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『みんなのことを信頼してるから、正直な気持ちを伝えられた』 2ndアルバム「Answer」をリリースした當山みれいにインタビュー!

2018/10/03 18:00

「みんなのことを信頼してるから、正直な気持ちを伝えられた」

8月29日(水)に2ndアルバム「Answer」をリリースした、當山みれい。今作は清水翔太「My Boo」のアンサーソング「Dear My Boo」、Aqua Timez「等身大のラブソング」のアンサーソング「P.S. 等身大のラブソング」など、スマッシュヒットを記録した数々のアンサーソングが収録されている。さらにKREVA「音色」やUVERworld「君の好きなうた」のアンサーソングも新たに制作もされ、多くの人に彼女の魅力を知らしめる一枚となった。今回はアルバムの中心を担うアンサーソングを作るに至った経緯から、嘘偽りない言葉で綴ったという表題曲「Answer」への想いまで、彼女の今の気持ちを語ってくれた。



「もっと自分の音楽を届けたい」


――リリースイベントで各地を回られて、たくさんの感想が届けられているかと思います。今のお気持ちはいかがですか?

アンサーソングを沢山収録したアルバムなので、まず原曲が好きな方との解釈の違いが起こるかもしれないことが不安でした。でもリリースイベントに、UVERworldさんやKREVAさんのファンの方たちが来てくれたんです。さらに“「P.S. 等身大のラブソング」がきっかけで、みれいちゃんを聴くようになりました”という声もいただいて、それが本当に嬉しかったです。

――基となる原曲は、普段から聴いていたんですか?

実は最近になって日本語の曲を聴くようになったんですよね。以前は洋楽しか聴かなかったんですけど、自分が歌詞を書いて歌うようになってから、友達とカラオケに行った時に“この曲めっちゃいいやん!”って思う曲が邦楽にいっぱいあったんです。自分が言葉にできなかった気持ちを、すんなり言葉にしてる曲ばかりで。その中で自分がいいなと思った曲だったり、普段から聴いていた曲も選んでますね。またラブソングについては、自分と恋愛の価値観が近い曲を選びました。

――アンサーソングを書く上で意識していたことはありましたか?

歌詞が描くストーリから生まれる価値観は意識していました。“原曲を聴いてる人ってどんな生活をしているのかな?”って、ちゃんと想像して書くようにしたんです。特に「Dear My Boo」を書いた時は、MixChannelでアップされている「My Boo(清水翔太)」をBGMにしたカップルの記念日の動画を見てました。2人がチューしてる動画に文字を入れたりして、彼女がマメに編集してアップしてるんですよね。そういう動画を見て、「My Boo」を聴いてる子って、“どんなファッションしてるんだろう?”とか、“どんなとこにデート行ってるんだろう?”とこっそり下調べをして書きました。

――どうしてアンサーソングをやろうと思ったんですか?

音楽活動を5年間やってきて、これまで自分の思うことを言ってきたし、自分なりのパフォーマンスもしてきました。それでも、もっと自分の音楽をどうやったら届けられるのか考えてたんです。今っていろんないい曲が溢れてて、毎週・毎日いい音楽がリリースされてる。何かしらのきっかけがなかったら、知らないというだけでいい曲が聴き流されてしまっているかもしれない。自分の中でもそのきっかけを作りたいと思った時に、浮かんだのがアンサーソングだったんです。


「悩んでることはみんなと一緒なんだっていうことを知ってほしかった」


――自分の音楽を知ってほしい強い気持ちから、アンサーソングを作り始めたんですね。

実はその気持ちをオリジナル曲「Answer」では表現しているんです。アンサーソングだけでなくオリジナルの曲でも、歌詞を書く時は基本的にみんなが共感できるように普遍的な言葉を使うことを心がけてるんですけど、この曲に関しては自分の本当の気持ちや自分が置かれてる環境について、嘘偽りなく書きました。私が感じている本当のことってみんなは知らない。音楽を届ける立場ではあるけど、悩んでることはみんなと一緒なんだよって知ってほしかったんです。

――2番の歌詞は“まばらな客席 着たくない服 個室すらない5畳半の古い寮”と始まり、とても印象的でした。

2番の歌詞は本当のことなんですよ。“まばらな客席”っていうのはイベントでのことなんですけど、最初の頃はフードコートの隣に特設ステージを作ってもらってるのに、一列目にすらあんまり人がいなかったんです。なんとか後ろの方に休憩してる人が少しいるようなところで、自分のライブをするのは大変でした。インストアイベントって、歌っている最中に時報が鳴ったり、MC中にエレベーターのピンポーンって音が鳴ったりもするんです(笑)。普段のライブ環境でなくても来てくれる人には関係ないから、いつも通りに出来るように頑張って。そういうことが何回もあったので、“明日は何人来てくれるんだろう?”と家に帰っても不安で仕方なかったんです。その不安は今でもありますけど、あの頃は悔しい気持ちでいっぱいでした。

――その後に続く、“着たくない服”というのは?

