記事詳細

ゲストにthe quiet roomを迎えての『ONIWARA TOUR』は11/30(土)E.L.Lにて!

2019/09/26 14:00


「名古屋のライブは大阪・東京からもお客さんが来てくれるから“高い平均点を取りに行きたい!”みたいな気持ちがあります(笑)」


5/1に2ndミニアルバム「ウォーク アンド フーズ」をリリースし、精力的にライブ活動を行なっている渡會将士(わたらいまさし・FoZZtone/brainchild's)。

名古屋でのライブは5月、9月に続いて11/30(土)、バンドスタイルでE.L.Lに登場! ゲストバンドはthe quiet room。

半径1m以内の日常を自由に軽やかに歌う彼のライブへの想いや、the quiet roomとの出会い、さらには名古屋の印象をインタビュー。



ゲストバンドを迎えての『ONIWARA TOUR』

名古屋は11/30(土)E.L.Lにて


――11月からはじまるツアー『ONIWARA TOUR』のONIWARAってなんでしょう?

来年のことを言うと「鬼が笑う」って言うじゃないですか。年末近いライブでツーマンなので、各出演者がみんな来年のことを言いはじめるタイミングだから「盛大に鬼を笑かしていこうじゃないか」な感じで(笑)。

――そういう意味でしたか! 名古屋では5月にバンド、9月は弾き語り、そして11月に再びバンドスタイルでのライブですが、バンドと弾き語りは意識的に分けていますか?

デビューしたのがFoZZtoneっていうバンドで、“カッコつけてやらなきゃいけない”みたいなルールがなんとなくあって、それに疲れたから、ソロのときはお客さんの笑顔が見られることを意識して演っていたけど、だんだん「やっぱりシメるところはシメなきゃな」って思うようになりました。一方で、brainchild's(THE YELLOW MONKEYのギタリスト、EMMA/菊地英昭のソロプロジェクト)はストイックな曲が多いし、曲ごとのメリハリがはっきりついているので“仕事がしやすい”みたいな部分があったり……。いろんなところで学んだことを自分の中で整理して、ソロの弾き語りとバンド、それぞれのライブのありかたを構成し直しているところです。


「“いかに踊れるリズムの作り方をするか”を理詰めじゃなくて感覚的にわかるようになった気がします」

ニューオリンズでの演奏体験から得たもの


――ずいぶん前のことでもう語り尽くしたかもしれませんが、2015年に単身渡米されて、ニューヨークとニューオリンズの路上やバーで歌った経験が今の音楽活動に生かされているのかなって。

そうですね。カフェやバーで演奏しているジャズバンドは、ニューオリンズのスタンダードナンバー「聖者が街にやってくる」を演奏することに飽きていて、その曲をリクエストするとミュージックチャージを倍取るぐらい飽き飽きしているから、意外と現地では演奏されてなくてびっくりしたんですけど、ひとりでライブ・バーのステージに出たときに、「聖者が街にやってくる」を弾き語りで使っているルーパー(多重録音できるエフェクト)でメロディを重ねて大合唱みたいにして演奏したら、知らないおばちゃんたちがめっちゃ店に入ってきて、最前列で踊り出したんです。「ようやくニューオリンズで聴けたと思ったら東洋人かよ!」みたいな感じはあったけど(笑)、僕が何者なのかはどうでもよい雰囲気でした。こんなふうに音楽に対して屈託がない感じは日本ではぜったいにないから、良い経験をさせてもらいました。

――ニューオリンズでの体験を通して「自分はなぜ音楽をやるのか」といった音楽の原点が明確になったりは……。

ニューオリンズに着いて最初に聴いたのが、オープンテラスのカフェで地元のおじいちゃんたちのジャズバンドが演奏する「What A Wonderful World」でした。トランペッターのおじいちゃんが椅子に踏ん反り返るみたいに深く座りながら♪I see trees〜って歌ってて、「なんてひどい態度で歌ってるんだろう」と思いつつ(笑)演奏も歌もめちゃくちゃ素晴らしくてふつうに泣けてきて……いろんなニュアンスで泣ける音楽を、そうだ、自分はやりたかったんだ……みたいなことを思い出しました。それと、さっき話したライブ・バーで演奏したときに地元のひとや観光客がめっちゃ来て踊ってくれた体験から、「このひとたちの音楽の原点は感情うんぬんの前に“いかにからだが動くか”で、ダンスと音楽は密接な関係なんだ」ということを実感したので、「いかに踊れるリズムの作り方をするか」を理詰めじゃなくて感覚的にわかるようになった気がします。

――単身での渡米は怖くなかったですか?

