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初期作品から新曲までを収録した結成20周年記念ベストアルバムを引っさげて10/14(日)、名古屋E.L.L.に登場!

2018/10/12 15:00

 「ハッピーライフ」「空に唄えば」「GLORY DAYS」など新たにレコーディングをした初期の作品から新曲まで、全20曲収録の結成20周年記念ベストアルバム『ANNIVERSARY 1998-2018』を10/3にリリースした175R。お待ちかねのライブ『175R 20th ANNIVERSARY TOUR「乾杯」』は、10/14(日)名古屋 Electric Lady Landにて!

 2016年に活動再開。メンバーはSHOGO (Vo)、ISAKICK(B)、YOSHIAKI(Dr)。

 ベストアルバムやライブへの想いについて、SHOGOにインタビュー。

 スクロールして読み進めるたびに響いてくるSHOGOの言葉ひとつひとつを丁寧にすくい取って、心が広がるのを感じてくれたらうれしい。メッセージの数々が必要としている人の胸に届きますように。



当時の音源の完コピを目指してレコーディングした

ベストアルバム『ANNIVERSARY 1998-2018』


――初期の楽曲を新たにレコーディングしたベストアルバム「ANNIVERSARY 1998-2018」を聴かせていただきました。当時の空気感を大切に、忠実に完コピされているのを感じました。

そうです。当時の事務所やレコード会社から移籍をしているので、僕らの代表曲と言われる作品をそのまま収録するのは難しいんですよね。同じように大人の事情で音楽配信サービスでもずっと配信されていなかったから、活動を再開した一昨年のタイミングで全て録り直すことにしました。サウンドに味付けもなにもしなかったのは、聴いた人が(当時のままではなく)ちがうアレンジのものしか手に入れられない状況だとかわいそうだなっていう気持ちから。僕も好きで聴いてきた曲、青春時代に聴いてきた有名な曲に(ライブとか別アレンジとか)いろんなバージョンがある中で、でもやっぱりオリジナルバージョンにいちばん想い入れがある。だから、レコーディングでは「いかに完コピできるか」っていう、なるべく当時のままに忠実にやりました。アレンジを変えたものは、例えば175Rのライブとか、別名義でもやることがあるので、そのときのお楽しみであればいいと思っています。

――完コピはむずかしかったですか?

意外といけましたね。ただ、ほかのメンバーは「当時、なにを弾いたか」を聴き取る作業が大変でした。ライブで弾くときの手ぐせだったらわかるけど、思いつきで入れたフレーズや、実は何層かに重ねたりとかいろんな録りかたをしていたので、やりながら「これ、ちょっとちがうんじゃない?」って変えてみたり。でも、思ったよりすんなりいきました。歌もすぐに終わって、3回歌ってもう終了って感じで、だいたい1日3曲のペースでレコーディングしたかな。15年ぐらい歌い続けているから、すぐにいいのが録れなかったら……ね、もう歌をやめなきゃいけなくなるよね(笑)。

――初期の曲は今も色あせていなくて、懐かしいというより、すがすがしくてピュアな自分に戻れました。

ありがたいことに「175R聴いてた」とか「コピーしてた」って言ってくれるバンドの方々……WANIMAとかが盛り上がっている時代なので、はじめて聴く人にも新しいバンドとして聴いてもらえたらうれしいな。


「がんばりすぎないくらいがちょうどいいんじゃない?」

新曲「ANNIVERSARY」に込めた想い


――新曲「ANNIVERSARY」も良い曲です。

ベストアルバムに入れることを意識して作りました。どこか開き直ってるというか、「みんなの聴きたい175R」みたいなものもちょっと意識して作った気がします。今回は「20周年なんで20曲選ぼう」って決めたのと、 テーマによって選ぶ曲がものすごく変わってくるから、「活動再開した新しい175Rのベストなライブのセットリスト」のような感じで僕は選びました。その中で新曲「ANNIVERSARY」は、違和感のない、明るくて開けている良い曲だと思います。

――曲の中でSHOGOさんが自分に語りかけてくれているような気がして。

175Rはけっこうな勢いで走り続けていたバンドで、僕自身それに疲れてしまい、活動休止に至り、海外に住んだり、帰ってきてソロをやったり、舞台にたくさん出演したりと、いろんなことをやりながらの活動再開なので、今の自分のテーマは「がんばりすぎない」なんです。今まで「がんばれ」っていうメッセージをたくさん贈ってきたバンドだけど、逆に「がんばりすぎないくらいがちょうどいいんじゃない?」って。みんなで「がんばれがんばれ」言っても疲れちゃうから、「みんながんばってるのはわかってるから、がんばりすぎないぐらいでやろうぜ」っていう気持ちと、最近は震災だったり、予期しないことがいろいろ起きるので、こうしてインタビューを受けている今もそうだけど、1日1日が奇跡だし、まず、僕らがバンドを20年間続けてこられたのも奇跡だし、バンドとして2枚目のベストアルバムを出させてもらえたのもすごく感謝だし、奇跡だと思うから、1日1日をちゃんとしっかり噛みしめて楽しんで生きていくという意味で、「毎日が記念日であれ」っていう想いを「ANNIVERSARY」に込めています。

――当時も175Rが心に寄り添ってくれている信頼感があったけど、新曲「ANNIVERSARY」からもその空気が感じられて、「やっぱり175Rはそばにいるんだ」ってうれしくなりました。