“着たくない服”というのは、當山みれいとしてのイメージから用意される服や髪型が、最初は自分の思い描くタイプとは違ったことなんです。だから自分じゃない誰かを演じなきゃいけない上に、お客さんがあまり来てくれなくて、當山みれいが路頭に迷ってしまっていました。でもそういうライブがあったからこそ今があるし、あの時に来てくれてる人と今も会えると嬉しいですね。私のちっちゃい時を知ってくれている、長年付き合ってきた戦友のような感覚です。

――最初から来てくれている方がいることは、心強いですよね。

会うと涙が出そうになるんです。つい先日もライブが終わってCDにサインをする時に、前から来てくれた人がいて。私から“お久しぶりです”って挨拶をしたら、“みれいちゃん、ライブに人が集まるようになったね”って言われたんです。握手しかできなかったので淋しかったんですけど、思わず“そうなのー!”ってハグしそうになるくらい嬉しかったことでした。それぐらい、みんなを戦友として信頼してます。


「音楽や自分のファンの人には正直でありたい」


――これだけ赤裸々な想いを込めたこの歌を世の中に出すということは、勇気のいることではなかったんですか?

すごく勇気がいりました。正直、一番最初に歌詞を書いた時は、もうちょっとオブラートに包んでいたんです。でもオブラートに包んだところで伝わらないし、伝えるって決めたんだったら全部言っちゃおうって。そんなところで繕っても、結局自分は自分。私はあんまり嘘を作るとか得意じゃないし、音楽や自分のファンの人には正直でありたいから、むしろ言わない方が後悔するなって思いました。

――現在は言葉を選んで伝えないと、想像とは違う方向に捉えられてしまうことが多い中で、その選択をしたことはすごいことだと思います。

歌は一つの作品として捉えてくれるからできたことなのかなって思います。みんなと同じように私もTwitterやInstagramをやってますけど、投稿する文章を考えるのにすごい時間かかるんですよ。文字数が限られていたり、表情が全く見えなかったり、誤解が生まれやすくなっちゃうから時間がかかる。でもそれは言葉として発信するからで、歌詞については一から全部を説明しなくてもいい部分があるんですよね。自分の中で一番伝えたいことを厳選して凝縮できて、それを作品として受け取ってもらえる。みんなのこと信頼してるからできるのかなと思います。ダサいかもしれないし、SNSでいったら“いいね!”はされないかもしれないけど、素直に言えたことはいっぱいあります。

――そうやって等身大で曲を作って、心境の変化はありましたか?

「Answer」を今歌えることは、先に進めてるからなのかなと思っています。実は昔から自分が前に進むための曲を作ってはきているんですよね。デビュー曲「Fallin' Out」も、留学して仲間や家族と離れて一人で何でもしなきゃいけなくてホームシックになった時に書いた曲なんです。あの頃はまだ幼かったから、仲間や家族はずっと一緒にいるから理解してくれていたことが分かんなくて、“なんでこの私のこと分かってくれないんだろう?”と悩んでいました。そんな自分を奮い立たせる気持ちで作った曲だったんです。だから「Fallin' Out」を書いて前に進んだように、この「Answer」も5年たった今、自分がより前に進むために書いた曲でもあります。

――最後に今作への想いを聞かせてください。

自分が音楽をやっている一番の目標は、自分の曲を聴いて前向きな気持ちになってもらえることなんです。だからデート前にこのアルバムの曲たちを聴いて、“頑張るぞ!”ってメイクをするBGMになったら嬉しいし、悩むことがあっても私も同じように悩んでいることを感じてもらって、前に進む一歩をひと押しできたらなと思っています。一緒に前を向いていきたいです。あんまり頑張れって言ってないけど、いろんな角度から私の思うひと押しをしてるので、このアルバムをきっかけに元気になってくれたらと思います。


インタビュー・文/笠原幸乃


2nd Album 「Answer」 Now on sale


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當山みれい Official Website http://touyamamirei.com/
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