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聴くひとの心の琴線にそっとふれる名曲「花火」を7/17にリリース!「自分たちの音楽をもっと幅広いひとたちに届けたい」(理幹)

2019/08/01 16:00


 「花火」を聴くと涙がこぼれる。The Super Ballの温かく優しく、ときに叫ぶように放つ歌声が心をゆるやかに揺り動かす。うっとりするほど甘い時間と引き裂かれるような悲しみ。それは思い出したくない出来事かもしれないし、前世の遠い記憶かもしれない。でも、この痛みとしっかり向き合うことで、新しい一歩が踏み出せる……。

 7/17にリリースした6thシングル「花火」について、The Super Ballの佐々木陽吾と吉田理幹にインタビュー。



7/17に6thシングル「花火」をリリース

「あるとき“死”を題材に加えたら初めて心が痛くなって、“これが正解かもしれないな”って」(理幹)


――シングル「花火」に収録された3曲を聴いて、The Super Ball(以下、スパボ)が目指す音楽は、同世代だけでなく、もっと広く、もっと深く、すべてのひとの胸に届くことを目指しているのが伝わってきました。

吉田理幹(以下、理幹):まさしくです。

――「花火」は歌詞の最後が投げやりでネガティブに聴こえるけど、そこから滲み出る想いや愛は泣けてくるほど痛くて美しくて、これまでとはちがう空気感で歌声とメロディと詞の力を感じました。恋愛の歌に聴こえますが、MVではなぜ家族愛を描いたのでしょう?

理幹:「大切なひとを失う」という絶望を表現する上で、広くとらえてほしい気持ちがいちばんにあって、MVを、例えば男女の物語にするとしたら、それこそ完全に失恋の歌にしかならないのかも……って思ったんです。「聴いたひとの解釈で、より広くとらえてもらうにはどうすればいいか」を考えて、歌詞に沿ったMVではなく、家族の物語を選びました。

佐々木陽吾(以下、陽吾):「大切なひとを失う」ことに対しての一例です。シングルでミドルバラードをリリースするのは初めてなんです。

――歌割りも、どちらがどこを歌っているのかを気にすることなく、おふたりの声が自然に調和したひとつの作品として響いてきました。

理幹:これまではきれいにハーモニーを届けるのが軸で、「叫び」はあまりやったことがないんです。「今までの表現を超えたものを出したい」っていうのはすごく意識しました。だから、新しい発声がたくさん詰まっているんじゃないかな。

陽吾:レコーディング中は「この作品にとっていちばんいい声を出そう」って、とにかく必死でした。歌割りも原点に近い、路上ライブ時代に多かったやり方です。今、リリースイベントで、各地のショッピングモールとかで歌ったとき、シングルに収録した3曲の中で「花火」を歌うといちばんひとが集まってくれるんですよ。「花火」が持つメロディと詞のパワーを改めて実感しました。多くのひとが知っている曲「サンサーラ」のカヴァーよりも集まるって、すげえなぁって。ふつうに「あ、いい曲」っていう感じで立ち止まってくれて。

――「花火」はいつ生まれた曲ですか?

理幹:今年の頭です。2019年っていう数字を見て「メジャーデビューしてもう3年経ったんだ」って思って、これまでの集大成というか、学んだことをすべて出して「この1曲に賭けるんだ!」っていう強い思いで作りました。描いたことがなかった別れをテーマに作っている中で、自分の心が切ないところになかなか行ききれなくて、あるとき「死」を題材に加えたら初めて心が痛くなって、「これが正解かもしれないな」って。自分たちは前を向くのが好きだから、この歌の最後も前を向く言葉にしたくなったけど、でも敢えて「立ち上がれないや」って後ろ向きで終わることで、新しい自分たちが表現できるんじゃないか、新しい発見があるのかなって。さっき言ってくださったことがすごいうれしくて、自分たちの音楽をもっと幅広いひとたちに届けたいんです。


野球経験のあるふたりだからこそ

その先までエールが届く「夏の神様」


――2曲目の「夏の神様」は球児への応援歌。

陽吾:初の書き下ろし曲です。青森朝日放送の『めざせ甲子園2019』のテーマソング用に1から作りました。僕は地元の青森で中学のときに野球をやっていたし、理幹は高校の強豪校で甲子園を目指していて。

――球児ならではの神様ですか?

理幹:「夏の神様がいるのかも」って思えたのは最近なんです。中学生までは「がんばれば必ず神様が見ててくれる」っていうようなことを信じていて、練習するのが好きで、ひと一倍練習したいタイプでした。それで、小・中学校では4番でキャプテンでピッチャーだったのが、「ぜったいにレギュラーとるぞ!」って強豪校の桐光学園高校に入ったらもう全然ついていけなくて、レベルのちがいに驚いて。それでも「ひとよりがんばればなんとかなる」と思って、「ぜったいいちばん最初にグランドに行く」「必ず最後までいて鍵閉めは俺がやる」って決めてやり続けていたけど、2年生になってもメンバーになれなくて、「夏の神様、野球の神様がいるってうそじゃん……」って。3年生でメンバーに入って背番号をもらったけど、甲子園に行けなかったし、思い返すと悔しいことしかないですね。だけど、今になって「あのときの自分があるから、今、歌を一生懸命楽しくしあわせに歌えている毎日がある」と思っていて、そういったことをこの曲で伝えたくて。高校生のときに「すぐに結果なんて出ない」って気づいたけど、それって、多分、本気でやっているひとじゃないと感じられないことだと思う。自分だからこそ書けるテーマです。

――やっぱり高校野球の季節はソワソワする?

