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「あと5年で辞めようかなと。それまでにやりたいことをやり尽くす」

2019/05/15 17:00

ギター探求の総決算といえるインストアルバムに続き、昨年はビッグバンドとのコラボレーションアルバムにも挑んだ角松敏生。
2021年の40周年に向けて様々な企みをめぐらせ、次なる仕掛けとしてミニアルバムがリリースされた。タイトルは『東京少年少女』。
ブラスファンクあり、バラードあり、角松サウンドを味わえる形態ながら、今作は異例のコンセプチュアルアルバムでもある。
新作の謎解きから音楽に対する深い話まで、言葉の端々に彼の揺るぎないスタンスが垣間見えた。



――オリジナルアルバムとしては実に5年ぶり。ミニアルバム『東京少年少女』は架空の物語を”音像化”した作品だそうですね。

どちらかと言うと今回は職人的な立ち位置でした。舞台作家のKOUTAさんの世界観を音像化したので、アーティストとして作詞作曲したというよりは、おもに作曲編曲の部分を受け持ちました。ただ詞に関しては自分のファンも聴くことを念頭に入れて、僕の世界観からするとスタイリッシュじゃないという部分は加筆、修正して、自分が歌いやすいようにするとか、そういうことはしましたけどね。

――「to be or not to be」はまさにシェークスピアの有名なセリフ。他にも「大人の定義」とかタイトルからして深いですね。

舞台の話ですからね。物語自体はいじめや校則に抑圧され、出口を見失った生徒たちの心と、その学園のつぶれかけた吹奏楽部を新任の女教師が立て直していく話なんです。その新任の女教師さんは、実は自分も高校時代、いじめグループに属していた過去を持っているんですね。いじめられた子の反撃で逆にいじめグループの仲間が目を刺され、その子は失明してしまうという、いじめた側が被害者になる。

――設定が細かいですね。

バックボーンは割と重い話なんです。それで、そういう過去を持った先生が赴任してきた高校の現状を見て、なんとかしたいと思い立て直していくという、大まかに言うとそういうお話らしいです。

――最後はハッピーエンドに?

それは僕にはわからない。最終的にはKOUTAさんの頭の中にある。脚本化もされてないし、舞台化するっていう話はまだないですけど、でも最後にはみんなが絆を取り戻していくみたいです。ちなみに最初KOUTAさんはこれをビッグバンドスウィングジャズ的音楽イメージでやりたがってたんですよね。でも実際にビッグバンドは人数的なことも含め舞台化するのは大変です。KOUTAさんに難しいですよって説明し、管楽器の編成を少なくしたブラスファンクを僕が提案しました。

――劇中歌をそのまま楽曲のタイトルにしているんですね。

そうです。やり方としては劇中のメインチューンみたいな曲をKOUTAさんに5曲くらいタイトルだけ考えてもらい、次に、これらは舞台のどういったシーンで使用されて、どういうような情景描写をしてメッセージを伝えたいのか、それを歌詞的なテキストで書いてもらいました。それに加筆、修正して曲をつけるのですが、僕のフィールドで表現して僕のCDとして出すので、そこが僕なりですよね。舞台がないので、ミュージカルのサウンドトラックでもないし。KOUTAさんが考えたことを僕のフィルターを通してカタチにしていったということです。

――角松さんの頭の中では常に俳優さんたちが動いていたんですか?

それは当然KOUTAさんのプロットを聞きながらやりとりしてますからね。KOUTAさんの詞の中で、言葉の温度が変わる部分があって、普通にAメロ、Bメロ、サビという流れで作れないんです。突然、言葉が変わるわけです。それが唐突にくる。KOUTAさんの頭の中ではシーンチェンジが起きているわけです。それに合わせて曲も変化する。1曲の中でそういった具合に展開していくのはまさに舞台的な表現ですよね。

――突然曲調が変化するので、ある意味、新鮮でした。たとえば「大人の定義」ではいきなり子どもの声がかぶさってくる。舞台劇という設定を聞いて納得しました。この5曲の並びは、そのまま物語の流れの順番ですか?

