったものを友達に聴いてもらったら、いいものができたと言ってくれて安心しましたね。

――インストということで音だけだと思ったんです。「いってらっしゃい」とか、セリフがあり意外でした。

KEITA:ただのインストゥルメンタルにはしたくなかったので、こういうアプローチにしたんです。アルバムの1曲目として、かつ“日常”というコンセプトに対して、いいものが出来ました。

――そして2曲目「It's all right」は7!!時代のメンバーだったMICHIRUさんが作詞・作曲したものですね。

KEITA:4人でいた頃の7!!のグループラインが残っているんです。NANAEとMAIKOに伝える目的で、アルバム制作に入る日にちを打った時に、「良かったらMICHIRUも楽曲制作しないか」とラインしたら「書けるかどうかわからないけどトライしてみる」と返信をもらったので、そこからは何度もお伺いを立てましたね。「進捗どうですか?作るの?作らないの?」と(笑)。そうしたらこの曲が来ました。久々に4人でスタジオに入りデモ音源を作ったんです。彼にとって久しぶりの音楽活動だったのでテンションが上がって、しっかりと時間を使ってましたね。

MAIKO:すごく楽しそうでした♪

――ではディレクションもMICHIRUさんが?

KEITA:デモを作る段階ではそうですね。アレンジだったり、本番のボーカルディレクションは、お願いしますということで僕がやったんですけど、作詞・作曲は100%彼です。

NANAE:この曲は、MICHIRUが7!!をやめるけっこう前から、デモとしてはちょっとだけ作ってあったものだったんです。私にとっては仮歌で歌っていた曲たちの中でも、いい曲としてずっと心に残っていたので、もったいないな、このままやめちゃって…と思っていたんです。こうして再び、ミッチーの曲がアルバムに入るとなった時は嬉しかったですね。

MAIKO:相変わらずMICHIRUだなと感じる曲。シンプルで前向きで、ミッチーのさわやかさが活きている。メンバーとしては抜けたけど、曲を通して一緒に作品を作れるのはやっぱりいいなと思いました。

――「さらば」はNANAEさんが作詞・作曲をした、アルバムのリード曲。

NANAE:私は曲を作る時、ふだん感じているつらい経験だったり、いやなことだったり、そういうフラストレーションを曲に詰め込む傾向があるんですね。でも今回は、やっぱり明るい元気な曲も作ってみたいなと挑戦しました。

――主人公の女の子の“君”との関係性が、今どんな段階なのか気になるんです。“さらば”というのは、曖昧な友達関係に対して言っているのかな?とか、謎解きしながら聴きました。

NANAE:私の中では、「女の子が処女を卒業する」っていうコンセプトで作ったんですよ。

――そうだったんですか!

NANAE:キラキラしていてかわいらしい恋愛ソングは、7!!の時からいっぱいあったので、私がそれを作れるかな?と思ったし、いざ作ろうとしたら全然出てこなくて。ひとつガツンとするコンセプトがないと歌詞が思い浮かばなかったというか。だからそれをコンセプトに歌詞を書きました。

――ブログを読みましたが、ミュージックビデオを撮ったそうですね。

NANAE:はい。沖縄の役者さんに出演してもらって、もどかしい感じのシーンと、私たちの演奏が混ざったものになっています。他にも挑戦が入った映像なので、ぜひご覧ください!

――「横恋慕」は交流のあるD-51のYASUさんが作詞、作曲はMAIKOさん。

MAIKO:YASUさんはD-51の中でも作詞を担当されている方なので、たまたまお会いした時「今、曲作りをしているけど、作詞が苦手で悩んでいる」「どういうやつを書いているんですか」って聞いたら、「じゃあ、俺、書きたい」と言ってくださって。「アップテンポの曲にせつない歌詞を乗せたい」ということだったので、アップテンポな曲を作ってお渡ししたら3日後ぐらいには出来上がってきました。めっちゃ早い!!!

