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TEEの新作は、豪華8組のアーティストが参加した、キズナ輝く『Golden 8』!

2019/10/31 15:00


“ONLY ONE VOICE”と評される天性のスモーキー・ヴォイスと元ボクサーという異色の経歴を持つ、TEE。
2010年のメジャーデビュー以降、2ndシングル「ベイビー・アイラブユー」のビッグヒットをはじめ、数々の愛される楽曲で話題となったTEEの約4年ぶりのオリジナルアルバムは「Golden 8」(9/18発売)。
“TEEがリスペクトするアーティストにプロデュースしてもらう”というコンセプトで始まった今作品は、清水翔太、SALU、C&K、“デモ”リッションメン、Blue Vintage、BES、Micro(From Def Tech)、前川真悟(かりゆし58)といった8組のアーティストが揃い、どの楽曲もTEEの“魅力”を200%引き出す作品が誕生。
現在、ツアー『VOICE×Golden8=∞』真っ只中のTEEにインタビュー!



――渾身のアルバム「Golden 8」が完成しました。まず“始まり”をお聞かせください。

前回のアルバムで、「新しい扉が開いたな」と思ったんです。

――2年前、洋楽の名曲を初の日本語カヴァーアルバムとしてリリースした「MASTERPIECE〜THE WORLD BEST COVERS〜」ですね。

はい。初めて人の曲を歌ってみた時に、気づきや、学んだものがたくさんあった。ただ、それを今回のアルバムでアウトプットするのはまだ早いかなと。そこで立ち止まらずに何か出来ること、挑戦できることはあるかと思った時に、自分が尊敬できるアーティストだったり、つながりがあるアーティストとコラボできたらと思った、それがスタートです。

――アーティストのみなさんにはTEEさん自ら電話をしたそうですね。どなたから話をしたのでしょう。

一番最初に電話をしたのは、かりゆし58の(前川)真悟くんかな?

――そういう電話ってドキドキします?

しましたね。先輩ですし。でもすごく優しく「いいよ、いいよ!」と言ってくれて。それで、どんな曲を作ろうかと打ち合わせしてコミュニケーションを取っていって、最後にお任せました。どんな曲を作る?どんなテイストにする?とか、けっこう酒を飲みながら話しました。うん、ずっと飲んでいましたね(笑)。

――やはり泡盛なんでしょうか?

その時は紹興酒でしたね(笑)。沖縄のサウンドをしっかり入れて、かりゆし58の真悟くんをしっかり出してほしいってことを一番言っていたと思います。そうしたら、「じゃあTEEくんが沖縄に来た時に、胸を張って、沖縄ってすげーいいとこだーって叫んでよ」と。真悟くんはそういう気持ちで制作に入られたと思うんですよ。沖縄ってどんなイメージがある?って聞かれて、いろいろ答えていたことがしっかり歌詞に組み込んでありました。

――そうして完成したのが「JUMP UP!」。♪広島から沖縄に〜って真悟さんの声も入っていて、いいですね。

ノリで、「俺も入るよ!」ってブースに入って録ってくれた。やっぱ良かったですよね。

――ライブでセッションする時のようなチーム感が出ています。

つながりがある人で作ったというところが、作品に落としこめたと思うんですね。フィーチャリングを頼まれる時も、知っている人とでないとちょっと・・・というのがあるので。つながりがあるということは大きいですね。

――人生に必要なことがいっぱい入っている歌詞。

深いですよね。軽く言っているようで深い所に投げかけてくる。ミュージックビデオは大人が真剣にふざけたら最終的に何が生まれるか、を追求した作品になっているのでこちらも見てほしいですね。

――清水翔太さんをプロデュースに迎え生まれたのは「片方の未来」。「ベイビー・アイラブユー」を越える名曲がついに完成、と話題になっています。清水翔太さんとは、どんなふうに制作を始めていったのでしょうか。

彼とは、とある番組で知り合って、イベントで一緒になるぐらいだったんですね。このアルバムのコンセプトは“つながりがある方で作る”こと。でもラブソングをやるなら絶対清水翔太にお願いしたい!じゃあ、つながりを先に持とう!と、彼が現れそうな現場に遊びに行ったんです(笑)。

――けなげな・・・。努力されたんですね。

それで、打ち上げでカラオケに行った時にチャンスだなと。でもいきなり企画があることを言うのではなく、もし作品を一緒に作れるなら作りたいんだよね、そういう機会があったらよろしくと。そうしたら「全然いいですよー!」と言ってくださったので、その一週間後に話をしました(笑)。

――バレバレですね(笑)。ではこの曲はすべて清水さんにお任せで?

