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2ndアルバム「若気ガイタル」をリリースし、3/24(日)ell.FITS ALLにてライブを控える“新しい学校のリーダーズ”にインタビュー

2019/03/15 14:30

「4人それぞれが実現したいことへの欲が増えた」


3月6日(水)に2ndアルバム「若気ガイタル」をリリースした、新しい学校のリーダーズ。“劇団調”であるメンバー自身が考案した構成のライブが話題を読んでいる、4人組ダンスパフォーマンスユニットだ。今作はH ZETT Mがサウンドプロデュースを引き続き担当し、阿久悠・松永天馬(アーバンギャルド)・崎山蒼志から作詞提供を受けた全11曲が揃った。前作「マエナラワナイ」を通じて気付くことの出来た自分たちらしさがあったからこそ、今作への完成へと至ったという。制作についてだけでなく、生まれた変化について、MIZYUとSUZUKAに語ってもらった。



「“え〜!自分、ええやん!”って、自分には未知の世界があることを感じられた」


――今作はどのような一枚になったと感じていますか?

MIZYU:今を全力で生きてるからこそ、起こってしまう感情や言動などを詰め込んだ歌が集まったアルバムになりました。そういった一枚になったので、“若気の至り”の現在進行形として今作のタイトルを「若気ガイタル」と付けたんです。

SUZUKA:このタイトルは新しい学校のリーダー達、すなわち大人の方も含めチーム全体で考えました。今回は先生に恋をしてしまった女子生徒の曲「恋ゲバ」や、試験前夜に勉強しすぎて頭おかしくなっちゃう曲「試験前夜」、そして試験当日にチラ見をしちゃう曲「チラチラチラミー 〜試験当日〜」などが収録されているんですよね。今を全力で生きているからこその、ちょっといけないことだったり、真っ直ぐじゃないことだったり。そんなことを歌ってるので、すごいぴったりなタイトルに決まったと思います。

――今作も様々な方を作詞家として迎えました。自分たちが書く歌詞との向き合い方に違いはありましたか?

SUZUKA:ありましたね。例えば「恋ゲバ」だったら、音の圧と歌詞の深みがすごいので、その分軽く歌うことが出来なかったです。本当に自分でも理解できないほどの深いものを感じました。描いている物語は分かるんですけど、自分がそうだったわけじゃない。でも学生にはこの物語のように本気で恋してしまう気持ちがたぶんあるからこそ、“この気持ち、分かる。表現するわ!”という風にイメージを膨らましましたね。だから歌っている時は楽しかったです。

MIZYU:私は「雨夜の接吻」が印象に残っています。阿久悠さんが生前に残されていた歌詞をいただいた3曲のうちの1曲なんですけど、実は“接吻”という言葉遣いも最初は知らなかったんです。“接吻”が“キス”ということにまず、ドキドキして。タイトルからしてすごいセクシーなのに、歌詞を読むと生々しく情景が浮かんできたので、まるで小説を読んでいるかの様に感じました。だから未成年には似合わないと思ってしまって。私が歌っていいのか、私たちが表現していいのか、ちょっと照れくささもありました。でも阿久悠さん直筆の歌詞を見ながら歌うことで、文字から気持ちを汲み取ってまっすぐに歌うことが出来ました。

――直筆の歌詞をいただくことは、貴重な体験ですね。

SUZUKA:「雨夜の接吻」だけでなく「狼の詩」の時も、阿久悠さんのご子息から直筆の歌詞をコピーしたものをいただくことが出来たんですよね。歌詞が芸術でしかなくて、素晴らしい圧を感じたんです。これが本物の芸術なんだって、言葉だけじゃない圧倒的な何かがありました。

MIZYU:止め、跳ね、払いなど、阿久悠さんの文字から伝わってくるのもが本当に多くて。

SUZUKA:払いがこんなにカッコいいんだって思いました。

――自分たちが体験していないことや初めて出会った言葉を歌い終わり、レコーディング後に自分たちの歌を聴かれた時はどうでしたか?

SUZUKA:“そういえばこの曲はこういうことを意識しながら歌ってたなあ……”って、思い出しましたね。それが客観的に伝わっているか分からないんですけど、自分はしっかり納得したものが歌い上げられたと思います。

――その意識は歌に臨む前からすでに持っていたことでしたか?

SUZUKA:レコーディングを始める前からあったのではなく、歌いながら見つけたという感覚ですね。自分で歌いながら“自分ってこんなことが出来るんや!”とか、“自分って意外と気持ち良くなったら、こういう歌い方しちゃうんや”とか。これまでの自分の中にある部分にはない、新しい自分を発見できました。

――新しい自分との出会いはどうでしたか?