――詞をごらんになって、いかがでしたか。

MAIKO:かわいいなって。YASUさんは結構いかつい顔なのに(笑)、意外や意外、めっちゃ乙女心をわかっている。その発想はすごいなって思ったのが、もどかしい恋心を手品師みたいに急に消してしまえたならいいのにという喩え。あと“横恋慕”という単語。パートナーがいる人を好きになること、という意味のこの言葉を今まで知らなくて。やっぱり、いい歌詞を書く人は、物事や言葉をよく知っているなってすごく勉強になりました。アレンジは、本当はバンドサウンドでもっとイケイケな私のアレンジだったんですけど、他の曲とかぶる関係で大人な感じに仕上がっています。

――女の子の共感を呼ぶだろう、素直になれなさが痛いのは「ささくれ」。

NANAE:これはまさに、私のいつものフラストレーションが形になったみたいな曲なんです。言わなくてもわかってと思ってしまう気持ちと裏腹に、そうはうまくいかないという、悲劇のヒロインになる気持ちは誰にでもあるんじゃないかなって思って。最初のサビの終わりが“痛い痛い”なんですけど最後は別の意味の痛い子みたいにしたくて“イタイイタイ”にしているんです。

――では歌う時、「痛い」と「イタイ」は違う思いで歌ったんですね。

NANAE:そうですね。表現が違います。

――ささくれにフォーカスしていることがすごいと思います。

NANAE:私、手が荒れやすくてよくささくれが出来るんです。いつもつい剥いてしまって痛い!って。ちょうどいいと思って書きました(笑)。

――聴く人の“大切なひと”と共に包んでくれるのは「木漏れ日」。

KEITA:生まれたきっかけは、D-51のYUさんと飲んでいて「アルバム制作に入るんですよ」と話したら、「ぜひ曲を書かせてくれ」と言ってもらってそこからなんです。バラードをお願いして、作られてきた曲を聴きながら、どんな詞にしようかと考えました。まず、このアルバムで“昼”に位置するものにしたいなと。昼がテーマの曲はわりと明るいものが多いから、対照的なものを書きたいと、死んで別れた人のことを思って綴っていきました。アルバム全体を通して聴いた時に、こういうバラードが真ん中に来ることはあまりない。この曲がアルバムをぎゅっと引き締めるような役割を持っている、そんな曲になったと思います。

――この曲を聴いた時、泣ける場所でじっくり聴き返したいと思いました。

NANAE:アコースティックツアーでも何か所かで歌ったんですけど、涙して聴いてくれる人がいました。

MAIKO:これはいい曲だよな〜。歌詞とメロディーがマッチしている。

NANAE:うん、いい曲…

KEITA:これはYUさんが、けっこう納期を過ぎて曲を送ってくれて(笑)。

MAIKO:送って“くれ”て、って(笑)。

KEITA:最初は作詞もしてくれるのかな?って感じだったんですけど、メロディーだけ送られてきたので、なるほど、詞は書かないんだ?と。それで詞を徹夜で書き上げて、その日の朝にレコーディングだったんです。時間がなかったので、NANAEには「僕がおじいちゃんとおばあちゃんと愛犬を思って書いた曲だよ」と写真を見せて説明しました。きれいに歌ってくれるなよと。

NANAE:おかげさまで、1テイクしか録れなかったです。泣いて…。実は、先日、祖父が亡くなったんですね。元気に暮らしていたおじいちゃんでしたが、歌入れの時は厳しい宣告をされて、覚悟がいる状況でした。いろんなことが重なってしまったこともあって、1度だけの歌入れになりましたが、心を込めた歌を多くの人に聴いてもらいたいです。

――「くしゃくしゃのヒーロー」は作詞・作曲がseven oopsですね。これはどんなふうに作っていったものなんでしょう。

MAIKO:これは私の発案で、みんなで作ることになったんです。

NANAE:いい言い方するわ〜。

KEITA:うん。

――何か、メンバーから物言いがついていますが。

MAIKO:高校生の時に7!!を結成して、初めて作った曲は、メロディーを男子ふたりが、歌詞は女子ふたりが書いたんです。初のオリジナルソングを4人で作ったという思い出があるんですけど、それ以降はみんなで作ることがなくて。それでこれを機にやろう!と、私がまず先にサビの歌詞とメロを作って、「AメロはKEITAね、BメロはNANAEね!」と振り分けて頼んだんです。でも結局、歌詞はAもBもKEITAが作ったのかな?

NANAE:ううん、AはすべてKEITA、Bはすべて私よ?

