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追加公演決定!「名古屋で、ソロでフルバンドは久しぶりなので、僕も楽しみです」

2019/07/09 16:00

ポップス界のレジェンド、杉真理がデビュー40周年を記念して発表したニューアルバム「MUSIC LIFE」(2/27リリース)は「最高傑作が作れた」と本人が言う通り、40周年を飾るにふさわしい渾身のアルバム。
長きに渡り追い続けているファンには「さすが杉サマ!」と、初めて触れる若い世代にとっても「これがポップスか!」と、上質なポップスを届けてくれた。

とにかく自分の中で一番良い曲を作ろうと言うのがコンセプトと言えばコンセプトで、例えば、曲調でも僕の中でもいくつかのシリーズがあるじゃないですか。どうせやるんだったら前の二番煎じじゃなくて、アップデートしたバージョンをやりたいなと常に思っているんですけど、今回はそういった意味でも全てアップデートしたものだと思っていて、最高傑作が作れたと思っています。

嬉しい・楽しい・悲しい・切ない…人間の本能でもある単純で普遍的な感情をテーマにした曲ばかりで、1曲目の「最高の法則」の華やかなファンファーレから始まる。

この歳になってって言っても、僕なんかよりもっと先輩もいて若輩者だから偉そうなことは言えないですけど、友達が亡くなったりすることもあるし、その上でとりあえず音楽は素晴らしい、人生はやっぱり楽しいものだなって思ったので、それをそのまま僕なりに、暗いのは好きじゃないのでいこうと!と。
「最高の法則」を作ったのは5、6、7年前かな?になりますけど、最後の「コロンブス」は割と最近なんですよ。曲を作っているうちにアルバムにした時、だいたいの位置が僕の中で決まってくるんですよね。一時CDは良い曲順みたいなの、あったじゃないですか。途中で飛ばされないようにって。その気持ちも分かるんですけど、今は受け手にかなり飛ばす力はあるけど(笑)、例えば映画や小説でも、作者にしてやられた!って思いたい、分かっちゃったよっていうよりも、うわ!騙された!!っていうのをね、リスナーはねじ伏せられたいんですよ。そう僕は思うんですけど、作り手である僕らが、どうだ、この曲順以外にあるか!って。あぁ!!ってなる感覚を味わいたいんじゃないかなって。僕はリスナーとしてそうなんです。その通りでございます!って思う時の感動ってあると思うんです。それが古いって思われるかもしれないけど、とにかくそういう作り手のどうだ!飛ばさせないぞ!っていうね。本当はビクビクしながら、飛ばさないでねって思ってるんですけど。

世の中も音楽業界も、大きく変わった40年。昭和平成令和と三世代を駆け抜けても変わらない杉真理に圧倒され、凄いです!と平凡な言葉しか出てこない…

早い時期に大瀧(詠一)さんと一緒にやったことが、大瀧さんって好きなことしかやらなくて早い時点でそう言うのを見せてもらっていたので、そういった意味では苦労らしい苦労や、努力らしい努力をしてこなかったんですけど、そのぶん自分の好きなことをやろうというのがあって、昔のナイアガラ・トライアングルの時も、僕がビートルズっぽい曲を作っていたら周りのスタッフは「良い曲だけど、今の若い人には受けないよ」ってボツになりそうだった曲を大瀧さんが「これ杉っぽいからやったら?」って言われて入れた曲が「Nobody」なんです。そしたらその曲で僕を知ってくれた人が多かったりしたんで、なんだ!無理して時代に迎合するよりも、自分の好きなことをやってた方が長続きするし、ストレスも溜まんないしって、早い時点で居直っちゃたのかな。ミュージシャンはたいてい、時代と自分、スタッフと自分、ファンと自分の間で、本当はこういうものを作りたいんだけど、でもな〜ってのがあるんですよ。大瀧さんのおかげで僕はそういう部分の折り合いをうまいことつけられたと思っていて。もちろん時代の風を感じながら時代に影響されないっていう、自分なりの「この辺だな」ってのが分かったので好きなことしかやってこなかったし、興味があること以外はあまりやらないようにしてきたかな。
でもそれがまた、僕はCM曲とか人にもたくさん曲を書いてきたから、僕は歌わないけど書いちゃうよって興味もあるじゃないですか。自分だといきなり誤解されないように自分らしさをって思うんだけど、人に書く時はそういうのがないので逆に自由なんですよね。「ウイスキーが、お好きでしょ」も作った時は俺は歌わないけどなって思ってたけど、最近はガンガンに歌ってます(笑)。その自由を見てると、僕ももうちょっと自由になった方がいいのかなって思ったり、色々やってきた40年間でだんだん自分を広げていけたのかなって思います。
40年もやってると、何が起こるか分からない。「ウイスキーが、お好きでしょ」っていう歌、今は皆さん知ってくださっていてとてもありがたいんだけど、あの曲を作った1990年くらいってウイスキーを飲む人なんておじさんくらいしかいなくて、日本酒ブーム、ワインブーム、焼酎ブームって来るんだけど、この先ウイスキー飲む時代が来るのかな?って。当時のCMは石川さゆりさんの歌でそれなりに話題になったけど、この曲も埋もれるだろうなって思ってたら、いつの間にか若い人がハイボールを飲む時代になっていて。あの曲がそうやって知名度を持つなんて作った時は思わなかったけど、本当にどうなるか、何が起こるか分からない。それこそ今はスポットライトをあびてなくても、いつかもしかしたらあびるかもしれない。だから一つ一つ力を抜かないで、ちゃんとやっておこうという心構えは今以てやっていますね。

神戸と東京公演だけだった、杉真理ライブ2019“MORE MUSIC LIFE”の追加公演が決定! 名古屋は7/22、名古屋クラブクアトロにて。

このアルバムの曲はほとんどやるんですけど、その他にも80年代の曲とかたくさんやります。名古屋でのソロは本当に久しぶりだから、これは外せないな、とか色々悩んでいる最中なんですけど、初めて来る人も楽しめるようにやりたいですね。「コロンブス」なんかは自然に大丈夫さ♪ってみんなが歌ってくれるんでそれは初めて聴いた人でも歌えると思うし、今回多分やると思うんですけど「ミュージシャン行進曲」はロックでマーチで、途中で一回だけ「かっとばせ〜!」って言うのがあるんです。それはみんなで合わせてやると楽しいですね。フルバンドで来るのが久しぶりですけど、昔からやってるメンバーも来るし、ドラムは息子です!


インタビュー・文/川口愉生



New Album 「MUSIC LIFE」 Now on sale

杉 真理 Official Website >> http://www.masamichi-sugi.net/
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