SUZUKA:“え〜!自分、ええやん!”って、快感でしたね! 素直にこんな一面あるんやったら出していこうって、もっと自分には未知の世界があることを感じることが出来ました。

――MIZYUさんはどうでしたか?

MIZYU:自分にとって「雨夜の接吻」が描く物語は、等身大ではなくちょっと大人びていました。それでも自分らしくあることを意識して歌ったら、思っていたより子供っぽかったんです。最初はこれでいいのか疑問でしたけど、何回か聴いているうちに、とても自分の声がよく聴こえて好きになりました。

――圧を感じていたことからの戸惑いがあったんですね。

MIZYU:でもその圧があったからこそ、阿久悠さんの作品はどれもが神秘的な音楽になったと感じています。“完成してしまった……! 歴史が出来ちゃった……!”という気がしました。化学変化が起きたような感覚があります。


「伝えることが大事だと気付いた」


――今作はまもなくメジャーデビュー3年目を迎えようとしている中での、2枚目のアルバムとなりました。

MIZYU:去年の1stアルバム「マエナラワナイ」で新しい学校のリーダーズにとっての私たちらしさに、やっと気付けたんですよね。その時に理解出来たからこそ、道が開けてどんどん突き進んできた成果が2ndアルバム「若気ガイタル」にはあると思っています。1stアルバムを基礎とした振り幅があるので、いろんなことに特化した11曲が2ndアルバムには集まりました。

――具体的にどんなことに気付いたんですか?

SUZUKA:自分たちの中での面白いということが、ただ自分たちだけが面白いことだったんです。昔はMCとかシュールなやつをやって、スタッフさんだけしか笑ってないという状況をたくさん経験しました。“スタッフさんしか笑ってないやん! 笑わせたいのはスタッフさんじゃなくて、お客さんやんな?”と気付いたんです。

MIZYU:伝えることに迷いがあったんですよね。ライブもかっこよくやり切ってそのまま走って帰るという、自分たちが良ければいい、と一方的なものでした。

SUZUKA:ライブ前に“今日は一方的でいいから! 今日はとりあえず無視しよ!”って。そんな感じやったんですよ。その気持ちでいきましたから、そりゃもう貫通でしたよね。放たれた矢がもうどっかいってました。その時は自信満々にやってましたけど、今思えばそれってなんか全然違うと思ってて。

MIZYU:ただの発表会になっていて、シュールすぎて伝わらないことが多かったですね。だからそこから脱却することに繋がったので、自分たちのためにも良かった気付きでした。

――届ける人を考えるようになったんですね。

SUZUKA:面白さは伝わらなかったら意味がないし、さらに伝わる面白さやカッコよさをちゃんと自分で理解しないと伝わらない。そこの段階がしっかり分かったんですよね。伝わるから理解して受け取ってもらえる。そこで初めて完結するので、本当に伝えることって大事だと思いました。

MIZYU:だから最近は、一緒に楽しむことをやるようになったんです。私たちがライブして、受け取ったお客さんからの返答を見てライブが完成するルーティーンが出来ました。そしてそれは今も作り上げ中なんですけど、この姿勢で実現したいことへの欲が増えましたし、今作の方向性に出ていると思っています。自分たちからこういう曲をやりたいという希望を4人それぞれが出すようになったんです。こういう曲やりたいね、こういう表現をライブに入れたら面白そうだね、という話も4人の中で増えました。

――創作意欲が湧いてきたんですね。

MIZYU:踊りも自分たちで考えているんですけど、こういう踊りをしたらお客様はどう受け取るかって考えるようになりました。パフォーマンス(魅せる)に特化し過ぎてもいい曲と、一緒に盛り上がる曲との区別が出来るようになりましたし、ここは手を挙げてもらいやすいからこの動きにしようとか、考え方も変わったと思います。

SUZUKA:ただお客さんがどう感じてもらえているのか、そういう話を聞いてないですけど、自分たちが細部までこだわってる部分に関して好きって言ってくれたら嬉しいですね。たぶん昔の自分たちならそんなこだわりも深くなかったから、こんな気持ちも生まれなかった。でも今はめっちゃこだわりあるから、好きって言ってもらえたら自分たちの変わった部分をしっかり評価してくれてることを感じるんです。余計に嬉しくなっちゃって、頑張っちゃう。


「ちゃんと表現としての私たちを見て欲しい」


――新しい学校のリーダーズは踊りも含めて、一つのパッケージだと思います。踊りに関しては歌詞のストーリー性も意識して創作されていますか?