この曲に関しては「清水翔太が作るラブソングを歌いたい」と伝えただけですね。届いたものを聴いて、素敵な曲が出来たなと思った反面、難しいなとも思いました。自分が歌う歌に寄せてきた曲と言えど歌のスキルがね。でもこれをしっかりと自分のものにすることによって、翔太が自分に歌わせるイメージに近づける。大切に歌いたい、と取り組みました。

――TEEさんが特に気に入っているのはどこでしょう。

“同じ玄関を一緒に出よう、たとえ行く先は別々でも〜”の4行ですね。翔太くんぽいなあ、こういうリリックが書けるってすごいなあと。この歌は、せつない中に前向きなメッセージが詰められていると思います。

――“あの日失くした片方の未来”というフレーズに胸がぎゅっとなりつつも、さよならしたふたりは、やり直すんだと解釈したんです。でもミュージックビデオは違っていて。じゃあ“今度こそ守ってみせる”というのは、生まれ変わったら、という意味なのかな?と。

歌を聴いて感じてもらう、そのことがまず嬉しいですね。その人その人の感じ方があるから、自分のことに置き換えていろんなことを想ってくれたらと思います。

――TEEさんご自身は、どんな物語を心に落とし込んでいるのでしょう。

自分は「次に逢う人と絶対に幸せになってやる」っていう気持ちがありますね。

――その解釈は自分には無かったです。やはり深い歌ですね。

これを言うとちょっとネガティブになるかもしれないんですけど、あなたがいたから今の自分がいるし、忘れちゃいけない恋だなと思っているという・・・ちょっとした失恋というか。大切な恋を経た今の自分が、どう向き合っていくのかという気持ちですね。ミュージックビデオはビデオで「あるな、ああいうこと」って思いますね。好きだった人が結婚するっていうね。

――本人から直接ではなくても、噂で結婚を知ることもありますよね。

そうですね。それがケジメになるじゃないですか。あ、結婚したんだ、と知った時に、それまで心のどこかに小さくあった、もしかしたらという想いが吹っ切れる。それをあえてミュージックビデオでは表現しているので、ぜひ観てほしいですね。

――令和最初の夏歌「UMI(produced by C&K)」は、映画『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』の主題歌でもある歌。これはどんなふうに作られたものでしょう。

一緒に作る人は、となった時C&Kしか浮かばなかった。この曲は絶対C&K!と。自分も出演した映画でもあり、サーフィンの物語だったので、常に海を感じる曲を作りたいと、撮影風景や映画のコンセプトを伝えたんです。そうしたらクリビーがホワイトボードに海という文字を大きく書いて、ここから連想できることを言っていこう、と。

――わくわくする会議ですね。

海について“広い”とか“キラキラしてる”とか“自分を映している”とか、いろいろ出ました。英語で言うとsea・・・あ、うれseaこと、たのseaこと、一緒に感じてくれる彼女=sheが海=seaだね、ってどんどんあふれてきて「大切な人に向けて歌おう」「いいね!」となった。C&Kすごいなーと思いましたね。言葉のマジックとか掘っていくと面白いんですけど、どうやって掘っていくの?って聞いたら、その答えは詞に入っていた。最後の“耳をすませば”。やられましたね。

――この曲は、どこで聴いてもそこが海になるんです。海になったあと、言葉が入ってくる。すると、最後の“くるしいほどただしいことを教えてくれた海の歌”に、海の美しさだけでなく、厳しさも映る。大切なこととわかりながら目を背けたくなる時の自分に問う歌になって。

日本に限らず、世界中で津波や災害に遭われる方はたくさんいて、そこらへんまで深く掘れたかどうかはわかりませんけど、福島で歌わせてもらう機会があった時に、あえてこの歌を歌ったんですね。自分としては聴いてもらえることが感慨深かったです。この歌もいろんな感じ方で聴いてもらいたいですね。

――タイトルに???となったのは「もみまん」。検索をかけたらヒットしたのは、広島の有名な銘菓・・・

そうなんですよ、もみじ饅頭のことなんです。

――まさかの(笑)。プロデュースは“デモ”リッションメン(RIP SLYME/RYO-Zさん、Full Of Harmony/YUTAKAさん、Spontania/Massattackさん)。このタイトルはどなたが。

“デモ”リッションメンの誰かだと思うんですけど、RYO-Zくんな気がするな(笑)。広島では、デートで宮島に行ったりするんです。フェリーに乗って、ふたりで手をつないで、もみじ饅頭を食べるんですよ。それでこの歌はそんな夏の思い出を思い出す物語だから、タイトルはもみじ饅頭=もみまんでいいんじゃない?となったんです。