理幹:めちゃくちゃソワソワしますね、楽しみで楽しみで! 早い時期からチェックしています。時間があれば練習や試合を見に行きたいくらいです。

陽吾:楽しそうだな、理幹(笑)。俺が野球をやってたときは、センスはあったけど、集中力がないし、足もすごい遅くて。中3で身長185cmで体重は50kg台だったから「ガイコツが手先だけ器用にヒットを打つ」みたいなひとだったんです。だから牽制でアウトになるんですよね。

理幹:あはははは!

陽吾:メンタルも弱くて、守備はファーストなんですけど、最終回に3点差で勝ってるのにノーアウトでランナーが出た瞬間、「あ、これぜったい逆転されるわ」「ぜったい球くんなよ」って思っちゃう。最悪のメンタルでしょ。

理幹:そうなんだ(笑)!

陽吾:高校時代の理幹の話しを聞いてて、「俺は夏の神様よりも夏の魔物をたくさん感じてきたな」と思いました。バスケをやってたときも、最後の試合とか大事なシーンは「俺が決めてやる」っていうより、「(ほかのメンバーが)がんばれ!」みたいな。

理幹:あはははは!

陽吾:結局、エースにパスを出して、後ろ側でリバウンドを一生懸命取る……みたいなタイプでしたね(笑)。

――3曲目の「サンサーラ」は中孝介さんのカヴァーで、フジテレビ『ザ・ノンフィクション』のテーマ曲になっています。この曲を歌うことはプレッシャーだったのではないでしょうか。

理幹:怖かったですね、最初。テーマが重いので。うちのお父さんもお母さんも大好きな番組だし。自分たちなんてまだ20代で「果たしてこの曲をちゃんと歌えるのか」っていう怖さがありました。

陽吾:うんうん。

――同じフレーズでも理幹さんと陽吾さんとでは表現の仕方がちがっていて、聴きごたえがありました。

理幹:やる以上は自分たちらしくやるしかない。若さを埋めるように重たく歌ったら、多分、自分たちの本質的な良さが出ないなって思ったし、今までたくさんカヴァーをやってきたから、積み重ねてきたことをちゃんと出した自分たちらしいものを作ることで「うそがない作品になるだろう」って。スパボらしさを求めてコーラスワークとアレンジを作っていきました。


「東海地区のみなさん!“The Super Ballにこういうイベントに出てほしい”みたいな声をSNSなどで発信してくれると助かります!」(陽吾)


――3月に名古屋で開催されたYogo presents 「東名阪ワンマンツアー "RHB28"」では、ライブハウスからひとが溢れ出しそうなくらい満員御礼でした。ライブの予定はまだ決まっていないそうですが、熱気むんむんも好きだけど、今度はじっくりとスパボの音楽に浸りたいです。

理幹:そうですよね。ホールツアーをやりたいし、自分たちの良さもいちばん出ると思う。言葉を伝えたいときは座って聴いてもらいたいし、からだを揺らしながらストレス発散してほしい曲は立ってもらいたいし。そこに行きたいです、早く。

陽吾:確かに。

――その日を楽しみにしています! では、最後に東海地区のみなさんにメッセージをお願いします。

陽吾:兄が塩釜口に住んでいて、第2子が生まれまして、甥っ子と姪っ子に会いに名古屋にいっぱい来たいし、みんなに会いにいっぱいライブをしたいんですよね。だから、東海地区のみなさん!「The Super Ballにこういうイベントに出てほしい」みたいな声をSNSで発信したり、ラジオにメッセージを送っていただけると助かります。よろしくお願いします!

理幹:あまり言ってないけど、実は名古屋で生まれているんですよ。2歳になる前に横浜に引っ越したので記憶はないけど、最近、当時お世話になったひとがスパボの存在を知ってライブに来てくれて、それがすごくうれしくて。もっともっとライブがしたいですし、路上からずっとやってきた場所なので、ひとりでも多くのひとにいい音楽を届けられるようがんばります。

――個人的に、陽吾さんが津軽弁で歌ったりしゃべっているところが見たいです。

理幹:YouTubeにアップしているので聴いてみてください。back numberさんの「HAPPY BIRTHDAY」とか米津玄師さんの「Lemon」を津軽弁で。面白いんで!

陽吾:本気でやってます。ぜひ「スパボチャンネル」をご登録ください!


インタビュー・文/早川ひろみ



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The Super Ball Official Website >> https://supabo.com
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