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メジャー3rd EPをリリースしたFIVE NEW OLD ボーカルギターHIROSHIにインタビュー!

2019/04/05 14:00

2010年に神戸で結成され2017年にメジャーデビューしたFIVE NEW OLDが、メジャー3rd EP「WHAT’S GONNA BE?」を3月にリリース!
4月からは東名阪公演も含む初のアジアツアーも決定!
今回はボーカルギターのHIROSHIがインタビューに答えてくれました。



――メジャー1stアルバム「Too Much Is Never Enough」から約1年2か月ぶり、2nd「For A Lonely Heart」からは約半年ぶりの新作ですね。2018年はどんな風に過ごしていたんですか?

2018年はめちゃくちゃライブしてましたね。怒涛の本数(笑)。今までやったことないっていうくらいの間隔でした。そのおかげで自分たちのいいところも課題もハッキリ見えた1年でした。

――課題を見つけるためにライブしてたわけじゃないですよね。

そうですね。ただ、メンバーとあまりにもずっと一緒にいたので、最初は嫌になるかなと思ってたんですけど、むしろライブの本数を重ねるほど、“ああしなきゃ、こうしなきゃ”というのを話す機会が増えて。それに初めてのワンマンツアーをやったことで、各地方で待ってくれているお客さんがいるんだってのも実感しました。

――課題ってのは?

例えば、自分たちの出所がパンクやメロコアのフィールドなんですが、そのいいところと悪いところというか。僕たちはお客さんとの一体感やコミュニケーションをライブでは大事にしてるんですけど、それに加えてステージから発する音の飛距離ってことにあらためて真摯に向き合っていかないといけないなと思って。まだまだ荒削りな部分があるなって感じたんです。自分たちの音楽の演奏だけでライブハウスにいる人たちを満足させられた時、今やってるスタイルがより強固なものになるなとも思って。パンクバンドだったっていうアティチュードは保ちつつも、より音楽的なところに目を向けていくべきだなって感じられたのが収穫でした。

――そんな課題を踏まえての3rd EP「WHAT’S GONNA BE?」なんですね。

そうですね。より届く演奏っていうものをできる楽曲は何なのか?ということですね。それで「WHAT’S GONNA BE?」は、去年のツアーと海外で初めて公演したことを含めて、音のコミュニケーションの力を再認識したのが大きくて。それこそ初めて聞いたリズムだけで一緒に曲に混ざっていけたり、一緒に歌いたくなったりっていう、音の力だけでコミュニケーションを取っていけるかってところを大事にしましたね。その辺はスタッフを含めて、みんなで話をしました。僕はわりとすぐに分かんなくなっちゃうんで(笑)

――分かんなくなっちゃうってのは?

やりたいことがいっぱいありすぎてどれからやろう?みたいな感じで。何でもやりたくなってすぐにごった返してしまうので、誰かに交通整理してもらいます(笑)

――いろんなタイプの曲があるのはそれが理由?

最近の人たちってこういう音楽をやりたい時はこのバンド、こういう表現の時はこのプロジェクトっていう住み分けをされてることも多いと思うんですけど、僕の場合はやりたいことは全部このバンドでやりたいって気持ちがあって。雑多だと言われるかもしれないけど、やりたいんだからしょうがないし、それを続けていくことで自分たちの色が見えてくるのかなとも思ってて。自分でも不思議なくらいバンドでの表現へのこだわりが強いと思います。

――なんでそんなにバンドへのこだわりが強いと思います?

メンバーとの付き合いが長いってのもあるとは思います。特にギターのWATARUとは小学校から一緒で、高校でバンドを組んでいろんな音楽を共通してやってきて、そこにドラムのHAYATOもついてきてくれて。ベースのSHUNくんも入ってくれて。過ごした時間の長さが大きい気がする。自分のビジョンをみんなと見たいっていう気持ちがあって、それをお客さんに届けたいって気持ちがあるから、バンドへのこだわりが大きくなっていくのかな。そういう意味では自分さえ分かればいいっていう感覚の人間ではないかなって思います。

――EPに入っている3曲目「Better Man」の歌詞にもありますが、繋がっていきたいという気持ちが強いんですかね?

