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3rdアルバムをリリース!3/21 SPADE BOXでのライブが待ち遠しい名古屋在住のHalf time Oldにインタビュー

2018/11/19 14:00

3rdアルバム「真夜中の失踪に聡明と音楽」をリリース。リリイベは12/16名古屋パルコ西館前、ライブは来年3/21名古屋SPADE BOXにて! 名古屋在住の大注目バンド Half time Oldにインタビュー


 名古屋のバンド Half time Oldが11/7に3rdアルバム「真夜中の失踪に聡明と音楽」をリリース。

 一度耳にしたら虜になってしまう歌声、胸をざわつかせる言葉のチョイス、感情を揺さぶり続けるドラマチックなギター、持ち前のセンスで曲を際立たせるビートを刻む爽快なドラムの世界は、まるで短編小説の中に迷い込んでしまったよう。
 言葉にしたくてもできなかった気持ちや心のもやもやをどんぴしゃで表現してくれて、聴いているうちに「自分らしく生きるにはどうしたらいいか」のアンサーがからだの底から湧いてくるような、強いパワーを秘めた本作。2014年リリースの「and ACE」に収録された「嵐の中で貴方に向けた歌」のピアノバージョンも聴き応えたっぷりで鬼頭の声に魅了される。

 12/16 名古屋パルコ西館前にてリリイベ、来年3/21名古屋SPADE BOXにてツアーファイナル。ぜひ、ライブで彼らを感じてみて。

 メンバーの鬼頭大晴(きとうまさはる/Vo)、小鹿雄一朗(おじかゆういちろう/G)、阪西暢(さかにしよう/Dr)にインタビュー。



3rdアルバム「真夜中の失踪に聡明と音楽」をリリース!

「どんな音楽性でもいいんじゃないかって。前作からそのままグレードアップして、もっとやりたいことをガーッと詰め込んだアルバムになりました」(鬼頭)


――アルバムタイトル「真夜中の失踪に聡明と音楽」の意味を聞かせてください。

鬼頭:今回に限らずなんですけど、リリースしてからちょっとの間はいつも自信満々なんですよ、「どんな曲でも書ける!」って。「今なら何曲でも書けるぞ」と思って書きはじめて、2〜3曲書いた時点でそれが止まっちゃって「あれ?全然書けないな」ってなって、だんだん落ち込んでいくというか、底まで沈んでいくというか。で、そうなったときは部屋から逃げ出すんです。深夜に散歩がてら近くの公園に行って、ベンチに座って音楽を聴いているうちに「こういう曲なら書けるかもしれない」とかアイデアが浮かんでくる。それを繰り返しながら作ったアルバムなのでタイトルを『真夜中の失踪に聡明と音楽』にしました。

――曲はストックしているのではなく、集中して作っているんですね。これだけ濃い曲ばかりを一気に作るとなると……

鬼頭:大変ですね(笑)。

――曲を通して話しかけられている感じがしたり、かっこ良くてグッときたりハッとしたりと1曲1曲に聴きどころがあって、しびれっぱなしでした。メロディと詞は同時進行で作っていくんですか?

鬼頭:同時進行ですね。

――「銃声と怒号」のPVの世界観もそうですし、サラリーマンへのエールのようにも受け止められる曲もあって。

鬼頭:今回はありますね。僕のまわりでも会社勤めの友だちが多いので。

阪西:だいたいそうだよ、友だち、勤めてるよ。

鬼頭:そりゃそうだよね。バンド以外のつながりで飲みに行ったりすることもあるので、おのずとこの年齢になるとそういう曲が多かったりします。

――みなさんはサラリーマンは……

小鹿:経験してないです。

――曲作りはライブを意識したり?

鬼頭:「この曲はライブを意識して作ろう」って決めて作る曲はあるけど、全曲はないですね。例えば「GO&SING」は今まででいちばんライブを意識しました。

――♪オーオーオーのところ、ライブで盛り上がりそうですね。小鹿さんと阪西さんは鬼頭さんが作る曲についてどう感じていますか。

小鹿:シンプルにすげーなっていう感じです(笑)。僕自身はぜったい歌詞が書けないって思ってるんで、なおさら「え!」みたいな、「すげー!」って。

阪西:(鬼頭は)ふだん口数が多いほうじゃないんで、そのギャップが大きいですね。考えてることがたくさんあるんだろうな。俺、そんなに歌で伝えたいことがないんで、3つ4つぐらいで生きてるんで、考えても歌詞は出ないし(笑)。語彙力もすごいなと思う。

――鬼頭さんは詞を作るとき、自分を丸裸にする感じ?

鬼頭:「言ったらまずいな」っていうことってあるじゃないですか。そういうことを気にせずに言えるというか、ふだん思っていることを言える場ではありますね。

――1曲1曲が小説みたいで、のめり込んで聴いてしまうほどメッセージが胸に刺さりまくったんですが、同時にあまりの言葉の濃厚さから、「これを作るには頭がおかしくなりながらじゃないと無理だ」とも思って。

鬼頭:そうですね。

阪西:ゆえの失踪(笑)。

小鹿:あはははは!

――小説はよく読むんですか?

鬼頭:ひとり好きな作家さんがいて、そのひとのを読むぐらいですね。村上春樹さんが好きです。

阪西:映画は?

鬼頭:映画もそんなに観ない、気になってるやつを観るくらい。本屋に行ってタイトルで気になるような……自己啓発本とかをペラペラっと見たりはします。

――前作はセルフプロデュースをされていますが、今作は?

鬼頭:2曲だけセカイイチっていうバンドの岩崎慧さんに手伝っていただきました。

――セルフプロデュースの曲はメンバーでどのようにアレンジをしていくんでしょう。

鬼頭:おのおの持ち寄って「こういうの考えてきたけど、どう?」って合わせたりしますね。

阪西:スタジオで音を鳴らしながら、試しながら、それを録音して聴きながらあーだこーだ言いながら。原始的な作りかたかもしれないですけど。

――迷ったときはどうジャッジしていくの?

