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『いろんな状況にいる女の子たちのBGMになりたい』 コレサワ流、乙女心の表現とは!?

2018/10/03 18:00

「いろんな状況にいる女の子たちのBGMになりたい」


9月19日(水)に2ndアルバム「コレでしょ」をリリースした、コレサワ。昨年のメジャーデビュー以降、どんな女の子も主人公にしてしまう曲を届けている彼女は、女性を中心に共感を呼んでいる大阪出身のシンガーソングライターである。インパクトのあるぬいぐるみ姿でメディア露出をするため、素顔が見られるのはライブのみというキャッチーで少しミステリアスな一面も。今作は劇場版アニメ『ゴーちゃん。〜モコと氷の上の約束〜』エンディングテーマ曲「友達だからかな」をはじめ、話題を呼んだ「いたいいたい」や「彼氏はいません今夜だけ」など全12曲が揃っている。12人の女の子が集まったという今作について、さらにコレサワ流・乙女心の表現について語ってもらった。



「私のどこかしらを分け与えた12人の女の子が集まった」


――今回の制作はいかがでしたか?

ワンマンライブを挟みながら曲を作っていたので、7ヶ月間ぐらいかけてレコーディングと制作をずっとやっていたような感覚でした。いつもなら短い制作期間の中で切羽詰まっていた分、今回は長い時間をかけて曲と向き合っていましたね。今やっと曲のことを考えなくてもいい日がやってきて、心の余裕が生まれてホッとしてます。何も考えずに寝れるということは、いいことだなって(笑)。

――1stアルバム「コレカラー」と比べてはどうでしたか?

「コレカラー」はメジャー初アルバムでしたし、またアルバム自体を作るのが初めてだったので、インディーズの時の曲もいくつか集めて“やっとアルバムが作れるな”という、アルバムを作ることへの達成感がありました。それとは違って2ndアルバム「コレでしょ」は作るにあたって、“みんなどうやって2枚目を作ってるんだろう?”って思ったんです。

――そんな気持ちから、どのようにアルバムを作っていったんですか?

2枚目に入れたいなと思っていたキャッチーな曲は頭の中にありました。あとはタイアップで書き下ろした曲がいくつかあったので、それが積み重なっていったんです。2枚目だからという意識よりも、オーダーにちゃんと応えたくていい曲を書きたい気持ちと、なかなか披露できなかった曲がレコーディングできることに“やったー!”という気持ちで出来上がっていきました。

――目の前のことに集中しながら作ってきた曲が集まったんですね。

そうですね。コレサワの全体的なテーマが女の子の気持ちなので、それが何曲か集まったらいいなという大雑把なイメージは今回もありました。「コレでしょ」は12曲集まって完成した時に、前よりも大人になったと思いましたね。「コレカラー」と比べると、女の子の友達や家族、そして恋人や好きな人にあんまりペラペラ喋れないことを歌っている“裏側”的な曲が多くなったなって。今回も面倒臭い子ばかりが集まったと思います。

――面倒臭い子、というのは?

私が作る曲は一曲に一人の主人公がいるので、今回は12人の女の子が集まったアルバムなんです。みんなひねくれてたり、悪いことしてたり。ちょっと歪んでる子もいればバカ正直な子もいる。そんな個性豊かな女の子達が集まりました。

――その女の子たちの物語に、コレサワさんの実体験はどのくらい含まれているのでしょうか?

どの曲にも私の体験談は結構散りばめられてるんですよ。でもそれは一曲に一行しかない曲もあれば、ほとんどが自分の体験を書いた曲もあります。そもそも女の子って喜怒哀楽が激しかったりするから、性格が多重人格っぽい。その一つ一つの感情が、主人公になっているイメージです。だからどれも違う12人だけど、みんな私のどこかしらを分け与えた曲ですね。作りながら、今回も曲者が揃ったなって思いました。


「コレサワの曲は全部、男の子に向けて歌ってる」


――リード曲「彼氏はいません今夜だけ」は資料によると、“浮気はされる方が悪い”と嘆いてきた友達の一言から生まれた曲だと思われるのですが、どのように作られていったんですか?

それがきっかけというよりかは、『彼氏はいません今夜だけ』というフレーズがずっと前から頭にあって、可愛くて面白いなって思ったんです。自分のお母さん世代が合コンして『彼氏はいません今夜だけ』って茶目っ気混じりに言ってるイメージがあったので、みんなもこういう気持ちになったことがあるんじゃないかなと書きました。でも意外と“何歌ってんだ”って感想もあったりして、“そうなのかあ……、若い子はこんな気持ちになったことがないのかな”って感じて。自分は年をとったんだなと思いましたね。

――でもYouTubeに公開されたMVのコメントで、“お NEW のブラジャー 身につけてもさ 暗闇ですぐ脱がされちゃって台無し(という歌詞が)めっちゃわかる”という声があったりしたので、てっきり共感している人が多いのかなと思っていました。

本当ですか! それは嬉しいです。“みんなもそういう気持ちになった時があるでしょ?”って思うんですけどやっぱりこういう気持ちって、あんまりおおっぴらには言えないですよね。本当に信頼してる友達にしか言えないことだと思うので、“分かる分かる!”と表立って言いづらいのかもしれません。

――共感を得るということに関して、ご自身はどのように感じていますか?

恋バナをした時に周りの友達が“うんうん”って聞いてくれてる感覚があります。普通にガールズトークをしてる時にみんなが“分かるー!”って聞いてくれてる感覚というか。でも本当はコレサワの曲は全部男の子に向けて歌ってるので、男の子にも聴いてほしい。だから男の子はどう思ってるのかなと、いつもすごく気になります。

――男の子に向けて歌っている、というのは?

