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“君を主人公にする音楽”、ドラマストアの新作は空を駆けるアルバム「swallowtail」。メンバー全員にインタビュー!

2018/07/26 13:00


“君を主人公にする音楽”、ドラマストアの新作は

空を駆けるアルバム「swallowtail」。


何かに迷ったり、悩んだりした時には“ドラマストア”を――。


最大の武器は“極上のメロディー”と多種多様な展開。
関西発・正統派ポップバンド、ドラマストアの4枚目ミニアルバム「swallowtail」(5/16発売)は、バンド名を体現するかのごとく、ありふれた日常のワンシーンを描きつつドラマチックな展開を見せる1stシングル「ラストダイアリー」や、アコースティックワンマンの来場者特典として配布され、ぜひバンドアレンジで見たい!という多くの期待の声に応えた「蜃気楼の町」など、新曲を含む6曲収録。
先日名古屋公演を終えた全国17箇所ツアーでは、初日に2017年の8月からサポートをしていたベースの橋悠真のドラマストア正式加入が発表され、ファイナルである初の東京ワンマンが一般発売を待たずに即完売、アルバムリードトラック「秘密」のMVは公開初日で5万回再生突破するなど、ますます注目を集めるドラマストアのメンバー全員にインタビュー!



――「swallowtail」を制作するにあたって、何か話し合いはありましたか?

長谷川海(Vo & G):アルバムをこういうものにしよう!というような打ち合わせは全くなかったですね。ただリーダーの和也くんの中には、僕らが思う前から必要な曲の内容や順序の理想図があって、そこに僕が「秘密」というリード曲になりえる曲をパスできたというところから始まったんです。

――「秘密」をパスされた時、松本さんはどう思いましたか?

松本和也(Dr & Cho):元々ポップスをやりたい想いがあったので、そこにぴったり来た曲だなと思いましたね。それで自分のやりたいアレンジをやって完成につなげていきました。

長谷川:僕にとってはチャレンジだったんです。ライブハウスでやる時、こういう曲はどうなんだろう?と。ライブキッズと呼ばれる子たちにはポップスは距離があるのでは? でもやりたいのはこっちだし…と。思い切り舵を切ってそこへ向かった判断は結果正解だったので「秘密」を打ち出して良かったと思いますね。

――若い人たちをターゲットに意識して制作を?

長谷川:そういう意識はまったくないですね。むしろ幅広い、老若男女に受けるところに僕らが目指している音楽があると思っているので、ターゲットを決めて狙って作るというのは僕的には少ないです。

――このアルバムを引っ提げてのツアー中、あらためて「swallowtail」はどんなものになったと感じていますか?

松本:今まで以上に本当に挑戦したなというのはありますね。だから満足していますし、リリースする時から、次はもっとこうやれるなとか“これから”が見えた。成長させてくれた一枚になったと思います。

長谷川:僕は一時、喉を壊していたこともあって、体調面でも制作面でも従来よりみんなに迷惑をかけたことになってしまったんです。でもだからこそ見えてくるチーム力がある。そこが今作の評価が高い理由のひとつなのかなと。挑戦することに対する警戒を捨てることができたんですね。そのすべてが結果ふたを開けてみたら良かったので、タイトル通り、僕らを右肩上がりに飛ばしてくれる一枚になったと思いますね。

鳥山昂(G & Key):ドラマストアは正統派ポップスバンドを謳ってやっているんですが、今の流行りというか、ギターロックが蔓延している界隈で、しっかり自分の“そうありたいポップス”をちゃんと形にできたかなと。周りにとらわれず妥協しない、次にもつながる一枚になりました。

橋悠真(Ba):6曲を通していろんな彩りを感じるアルバムですね。リリース後、周りからもそういう声をいただいていて、あらためていい作品だなと思います。僕としてはこのアルバムのツアー初日からドラマストアに正式加入したので、よりこの作品たちが思い出深いものになったと思います。

――橋さんは、今までサポートとして客観的にドラマストアを見ることもできたと思うのですが、どういうバンドに映っていましたか?

