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「何よりもやっとアルバムを出せたことが嬉しい」 1stアルバム「Devillmatic」をリリースした、DEVIL NO IDにインタビュー

2019/03/29 16:00

3月6日(水)に1stアルバム「Devillmatic」をリリースした、DEVIL NO ID。2016年9月、沖縄ストリートに突如現れたガールズダンスクルーである彼女たちは、“ID の無い悪魔たち”として本物の悪魔になるために精力的な活動を続けている。そんなDEVIL NO IDにとって、今作は待望の1stアルバムだ。活動初期の曲から最新曲まで全13曲が収録された、これまでの DEVIL NO ID の全てが詰まった作品となった。新曲「サバイバー」のレコーディングやMV撮影の話だけでなく、約3年間の活動を経て掴んだ1stアルバムへの強い想いまで、karin(Vocal)・hana(Vocal)・mion(Rap)メンバー全員に話を聞いた。



「いざアルバムを出そうってなったら怖くなっちゃった」


――いよいよ1stアルバムが発売となりました。

karin:DEVIL NO IDにとって初めてのアルバムなので、気合が入っています。3年間の集大成となるアルバムなので、初めて知った方でも今まで知っていてくれた方でもどちらの方でも、これまでのDEVIL NO IDが楽しめます。13曲も収録となり盛りだくさんなアルバムになったこともあって、とても思い入れの深い作品になりました。

mion:初めてのアルバムなので、みなさんにどう届くのか本当に楽しみです。何よりもやっとアルバムを出せたという想いがあります。

hana:デビュー前から歌ってる曲や新曲まで収録することができて嬉しいです。DEVIL NO IDといえばこの曲というものから、こういう意外性のある曲もあるんだという、全部詰め込まれたアルバムになっていると思います。

karin:以前からアルバムは出したいねと3人で話してたんです。でもいざアルバムを出そうってなったら怖くなっちゃって(苦笑)。だから今は、嬉しい気持ちと怖い気持ちが混じっています。

――そんな強い想いが詰まったアルバムに向けて、レコーディングはどうでしたか?

karin:結成初期から歌っている曲がこのアルバムには多い中で、新しくレコーディングしたのは「サバイバー」と「TGIF」になるんですけど、極端に曲調が違うので歌い方を使い分けました。気持ちの入れ方を変えて、レコーディングをしました。

hana:前作「BEAUTIFUL BEAST」に続いて「サバイバー」は上田剛士(AA=)さんにプロデュースをしていただいていて、低音が効いたトガった悪魔感が強い曲なんです。それに比べて「TGIF」はポップで「華金」をイメージしたので、聴いただけで一緒に体を揺らして歌いたくなるような楽しい曲です。

mion:さらに「サバイバー」は若者の主張を表した歌詞にもなっているので、歌い方も力強くなるように意識しました。それに対して「TGIF」はポップで明るくて可愛い曲なので、楽しい気持ちを前に出してレコーディングをしました。

――今作は集大成というだけあって、様々な方が手がけた曲が収録されています。制作側の意図を聞かれて歌われたりするんですか?

hana:プロデューサーさんは個性がある方たちばかりなので、自分たちで調べています。どういう楽曲を作ってるんだとか、こういうリミックスを作っているんだとか、みんなで聴いてこんな風にした方がいいかなって話し合ったりして。

karin:それでも自分たちの持ち味を主張して歌いました。ダンスをやっているからこそ私たちは音楽を聴くことが日常になっているので、逆に音楽が流れてないとなんか不自然な感じなんですよ。だから調べて聴くということは自然なことでした。

hana:ただ新曲「サバイバー」は、私とkarinはボーカルのパート・mionがラップのパートをやっている普段の構成とはちょっと違って、私とkarinの2人が1フレーズぐらいラップをするところがあったんです。いつもはラップをしないので歌い方も違うし、リズムやテンポ感も難しくて苦戦しました。改めてmionはラッパーとしてすごいなと思いました。

――mionさんからコツを教えてもらったりはしましたか?

karin:レコーディング中にmionから一言もらったりして、それでどうにか……。他にも「TGIF」のオチサビがちょっとラップっぽいところがあって、これまでレコーディングをしてきて初めてテンポが分からなくなってしまったんです。リズムにちゃんと言葉を入れるのが難しくて、mionに教えてもらいながら指でトントンとリズムを取って歌いました。mionはラップの神だなと思っています。

mion:私は「サバイバー」の〈キミとの約束 絶対に守る〉という静かになるオチサビが、今までやったことのないラップのリズムで大変でした。これができたらカッコいいと言われてたんですけど、本当に難しくて何回やってもできなくて。今までは音源が送られてきてすぐ覚えられるものが多かったんですけど、これだけは全然できなくてレコーディング直前までずっと練習してました。

――「サバイバー」が出来上がった時はどうでしたか?

karin:“上田さーん!”って感じでした(笑)。上田さんが手がけた曲だなって聴いて一瞬で分かるようなめちゃくちゃトガっているのに突き抜けるポップな曲に仕上がっていました。最強の曲だなって無意識に自然と感じました。

hana:前作も上田さんに楽曲提供とサウンドプロデュースをしていただいて今作は更に上田さんワールドが全開になっていて、世界中で上田さんにしか出せない唯一無二のハンパなさを感じました。聴いて“はっ!”となりました。圧倒的な戦力ってこういうことなのか・・・みたいな。最狂で最高だなって思いました!

