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“闇”をコンセプトにしたアルバム「CONFESSiONS」をリリース。8/3の名古屋CLUB QUATTROでは「しっかりとした絆を感じる名古屋。みんなにコーラスを手伝ってもらいつつ一緒に騒げたらうれしいです!」(EYE)

2019/07/09 15:00


6/12に5thアルバム「CONFESSiONS」をリリースしたMary’s Blood。今回のコンセプトは「闇」。
胸の奥に潜む静かな闇を見逃すことなくずるりと引きずりだした曲の数々を震えながら聴き耳を立てているうちに、脳内が麻痺して気持ち良くなって踊り狂ってしまう……という新たな闇を生む可能性を秘めたこのアルバムは、みんなが大好きな彼女たちの女王様目線と自白や懺悔がちりばめられた意欲作!

見た目は怖いかもだけど(!)実はとってもおちゃめでサービス精神旺盛でエンターテイナーなお姉さんたち。演出も楽しみなライブは8/3、名古屋CLUB QUATTROにて!

メンバーのEYE(Vo)にアルバムについて、ライブについてインタビュー。



“闇”に沿ったフレーズをメンバーそれぞれが表現した

5thアルバム「CONFESSiONS」を6/12にリリース!


――アルバムタイトル「CONFESSiONS」の意味を聞かせてください。

Confessionは自白とか告白。あと、宗教的な意味合いも含んでいて、懺悔する。今回のアルバムのコンセプトが「闇」なんですよ。心の闇とか暗闇とか。闇をいろんな角度からフォーカスして曲を作っているので、人間の奥底にある本心をさらけ出す意味で『CONFESSiONS』です。

――絵画のような世界観……とくに「アルカディア」「Laylah」は1枚の絵をじっくり見ているような錯覚に陥りました。

作詞をするときに、わたし、絵が好きなので、絵を先に想像してから文字に起こしていくんですけど、今回、プロデューサーの岡野ハジメさんに作詞もかなりプロデュースしてもらっていてですね、「ただの静止画で終わらない、その向こうにどんなストーリーがあるのかが見えるように」「映画監督になったつもりで」っていう精神的なプロデュースをしていただいて、そういう作品になるように気をつけながら作っていたので、「絵を見ているようだ」って言ってもらえるとすごくうれしいです。


実は一歩も動いていない暗闇「アルカディア」


――「アルカディア」の歌詞の「惑わす轍(わだち)」っていう表現、ぐっときました。

宇宙のビッグバン的なところで、ひとつの生命が誕生しては消えていくけど、大まかには歴史があるじゃないですか。更地になって真っ暗な中からはじまるストーリーだから、轍があるのっておかしいけど、前世の記憶なんです。実は一歩も動いていない。これから一歩踏み出そうとする、その一瞬の歌なんですよ。

――その感じ、わかります。深い。EYEさんの脳内はいったいどうなっているのでしょう。

詳しい設定までちゃんとわかりやすく書こうと思ったけど、文字数とかメロディの音数が少なくて、足らなかったですね。聴くひとの想像におまかせで。

――前作「Revenant」に続いて岡野さんのプロデュースですが、相性はいかがですか?

ご自身が最初に「メンバーだと思って」って言ってくださったのもあるけど、なんでも言い合える感じです。「アルカディア」のサビのキラキラした音は、どうしても入れたい音だったんですね。歌ってて「上の方に星空みたいなのがいてほしい」っていうのを、頭の中では鳴ってるものの、岡野さんに言葉で伝えるのがむずかしくて。電話で「あーじゃない」「こうじゃない」ってお互いだんだん喧嘩腰になっていく、みたいな(笑)。結果、2時間かかって「これじゃない?」っていう着地点が見つかりました。2作目だし、「岡野さんだったらこうしてくれるだろうな」っていう無茶ぶりなオーダーも信頼してお願いできたし、実際に具現化してくれたし、頭の中にあるものをすごい出し切れた。「これ、岡野さんじゃなきゃ入れられなかったかも」って思う音がちょこちょこあって。

――「アルカディア」はユートピアみたいなイメージ?