メッセージの切り口は多少ちがえど、同じ人間が作ってるから、言葉にそんなにブレはないと思うから、そういうふうにリスナーに届けばうれしいな。20年ってすごいですよね! 子どもが成人になっちゃいますもんね。だから、「老い」も楽しむぐらいじゃないとやっていけないと思う。最近は「老い」に抵抗して筋肉をつけたり、若々しくいることに世間が重点を置いている気がするけど、なんかもったいないな、もっと楽しめばいいのになって、僕自身は考えていて。抵抗したって老いますからね、あまりそういうストレスをためないというか、ストレスフリーで生きたいなって。

――わたしも老いへの抵抗がストレスになっています。

「からだの老いを気にするぐらいなら、心を健康にしたほうが美しくいられるし、若々しくいられるんじゃないか」っていうメンタルに、活動を休止して気づきました。上京して同じルーティーンで音楽活動をして、それもとても素晴らしいし感謝だけど、そのルーティーンからはみ出してもっともっと人生を豊かにしていかないと……ね。心が豊かじゃない人の言葉って説得力がないと思うから。毎日闘い続けている人のかっこ良さはあるけど、やっぱり限界がある。かと言って僕は健康志向でもベジタリアンでもなくて、それ自体ストレスになると思っているし、からだに悪くても美味しいものをたまに食べたいし。そういうことじゃなくて、もっと心を豊かにして生きていく方法を追い求めています。


「名古屋は思い入れのある大好きな街。

みんなで結成20周年を祝えたらうれしいな!」


――少し話しがずれますが、今回のベストアルバムは「新たな幕開けへのひとつの区切り」とリリース資料に書いてありました。「過去のことはこれでおしまい。ここから未来に進んでいく」と解釈しましたが……

そうですね、ひとつの大きな節目だと思うので、ここで一度リセットして、自分たちの見せたいライブをまた作っていきたいです。活動再開のタイミングってどうしても過去の曲が中心になるじゃないですか。それを楽しみに聴きに来てくれる人も多いので続けてはいたけど、飽き性なので(笑)、曲作りも含めてのんびりいけたらいいなと今は思っています。最初は実験的なものをやるかもしれないけど、それも怖がらずにやりたい。どんどん固まっていっちゃうんですよね、175Rというものに。ソロの曲もひっちゃかめっちゃかにやっていい気がしていて、基本、僕が作った曲だから、メンバーもそれはぜんぜん問題ないから。さっきも言ったように、これからどんどん老いていくんで、自分たちもそこにいい感じにやりたいんですよ。ひとつのテーマとして「青春」がありつつも、今までの青春の歌いかたとはちがうものをやれたらいいな。8割の人が反対するけど、2割の人のためにやりたい。もう自分がやりたいことしかやりたくない年齢だから。

――どんなアプローチをされるのか今後も楽しみです。ところで、昨年は7年ぶりのツアー、今年は『TREASURE05X 2018』に出演されましたが、東海地区のファンの反響はいかがでしたか?

動員が落ちてくる中で名古屋だけ上がるっていう不思議な現象が起きたり、東京から近いのでちょこちょこ来れたこともあって、以前から思い入れのある大好きな街です。仕事だったり家庭があったりで、しばらくライブハウスから遠のいていた人たちも、活動再開を機に久しぶりに足を運んでくれたり、当時は親にチケットを買ってもらったり、逆にチケットが買えなくて来られなかった学生さんが大人になって、自分で買ったチケットをにぎりしめて来てくれたりしたので、7年ぶりのツアーでは「ようやく会えました」っていう人がけっこういたんですよ。それはすごくうれしいですね。最近はフェスに出てもバンドの中で僕らがいちばん年上のときがあって、何日か前のフェスでも奇抜な髪型をしたアイドルが「昔すごい聴いてました」って言ってくれて、みんな当時は小学生ぐらいなんだよね、「ハッピーライフ」のとき。だから、そういう方々と同じステージに立つのは新鮮だし……と同時に「僕らがいていいのかな」って思うときもあって。自分たちはそうは思っていないのにベテラン感が出ちゃうから、昔、フェスに出ていたときの「みんなで楽しもう」っていう感覚とはちょっとちがう、一緒に肩を組みにくいっていうか。最近はメンバーだけでひっそりしています(笑)。

――10/14のElectric Lady Landはどんなライブになりそう?

ベストアルバムのテーマが「ライブのセットリスト」なので、もちろん、ベストアルバムからもやりますし、大阪・愛知・東京の3ヶ所だけだから、日替わりで懐かしい曲もやれたらいいな。ギターがサポートで入って4人編成です。

――個人的な話しで恐縮ですが、昔、ライブで堺正章さんの「さらば恋人」のカヴァーを歌っていらしたことが印象に残っていて。

最近はライブで歌ってないですね。カラオケでは好きで歌うんですけどね、マチャアキバージョンのほうを。ものまねしているつもりはないけど、母親に「すごい似てる」って言われてます(笑)。

――またいつかライブで聴きたいです。では最後に、東海地区のみなさんにメッセージをお願いします。

20周年ツアーが終わると、ひとまずライブは1本も決めていないです。なので、ぜひ、この『乾杯』ツアーに来てもらって、みんなで20周年を祝えたらうれしいな!


インタビュー・文/早川ひろみ


Best Album 「ANNIVERSARY 1998-2018」 Now on sale

175R Official Website http://www.175r.com/
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