そうですね。でももし本当にミュージカルにするなら5曲じゃ足りません。物語の核心的なシーンの中の曲だけです。ミニアルバムにしたかったからというのもあります。要はツアーに持ってく時に、5曲くらいが丁度いいんです。ライブのことを考えてわざとミニアルバムにしてるんです。ライブではお客さんにこの新しい世界にガチガチに縛られて欲しくなくて。今までの角松敏生が聴けなくなっちゃうと困るので。通常のスタンダードナンバーをやるライブの中に、このコーナーがあるような新旧バランスの良いライブをやりますよ〜っていうアナウンスをしてるんで。

――「to be or not to be」では曲中に“消滅させていいですか”“息をしているだけ”などのセリフが入っていて、こういったアレンジも曲の世界観を広げますね。

あのセリフはKOUTAさんに最初もらったプロットの中にあった言葉なんですけど、僕の中でこれは曲にできないと思ったんです。でも絶対入れたいだろうなって思ってセリフにしたんです。僕が加筆、修正したとしてもKOUTAさんが伝えたいことは絶対ぶれないようにしないといけない、それが職人的な所作なんですよ。KOUTAさんの伝えたいことをぶれないようにしつつ、僕の曲として成立させる。大変でしたけどね。セリフに関しては聴く人も具体的なイメージが沸くんじゃないかなって。セリフを言う子たちも一人ひとりオーディションしました。

――やはり違いましたか?

同じ芝居のスクールに通ってる子たちでも全然解釈が違って、「割と病んでる感じで言ってくれる?」というと、十人十色の病んでる声でしたよ。この子が考える病んでる女の子の声は、ああ、こんな感じなんだって。それぞれの解釈で興味深かったですよ。

――「まだ遅くないよね」は女の子同士の友情を表現していますね。ここでは吉沢梨絵さんとのデュエット。オリジナルソングでのデュエットは20年以上ぶりになるそうですね。

昔から上手い人でしたけど、さらに上手くなってましたね。やっぱり浅利慶太さんの元でガッチリやってきた人ですから。

――この曲のトラックはすべてプログラミング。じっくり綿密に仕上げたそうですが、どこに時間がかかりましたか?

すごい専門的な部分ですよ。たとえばベースやドラムの音の作り方だったりとか、ストリングスもフルオーケストラと同じ構築の仕方で、チェロがあってビオラがあってバイオリンが1、2あってとか。僕のスタジオにはフルオーケストレーションを再現できるソフトがあって、今やハリウッドやディズニーでも制作で普通に使ってるソフトですが、それを使う時はフルオーケストレーションのアレンジのメソッドがわかってないとダメなわけです。だから譜面をそのまま生の演奏者に渡したら弾けるくらいのものを構築して打ち込まなければならない。まぁ、そういう苦労は聴く人にはわからない(笑)。わからなくていいんですけどね(笑)。

――素人にはわからないプログラミング技術の差が出てるわけですね。

まぁそうですね、たとえば弦を入れるとなったら、本当に生弦を入れるのと同じ音楽理論を使ってやるのと、なんとなく弦っぽくやるのとでは最終的な仕上がりが違うんですよね。

――かたや「恋ワズライ」はレゲエです。

レゲエは世界文化遺産に登録しようとされているくらいで、ジャマイカの人たちにとっては日本人でいう雅楽みたいなもんです。ほぼフィーリングなんですけどね、しきたりみたいのがあるにはあるんですよ。だからこういうのをやればレゲエになりますではいけないんですよね。なんちゃってはヤダなって思ってたので、僕にとってはアンタッチャブルな領域でした。ただ僕自身は好きで聴いてきたし、メソッドは知ってるし理論もわかってる。だから今回やってみましたが、過去にも1曲あるんです。

――アルバム『Fankacoustics』に収録されている「真夜中模様」ですね。

しかし本作のようにここまでわかりやすいレゲエのトラックは初めてです。いわゆる専門家的なパーカッショニストも呼びました。KOUTAさんとずっと話してて、この曲は「明るい感じ」って言われたので、レゲエにしてもいい?って聞いたら、「レゲエいいじゃないですか」って返ってきたんです。上手くマッチしたと思います。

――はい、確かに角松さんがイメージされた、もどかしい男子の恋心が9月の空をバックに広がる光景が浮かびました。そしてタイトルチューンでもある「東京少年少女」。これはまさしく物語のキーになる曲。