鬼頭:「こっちがいい?こっちのほうがいいのか?」ってスタジオで迷うことがよくあるけど、iPhoneの録音機能で演奏したやつを何パターンか録って、それぞれ持ち帰ってフラットな状態で聴き比べて、「これが良かったんじゃないか」っていうのを次にスタジオでやったり。

阪西:1回冷静になってから聴き直す。仮にスタジオで「これでよし、OK」ってなったとしても、持ち帰って直すこともあります。

――ギターが印象的で、曲にドラマチックなエッセンスを加えて、いっそう感情を揺さぶってきます。

小鹿:スタジオでみんなと合わせるときはなんとなく弾くんです、適当に。そのときは感覚で弾いちゃうけど、家に持ち帰ってひたすらフレーズを考えて作ります。今回は前作よりもその時間を多くもうけられたので、1曲1曲ギターソロからイントロからAメロ、Bメロ、サビからワンセクションごとにしっかり取り組めたかなっていう思いがあります。弾いたものをパソコンに入れて楽曲に重ねて「どう聴こえるか」をやりながら。音源だとギターを重ねたりもするので、「どう重ねたらどう聴こえるか」をけっこう試しながらやっています。

――ギターの音量がヴォーカルと同じくらいで。

小鹿:そうなんですよ。

阪西:エンジニアさんと相談しながら「いけるんじゃない?」みたいな感じで。

――前作「発見と疑問」からさらに音も歌詞もバーンっと弾けたような、すごいエネルギーを感じました。

鬼頭:言葉に関してはそうっすね。前々作まで「自分たちが思い描いたように世間は認めてくれない」っていうもどかしさがあって、前作でやっと聴いてくれるひとが増えて、その中でみんなが評価してくれたのは歌詞の面だったり声の面だったりっていうのがあって、僕的には良かったなと思ってて。僕が作った歌詞と声があればどんな音楽性でもやっていいんじゃないかっていう、そこにつながって。前作はロック色が強かったから、そのままグレードアップして、もっとやりたいことをガーッと詰め込んだアルバムになりました。

――声も歌いかたもたまらないです。あと、「ミニマリスト」のMVもかっこ良かったです。「銃声と怒号」でオフィスチェアでガーッと来る演出は監督のアイデアですか?

鬼頭:そうです。最初にどういう曲なのかを伝えて、「こうとらえたけど、あってるかな?」「これはこういう意味合いです」って監督さんとやり取りして、相談しながら作る感じですね。前作で相当かっこいいのを撮っていただいたから安心して任せられるというか……椅子のやつも最初は「これ大丈夫かな、かっこ良くなるのかな」っていう不安はあったけど、監督なら大丈夫だろうって。

――「ミニマリスト」のMVでは阪西さんのワンカップが気になりました。

阪西:そこはさらっと流していただければ(笑)。前回の「アウトフォーカス」と同じような路線でそのシーンになりました。


リリースツアーファイナルは来年3/21 名古屋SPADE BOXにて!

その前に12/16 名古屋パルコ西館前にてリリースイベント


――みなさんは今も名古屋在住ですか?

阪西:そうですね。移動的にもちょうどいい日本の真ん中にいるから、どこに行くにしても……とくに東京と大阪は行きやすい。

――車で?

阪西:そうです。機材とか荷物が多いんで。

小鹿:みんな運転できるから、交代で。

――ライブは来年3/21に名古屋SPADE BOXで。ツアーはどんなライブになりそう?

阪西:今作は前作よりもグレードアップして、パワーがあるアルバムなので、ライブもさらに音に身を任せやすいんじゃないかな。僕らもアプローチしやすい、盛り上がる曲が多いんで。名古屋のひとは1回好きになってもらったら、より好きになってもらえる人が多いですね。ノリは名古屋も東京も最近は変わらないですよ。大阪はちょっとパンチがあったほうがウケるのかなって感じていて、MCを磨かなきゃっていうのはあります。僕と鬼頭でしゃべるんですけど、僕らは興奮したり告知や日程をまちがえたり、ほかのバンド名を読みまちがえたりするので、小鹿が真面目な訂正をしてくれます。ちょっとまちがえちゃったときの訂正班です。

小鹿:基本、ギター弾くのに集中してる(笑)。

鬼頭:今作をメインに、フルアルバム3枚目なんで曲数も増えてきて、長尺でしかできない曲とか前作のアルバムで1〜2回しかやったことのない曲とかも出てきちゃってるので、そういった曲もツアーを通してやります。セットリストを各会場で変えられたらいいなと思って。

阪西:何回も来ていただくひとは、その都度楽めると思います。あと、前回のツアーよりは、ツーマンとかスリーマンとか長尺でできるライブもやっと増えてきたので、よりたくさんの曲が披露できたりするのかなって。

――12/16の名古屋パルコ西館前のリリースイベントも楽しみです。では最後に東海地区のみなさんにメッセージを。

鬼頭:名古屋のバンドっていうこともあるけど、名古屋でしかワンマンをやったことがなくて。でも、着々と会場が大きくなって、昨年よりも今年はでかいライブハウスでできていて、これも名古屋のひとたちの支えありきかなと思っています。これからもよろしくお願いします。

インタビュー・文/早川ひろみ


3rd Album 「真夜中の失踪に聡明と音楽」 Now on sale

Half time Old Official Website https://www.halftimeold.com/
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ライブ情報

Half time Old
Half time Old『真夜中の失踪に聡明と音楽』Release Tour

2019/03/21(木)
SPADE BOX
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