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LAID BACK OCEANが結成から8年で初のフルアルバム『NEW MOON』をリリース。ライブは6月に対バン、7月にワンマン、池下 CLUB UPSETにて。名古屋出身のVo.YAFUMIにインタビュー!

2018/06/15 18:30


結成から8年で初のフルアルバム『NEW MOON』をリリース。ライブは6月に対バン、7月にワンマン、池下 CLUB UPSETにて。

彼らの快楽を秘めたビートにハマることを恐れるな、飛び込めばいい!


 既成概念にとらわれない楽曲や活動でいつもどきどき、ハラハラ、わくわくさせてくれる LAID BACK OCEAN が、ミニアルバムから6年、結成から8年で初のフルアルバム「NEW MOON」をリリース。

 メンバーは名古屋出身のYAFUMI(Vo)、KAZUKI(G)とSEIJI(Dr)、KYOHEI(B)、SYUTO(P)の5人。

 とにかく聴いてみてほしい、1曲目から耳を奪われるから。聴き終わったあとも耳が支配されてしまうほど、中毒性のある快楽を秘めた彼らのサウンドは、想定外に満ちていて、クールで、キャッチー。根底に愛があるのを感じるから、けらけら笑い転げながら、だーだーに涙を流しながら、その世界に飛び込みたくなる、不思議と居心地が良い。

 アルバムを引っさげてのライブ「NEW MOON TOUR 2018 Act.1」は、対バン(the twenties/GOMESS)バージョンが6/17(日)、ワンマンは7/7(土)。どちらも池下 CLUB UPSETにて。

 アルバム、名古屋愛、ライブについてなど、謎をひとつひとつひも解くようにYAFUMIにインタビュー。



「共感もとても大事だけど、おどろかせたいんですよね、

僕が好きなロックがそういうものだったから」


――ミニアルバムから6年、結成から8年でのフルアルバム「NEW MOON」のリリース、どうしてこんなに時間がかかったんでしょう。

その都度その都度一生懸命に活動してきたはずだけど、どうしてこんなに時間がかかってしまったんですかね(笑)。メンバーチェンジが2回あったり、メジャーデビューが決まったけどなくなったりとかして、そういう流れの中で、いつだって(フルアルバムを)出せる状態だったけど……うん、時間かかったな〜、8年も。別にもったいぶっていたわけじゃないです(笑)。

――その間、RE:SOUZOU PROJECTとして2016〜2017年にかけて6作品をオフィシャル・ストア限定でリリースしましたが、そもそもRE:SOUZOU PROJECTとは?

メジャーデビューが大人の事情でなくなったときに、メジャーで出そうとしていた曲をそのまま横すべりでリリースしても良かったんだけど、「いやいや、それだとぜんぜん面白くない」っていう話しを事務所のみんなとしてて、「このタイミングだからこそ、今しか出来ないことをやってみたいです」って主張してやってみたのが RE:SOUZOU PROJECT。今、音楽って配信が主流じゃないですか。CDも簡素なパッケージで。RE:SOUZOU PROJECTでは、氷の中にCDを入れて送ったり、CDをデッキに入れても音が流れず、ただただ秒数だけが表示されたり……これは、音楽がなくなった世界を表現してて、中に入っているカードに書かれたURLにアクセスすると、音楽がないMVが観られる仕組みになっていたり……っていうのをやりました。

――かなり実験的なことをされたんですね。

それを経て、今回のフルアルバムにつながっていったことは、自分たち的には良かったなって思いますね。

――当時は「メジャーとはなんぞや」っていうのを深い部分まで考えたのでは?

そうですね。メジャーって規制も多いし、それを押してでもいく意味をメンバー、事務所のみんなで考えて、話し合って決めました。で、メジャーの話しがなくなったときに、「だったら、そのカウンターとしてやれることって、なにがあるんだろう?」って。やっぱね、ちょっと変なことが好きなんですよ、変態なんですよ(笑)。だから、そういう世界をあますことなく届けられる方法論を、まずは RE:SOUZOU PROJECT で振り切ってやって、流通盤にどのラインで反映させていくのか、って。