イメージは物語の頭と最後に来る感じかな。マイナーから導入してサビの部分は明るくなります。抑圧と解放が両方入ってる感じですね。

――この曲もまた曲調が変わりますね。マオリのハカを連想させる若者のラップに始まり、80年代の王道サウンド、AORロッカバラード、ゴスペル調へと展開していきます。

抑圧からの解放っていう部分で言ったら、『東京少年少女』という物語の全編が詰まってる作品なので、最後を飾るテーマソングだよね。

――学生さんたちにも参加していただいて。

「東京少年少女」も「大人の定義」もそうですけど、声の成分として混ぜるのに、「若者の声」を使いたいなと思いまして。ミュージカルアクターとかで学んでいる人たちをオーディションしました。基本のコーラスは吉沢さんと小此木さんです。

――その小此木さんとは最後の曲「It's So Far Away」で初デュエット。このバラード曲だけは物語と無関係なんですよね。

小此木さんがディズニーの『塔の上のラプンツェル』やられた時から上手いな〜と思ってたんです。吹き替え版はあまり好きじゃなかったんですけど、子どもが生まれてから必要にかられ(笑)、吹き替え版を観るようになって、『塔の上のラプンツェル』を観た時に挿入歌がとても良くて。この人、誰?って思いました。

――それが小此木さんとの出会い。

当時、彼女はまだ20代前半だったんですけど、この吹き替えだったら僕もカバーしたいって、実際にカバーしたほどです。で、数年前に吉沢梨絵と再会して、35周年の横浜アリーナで久しぶりにデュエットしてからまた付き合いが始まりましてね、そんな折、彼女の舞台を観に行ったら小此木さんと共演してたんです。それで紹介してもらったんです。ミュージカル界は常にオーディションがあって、アスリートみたいな世界ですよね。だから実力ある人が多くて。小此木さんのプロフィール見たら『渡る世間は鬼ばかり』に子役で出演しててビックリ(笑)。

――吉沢さんを経由して繋がったんですね。

昨年、梨絵に一度コーラスでツアーに参加してもらいたいんだよねって頼んだら、やりたいですって言ってくれて、奇跡的にスケジュール空いてたんですよ。それで相方を誰にする?って聞いたら、「それこそ小此木さんどうですか?」と。やってくれんのかな?って(苦笑)。でも小此木さんからもすぐやりたいですって返事が来て。これは僕にとってもエキサイティングなことでした。

――それでデュエットを。

ツアーも来てもらえるから、急遽1曲、『東京少年少女』とは関係なく僕の趣味で(笑)。小此木さんと歌いたいばっかりに作ったのが「It's So Far Away」。

――実際にデュエットしていかがでしたか?

舞台でもほぼ生声で歌ってるの聞いてるし、上手いっていうのは知ってたんですけど、レコーディングで再検証させてもらって、すぐにOKでした。しっかり力のある方です。だから自分もいろいろ試したくなっちゃうんですよね。ふふっ。

――ジャケットはまたすごくシンプルですね。真ん中に文字だけです。

最初からこれでいきたかったんです。本当は黒に銀字のイメージで、もっと謎めきたかったんですけど。発売されてから今申し上げてるようなことを話して謎解きをしていくっていうオペレーションにしようと思ってたんです。だからこういう感じにしたんですけど、黒よりも青がいいんじゃないかってだんだん変わってきて、最終的にこれに落ち着いたんです。それで(ブックレットを開き)これを見開くと、顔の見えない高校生らしき人たちの写真があって、みんな楽器を持っている。見た人がさらに、なんだ?って思うように作ってあるんです。

――なるほど。私の周りにいる角松ファンは、ボーナストラックの3曲にも痺れてましたよ。「A Night in New York」と「Tokyo Tower」のExtended Club Mix、そして2018年の軽井沢ライブ音源「花瓶」。

要は角松敏生の新しいご提案もあるけれど、同時に長い年月聴いてた人が楽しめるような要素もちゃんと入れ込んだんです。

――その方は見事に刺さったわけですね。

そうです、そうです(笑)。ミュージカルでもロックでも、ああ角松敏生だなって感じられるものをやれたらいいなと思っていたので。今回は概ねKOUTAさんの世界観を僕が音像化したというものではありますけど、サウンド的な面では角松敏生のスタンダードっていう要素を随所に織り込みながら作っていったので、長年のファンも安心して聴けると思います。