MIZYU:曲の展開にぴったりハマるように意識はしていますけど、気付いたらハマってたということが多いかもしれないです。出来上がってきた曲に対して表現を付けるのに、振り付けのために音があるように感じてしまう時もあって、自分たちってすごいなって思っちゃいます(笑)

SUZUKA:音が振り付けを教えてくれるんですよね。だから考えてて楽しいんです。“こんな音が来た!これをどう表現しよう?”ってワクワクしますね。でも曲を聴くだけでは踊りは見えてこないから、私たちがどういう表現をするのか、伝わりづらいのかなと思っています。ライブに来ないと見られないっていうこの状況をだんだん進化させていって、曲を聴いたらリーダーズはこう踊るのかなってすぐ想像出来るように、お客さんやまだリーダーズを知らない人にそう思わせていきたい。

MIZYU:“なんか踊るんだろうな”ぐらいじゃなくて、ちゃんと表現としての私たちを見て欲しいです。曲としてのインプットで終わったら、それは新しい学校のリーダーズの楽曲の表現まで行き届いてない。完成形を見られていないということなので、表現まで見てくださいって思います。

SUZUKA:H ZETT Mさんが私たちの楽曲に詰めたこだわりに対して、私たちは踊りという表現を考えることでやっと理解が出来る。そう思うぐらい大切な表現なのに、聴く人にはまだ知られていないと思うと、“わー!伝えないと!”ってより考えますね。ライブを増やして伝える環境をもっと作ります。

――振り付けのインスピレーションはどこから持ってくるんですか?

MIZYU:4人ともダンス歴があるんですけど、ダンスは表現をするための一つの材料なんです。普段お会いする人の仕草や、見た絵など、様々なところからインスピレーションは受けています。気付いたら自分たちの動きになって、表現として具体的になっていきますね。

――曲の世界観をしっかりと自分たちに落とし込んで作っているんですね。

SUZUKA:最初に曲を聴いた時の感覚をそう表現したいのか、具体的に考えていきます。だから全部の振り付けに意味があって、ちゃんと説明が出来るし、その説明はずっとやりたいって思っています。でも聞かれないと今まで言ってこなかったなというのがあったんですよね。そこも伝えていきたい。

MIZYU:いつもライブに来ているお客さんこそ、知りたいと思うんです。私たちの動きを覚えてるから、それを知ってもう一回ライブを見たら印象が全然違ってくるんじゃないかなって。ダイレクトな表現をしている訳ではないので、私たちの表現は分かりにくいと言えば分かりにくいけど、でも全部意味がある。どうにか知ってほしいですね。


「歴史に残る革命的なライブになる」


――初めての東名阪ワンマンツアーが控えています。このツアーはどんなツアーになりそうですか?

MIZYU:全力で今生きてるからこそ青春なんだよっていうのを私たちが日々伝えているからこそ、何を全力で生きたらいいんだっていう迷いも、もしかしたらあるかもしれない。でもこのツアーに来たら分かると思います。とにかく私たちはライブが命なので、ライブを見て好きになってほしいです。

SUZUKA:自分たちの新しい振り幅や強さだったり、いろいろと感じたものが一枚のアルバムとして出され、実際にその武器を振り回す場所がワンマンライブだと思っています。その舞台で私たち新しい学校のリーダーズの初めての表現が公になるので、自分たちでも理解出来ない未知の世界に行くライブになりそうですね。

――不安よりも期待の方が大きいんですね。

SUZUKA:自分たちもまだどうなるかも分からないですけど、東名阪回る中で分かるんだなと思うと、早くその未知の世界を見てみたいですね。本当にワクワクしています。

MIZYU:ライブの構成は私たち自身で決めるんですけど、実際にお客さんを目の前にして初めて、私たちも体験したことのないライブが出来上がると思うんです。予め大枠が出来ていても、それがどうなるかは想像できないので、その景色を見るのがすごい楽しみです。

SUZUKA:新しい学校のリーダーズにとって歴史に残る革命的なライブになります!

MIZYU:ツアー後の自分たちがどれだけ進化してるのか、自分たちのことが楽しみです。今回のツアーは3日間ですけどお客さんの熱で変わるからこそ、全日程に来ちゃってもいいと思います!


インタビュー・文/笠原幸乃



2nd Album 「若気ガイタル」 Now on sale

新しい学校のリーダーズ Official Website https://leaders.asobisystem.com
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