そうです、理想郷。今回のリード曲です。前作のリード曲「World's End」で世界をぶち壊してしまった。その続きで新世界を作るひとの話で、自分の理想の世界をまっさらで何もなくなったところから「あんなことしたい」「こんなことしたい」っていう願いごとを書いた歌詞。それが星空なんですよ、イメージでは。なのでキラキラを入れたかったんです。歌詞にガザニアを入れたのも、たまたま花言葉辞典を引いたときに自分の誕生日の花がガザニアだとわかって、しかも花言葉が「あなたを誇りに思う」「きらびやか」だったので「これはだれがなんと言おうと入れるぞ」って、岡野さんに許可を得ずに入れました(笑)。


男を手玉にとる「Laylah」の闇


――「Laylah」のエキゾチックな太鼓の音はなんですか?

わたしがアレンジのオーダーをしたのはダラブッカ(中東の打楽器)でしたが、収録されているのは生で叩いた音じゃなくて、プラグインっていう音色をデータで打ち込んだものです。その辺りはエンジニアさんの引き出しからなんとかしていただきました。アレンジをダラブッカでお願いした話をドラムのMARIに言ったら、ダラブッカを買って練習してくれています。

――もしや、ライブで?

もしかしたら……あるかもしれないです。

――歌詞に知らない言葉がいくつかあって調べながら聴きました。ハフラはパーティのこと?

そうです。「セクシーなお姉さんが集まってパーティをしている様を覗いたらイチコロでしょうよ」っていう、男のひとを手玉にとる感じの歌。それをやりはじめたら、そこから抜け出せないっていう……闇(笑)。


いちばん怖い闇「Hello」「Mermaid Serenade」


――EYEさんの詞は曲ごとにシチュエーションがちがってワクワクします。「Hello」と「Mermaid Serenade」はアイドルっぽい歌い方をされていて。

「Hello」は夢の世界の話。「子どものころに戻りたい」「甘えたい」気持ちを押し殺して生きているひとで、実はいちばん闇が深いかも。「Mermaid Serenade」は、童話の『人魚姫』って原作が闇じゃないですか。なので、重いサウンドに主人公の悲劇感をちゃんとのせられるようにテーマを決めて書きました。

――聖子ちゃんみたいなかわいい歌声だから、それも怖くて……。

歌い方も歌詞と相まって生きるようにしたかったので、アイドルというか、大好きな王子様をふり向かせようとしている女のひとの声になるように歌ってみました。

――あと、「Hello」のギターソロの音色がとても印象的でした。

ベースソロなんですよ。

――え! ベースなんですか?

ベースがワーミー(ペダル操作で自由に音程を変えられるエフェクター)を踏んで高い音にして演ってるんです。ベースのRIOちゃんの曲で「弾けたら弾くわ」って言ってて、岡野さん家でレコーディングしたら大成功だったらしくて。次の日にわたしが歌を録りに行ったら、岡野さんがニヤニヤしながらうれしそうに「聴いた?聴いた?あれはベースソロなんだよ。わかった?わかった?」って(笑)。ギターの音っぽくないなとは思ったけど、言われなきゃわかんないレベルで華やかな感じになってたので、わたしもびっくりしました。

――作曲はメンバーで?

今回はわりと均等にひとり2〜3曲ずつ。作詞は「エイム」だけRIOちゃんがしてる。「書きたいテーマがある」って、ハマってるゲームの、ゲーム廃人の話になっています(笑)。


RIO的な闇「HIGH-5」


――「HIGH-5」はハイタッチのことですか?

そうです。最初は仮で「ハイタッチ」で歌詞を書いてたけど「このメロディに入れるとダサいなぁ」っていうので、岡野さんと曲を作ったRIOちゃんに相談したら、岡野さんが「海外じゃハイタッチって言わないよ。ハイファイブっていうんだよ」って。5本の指だからハイファイブ、両手だと10本の指でハイテン。RIOちゃんと「その方がカッコよくね?それにしようぜ!」って、レコーディング当日にその場で決めるっていう(笑)。

――ライブで盛り上がりそうな曲ですね!