MAIKO:ほー!えらいさー! じゃあ、すべて私の予定通りさ!

NANAE:よく言うよ…

KEITA:元々、この申し出は断っていたんですよ。僕は自分の曲の歌詞もまだ全然書けていない状況だったので。だからせめてとメロディーだけ書いて、MAIKOに出しても、全然歌詞を上げてこないから、結局歌詞も自分が書いたんです。

NANAE:この提案が、例えばですよ?アルバムを制作しますよっていう、一ヶ月前に話があって、サビを渡されたならわかるんです。でもマジでもう期間がない時に「これがKEITAだからね♪これがNANAEだからね♪」って。

KEITA:MAIKOが一番、時間があるはずなのにですよ?

MAIKO:みんなで作りたかったの。

KEITA:お前はサボりたかっただけだ。

MAIKO:み・ん・な・で・ひ・と・つ!を、やりたかったの。

――つまり、MAIKOさんの担当する一曲分を、みんなに振り分けて完成させた形・・・。

MAIKO:そうですね(笑)。だったらみんなでやろう!っていう、発想の転換ですね!

――私からすれば、作詞・作曲にseven oopsと書いてあると、なんだか嬉しいんです。「あ、みんなで作ったんだ!」って。

MAIKO:ですよね!

――だからどんなふうに作られたかぜひお伺いしたくて。てっきり、和気あいあいと作った背景を聞かせてもらえると(笑)。

KEITA:いや、時間があったなら、良かったんですよ。

MAIKO:うるさいなー、出来上がったんだからいいじゃない。

NANAE:それはこっちのセリフ!(笑)

KEITA:毎回、言ってるけど、タイトルもすぐ人のをパクるから。最初「君が笑えば」だったんです。

MAIKO:ファンのことをうっぷすファミリーと呼んでいるんですけど、うっぷすファミリーを想って書こうとしたら“君が笑えば〜♪”って出てきたんです。AIさんのハピネスだ!でもMAIKOが言いたいこともこういうことだから、いいかなって。それでタイトルも最初はシンプルに「君が笑えば」にしていたんですけど、でもKEITAの詞が上がって来たので見たら“みんな誰かのヒーローです”とあって。いいこと書いてるなあ、じゃあ「ヒーロー」にしようって言ったんです。

KEITA:でもけっこうポップな曲だから「ヒーロー」はイヤで。それで「くしゃくしゃのヒーロー」にしてと言ったんですよ。そうしたら軽く「あ、いいね〜♪」

MAIKO:いい意見はすぐ取り入れるタイプなんです。まさにみんなで作った楽曲ですね!

――ライブでは、ファンのクラップも最高の楽器になりそうな曲です。

MAIKO:こういう曲なのでアコースティックライブでは一回もやっていないんです。バンドスタイルで盛り上げたいです!

――「君の声」はどんなふうに生まれたものなんでしょう。

KEITA:ファンからいただいた手紙を読んでいる時に、恩返しじゃないですけど、ファンに宛てた楽曲にしたいなと思ったんですね。那覇は違うけど、沖縄は田舎な部分も多いのでその景色も入れて。シャッター通りとかも沖縄の寂れた駅前のことなんです。

――“この街のすべてが囁いている 「君はどこにも行けないよ」って”というフレーズが胸に刺さりました。何もかもに道をふさがれているような…。

KEITA:なかなかうまく行かない葛藤を書きながら、でも君の声がチカラに変わっていくっていう、ファンへの感謝を書いたものですね。ライブではお客さんの声がとてもチカラになりますから。

――「Happy Life」は、聴くごとにより入ってくる歌ですね。これもKEITAさんの作詞・作曲。

KEITA:友人ふたりがいろんな障害を乗り越えてカップル成立となった時に、大事なふたりを想ったら自然に書けた歌なんです。

MAIKO:“これからの人生を〜”のところは、ライブではNANAEだけじゃなくKEITAも一緒に歌っているんです。そこがぐっと来るんですね。本当にカップルが歌っているみたいで。CDでもそうすれば良かったのにって思うほど。

NANAE:ま、それはライブだからこそっていう。だからライブに来てください!(笑)