――名古屋でのライブは6/1日本特殊陶業市民会館。前半と後半にスタンダードナンバーがあり、中間に新作コーナーを挟むという趣向ですね。

新作中心の世界観というよりも、いつもの角松敏生。80年代のあの曲、来た〜っ!っていうところからスタートして、それで新作のコーナー挟んで、盛り上がったらそのままいつもの人気曲を目白押しでやる構成にしてます。

――今回は吉沢さんや小此木さんとのバラードも聴ける、と期待してしまいますが。

ただ小此木さんとのバラードは『東京少年少女』とは別なんで。じゃあ、どこで来るんだって。そこはお楽しみに。あと『東京少年少女』のコーナーでは、各地で芸能活動やってらっしゃるミュージカルスクール、ダンススクールの先生にお声掛けをしていて、ダンスアクティングをやってもらおうと思ってるんです。

――それは面白い企画ですね!

『東京少年少女』という架空のミュージカルトラックは、KOUTAさんの頭の中にはテキストがあるんですけど、まだ現実に脚本はないんですよ。だから各地のインストラクターの人たちに、これを好きにやってくれとおまかせしてるんです。僕らは必死に歌と演奏をやってるから、その横で好きに演じてくれって。それも各地、本番一発勝負。キャスティングもそちらにおまかせ。年齢も様々で結構、高校生に見えればいいから、と(笑)。

――名古屋でも動いているわけですね。ダンサーさんたちはもう練習に入られてるんでしょうか?

先生がいま渡米されてるから、実際に振り付けが始まるのは、公演の約1ヶ月前ですね。5月の頭くらいです。でも人選はもう終わってるって言ってました。ダンスって今はヒップホップのイメージあると思うんですけど、ヒップヒップに特化すると30分持たないから、ジャズとかモダンとかバレエとかいろんな素養が入ってないとたぶんキツイとは思います。

――ライブと言えば、ここ数年やられているアロージャズオーケストラとのコラボライブも好評ですね。定着した感がありますが、それによってどんな変化をもたらしましたか?

僕の曲をスウィングジャズ化してビッグバンドでやることに最初は不安でしたけど、いざやってみるととても楽しかったですし、自分も学ぶことが多かったです。レゲエもそうですけど、高尚すぎてアンタッチャブル、遠きにありて思うものみたいなことって結構いっぱいあるんですよ。でも、思うっていう以上はどこかでやってみたい気持ちはあるんですよね。だから誘ってくれたアローさんにすごく感謝で、そこの帰結点として昨年はビッグバンドのCDを出して、ビッグバンドを引き連れたツアーをやりました。

――それによって楽曲のまた別の魅力が引き出されました。

でも実はインストをやったり、この数年の所作っていうのは、繋がりなんです。本当の目標っていうのは、僕は20年以上前からやろうとしていることがあって、そこに向かうための1個1個の積み重ねなんですよね。

――2021年は40周年を迎えますが、それに向けていろいろ企みがあるとか。

アグレッシブに新たな表現をするために、自分の中ではいろいろ考えがあるわけですよ。単に面白いからやるっていうのはやりたくなくて、ちゃんとしっかり学んで、スタッフにも「?」が出ないようにしてもらって、そこに向かってみんなが統一感と信頼感を持って動くためには、ある程度の学びや知識が必要で、それがまだ自分の中で足りてないんですよ。今回の『東京少年少女』もそうですが、アロージャズオーケストラとジャズをやったり、インストに再び挑戦したり、ギターや歌の研鑽をしながら舞台音楽を作る。それらはすべて自分がやろうとしていることに向けての点の一つ。

――以前には音楽劇の音楽監督もしていらっしゃいましたよね?