――最近では、ライブ映像作品を作るためにクラウドファンディングで資金集めをされていましたね。

RE:SOUZOU PROJECTは「3ヶ月連続で、なにが送られてくるのかわからないものに投資してくれないか」みたいな方法だったから、クラウドファンディングの仕組みと近しいところがあるのかな、とは思っていました。はじまる前に投資して、そのリターンがあとから返ってくる。そういうのって、現実的にお金の話しになるからいやがる人も多いんですよ。ロックバンドがそういうこと(するの?)っていう話しにもなったり。でも、僕たちは誠実に音楽をやってきて、みんなに支えてもらってる気持ちが強い。だから、RE:SOUZOU PROJECTの延長線上でクラウドファンディングをやってみたんです。また変な方法でCDを送りつけるみたいな、そういうことができる環境っていうのは、時代として僕たちに合ってるんじゃないのかな。

――わたしだったら新しいことにチャレンジするとき、同時に不安や恐れを抱いてしまいますが、YAFUMIさんは楽しそうですし、信じる強さを感じます。

そうですね、楽しいっすね。みんなをおどろかせるのが好きなんだろうな。マジョリティーに対するアプローチをしていくと、どうしても共感ベースで話しが進んでしまうから、もちろん、共感もとても大事だけど、おどろかせたいんですよね、僕が好きなロックがそういうものだったから。今、好きなように表現して、事務所のみんなもそれを一緒に楽しんでくれて、良い環境だなと思いますね。理解してもらわないと出来ないから。

――クラウドファンディングがすぐに目標達成額に到達したことからも、ファンのみなさんから支持されていることがリアルに伝わってきますね。

うれしいですね。ど真ん中にあるものの、ちょっと横の表現とか、そういうものを心がけてやってるんで。そういうものじゃないと自分の心が表現出来ない人たちっていると思うんですよね。世の中に出ると、どうしても大きな意味合いに絡め取られちゃうんで、「これは赤ですよね」「これは青ですよね」って言われても、「赤と黄色の間ぐらいなんだけどな」みたいなことを感じている人たち、たくさんいると思うんですよ。そういう人たちの選択肢のひとつとして「あ、こういうふうに生きてもいいんだ」「ここを狙っている人がいるんだ」っていうのを届けたいなって。

――LAID BACK OCEAN の音楽は、ときにぶっ飛んでいて、どきどきハラハラさせてくれる半面、奥底に温かいものを感じるから、安心してその世界に飛び込んでいける。

それはうれしいな。ともするとちょっとエキセントリックな言葉づかいをしちゃうから。「革命の日にトイレは汚れる」(「TOILET REVOLUTION」)を「よくわかりません」って言われたりします(笑)。


メンバーだけでレコーディング作業を完結させた

アルバム『NEW MOON』


――アルバムのタイトル「NEW MOON」の意味を教えてください。

最初はいろんなタイトルの候補があったんですよ、「このCDを盗め」とかね(笑)。文学的なものにするのもいいけど、むずかしいタイトルはやめて、パーンと前向きなイメージが伝わる言葉にしたいなと思って。「NEW MOON」は新月の意味で、「新しい」っていう言葉が入っているから選んだけど、同時に新月の夜って月がなくて真っ暗じゃないですか、新しい月なのに、なにもない(笑)。そういうのってLAID BACK OCEANぽいなって。煙に巻くっていうか。

――つかみどころがない……

そうそう、それがテーマなんですよ。気づいたらもうそこにいない(笑)。

――歌詞もリズムもメロディも独特なので、どのように曲を完成させていくのか気になります。

さまざまですね。最初に歌詞があるときもあるし、「SHINE」とかそうですね。基本はリズムの構築に力を入れています。

――曲のディテールをメンバーに伝えるのって、むずかしくないですか?

あぁ、そうっすね。そういう意味ではコンピュータ上で構築してっちゃうので、どういうビートが効かせられるのか、どうしたらビートの効いた音楽にできるか……時代時代にあった変遷(へんせん)ってあると思うんですよね……それをどのように落とし込んでいくか、気を使いますね。

――ビートにこだわっている?

僕って言葉(歌詞)が面白いって言われることがあるけど、それと同じぐらいビートに気を使ってて、ミックスもリズムが派手に出ていたりするから、それも LAID BACK OCEAN の特徴かもしれないですね。

――イメージを音にしていく感じ?