――みなさんにとって、上田さんはどんな存在ですか?

karin:いつもとても優しくて、本番では“ここはこうじゃない”とビシッと言ってくれる方なんです。「サバイバー」は本レコーディングの前にデモを録って上田さんに確認してもらったら、“ここはこうしたらいいんじゃないか?”というようなアドバイスを頂いて、3人でそこから焦りながら更に練習をしました。上田さん直々にアドバイスを頂いたこともあって、“気合い入れてかましてやる”っていう気持ちで本番レコーディングに臨めたんです。上田さんが最後に「良かった」と言ってくれたので、嬉しかったです。


「今でも恥ずかしいけど、一回り成長したように感じる」


――「サバイバー」のMVは台湾で撮影されました。

karin:撮影期間が2日間しかなかったので、フル稼動でした。海外での撮影だったので帰る時間も決まってたから、絶対に2日間で撮らないといけないという中で、撮影前日まで振り付けをずっと自主練習していて。でも撮っている時は眠たくなることは全然なくて……あ、でも最後あたりは眠たかったです(笑)

mion:実は、座って撮るシーンがあったんですけど……

karin:眠たくて白目向きそうになりながらやってました(笑)。カメラにはmionと目が合っている状態で私の後頭部が映っているシーンだったから、全く顔は見えてないんですけどヤバかったと思います。違う意味で悪魔になりきってたんじゃないかなって。

――監督に俳優の市原隼人さんを迎え、ストーリー仕立てのMVになりました。

karin:撮影前に写真やイラスト付きの台本が送られてきたので、ストーリーなどすごく分かりやすかったです。どんな世界観、どんな場所で撮るのかとか、自分たちのキャラクター作りなどすごく丁寧に教えていただきました。

mion:前作「BEAUTIFUL BEAST」も市原さんにMV監督をやっていただいたんですけど、その時にラップを歌うソロシーンで熱心に演技指導をしていただいた印象が強く残っていました。だから今回はより厳しくなるかもしれないって、覚悟を持って撮影に臨んだんです。市原さんは俳優なので、今回2回目のお仕事とはなりますけどプロの前で演技をするなんて思うと緊張してしまって。でも市原さんは丁寧に、もっとこうやって欲しいというアドバイスとリクエストをたくさんしてくれました。

hana:“もっともっと”ってね。市原さんが実際に見本を見せてくださったりもして、パワーがすごいんですよね。だから2日間という感覚ではなく、長い一日のように終わっていきました。

――出来上がった映像を見た時はどうでしたか?

karin:DEVIL NO IDの過去の物語“エピソード・ゼロ”を舞台にしているんですけど、めちゃくちゃ最高だなと思いました。シーンごとの撮影現場の風景や、自分のテンションを振り返ったりして、何度も繰り返して見ました。

mion:演じてる自分を見るのが恥ずかしくて。途中で叫ぶんですけど、みんなで見る時に“見たくない!もう終わった?”って避けてました。だって、棒読みなんですもん。

karin:撮影の時は恥ずかしくなる雰囲気でもなかったんですけど、落ち着いて見たら笑っちゃいましたね。だけどファンの方から“めっちゃ良かった”とライブがある度に言ってもらえたり、TwitterでもMVを公開した直後に“新しいDEVIL NO IDが見れた”というツイートがあったり、そうやってMVの感想が届くので嬉しいです。今でも演技している自分たちを見ると恥ずかしいですけど、新しく生まれ変わったような気がしています。

mion:一回り成長できたようにも感じています。


「今は“はじまり”の準備段階」


――他に収録曲の中で“これは私にとって聴きどころ”というものはありますか?

karin:「うしみつと?き」ですね。活動初期からやっている曲なんですけど、音源として出してなかったのでみんなから“いつ出すの?”と言われていた曲だったんです。自分も好きな曲で早く出したい気持ちもあったからこそ、たくさん聴いて欲しいです。

mion:デビューシングルとして出した「EVE -革命前夜-」なんですけど、“ザ・DEVIL NO ID”という曲なんです。改めてこのアルバムで収録できたことは新鮮でしたし、これを聴いてDEVIL NO IDのスタンスを知ってもらいたいなと思います。

hana:私は「TGIF」です。初めてドラマの主題歌になったことが嬉しかった。自分たちの歌がテレビから聴こえたり、エンドロールで“DEVIL NO ID”のテロップが流れると携帯で写真を撮ったり。ポップで聴きやすくて、実は自分のお気に入りのプレイリストに入れて聴いてるんですよね。聴いてるだけで楽しくてハッピーになる曲で、ライブでも何度も披露しているので、これからもライブ定番曲になるといいなと思います。

――想い入れの強い1stアルバムをリリースしたDEVIL NO IDにとって、これからの目標はありますか?

karin:3人でもっともっと高いところに突き進んでいきたいです。活動初期から目標に掲げていることは、世界最大EDMフェスのTomorrowlandに出て、DEVIL NO IDを見せつけたい。そこが“はじまり”だと思ってるんです。だから今は、その“はじまり”の準備段階なんです。

――リリースツアーが控えています。どのようなツアーになりそうですか?

karin:DEVIL NO IDはダンスクルーなので、ダンスの演出をいつも以上に面白いものにしようと考えています。今までよりちょっと大人になったDEVIL NO ID、もっと新しいDEVIL NO IDを見て欲しい。DEVIL NO IDを、たくさん詰めて詰めて、詰めまくります。

hana:名古屋でのライブは今まで3回しかできていなくて、だからこのツアーをきっかけに名古屋の皆さんに私たちをもっと知ってもらって、ライブができる機会をどんどん増やしていって、たくさんの方にDEVIL NO IDを愛してもらえたら嬉しいです。


インタビュー・文/笠原幸乃



1st Album 「Devillmatic」 Now on sale

DEVIL NO ID Official Website http://devil-no-id.com/
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ライブ情報

DEVIL NO ID
“Devillmatic”Release Tour 2019

2019/04/29(月)
ハートランド
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