音楽劇というよりか、以前はバレエとモダンとヒップホップとジャズとお笑いとお芝居が一緒になった作品の脚本、演出、音楽に携わりました。ストレートの芝居もやったことがあるんですよね。

――下北沢で座長公演でしたね。

その舞台の音楽もやりましたね。あと映画音楽もやりました。総合的なエンターテインメントをやる時に、自分が関わらないとわからないじゃないですか。どういうものなのか。そういう関わり合いの中で、こうしたい、ああしたいということが生まれてきたのは事実ですね。で、40周年ありますけども、僕は来年60なので、あと5年で辞めようかなと。

――えっ。

辞めるっていうのはどういうことかと言ったら、新しいご提案をするのは卒業するという意味です。要は、まだまだやれるし、面白いことやりたいと思うんですけど、空回りはしたくないんですよ。僕のアグレッシブさに若い人たちは面白がって付いてきてくれるかもしれないけど、僕の顧客層は40代から50代の人で、僕と同じ歳くらいの人たちもいる。将来を考えた時に、僕が健康であることも重要だけど、お客さんの健康も考えなければいけない。僕がいくら元気でも、僕のアグレッシブな動きに対して付いてく感性やパワーが、もしもお歳とともに難しくなってしまったら、それはサービスじゃないよね。

――だからあと5年。

あと5年って区切った方がいいと思ってるんですよ。あと5年で自分のやりたいことをやり尽くす。5年経ってみてまだいけるぞってなるかもしれないんですけど、一応5年という区切りをつけて、その目標に向けて動いた方が自分としてもモチベーションが持ちやすいし、お客さんとしても、よし、5年がんばるぞっていう気になれるかもしれない。

――すごく俯瞰で捉えてらっしゃいますね。

我々みたいな仕事は常に新しいものをご提案させていただいて、その提案に対して評価を得てメシ喰ってるところありますよね。だからある程度までキャリアを積むと、新しい提案はしなくてもよくなるっていうか。昔やったことをルーティーンで回せば、お客さんに喜んでいただけるっていう風になってきます。ローリングストーンズだってポール・マッカートニーだって昔の曲をルーティーンでやればあれだけお客さんが集まるわけですから。ある程度まで来たらニューアルバム出しても誰も聴きゃあしないっすよ。僕もそうだし、僕の諸先輩たちも新作出してる人ほとんどいないですから。

――音楽市場も変わりましたからね。

あんまり生産的じゃない。たとえば今でも新作出して絶対売れるって人もいますけど、10年前10万枚売れてた人が今は1万枚という、だいたい市場が10分の1化してますから。そういう制作に対して、どれだけのコストがかけられるかっていうことになってくると、我々の世代はコストをかけていい物を作るっていう常識があったとしても、さらにコストをかけていい物を作ったとしても、それがしかるべき消費のされ方をしてなかったら作っても意味がないじゃないですか。しっかり聴いてその良さがわかってくれる人たちに対して発信してるっていう確証がなければ意味がない。だから皆さん、作られないんですよね。そうした中でも僕はあと5年はこだわりたいなって。あと1枚オリジナルアルバムを出そうと思ってます。そのオリジナルアルバムに向けて今一生懸命、経験値を高めてる。

――それがいつになるかはわからないけれど…。

5年以内ですね。自分が64になるまでかな。

――長いようで短いようで…。では最後にライブに向けての意気込みを聞かせてください。

名古屋ではサンデーさん初めてなので、僕のファンからすれば、角松敏生サンデーでやるの?って色めき立ってる(笑)。だからサンデーフォークさんでやる名古屋、お初でございます。38年やってきてお初でございます。どうぞよろしくお願いします。それを含めつつ、今年のライブに向けては新作も出ましたけど、長年聴いてくれてる皆さんは安心して今まで以上に楽しめるライブでありますし、参加メンバーが充実して実力を持った方たちばかりなので、そういった職人技を見る意味でもとても貴重なライブです。それから小此木、吉沢の2トップ。スケジュールを合わせるのが難しいくらい忙しい人たちなので、この2人を観られるというのもとてもラッキーなことだと思います。各地でフィーチャリングしたダンサーの見せ場もありますし、昨年ご好評いただいたビッグバンドとのライブに負けない面白さがあると思います。


インタビュー・文/深見恵美子



New Mini Album 「東京少年少女」 Now on sale

角松敏生 Official Website http://www.toshiki-kadomatsu.jp/
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ライブ情報

角松敏生
TOSHIKI KADOMATSU Performance 2019 "Tokyo Boys & Girls"

2019/06/01(土)
日本特殊陶業市民会館フォレストホール
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