――最初のフレーズ“人を傷付けてきた”が、ただのハッピーソングではない深さを思わせます。

KEITA:びっくりしますよね。タイトルを見てから聴くと、いきなり“その分 傷付けられてもきて”とか歌うから。

MAIKO:でもね、みんなに響くよ。傷つけたことのない人なんていないから。

KEITA:僕はふたりのために書いたんですが、みなさんに好評で嬉しいですね。

――そして「好きな人の好きな人」。このタイトルがすべて、と思えるほどせつなさが伝わります。散りばめられたフレーズの数々に、こんな視点で片思いを描くことが出来るんだと驚きもしました。

KEITA:これは詞の中では一番苦労しましたね。タイトルから出来たんです。「好きな人の好きな人」という歌を書きたいというところから始まったので、じゃあどうやって表現したら?と。好きな人自体はこの歌詞には出てこないんです。出てこないまま、どう連想させるか。好きな人のおつきあいしている方に向けて書いたので大変でした。

MAIKO:“普通じゃないよ?あの人が君に見せるその笑顔は”で始まる、この“普通じゃないよ”って言葉がすごく引っかかる。尋常じゃないですよね、笑顔が普通じゃないって、よっぽど!?って。

NANAE:その言い方だとヤバイ奴みたいじゃん!(笑)

KEITA:意識していない人だったら変わらず映るんだろうけど、主人公からしたら、好きな人の笑顔の違いはわかるんだよ。自分に向けられる笑顔と、好きな人が好きな人に見せる笑顔の違いが。

MAIKO:うん、とんでもないことなんだよね、きっと。でもそういうことを“普通じゃないよ”っていう言葉で表現するのがすごいなって。え!って耳を奪われるから。

――本当に、そうですよね。

KEITA:“普通じゃないよ”は真っ先に出た言葉ではあるんですけど。メロが出来て、すぐかな。そのあとサビの歌詞。「木漏れ日」を書いた日に出てきた言葉なんです。

NANAE:ちなみに私、これ、徹夜して詞を書いたんです。

MAIKO:え? NANAEの名前、無いよ。

NANAE:バッサリ、全カット。ちょっとしか入ってない。

MAIKO:どこ?

NANAE:もう忘れた。

KEITA:んーと、“思うだけで息も出来ない”だね。

MAIKO:全カット、って厳しいね。KEITAさん。

KEITA:なんか、思っていたのと違ったから。

MAIKO:コンセプトとか、言ってくれよってな?

――タイトルはNANAEさんに渡す段階で決まっていたんですか?

KEITA:決まってました。

NANAE:そのタイトルがコンセプトとは聞かされてなくて、仮のものだと思っていたんです。だから違うものを書いたんですけど。

MAIKO:KEITA、そういうとこ、あるよねー。

KEITA:いやいや、全然全然そうじゃなくて、自分が決めていたものを上回ってくるかなと思ってあえて言わなかっただけだから。もし上回ったらそこはビシッと、タイトルも変えていたから。

――NANAEさんはこれを歌う時はどんな想いで…

NANAE:ま、最初はちょっと「こんだけ苦労してこんだけ!?」と(笑)。だけど、いいものを作るというのはそういう必要もあるから。主人公の想いに、そんな私の痛みも入れて歌いました。

――朝から始まったアルバムの夜は更けて「lonely night」へ。スタイリッシュなサウンドですね。

KEITA:seven oops初めてのAORをやってみたくて入れました。曲自体は何年か前、シングル「記憶」を書いた頃かな?元の事務所の先輩、キマグレンのISEKIさんがAORをいっぱい書いていて、ISEKIさんのアルバムを聴いて、自分も書いてみたいと作ったんです。seven oopsでやるためというより、いろんな曲を書いてみたい気持ちからでした。もちろんストックとして置いていたので、今回、夜の曲にもってこいだなと。歌詞はけっこうエグいけど、みなさん口にしないだけで、こういう日常を送られている方もいるだろうし、アルバムをきれいに終わらせるのも面白いんだろうけど、エッジの効いた終わり方のほうがギュッと締まるかなと入れました。

