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New EP「Odyssey」をリリース、5/26にCLUB UPSETでライブのCzecho No Republicにインタビュー

2019/04/18 17:00


4月3日(水)、前作「旅に出る準備」から約1年ぶりに、4曲入りEP「Odyssey」をリリースしたCzecho No Republic。ここ最近はメンバーが初めての舞台に挑戦したり、それに呼応する形で“劇団チェコ座”と銘打った演劇ありのライブを開催したり、お笑い芸人と対バンしたりと、表現方法の幅を広げている。2018年はメンバー脱退・ツアーの延期というショッキングなニュースがありつつも、それを乗り越えバンドはよりたくましく、充実した季節を迎えている印象だ。最近の多岐な活動を振り返りつつ、“長い旅・冒険” を意味する新作について、メンバー全員に話を聞いた。

メンバー/武井優心(Vo/Ba) タカハシマイ(Gt/Syn/Vo) 砂川一黄(Gt) 山崎正太郎(Dr)



クロスカルチャーでメンバーの新しい一面を


――最近の活動について聞かせてください。タカハシさんはJ-WAVEと劇団ゴジゲンのコラボ作品『みみばしる』で初めての舞台経験をされたんですよね。

タカハシ:舞台やお芝居はずっとやってみたかったんですけど、キャストや座組の雰囲気が想像以上に良くて。ひとつの目標に対して、経験者も未経験者も関係なく、全員で手を取って、熱量を持ってやれたことがすごく嬉しかったです。たくさん勉強になりましたし、舞台で学んだことがバンドにも活かせられそうな気がして、やってよかったと思います。

――メンバーの皆さんは『みみばしる』を観劇していかがでしたか?

武井:すごく楽しかったです。舞台とか頻繁に観に行かないし、ましてやメンバーが出るのは初めてなので、どんな感じなんだろうとワクワクドキドキで。でもタカハシは想像以上にしっかりとモノにしてたんで、やるヤツだ!と思いました。

砂川:2回観たんですけど、1回目は“タカハシさんが出てるしなあ、どんな感じなんだろう”って緊張感もあって。でも2回目はシンプルに舞台として楽しんで観て、完成度がすごいなと。ライブと違うのが、やっぱり台本があって、それに沿ってやるところだと思うんです。ライブでも、例えば“この曲とこの曲の時にはこういう風にやる”ってアクションを一つ決めて、その通りに動いてみるのも面白そうだなって思いました。

山崎:“うわータカハシが演技してるー!”っていう笑いになったらどうしようって心配もあったんですけど、すぐ舞台に引き込まれて、タカハシが登場しても役者に見えました。メンバー二人に挟まれながら観てたけど、泣いていいかな?ってぐらい世界に入り込めました。単純に作品として面白かったし、楽しかったし、感動しました。短期間で、しっかり役者をやっていてすげーなと。

――タカハシさんの舞台を応援する形で、バンドとしては演劇ありの公演『劇団チェコ座』も開催されました。

武井:メンバーを応援するにもブログに書くとかじゃなくて、意味わからんボケみたいな、“劇団チェコ座やります!”って宣言がオチみたいな感じがチェコらしいかなと。楽しんで欲しいので、もちろん本番はちゃんとやりました。

――砂川さんは演技がお上手だそうですね。

武井:うん、上手いですよ。役者の方が向いてんじゃない?(笑)

砂川:それはそれでどうなんだ(笑)。僕はギターの練習とかもそうですけど、課題を与えられて、繰り返し同じことをやって上達するという工程が好きなんです。台本を読んで、同じセリフ、同じ動きを繰り返して、よりどうしていけるかを繰り返す、演技も苦ではなかったですね。

――兼ねてから親交のあった吉本のエアバンド・SALTY’sとは、対バン形式でイベントもされてますね。

武井:違う業界、ましてヨシモト∞ホールなんて、しのぎを削ってやっと立てる場所だと思うので恐れ多かったですけど、芸人さんにいじってもらって、メンバーもまだアウトプットしてない面とかも出していただいて、単純に楽しかったですね。せっかくいただいた機会なので、全力でやりました。

――メンバーの新しい一面とは例えばどんなものですか?

武井:いかにタカハシマイさんが感性だけで生きてきたかというか、学力に至っては全く中身がないというか(笑)。国語、算数、理科、社会、英語の中学レベルのテストを抜き打ちでやって、確かタカハシさん総合4点とかで。ダントツビリみたいな。

――そうなんですか!?意外です。

砂川:あんま知らない人からしたら意外なんだなぁ(笑)

武井:その回答とかもものすごい面白いものが多くて。ちゃんと爆笑をかっさらう間違い方がすごいなと。

タカハシ:一番面白いって言われたのでよかったです。笑わせることはできたんで、もう…それだけで、幸せです!

――お笑いとしては大成功ということですね。

タカハシ:そうですね。

砂川:そうですねって…(笑)


よりナチュラルにバンドが進むようになった


――ここからは新作「Odyssey」について、すごく風通しの良い作品ですね。八木さんの脱退から一年、現在のバンドの状況をどう捉えていますか?

