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高校卒業記念ミニアルバムを携えて向かうのは、バンド編成では初の全国ワンマン「単、ジュン、メイ、会tour」!

2019/04/25 15:00


この春、高校を卒業したばかりの坂口有望が、高校卒業記念盤的なミニアルバム「放課後ジャーニー」を3/27にリリース。
エレキギターには坂口有望憧れのアーティスト、橋本絵莉子(元チャットモンチー)が参加し、札幌大学2018CMタイアップにもなった「fruits」、ギターに亀本寛貴(GLIM SPANKY)が参加し、『NHKみんなのうた2018年10-11月』に書き下ろした楽曲「3 3 4 1」、4月からは大学に進学する坂口有望が贈る卒業ソング「青春」(1月に先行配信)、ライブで既に披露し盛り上がるキラーチューンにもなっている新曲「musician」など、一曲一曲にかけがえのないシーンが映る、至極の全5曲。
全9公演すべてのチケットがSOLD OUTとなった春の弾き語りワンマン。その名古屋公演を終えたばかりの坂口有望さんにインタビュー!



――まず、昨日の名古屋公演はいかがでしたか?

楽しかったです! 大学受験でライブが出来ていなかったので、名古屋もひさしぶりでしたし、来てくださったみなさんの想いも伝わり、本当に嬉しかったです。

――大学を見事合格されたそうですね。おめでとうございます。このミニアルバムは高校3年生の時に全曲録音されたそうですが、受験勉強もあり大変だったのでは?

ありがとうございます。受験は本当に大変でした。ふだんの成績も関係するので定期テストも頑張らないといけなくて、それがしんどかったですね。

――「放課後ジャーニー」というタイトルにはどんな想いが込められているのでしょう。

放課後って、限られた時間というイメージがあると思うんです。みんなそれぞれ授業が終わると部活がある子は部活に打ち込むし、私はと言えば曲を作っていて、その時間は例えるなら壮大な曲作りの長旅だったんです。放課後という限られたものと、曲作りの果てしない可能性、そんな反対言葉のようなものをくっつけてこのタイトルにしました。

――1曲目は“音楽があなたを救いますように”というフレーズがまっすぐ飛び込んでくる「musician」。これは有望さんの想いそのもののように届きます。

この曲は、学生でもありミュージシャンでもある自分が、学生でいる時、ミュージシャンでいる時、それぞれどういう定義なんだろう?と、自分自身に問いかける時が多かったんですね。それで自分がミュージシャンでいる限りは、こういうことを想って、これまでもこれからも歌っていきますっていう決意表明みたいな曲があればいいなと思って書いたんです。音楽を始めたきっかけとか、これからも音楽を続けていく理由が全部詰まっていて、たぶんこれから何回も歌う曲。そのたびに原点に戻れたらいいなという気持ちを込めました。

――「青春」は、せつないのに温かい卒業ソング。

この曲は中学2年の時、ひとつ上の先輩が卒業する際、見送る気持ちで書いた曲なんです。おめでとうという言葉より、これからもずっと一緒にというか、サポートしていくよっていう言葉が一番卒業生にとっては嬉しいんじゃないかと思って、これからを思わせるような歌にしました。

――“一等星がこう言ったんだ”という表現、ステキですね。空をよく見上げますか?

はい。星とか空は好きですね。でも大阪や東京はあまり星が見えないので、プラネタリウムに行くんです。それほど好きで。だから私の歌詞には、空とか自然のものとかが入っていると思います。

――「3 3 4 1」はNHK『みんなのうた』で放映され話題になった楽曲。不思議なタイトルですが。

読み方は数字そのままでいいんですが、意味が“3341→さみしい”なんです。ひらがなで「さみしい」というタイトルでも良かったんですけど、この歌の中の女の子は素直じゃない性格の子なので、さみしいって言えない気持ちを暗号「3 3 4 1」ってごまかしたっていうところをタイトルの中に踏まえたら、歌の中にこの子が生きているんじゃないかなと。そういうことを言うのが照れくさい子なんです。

――歌の中の子=有望さんというわけではなく。

私が中学生くらいの時と似ている気がします。「やさしいね」と言われると「いや、やさしくないし」とか、とりあえず反抗したいみたいな時があって。今はそんなことないですけど。

――いい出会い、つながりの日々があったからこそ生まれた歌なのではと感じました。

本当にそうですね。私は中高一貫の所に通っていたので、6年間ずっと一緒にいた友達は大切な存在で。みんなとてもいい子だったから、別れの曲がいっぱい出来るんだと思うし、せつない気持ちがあるから書けるんだと思います。

――NHK『みんなのうた』で放映された時、反響は大きかったのでは。

アニメーションと音楽がすごくいい感じでみんなに届いたみたいです。私も初めて映像を見た時に、楽曲をとても聴き込んで作ってくださったことが伝わって嬉しくて。自分の曲ですけど新鮮な気持ちで聴きました。

――カラフルなミュージックビデオが印象的な「fruits」は、聴くたびにエールが胸に増していく応援歌。でもなぜタイトルがフルーツ?