――ラストは前作「songs for…」に収録されていた「この島で」の islander style。

KEITA:この曲は初めて沖縄のことを想って三線も取り入れた、思い入れが深い楽曲なんですね。発表してまだ一年ではあるんですけど、より浸透させたいという想いがあって。NANAEの歌声だったり、歌詞だったり、三線の音色をもう一度、リアレンジしたもので伝えるっていうのも面白いんじゃないかと。音数で言ったらものすごくシンプルですが、歌と三線がちゃんと聴こえるし、沖縄の海や風景がより見えるものになったんじゃないかなと思います。

――アレンジされたのはBEGINの島袋優さん。

KEITA:沖縄の先輩だし、仲良かったし、こういうアレンジを得意とされている方だったので、スケジュールが合えばぜひ!と直接お願いしたんです。

――イントロが宇宙的なんですよね。とても大きいものを感じます。

KEITA:そうですね。ウクレレとアコギと三線で――、三線にリバーヴをかけているんですよ。

――三線にリバーヴを?

KEITA:そんな発想を出来る人はいないですよね。

――アレンジでこうも楽曲が変わるのかと驚きます。NANAEさんは、リアレンジされた楽曲の歌入れはいかがでしたか。

NANAE:前回とは全然違いましたね。今回はせーの、で録ったんです。その時のものを何も変えず一曲丸々録ったので緊張感もあったし、前回の「この島で」の時よりは、大人になっているというイメージで歌いました。

――このアルバムがどう届くことを願っていますか。

KEITA:みなさんの日常で聴いてもらえたらと。通勤、通学だったり、そんな中で気に入った曲を、あらためて部屋でゆっくりじっくり聴いてもらいたいですし、落ち込んだ時はこの曲、元気が欲しい時はこの曲って、日常の一部になっていただけたらと思います。

NANAE:気負わず聴いてほしいですね。音楽聴くぞ!って聴いてもらうより、何気なく日常に寄り添っているようなアルバムになってくれたらと思います。

MAIKO:元気がない時、失敗しちゃった時、聴きながら共感して、頑張ろうって思ったり、自分の弱さも肯定してくれたら。音楽を通してチカラに変える、そんな役割を持ったアルバムになれたらと思います。

――初回限定盤のDVDにはなんと今ツアー中の「seven oops Cafe Live Tour 2019 七驚 〜茶処音楽巡業 2019〜」 福岡公演の模様が収録されています。特にライブに行けなかった人にとって、もう観られることは嬉しいですね。

MAIKO:喜んでくれる方がいたら嬉しいです。こちらは収録日はもう、必死でしたけど(笑)。

NANAE:もう、本当に大変でした。

MAIKO:しかも2公演目。もうちょっと、このツアーの感覚をつかめてからにしたかったんですけど、でもまあこれはこれで。

NANAE:集中力と必死感ですね。

MAIKO:そうそう、音に込められてます。それが伝わればと思います!

――昼夜2公演ともsold outとなった名古屋公演はいかがでしたか?

MAIKO:めっちゃのびのび!楽しくやりました! 名古屋はみんなあたたかい方ばかり。ライブ中もそうですし、終演後のサイン会でもチカラになる言葉をくれる人がたくさんいるんです。seven oops、引き続き頑張ります!

NANAE:名古屋はほんと、デビュー当時から支えてくれる人たちがたくさんいて嬉しいです。

――では最後にメッセージをお願いします。

MAIKO:バンドツアーしたいぞー! 今回のアコースティックライブも、もちろん楽しいけど、やはり元々はバンドなので。バンドの方がよりCDに近いものを生で届けられるから。名古屋にバンドツアーで来れるよう、今、動いているので、いいお知らせを待っていてください!



取材日の翌日はリリースイベント。祝日の買い物客でにぎわう中、リハーサルでは「Happy Life」がフルコーラスで歌われ、ライブならではのNANAEさんとKEITAさんのデュエットが歌をいっそう深く響き、「この島で」では、三線の音色に惹かれ、次々立ち止まる人が。

seven oopsの楽曲は、また逢える約束そのもの。“いいお知らせ”が届く日まで、当たり前のようで奇跡の『日常』をチカラにして、日々を頑張ろうと思う“seven oops 2days”でした。


インタビュー・文/早川矢寿子



New Album 「日常」 Now on sale
[初回盤]

[通常盤]

seven oops Official Website >> http://7oops.com
記事の一覧へ
関連情報