:あー…そうです…ね…そうですね、客観的に見て…。

松本:いいよ、別に。

長谷川:うんうん、いいよ、本当のこと言っても。

鳥山:そうそう(笑)。

:あー、でもやっぱり、周りから見えているドラマストアの人柄がそのまま音楽に出ているなと感じましたね。

松本:それ、ほめてるってことでいいの?

:ほめてます、ほめてます(笑)。

――ではここでアルバムから楽曲をピックアップして、ご自身の自由な角度から解説をお願いします。

松本:じゃあ先行シングル「ラストダイアリー」。この曲は単純にいろんなことをやっているし音楽的にも凝ったことをやっている、そういう進化する曲として思い入れありますね。制作時から、自分たちの手札が増えてきたなと感じるきっかけになった曲なんです。

長谷川:全曲思い入れ深いんですけど、ピックアップするなら1曲目「三文芝居」とラストの「未来へのブーケトス」かな。「三文芝居」は、鳥(山)がいいフレーズを持ってきてくれてそこから制作に入ったんですけど、人が作ったオケに対してあとからメロを乗せます、歌詞を乗せますっていう段階で、和也君の挑戦の采配があったんです。それがドラマストアらしくなさをアルバムの1曲目に持っていこうというもの。このふたりの挑戦を受けて、僕もこの曲に対して何か新しいことをやらないと、考えないとっていう視点で書けたのは新鮮でした。同じようにレコーディングも難しかったんですけど、ドラマストアとしてもそうですし僕個人としても新しい一面が出せた曲かなあと思っていますね。逆に「未来へのブーケトス」は自分の湧き出る温かさ、明るさ、視覚的に映像的に気持ちよく筆を止めず書ききれたなと。すごく頭を悩ませた「三文芝居」と思いつくままつらつらと書けた「未来へのブーケトス」、僕にとっての真逆の2曲です。

――「未来へのブーケトス」は、小さなこだわりや笑いが詰まったセッションをしたそうですが、それはレコーディングでのことですか?

長谷川:曲作りの時は、和也くんの“こういう色の曲が欲しい”とか、そういうところから始まるんですけど、いろんな曲を参考にしながらどういった曲調にしようというミーティングでは、ほとんど楽器をさわらずに話し合うことが多いんです。

――楽器をさわらないで?

長谷川:はい。3時間とか。

松本:車からスタジオに運び出さなければ良かったと思う時もあるくらい(笑)。

長谷川:5時間あっても、鳴らすのはあと1時間しかない!とか。とことん話し合うスタイルなんです。「未来へのブーケトス」は、他の曲制作であるギスギス感…ではないですけど、このフレーズどうする?というやりとりがなかったというか、あったとしても前向きで楽しかったんです。だからサウンドは壮大ですけど中身は身近な愛情を詰め込んだものになったんですね。

鳥山:「三文芝居」の最後の一行、あれは感動しましたね。元々僕が作ったやつに歌を乗せてもらったんですけど、よくあの言葉を乗っけたなと。“サヨナラ バイバイバイ”から“三文芝居”のところ、そこはメロディーと楽器のラインは若干違うんですけど、それでもしっくり来るっていうのがすごいなと。

――この歌は、もしインストで聴いたら、こういう詞が乗っているとは思わない、見事な化学反応を醸し出している歌ですよね。

長谷川:僕は真面目な曲を書きがちなので、それも含めてこういうドラマストアらしくない、おちゃらけた詞を書くことに挑戦してみたんです。

鳥山:もう1曲選ぶなら「秘密」ですね。僕はキーボードとギターなので、きらびやかな音を担っている。そういう意味で、みんなで構成とか考えたあとにストリングスとか、シンセのサウンドをめちゃくちゃ考えて、何回もみんなに送りましたね。これいる?いると思うんですけどねーと。そういうところでは衝突みたいなこともありましたけど、結果、納得がいく形になって良かったなと思うし、妥協せずひとつひとつの旋律を考え込めたのは、これから何か作るにしてもいい経験だったなと思う次第です、はい。
 