“fruits”っていう英単語は、果実という意味もあるんですけど、努力したことへの報い、頑張ったことへの実りという意味もあるので、タイトルにしたんです。この曲は、高校2年の時に私自身も周りの友達もみんな進路に悩んでいて、友達のひとりが親に夢を反対されていたんですね。あきらめてもいいけど、あきらめたら次の夢が見つかるかわからない、という状況でした。そんな友達に、どういう言葉をかけてあげるのが正解なんだろうと思った時に、「あきらめないで」じゃなく「歩き出したいと思った時に歩き出せばいいんじゃない?」という言葉が一番正しいんじゃないかと思って作った曲なんです。

――“歩んできた道が見えないのは 越えてきた壁があるから”という言葉にとても力をもらうと同時に、振り返った景色をそういう視点で見ることができる有望さんにすごさを感じました。

ありがとうございます。結局、その友達は親を説得して自分の行きたい道へ進むことが出来たので、本当にこの曲を作って良かったとあらためて思いました。

――そしてアルバムの最後の曲は「いつか」。

この曲は、高校サッカーの応援歌っていろんな名曲があるけれど、もし私が高校サッカーの応援歌を作るとしたら、どんなものを書くだろうと好奇心から作った歌なんです。自分自身は運動をやっているタイプではなかったので、それこそ高校生活の中で窓から運動部の練習風景を眺めていたのを思い出しながら、自分が見ていた景色の記憶から書いたんです。アルバムの最後にふさわしい曲になりました。

――有望さんご自身はもう夢を叶えて、そしてここにいらっしゃる。

いえいえ、まだ全然。ただ、ちいさい頃から音楽に携わる仕事がしたいと思っていたので、その面で言えばやりたいことは出来ているなと思うんですけど、まだまだ望むところは高いので叶えたとは言えないです。

――ちいさい頃から、と言うと、3歳ぐらいにはもう歌うことが大好きな子?

はい。家族も音楽が好きだったので身近にあったということもありますけど、本当に歌うことが好きで。小学三年生の時には周りに「歌手になる」って宣言していました。ギターは中学一年から。オリジナル曲もないまま、カバーで弾き語りをしていて、中学二年の時にライブハウスで初めて歌ったんです。ライブしていくうちに自分の言葉で歌いたくなって、自然にオリジナルを作っていったんです。

――初めて作ったのが、1stインディーズシングル「おはなし」なんですね。

そうです。照れくさくて家族には聴かせず、ライブハウスで初のお披露目をしました。家族には、ライブで演奏した映像を見てもらいました。家の中での私とは違うので「こんなこと考えてたんや?」って言われましたね。「親やけど知らなかった」と。友達にも、ふだんの私っぽくないと言われましたし。歌っている姿も、歌の内容も私が言いそうにないことだって言われたのを覚えています。

――詞の視点や深さを思うと、オリジナルを書く前から詩は書いていたのではと。

はい、書いていました。いつもとは違う自分みたいなものをちいさい頃から持っていて、でもそれを発散する場所みたいなものがなかった。それが音楽という形で出せるので、今バランスが取れていると思います。親にはいつも応援してもらってますね。音楽を通してもうひとりの私を知っては驚かれていますけど(笑)

――「青春」の“君が被ってたマスク 笑顔という名のマスク”にしても、ハッとする表現ですよね。

ありがとうございます。ちいさい頃から言葉というものが身近にあって、作文とか授業中に書かされる文章とか、ささいなことでも言葉は大切にしてきたし、これからも大切にしたいと思いますね。「青春」の歌詞は、比喩しようと思ったわけではなく、そもそも何かを見た時に思いつく言葉が喩えだったりするんです。ふだんからそうなので、言葉の感性が人とは違うのかなと思いますね。

――夢に向かって悩んだり、迷う同世代の人へ言葉でメッセージはありますか。

私の学校でも夢を持った子がすごく多かったんです。でも、その子達に向かって掛けられるひとことというのはなくて。ひとりひとりの状況が違うし、その子その子に合わせて言葉を選ばないといけないと思うんですね。だからこそ自分自身が頑張っている姿を見せられたら、頑張ろうと思ってくれるんじゃないかと思って、そこは詞を書いている人間ではあるんですけど、態度で示していきたいです。

――ではこのアルバムが、あらためて今、どんなものになったと感じますか?