参加型のみんなで作る系の曲になってます。しかも2番のバナナ……。

――あ、「バナナ事件」のフレーズ、気になっていました。

RIOちゃんの実話です。中学生のころに調理室のバナナを盗み食いしたら、バレちゃったっていう(笑)。若気の至り=RIO的な闇みたいなところもあって。ライブではバナナを投げています、客席に。

――本物を?

うん、本物。OKを出してくれた会場では片っ端からバナナを投げています(笑)。

――この曲は楽しみながら作詞をしたのでは?

RIOちゃんと居酒屋に行ってバナナ事件の経緯を細かく聞きました。(実家の)青森に帰って地元のメンツとバナナ事件についてしゃべってたとき、友だちはみんな結婚して子どもがいて、自分は子どもができる予定もないから「なんか置いてかれちゃってる感じがする」って。逆に友だちはRIOちゃんが芸能活動をしていることで「置いてかれてる感があるみたい」って。「そのちょっとすれちがう感じがさみしい……っていうのを曲にしたい、歌詞にしてみたいんだよね」って言ってて、わたしが居酒屋でのインタビューをもとに文字起こしをしたんです。

――出来上がった歌詞についてのRIOさんの反応は?

「うまくまとめてくれてありがと」って(笑)。


ラップバトルをイメージした「GO AHEAD & LAUGH」


――シャウト系の「GO AHEAD & LAUGH」は早口言葉みたいな歌ですね。

大変でしたよ、これ。SAKIちゃんの曲で「歌詞はどんなテーマがいい?」って本人に聞いたら「AメロとBメロはラップにしたい」「ラップバトル的な熱い感じを入れてほしい」「夢をあきらめずに、今でも腐らずに続けてるぜ!っていうのを歌詞にしてくれよ」って。ほかの曲は、わたしの声で歌うからっていうのもあるけど、女性が主人公。「GO AHEAD & LAUGH」は敢えて女っぽくならない方がいいだろうってことで、サラリーマンになりました(笑)。夢をあきらめきれないサラリーマンが趣味で音楽を続けてて、ある日突然、見知らぬスーツのおっさんから声をかけられて「いいの?俺たちで」みたいなところまでをラップにのせたらカッコよく聴こえるじゃないかなって、韻を踏みながらがんばりました(笑)。

――すごい妄想力! ギターソロがSAKIさんっぽいなって思ってたら、やっぱりSAKIさんの曲。

わかりますよね、フレーズ感とかが。SAKIちゃんは自分の曲につけるソロとわたしの曲につけるソロを使い分けてて。今回は「SAKIちゃんだったらこう来るかな」って思ってると予想を裏切ってつけてきたり、全曲通して完成を聴いてみて、おのおのが考えてくる闇のテーマに沿ったフレーズを、それぞれのパートがやってきてることを改めて感じました。

――メンバーひとりひとりのポテンシャルが高い。可能性がどんどん広がる。

まさかワーミーを使ってベースソロとは思わなかったし、ドラムも「HIGH-5」の頭でどっしり構える系の音を入れてきたりとか、岡野さんからのアドバイスも含めて、新しいことがいっぱいそれぞれのパートで入っているんですよね。


ど直球の闇「Labyrinth of the Abyss」

「贖罪の鐘〜Requiem for the victims〜」


――1曲目の「Labyrinth of the Abyss」と最後の「贖罪の鐘〜Requiem for the victims〜」はEYEさんの作詞・作曲で。

とことん怖いテーマで(笑)。みんなが変化球な闇を表現していたから、わたしはど直球でいこうって。「贖罪の鐘〜」は前アルバムの「女神の裁き〜Death Queen’s March〜」の続きを書きました。