曲作りの際とかにいろいろ考えるんですけど、それを自分の中で固まるまで秘密にしておくことがめちゃくちゃ多くて。秘密にしてて明かした時のドッキリ感が好きなんです(笑)。ただ、それだと、伝えるべきことの純度が落ちちゃったりもするかなと最近感じたりして。だから「Better Man」で書いてることは自分への戒めというか。変えていきたいよねって気持ちの表れでもあると思います。時代的にも指先ひとつ、ハートで“いいね”を押せば人と繋がってるような感覚もあるだろうし。自分もそこで麻痺しそうなのも嫌だし。コミュニケーションを取るのが苦手なタイプだからこそ、コミュニケーションが大事だなと感じてると思います。

――歌詞は自分に対して書いてる部分もありますか?

「WHAT’S GONNA BE?」を出すまでの間にすごく悩んだんですよね。今までの楽曲って、自分から生まれたメロディの旋律をすごく大事にしていたんです。でも、ふとした時にお客さんが“カラオケでFIVE NEW OLDの曲を入れました!歌えないけど(笑)”って冗談みたいに言ってて。それを聞いて、“俺って人が歌えないものを歌ってるんだ”と少し寂しく思って。そこは変えていきたいと思って書いた部分はあります。

――そんな曲作りの作業は自分にとってどんなものですか?

曲作りは、毎回大変といえば大変です(笑)。でも好きだから頑張れるっていうのはあって。今回は知らなかったことに取り組んだから、不安みたいなものはあって。初めて見る不安との向き合い方っていう新しいフィールドではありましたね。僕らプリプロダクションをめちゃくちゃやるんです。完成形が見えるまでひたすらやり続けて悩みまくる。だからレコーディング中には悩むことはないんですよね。それでも新しいアイデアがレコーディング中に生まれたりするんで、そこは積極的にやって、最後までどうなるか分からないっていう刺激はあります。今回はミックスが終わった後にも、音の鳴りを変えたりとか、ポストプロダクションをやって。それも新しいチャレンジでした。

――今回の収録曲は、面白いぐらい彩り豊かな4曲ですが、この4曲になった理由は?

リズムがキャッチーだったりとか、なるだけシンプルなワードが入りそうなものだったり、今回はそういう部分が基準で選びました。洋楽に影響を受けて英語詞でやってる中でも、国内の人にはまりそうなポイントはないかなと考えた時に、ヨナ抜き音階(日本固有の音階)でメロディを作ってみたりとかもしましたね。あと「What’s Gonna Be?」をリード曲にしたのは、一番チャレンジしたことを表に出してお客さんの反応を見たかったので、この曲にしました。タイトルが“いったいどうするの?”って意味があって、それは自分たちへの意味合いもあるし、お客さんに対して今までと違うことをやってみたけどどう?っていう投げかけとか、いろんな意味合いがあります。

――そんな曲を引っ提げて、名古屋でもワンマンが決まってますね。

2月にLUCKY TAPESとのカップリングツアーで名古屋に来て、その時に「What's Gonna Be?」は披露してるんですけど、やっぱりお客さんの反応がめちゃ早くて。音のコミュニケーションを大事にやってみて、本当に何も僕らが言わなくてもお客さんがリズムを作ってくれてるっていう状況が生まれて。まさかここまで早いとは!っていう予想もしていないスピード感だったので、本当によかったと思いました。ほとんどのお客さんが自分からビートを作ろうとしてくれている景色は、本当に今まで見たことがなかったので、そこは間違いなく大きなことだなと。

――ワンマンで考えていることは?

アレンジもちょっとずつ変えてみたりとか、小さな裏切りをいっぱい仕込みたいなと思いますね(笑)。あとは以前に“前の方では踊っている人たちがいるかと思えば、後ろの方では恋人が肩組みながら揺れてるっていう状況があるバンドってFIVE NEW OLDぐらいだよね”って言ってもらったことがあって、それぐらい開放的な場所というか、お互いがお互いの自由を認めあえる場所になってるってのが嬉しくて、自信にもなったんです。だからこそ、よりそういう環境を知らない人たちに対して、こういう遊び場があるよってのを知ってほしいなと思いますし、その規模感を広げていきたいと思います。


インタビュー・文/澤井敏夫



Major 3rd EP 「WHAT’S GONNA BE?」 Now on sale

FIVE NEW OLD Official Website https://fivenewold.com/
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FIVE NEW OLD
FIVE NEW OLD "Emulsification" Tour

2019/10/27(日)
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