私は中学からライブ活動をして音楽をやっていたんですけど、だからといって高校から芸能活動向けの学校を選ぶのではなく、中高一貫のまま進んだんですね。この5曲は、だからこそ書けたものだと思っていて、自分の人生の選択が間違っていなかったと思わせてくれる一枚でもあるし、すごく濃密な高校生活の時間がたっぷり詰まった一枚。本当に卒業アルバム。写真ではなく私は音楽のほうでパッケージ出来たので心から幸せなことだと思います。自分がやってきたこと、自分の周りで支えてくれる人たち、すべての結晶と言えます。

――そんな結晶が、どう届いていくことを願っていますか?

こういう取材などで、このアルバムについて、高校生活を通してしか書けない曲――と語って来ているんですけど、意外と歌っていることに関しては誰もが共感すること、誰もが感じた経験があることなので、同世代の子はもちろんですけど、どんな世代にも聴いてもらえたらと思います。聴くたび聴くたびに毎回違う印象を持ってもらえたら。このアルバムと一緒に成長してもらえたらという気持ちがありますね。

――4月からは大学生活が始まりますね。そしてバンド編成では初となる全国ワンマンライブ『単、ジュン、メイ、会 tour』開催!名古屋はツアーファイナル、6/23(日)名古屋クラブクアトロにて。このツアータイトルを考えたのは――

私です。五月、六月、単独でみんなに会いに行く、という意味で。

――あー!そうなんですね! 実は「会」に込めた意味がわからなかったんです。

謎が解けました?(笑)。会いに行くよ、でした。

――バンド編成で全国を回るのは初なんですね。

はい。東名阪とかではあったんですけど、こんなにがっつり回るというのは初めてで。今までのメンバーではあるんですけど、全国ツアーの中でもどんどんカッコ良くなっていくでしょうし、名古屋はファイナルなので本当に最高潮のライブをお見せできると思います。名古屋の人は熱い気持ちを心に秘めている人が多いので、ライブではスッとしていても実はすごく盛り上がってくれている。(インタビューの)最初にも少しお話ししましたけど、昨日の名古屋公演の終演後、ひとりひとりをお見送りさせてもらった時にそれを感じて。たぶん今まで行った場所のどこよりも、私の歌を好きだという想いをなんとかして伝えようと思ってくださる。だからこっちがきっかけを作ればライブの最中から爆発的にいい空間ができるんじゃないかと思っています。そこのところを私もすごく楽しみにしています。

――有望さんにとってライブはどんな存在ですか。

オリジナル曲を作る前からライブを始めているので、私にとってライブは原点でもあり、ミュージシャンとしての自分が一番生き生きとしていられる時間。その瞬間を見届けてもらえる、私の今を見てもらえるのがライブなので、一番大事にしています。大切な場所ですね。

――今、抱いている夢や目標は。

自分の性格的に、具体的にここに立ちたいとか舞台を設定してしまうと、達成した時に浮かれちゃうタイプなんです。だから今まで、目標を聞かれたら、あえて漠然とビッグになりたいと言って来ていて。漠然としていればいつまでも努力し続けられるので、どれだけ大きくなっても“ビッグになりたい”と言い続けると思います。

――では最後にメッセージをお願いします。

3/2から坂口有望オフィシャルファンクラブサイト「Cheer Ami Club」が始動しました。先行チケットもありますし、ファンクラブ限定ラジオなど面白いコンテンツを色々考えているので、興味ある方はぜひチェックしていただきたいです。そして『単、ジュン、メイ、会 tour』がいよいよ始まります。ライブは私が一番大事にしている場所。ツアーファイナルは、すごくいい日になると思うので、ぜひ駆けつけていただけたらと思います。よろしくお願いします!


インタビュー・文/早川矢寿子



New Mini Album 「放課後ジャーニー」 Now on sale

坂口有望 Official Website http://www.sakaguchiami.com/
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坂口有望
坂口有望 弾き語りイベント 「サカグチ巡演006」

2019/10/13(日)
sunset BLUE
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