――女神を虐げる歌詞、生まれてはじめて聴きました。

ヤマもオチもないけど、なんか怖い世界。

――怖さがジワる……。オルガンの音もおっかなくて。

『オペラ座の怪人』じゃんみたいなね(笑)。

――「Labyrinth of the Abyss」の♪聞きなさい♪や「Laylah」の♪眠りなさい♪など、EYEさんから発せられる「〜なさい」にもしびれます。

うれしい! やさしい言葉よりも、わたしのこの歌い方は指示しているような、命令形の方がいいのかなって。


『MY XXXXX CONFESSiONS TOUR』

8/3名古屋CLUB QUATTROにて!


――アルバムはライブを意識して作りましたか?

今回はコンセプトを先に決めたので、演出とか自分たち的にどう動きたいかを考えながら、コンセプチュアルになるようにバランスをとって作りました。じっくり入り込む曲と、「HIGH-5」と「GO AHEAD & LAUGH」のような参加型の曲とのコントラストをきっかり分けて、ライブで「ここは盛り上がる」「ここはしっかり聴いてもらう」みたいな。なので、ライブのセットリストを組むのが大変(笑)。演出というか、世界観的な表現は、今までのライブよりももっと濃くできそうです。

―― 8/3のクアトロはどんなライブになりそう?

頭上にバナナが降ってきたり、わたしが魔道士のローブみたいなのをかぶって怪しげな感じになってる演出があります。途中のソロ・コーナーが今まではギターかドラム、たまにベースも入ってくる形でやってたけど、今回はメンバー全員がひとりずつランダムでだれが出てくるかわからない。ひとりでその場をつなぐっていうのを……ヤバいですね(笑)……初の試みで……ヴォーカル・ソロってなんだろうな、どうすんのこれ?みたいな感じでですね、何が起こるのか期待して、プレッシャーかけながら遊びに来て楽しんでもらえたらうれしいな。

――当日のソロはどうやって決めるの?

じゃんけん。連日ライブがあるときは、じゃんけんで勝ったひとは次のターンはお休みにして、まんべんなくメンバーが登場する予定です。連チャンで参戦してくださる方も確実に2メンバー分見られるようになってるから楽しみにしてて! メンバー的にはびびってます(笑)。

――ライブに行ったことがないひとは、写真の雰囲気で「怖い」と思うかもしれないけど、生で見ればメンバーのおちゃめな、愛らしさが伝わりますよね。

そうなんですよ。最近、対バンイベントですごいびびりながら話しかけてくれたことがあって(笑)。「すみません、なんか怖い人だと思ってて」って。

――アーティストさんが?

そう。今回のアルバムは「闇」がテーマだし、今まででいちばん怖い雰囲気のアー写(アーティスト写真)だけど、そんなことないよ。あのね、「Hello」とか「HIGH-5」のテンションはライブでもニコニコ顔だし、曲の裏テーマは怖いけど、いろんなMary’sの表情を見ててくれれば人間性も伝わるんじゃないかな。友だちになってほしいです!「とっつきやすいバンドになりたい」っていうのもあったりして(笑)。

――では最後に、東海地区のみなさんにメッセージを。

怖くないんで(笑)。Mary’sの音楽性の幅の広さって、人間性とイコールだと思う。頭の片隅にでも「どんな一面があるのかな」って気にしながら曲を聴いてもらえたら、ひととなりというか、面白さも見えてくる気がします。やっぱり生で会いにきてほしいから、ライブでコーラス手伝ってもらいつつ、バナナキャッチも練習しといてもらって、一緒に騒げたらうれしいです! 名古屋のファンは熱いっすよね。信じてるし、しっかりとした絆でつながっている自覚があります。


インタビュー・文/早川ひろみ



New Album 「CONFESSiONS」 Now on sale

Mary’s Blood Official Website >> https://marysblood.futureartist.net/
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ライブ情報

Mary's Blood
MY XXXXX CONFESSiONS TOUR

2019/08/03(土)
クラブクアトロ
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