めちゃ怖かったです。ニューヨークで予約していた安いホステルが潰れていて、ほかを探そうとしたら観光シーズンでホステルが全部埋まっていて、仕方なく高いホテルに滞在して「はー!しくった!もうお金がなーい!」って絶望的になって(笑)、お金がかかるスケジュールがぜんぶ飛んだから地下鉄に乗ったり、セントラルパークに行ったりしてニューヨーク中をうろうろ歩いてました。そのあと、30時間ぐらい電車に乗って、ちょうど夕日が湿地帯に沈むときにニューオリンズに着いて「この景色が見れただけでもいいか」ぐらいに思った翌日、カフェでおじいちゃんたちが演奏しているのを観てだばだば泣けて。ニューオリンズに着いてからは怖いこともありましたけど、人もみんな良かったです。


後輩バンドのthe quiet roomを迎えての名古屋ライブ

めったにやらない曲を披露するかも!?


――5/1にリリースした2ndミニアルバム『ウォーク アンド フーズ』はクオリティーが高くて、でもぜんぜん気取ってなくて「どんなひともウエルカム」みたいな軽やかさがありました。収録曲『区役所に行こう』は「これを歌詞にしていいんだ!」という驚きと新鮮さがありました。

「ほんとうに生活のBGMになる音楽を作りたい」と思うと、具体的なワードを避ける傾向があるかもなって気がしたんですよね、音楽業界全体に。ポップを追求すると言葉がどんどんあやふやになっていく。それが怖いなと思ったので、「いかに具体的に突っ込んだワードで、共感してもらえるか」を目指してがんばってます(笑)!

――生音の質感、耳触りも心地良くて。

意図的に電子っぽいものを作ったこともあるけど、ソロになってからはとくに「ひとに鳴らしてもらう音がとても大事」だとわかったので。

――ライブはアルバムとは別物として演奏していますか?

なるべく音源に沿うように歌う曲もありますし、地名が出てくる曲は行った先に変えるとか、遊びとしてコール&レスポンスを入れたりとかはやっています。あと、友だちのミュージシャンがやっているのをまねしたり……ライブっぽい煽りが上手いやつがいるんですよ(笑)……自分なりにちょっとずつビルドアップしています。

――『ONIWARA TOUR』のゲストバンドはどんなふうに決めたの?

ざっくりですけど、先輩・タメ・後輩みたいな感じで3本いけたらなと思って。大阪のゲスト「鶴」が同い年、東京の「LUNKHEAD」さんが1個上で、同じ下北沢のライブハウスでずっといっしょにお酒を飲んだりしていたから、僕のいちばん近くにいる先輩です。名古屋のゲスト「the quiet room」はFoZZtoneのライブが人生ではじめて観たライブでずっとファンでいてくれて、今年、たまたまひとの紹介で知り合って、お酒飲んで、「いつか対バンしたいです」って言われて、「じゃあしようよ」って(笑)。

――今回は対バンではなくゲストだから、もしかしてセッションもあり……?

まだぜんぜん考えてはいないけど、なにかしら絡みがあっても面白そうですね。

――名古屋のお客さんはどんな印象ですか?

ライブのネタとしてご当地あるあるを調べていたら、「昔から東京と大阪の芸人が集まって名古屋で興行をやっていたから、名古屋のひとは目が肥えている」みたいな話を見かけて、「こえー!この情報!」と思って(笑)。確かに「今日は感触いいな」っていうときと「今日は……あれ?あんまり反応が良くないな」っていうシビアさを感じます。やはり、目が肥えていますね。

――11/30のE.L.Lはどんなライブになりそう?

「バンドでやるときはなるべくソロ名義の曲だけ」っていうしばりにしていたけど、最近は「なにをやったっていいんじゃないの」みたいな気がしてきたから(笑)いろいろとやれると思います。もしかしたらbrainchild'sのカヴァーを演るかも……?

――名古屋で必ず行くところがあれば聞かせてください。

名古屋って意外と中華料理屋が多いじゃないですか。ずっと味仙に行ってたけど、「夜も遅いし味仙も遠いし、そこの店でよくない?」って入った中華料理屋が旨いなぁと思って。もし時間がたくさんあって長めに滞在するときがあったら、中華料理屋めぐりをしてみたいです(笑)。あと、今日、ここにくる前にひつまぶしを食ってきました。

――では最後に、東海地区のみなさんにメッセージをお願いします。

名古屋のライブは大阪からも東京からもお客さんが来てくれるから「東京よりも高い平均点を取りに行きたい!」みたいな気持ちがあります(笑)。東京では「どうせお前ら、俺の味方だろ?」みたいなおごりがちょっと出てしまうから(笑)。そういう意味で名古屋は今後もいちばん緊張し続ける場所になりそう。そのぶん、「めったにやらない曲をやろう」「これ、お客さんよろこんでくれるかな」っていうのは常々考えているので、これからも勉強させていただきたいと思います!


インタビュー・文/早川ひろみ



New Mini Album 「ウォーク アンド フーズ」 Now on sale

渡會将士 Official Website >> https://wataraimasashi.com
記事の一覧へ
関連情報