:ベースの視点で言えば、「流星群」は疾走感ある曲なんですけど、その疾走感をより出すために3人の音をより乗りやすくするために、どうしたらいいかとかなり考えましたね。あと「蜃気楼の町」は意外とリズミカルな展開になっているんですけど、そこもどういうふうにタテを刻めるノリを出せるかとか意識したりしたので、思い入れのある曲になっています。

――「swallowtail」は発売後2週連続USENインディーズチャート1位を記録。カラオケでも全曲配信され、聴いた人、歌う人の数だけ主人公の違うドラマが生まれ続けている。この大きな反響の中、今抱いている目標をおひとりずつお聞かせください。

松本:思い描いてるスケジュール、ライブもそうですけど、どういう曲を作って、どんな曲でお客さんが増えて行ってという、自分達の想像を一個ずつクリアしていきたいと思っています。でないとその先はないと思うので。そういう先々の見通しを立てずダラダラ活動する気はありませんし、音楽が好きでやっていますけどそれ以上にやっぱり売れなくちゃいけない。軽音部ではないので、しっかり仕事で進むべく目標をクリアする、それを心掛けていますね。

長谷川:和也君がしっかり考えてくれているので、僕は楽しく武道館を目指してやっていきたいですね。行ったこともないですし、見たこともないんです。最寄り駅も知らない。武道館に初めて行くのは自分がライブをする時と決めているんです。なぜ武道館かというと―――本気で僕が音楽をやりたいと思わせてくれたきっかけの方の夢が武道館だったんです。で、彼がバンドをやめてステージを降りる時に“この夢、託すね”と。漫画『ONE PIECE』みたいですよね。見えない麦藁帽を渡された気持ちなんです。

鳥山:個人的な目標としては、曲のキラキラした部分をもっとこう、アレンジの腕を磨きたいと思っていますね。

:この4人の音楽を聴いたことがきっかけで、何か始めるじゃないですけど、バンドしたいなとか、何か感じてスタートできるような気持ちになってくれたらと。踏み出す一歩を思い起こさせるようなものを届けられたらと思います。

――ところで先日の名古屋公演はいかがでしたか?

長谷川:面白かったですね。現時点で一番盛り上がったんじゃないかな? とても幸せでした。

鳥山:スリーマンやツーマンで、がっつり同世代同士っていうのはあまりないんです。同じラインに立ってやるのは少なくて、新鮮で、いつもと違う想いでライブできましたね。

――次回の名古屋ライブは8/11(土)TREASURE05XのE.L.L.3会場公演。最後にメッセージをお願いします。

松本:いい音楽をやっている自信があるので、聴いてほしいです。ライブに来てほしいです。広めてほしいです。損はさせません!

長谷川:僕、生まれは愛知なんです。そのあと関西に移ったんですけど、19、20歳くらいから名古屋にお世話になっていて、お客さんの中には前進バンドの頃から来て下さっている方もいるくらいなんです。すごくありがたくて。いずれはみんなの顔が豆つぶになるくらい名古屋でもしっかり活躍できるようになりたいですし、今その要素があるなと実感しています。ドラマストアって、今知っていて一番おいしい時期だと思うんです。手の届かない場所にいるわけじゃないけど気を抜いたら行っちゃうぞと。その時に、僕たちのことを胸を張って人に勧められるような誇れるバンドになる自信があるので、お気軽にライブに来てほしいです。じかにお礼を言いたいです。

鳥山:今まで名古屋はちょっと難しいイメージがあったんですけど、それでもライブ数を重ねたりイベントに出演させていただくうちに、ちょっとずつこう、こころ開いてきてくれている気がするんです。そうなると僕らも愛がより深まってくる。名古屋いいなと思うのでもっと来たいです!

:名古屋のライブは僕の印象ではけっこう熱い感じなんです。汗だくになるイメージがあって、なのでぜひ名古屋のみなさんライブに来てほしいと思います。よろしくお願いします。


インタビュー・文/早川矢寿子

New mini Album 「swallowtail」 Now on sale


ドラマストア Official Site  http://www.dramastoreonline.com/
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