――これは一緒に制作をしていったのでしょうか。

けっこう役割分担した気がします。曲を大先輩YUTAKAさんにと頼んだら、RIP SLYMEのRYO-Zさんと制作チームを作っているから、そのチームでやらせてくれるかと言われたので、それはYUTAKAさんプロデュースなのでお任せします、と。

――そういう経緯なんですね。“デモ”リッションメンというのはこのアルバムのために結成したのかと。

これから活動をしていくみたいで、僕が第一号だそうです。この三人が持つ世界観は三者三様なので、プロデュースするにあたって、まずどういう曲調にという段階から悩んだと思いますね。今回すごく良かったのはひとりひとりがアーティストなので、自分は人とかぶりたくないとか、個性を出したいというのがかいま見えたんです。俺達にしかない曲を作ろうぜっていうのはひとりひとりからすごく言われました。そんな中からレゲトンを選んでくれたのは個性的だなと思いましたね。

――日常の、だけれどとても大切なシーンを描くラブソングは「SONG 4U feat. BES(produced by BES)」。

今回のアルバムの中で、一番最初に出来たのがこの曲なんです。実は4年くらい前、当時は沖縄合宿で曲を作ることが多くて、その一週間前にBESに会った時、一緒に楽曲制作とかしてみる?と誘ったんです。海沿いでBESがサビをポロロン、と歌いながらこんな曲あるんですよねーと。それがめちゃくちゃ良くて。その曲、俺、Aメロ・Bメロつけてみたいんだけど!というところから始まって。沖縄サウンドをしっかり入れた、ありのままの男くさい曲が出来たんじゃないかな、と思いますね。

――「Twilight(produced by SALU)」のリリックビデオを見させていただきました。とても素敵ですね。次々映し出される風景に言葉が溶け込んでいるというか、そこに存在しているというか・・・

言葉にも力があると思ったので、人や僕が出るものではなく素直に言葉だけを伝えるミュージックビデオにしたんです。恋人同士で行った場所とか、匂わせる景色だけにして、それこそみなさんにご自身の持つ風景や思い出に重ねてもらえたらと思いました。

――SALUさんとは長いんですか?

彼のデビュー当時から知っていますね。それこそすごい奴が出てきた!と。いつか一緒にやろうねって言っていたんです。SALUは僕の方が先輩なので「ぜひ!」と言うじゃないですか。その言葉をしっかりとしっかりと!覚えて、ついにこの時が(笑)。

――7年経っての実現なんですね。

「あの時の言葉、覚えてる?」から電話は始まりました。覚えていましたね。この曲はSALUの独特な歌いまわしとか、彼にしか書けない歌詞をしっかり出してほしいと思っていたんですけど、SALUはSALUで自分がいつも作る曲をTEEが歌う、というのではなく、自分というプロデューサーが、TEEに歌ってもらうんだったらという書き方で書いてくれていたんです。だからラブソングがいいと。しっかりイメージしてくれたんだと思います。

――歌声にエフェクトがかかっていて、思い巡らせる雰囲気を演出されていますね。

バースも少しだけかかっているんですけど主にサビにかかっていますね。SALUらしさが出ていると思います。

――ラストに「SALU〜」「Yeah〜」という、おふたりの掛け合いが。

SALUの出番は、あのひとことだけなんですよ。ぜいたくなSALU使い(笑)。

――TEEさんのSALU〜の“LU〜”の響きがなんだかとても気持ちいいんですけど。

曲が出来て、乾杯の意味を込めたSALU〜でもあるんです。スペイン語のSaludと掛けてます。

――うわー、スペイン語で乾杯は「サルー」なんですね!

そこにSALUが出てきて、Yeah!って粋な感じで。

――わずかな、だけど素敵なシーンですね。こういうプロジェクトならではですね。

それがいいんですよね。

――そしてDef TechのMicroさんのプロデュースで生まれたのは「I and 愛 feat. Micro from Def Tech」。

友達と話すような感覚でどんどん作っていきました。ただ、大学の先輩なので師弟関係みたいなところもあるんです。スタッフもいない部屋でふたりで作っていったんですけど、言葉遊びがすごくて、やっぱり。僕は机に向かって書いた歌詞をトラックに乗せながらレコーディング作業していくんですけど、彼はひとことひとことを紡ぎながら書いていくので。

――まとまった状態ではなく、一行だけとか?