最初にね、ロジック的な入り口があるんですよ。「155のBPMでリズムが変わっていく曲、作りたいなぁ」とか、そういうところから入って作っていくうちに「じゃあそれはなんなのか」「なにで表現していくのか」につながっていって、曲になっていく気がするなぁ。

――緻密なんですね。

わりと緻密ですね、LAID BACK OCEAN は。言語化して「それはなんなのか」「なにを表すのか」「ピアノのフレーズはどうなのか」とか、かなりメンバーで話し合います。RE:SOUZOU PROJECTのときは半分ぐらいは外部のエンジニアさんにやってもらっていたけど、今回はレコーディング作業をメンバーだけで完結させたんですよ、メンバーだと意思疎通が図れて、細かいニュアンスまで伝えられるから。ここからどんどん進化していけると思うし、それがライブの音作りにも反映してくるし、全部一本化された気がする。ミックスをギターのKAZUKI、ジャケットのデザインはベースのKYOHEI、僕はヴォーカルとステートメントとか、みんなそれぞれ2つ以上のパートを担当しています。

――曲作りはライブを意識しましたか?

今回はしましたね、今までは意識したことがなかったけど。ここ1年ぐらいはライブをたくさん演ってて、「NEW MOON」をレコーディングしながらライブを演っていく中でアレンジに反映された曲もあるし。昨年の夏フェスで悔しい思いをしたんですよ。今年はこのアルバムの楽曲でどう闘えるか、自分的にも楽しみっすね。

――悔しい思い?

フェスって当日の(ライブの)出来もあるけど、そこに至るまで、ステージに立つ前までの準備で大半のことが決まると思うんですよ。それが出来ていなかったことをすごい感じて。で、悔しくて、その悔しさを胸に楽曲作りに入って、「なにをしたいのか」「なにを届けたいのか」って。そういう意味では今年の夏もフェスに出させてもらうんで、楽しみっすね。


アルバム・リリース・ツアーは6月は対バン、7月はワンマン。「リスペクトするアーティストを呼んだライブと、ワンマンにしかできない表現を同時に見せたくて、2ヶ月連続で名古屋に来ることになりました」


――リリース・ライブ「NEW MOON TOUR 2018 Act.1」は、名古屋は対バン(the twenties/GOMESS)とワンマン、2回楽しめますね。

僕、名古屋出身で、20歳まで名古屋に住んでいたんです。昨年からはイベントやサーキットやフェスで毎月のように名古屋に来てるから、みんなにはそろそろ僕らの名古屋愛が伝わっているんじゃないかな。(アルバム収録曲「Way Of Life」が)東海学園大学のCMソングになってて、地元の友だちから「今、テレビからお前の声がしてさ」って連絡をもらったりして、昨年から名古屋に集中投下してきたことがなんとなく形になっているのを感じて、地元の人間としてはうれしいです。アルバム「NEW MOON」はライブを意識して作ったし、いろんなイベントに出させてもらった中で出会ったバンド、the twentiesがそばにいてくれたらいいなと思うし、GOMESSくんはラッパーでかっこいい言葉をあやつる男なんですよ。僕たちがリスペクトするアーティストを呼んだライブと、ワンマンにしかできない表現を同時に見せたくて、2ヶ月連続で名古屋に来ることになりました。

――対バンありは6/17(日)、ワンマンは7/7(土)、どちらも池下 CLUB UPSETにて。それぞれちがう雰囲気に?

ちがうことになりそうですね。ワンマンだとおかしなことをやりだすんですよ、みんなで頭に雲みたいなものをかぶって演奏したり、エキセントリックなことをするんで。今回もどうしようかなと思っています(笑)。

――当日が楽しみです! では、最後に東海地区のみなさんにメッセージを。

昔から応援してくれる人が多いんですよ、名古屋って。ライブで毎月来たり、テレビから LAID BACK OCEAN の音が聴こえたりすることで、東海地区のみんなによろこんでもらえて、僕もすごいうれしいです。名古屋を離れて東京で闘ってて、こうやってちょいちょい帰って来て、やっぱり名古屋は特別な場所なんですよね。結成8年というタイミングで「最高だ!」って心から言えるアルバムが出来て、また名古屋に来られるのが本当にありがたいと思います。ぜひ、今後も LAID BACK OCEAN を楽しみにしていただけるとうれしいです!

――東京では闘う感じなんですか?

やっぱそうっすね、東京、好きですけどね、戦場だなって思ってるなー、闘う場所だなー、うん、それでいいと思うし、東京に行ってわかることもいっぱいあったし。名古屋、盛り上げたいっすね!


インタビュー・文/早川ひろみ

1st Full Album 『NEW MOON』 Now on sale



LAID BACK OCEAN Official Site https://laidbackocean.amebaownd.com/


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