“君”や“あんた”に対しての愚痴をはじめ、男の子に対しての気持ちを歌ってる女の子の曲が多いので、本当のところ歌う相手は男の子なんです。今は女の子が共感してくれることが多くて、男の子からはめんどくさいと言われてますけど(笑)、この気持ちを分かってほしいし、そういう中で女の子の味方になりたい。いろんな状況の女の子がこの世にはたくさんいるから、いけないことをしてる女の子のBGMにもなりたいし、恋をしてる最中の女の子のBGMにもなりたい。逆に失恋したばっかりの子のBGMにもなりたい。だから、いろんな女の子の曲を歌いたいんですよね。だけどそれは男の子に対しての気持ちを歌うことが多いから、できれば男の人に分かってもらいたいと思っています。

――特に「いたいいたい」という曲は、分かってほしいという気持ちを表していますよね。

どこまで言ったら伝わるのか分からないこともあるので、男の子の気持ちは難しいですよね。また女の子自身もこうしてほしいという想いがあっても、男ってあんまり言葉にしない生き物だから言葉にされすぎても信用できなかったりもする。人間は難しいなって思います。でも、だから面白いなって思うので、なるべく人間と人間の気持ちの間の曲を歌えるようになりたいです。

――恋についての曲が多い中で、「最後の有給」は夢を綴ったストーリーですよね。いつ頃に作られた曲なんですか?

2年前にバイトを辞めたんですけど、ずっと働いていたところを辞める直前に書いた曲です。歌詞に出てくるおじさんやおばさんの話は実際のことだし、働かないやつも本当にいて。隠さずにあったことをそのまま赤裸々に書いたので、怒られちゃったらどうしよう(苦笑)。でもこのアルバムも1stアルバムの時のように、働いていたバイト先に届けに行こうと思います。

――コレサワさんのリアリティが詰め込まれた曲だったんですね。

バンドマンでもバイトばかりしなきゃいけなくて、自分の好きなことだけでは生活できない人もいる。私もそういう時期がありました。あと本当はやりたいことがあるけど、それとは違う仕事してる友達も周りにいるんです。そういう人や自分の背中を押してくれる曲として作りました。12曲の中で1番、アーティストとしてのコレサワじゃなくて、私という個人の人生としてのコレサワが書いた曲なので、この曲だけは他と色がちょっと違うと思います。こんなにも夢について歌ってるからこそ、この曲を聴かずして「コレでしょ」を聴いたつもりにならないでほしいなという強い気持ちがあります。


「飴ちゃんを見てほしい!」


――今作について「コンビニに行ったとき、スーパーに行ったとき、おなじみのコレって決めてるお菓子を手に取るように、聴いてくれた人にとってのお気に入りなアルバムになりますように」とコメントをされているのですが、どのような想いが込められているんですか?

12曲が出来上がった時に12人の女の子がいることに気付いて、これってお菓子のパッケージにしたら可愛いんじゃないかなと考えたんです。実はジャケットを開くと、飴ちゃんが12粒揃っているんです。一個ずつ曲調に合った色や形、模様の飴ちゃんになっています。みんなにたくさんずっと長く舐めてもらいたい気持ちも込めてますし、よく手に取るお菓子は長く愛されているから店頭に並んでいるので、そういう息の長いアルバムになるといいなという願いも込めました。女の子の曲を聴きたい時は絶対コレサワだよなっていうふうに聴いてもらえるような一枚になったら嬉しいです。可愛い12個の飴ちゃんを見てほしい!

――“飴ちゃん”ってコレサワさんの地元・大阪ならではの愛称ですよね。

小さい時からおばあちゃんの口から“飴ちゃん”と聞いていて、そうやって呼ぶことが根付いているので、普通だと思ってたんですよね。いつもカバンの中に飴ちゃんがある、おばあちゃん好みの美味しくない飴ちゃんをもらってました。そういう生活を送ってたからこそ、みんなが手に取りやすいお菓子は飴ちゃんだってイメージがすぐ浮かんだと思います。あとは飴ちゃんにすることで、曲が持つ色を表現しやすかったのもありますね。飴ちゃんは口に入れるお菓子なので、私の曲も口の中に入れて、もぐもぐしてほしいなという気持ちでいます。

――10月から、約2ヶ月かけてのツアーが控えています。

この12曲それぞれにいる主人公の女の子が、生き生きとするようなツアーにしたいです。初めましての人に会うのも楽しみですし、今まで足を運んでくれた人はまた来てくれるかな……って思いながら待ってます。

――昨年の初ワンマンツアーに続き、今回もぼっち編と仲間編で全国を回ります。

コレサワはもともとバンドじゃないので、全部バンドで回ろうと思うと大変な面もあって。でもギターと私だけだったらどこにでも行けるんですよね。それがシンガーソングライターの一番良いところ。一人でどこでも行けることを思う存分に活用したいという想いから、バンドでは行けないところには私が一人で行きます。ぼっち編はこれからもやっていきたいですし、回る箇所はこれからどんどん増やしていきたいですね。名古屋はバンド編成での仲間編で、今までやったことのない大きい会場(名古屋ell. FITS ALL)でライブをするので、一番カッコいいところを見せたいと思います。


インタビュー・文/笠原幸乃


2nd Album 「コレでしょ」 Now on sale

コレサワ Official Website http://koresawa.jp/
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コレサワ
コレサワ ワンマンツアー2018「コレでショー」〜仲間編〜

2018/12/15(土)
ell.FITS ALL
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