山崎:5人から4人になって、音を出すっていう物理的な部分では、難しい部分とかもあったりしましたけど、バンドとしての本質というか、やってることは変わったかもしれないけど、やりたいことは変わってなくて。だから、変わったけど変わってない…よりナチュラルに、バンドが進むようになった感じですね。

砂川:正太郎の言うように、物理的な面で、アレンジを練り直したりとか、そういう大変な時もありました。でもどう捉えても4人なので、ならポジティブにやっていこうという、そこからは楽しくやっています。

タカハシ:今の4人だからできることをやってる感じですね。5人には出せない音だし…5人だからこそ出せた音もあるんですけど。でもいい意味で、今の自分たちらしく自然体な感じが音に乗っていて。私がエレキギターを弾くようになったりして、今までと変わってきた部分もあったり、新しいことにもどんどんチェコらしく進んでいけてると思います。

武井:最初は大変な時もあったんですけど、団結して色々超えてきて、今すごくしっかりと、穏やかに、健全なワクワク感とともにやれてます。


ヒューマニズム溢れる感じになってきている


――1曲目「STAR」は歌詞がシンプルで鋭くて、プレイヤーと曲の主人公が近い印象ですが、意識されてますか?

武井:歌詞はこの曲に限らず、基本的には心理描写を歌詞にしてますね。でもこのメロディーとかこの雰囲気で何を歌うべきなのか、みたいな感じで出てきた世界観だと思います。

――歌詞とメロディーは同時に出てくるんですか?

武井:歌詞は、基本的にはメロディーができてからですね。

――「Everything」はタカハシさんがメインボーカルですが、これまでの楽曲より歌声がクールな質感ですね。

武井:今回はエンジニアさんの方針でそうなりました。ライブではもうちょいパワフルな歌い上げ方をしていて、どっちがいいんだろうと正直、悩んだんですけど。ライブと音源の違いという楽しさというのもありかなって。聴いててすごい気持ちいいので、よかったと思います。

――ライブで披露済みということで、お客さんのリアクションはいかがですか?

砂川:前回のツアーから披露して、まあまあライブでやってきてるんですけど、すごく評判は良くて。ライブ映えする曲という印象ですね。音源を出したあとは覚えて来てくれる人も増えそうなので、もっと大きい曲になりそうな気がします。

――「Wake Up!」はサビへの加速感や合いの手が盛り上がりそうですが、作っている時から盛り上がりは意識されるんですか?

武井:いや、作っている間はあんまり思わないですね。自分で作っているときに、ここは“Hey!”は入るだろうみたいな感じでできていって。メンバーに聴いてもらった時に“これはライブで盛り上がりそうだね”という感じです。狙ってはないですけど、そういう曲なんだろうと自覚はあります。

タカハシ:サビのメロがすごい好きな曲です。ライブ映えしそうだし、お客さんともすごく楽しめそうだし、フェスとかで初めて聴いた人にも好きになってもらえる一曲なんじゃないかな。チェコのキラキラ感とか、楽しそうな感じとか、そういうのを体現してる曲ですね。

――「オデッセイ」については、イントロのアイデアが8年前からあったそうですね。

武井:このイントロは基本的に頭の片隅にあって、家で曲作っててできなくて飽きると、このイントロの続きやろうみたいな感じだったんですけど、結局いつも落ち着かなくて。今回「オデッセイ」を作っていて、そういえばあのイントロ、コード進行的にハマりそうだなぁと思って試してみたらハマって。よし!完結、と。

――そういう曲のアイデアは常にあるものなんですか?

武井:そうですね。それこそ7〜8年前とかに作って、いいんだけどなんとなく完成させてない曲、記憶の中だけにある曲とかは結構あって。記憶に残ってる曲ってよほどキャッチーだろうなと思うので、困った時はたまに手を出すという感じです。

――全曲を通して、これまでより人間くさい感じを受けました。そこは自分たちで感じていますか?

武井:どうなんでしょうかね。俺は結構、過去から地続きでやっているので、あんまり変化は自分ではわからないです。でもなんとなく、前作ぐらいからちょっとヒューマニズム溢れる感じになっているような気はしますね。

――生身っぽさが増えた気がします。

武井:そういうのも好きなんですけど、あんまり出してこなかった…照れ臭くて出せなかったようなところも、出してきているようにはなってると思います。

――タカハシさんはいかがですか?

タカハシ:そうですね。例えば前作の「好奇心」って曲とかからそういうのは感じていて。今回レコーディングの時とかも、メンバーでガッとやって、数テイクで決めて、ナチュラルな感じにしたというか。気を張らず、そのままの自分たち、素直な感じが、人間らしさに繋がってるのかなと思います。

砂川:作り込み過ぎないじゃないですけど、特に「オデッセイ」とか、今までにないくらい音数の少ない4人だけのサウンドで、アレンジもメンバーで考えてっていう感じなので、そういうのも大きいのかなと。

山崎:自然体ですよね。4人になって、より自然な感じが出てると思います。


今までで一番いいツアーにしたい


――5月からはツアーが始まります。意気込みを聞かせてください。

山崎:今年9周年目なので、来年の10周年に向けて力強くやっていきたいと思います。

砂川:今の4人でやれることを全力でやりたいのと、今作の裏テーマが愛なので、愛溢れるライブにしたいなと思っています。

タカハシ:「未知との遭遇」ツアーなので、今までにやったことのない感じのライブを見せたいと思ったり。“今までで一番いいツアーだった”って言われることを目指して、いい時間にしたいなと思っています。

武井:確かに、今までで一番いいツアーにしたいなと今すごく思いました。ライブ後に“あそこは良かった”、“あそこはもうちょっとできた”っていうムラのない、本当に今が一番っていう、一本一本更新していくような、来てくれた人全員抱きしめるような、最高のいい空間にしたいと思います。新曲以外にもいろんな曲やると思いますし、過去にも未来にも、全方位向かっていけるようなツアーにしたいです。


インタビュー・文/青木美穂



New E.P. 「Odyssey」 Now on sale

Czecho No Republic Official Website http://c-n-r.jp/
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Czecho No Republic
Czecho No Republic《ツアーオデッセイ 〜未知との遭遇2019〜》

2019/05/26(日)
CLUB UPSET
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