そうなんです。面白いなー!と。目の当たりにしたのは初めてだったので、すげーな!って。今回、いろんな人と作ることでとても勉強になりました。個々に作り方は違うんですよね。その中でもMicroくんの作り方は一番めちゃくちゃで、それでもちゃんとバラバラに生まれたものがひとつの歌になっていくんですよね。

――ボクシングのフレーズを書かれたのはTEEさん。

そうです。サーフィンのところはMicroくん、アメフトのところは、出身の法政大学はアメフトが強いものですから、法政魂をしっかり込めました!

――ステージから「もっと前においでよ!」って手招きされているようなサウンド。そして詞は、“誰もがそれぞれのフィールドで闘っているんだ”と、分かち合う気持ちをくれます。ライブでとても力を放つ曲ですね。

ありがとうございます。Microくんが「これを機にプロデュースチームを作ろうか」と。「お前、出来るやないか!」と言ってくれて嬉しかったですね。

――ひとつひとつの楽曲には、その制作背景にも物語がありますね。そんなアルバムのラストは「Lifetime Caravan feat. Blue Vintage」。

Blue Vintageには、シングル「5年後のアイラブユー」の時にプロデュースを頼んだことがあって、本当にいい曲を書くんです。ライブも素晴らしいですし、聴く曲聴く曲、いいものを作る彼らがはずすわけない!と。彼らはこの度デビューしたので、ばっちり、世の中に知らしめたい気持ちもありますし、絶対もう一度遊びたかったんです。

――アルバムのラスト曲にと、最初から決めていたんですか?

一番最後だったんです、彼らが。7曲出来ていて、7曲だったらアルバムタイトルは「Golden7」。「Golden8」だったら「金八」と言える(笑)。遊びゴコロで、もうひとり増やそうとなった時にBlue Vintageがいます!となったわけなんです。一番最後の曲だから始まりの曲がいい、今から旅に出る、ここからスタートだという曲を最後に持っていきたい、と伝えました。

――“向かう先が同じなら きっとまた僕らは出会うだろう”という言葉が、約束のように届きます。

今回参加してくれた仲間達にも言えることですし、自分達の仲間だったりファミリーみんなに言えることじゃないかなと。このツアーもすでに決まっていたので、ツアーでしっかりこの曲をファンに伝えたいと思いながら作りました。

――すでにリリースされているこのアルバムが、どう届くことを願っていますか。

聴いた人が誰かに伝えたくなるようなアルバムになってほしいですね。それって率直に、まず聴いた人の心に留まる、大切なものになるっていう意味なんですけど。美味しいものを食べたら誰かにこのお店を教えてあげたい!って素直に思えるような、そんなアルバムになったらいいなと思いますし、なったなと思っています。そこは満足していますね。

――ところでこのジャケットですけど、シンプルな白にしたのはどんな理由からでしょう。ブックレットにはいろんなTEEさんのショットが入っていますね。

来た!やっと話せる!今まで誰も聞いてくれなくて(笑)。このジャケットは8枚の色んな生地で出来ていて、中の写真で僕が着ているカッターシャツも8枚の生地で作られているんです。それを白で表現するっていうのがどれだけ人に伝わりにくいか(笑)。でも白にした理由は、聴いてもらった人達がそこに色を塗ってほしいという想いが込められているんです。

――アルバムを携えてのツアー『VOICE×Golden8=∞』が開催されています。 名古屋は11/9(土) クラブクアトロにて。ツアーは今、どんなことになっていますか?

2年やっていなかったので、気持ちが爆発寸前のところから始まったツアーなんですけど、みんなに楽しんでもらうライブには、なっているかなと。一番重要なのはこのツアータイトル『VOICE×Golden8=∞』。VOICEは僕のVOICEもあるんですけど、全国に集めに行くみんなの声=VOICEとGolden8の僕のVOICEが重なった時、とんでもなく予測不能な楽しさだったり喜びだったり、可能性を秘めているなと思って、名付けたんです。今回はみんなにどんどん歌ってほしい、シャウトしてほしい。そういうツアーなので、ある曲では大カラオケ大会のようになっているし、来た人には全然歌ってもらいたいですね。

――では最後にメッセージをお願いします。

納得いくアルバムが出るまでドロップしない、と自分に言い聞かせていたんですけど、4年間お待たせして申し訳ありません。本当に胸を張って、いい作品と言えるアルバムになりました! ぜひ聴いていただきたいですし、大好きな一枚になってほしいなと思います。ツアーしているので歌いに来てください。遊びに来てください。音楽は友達を作る道具だと思うんです。だからこそ自分のVOICEが友達に届いたなと思っていて。そのVOICEを確かめに行きます!


インタビュー・文/早川矢寿子



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TEE Official Website >> https://www.tee-web.jp
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