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デビュー5周年!TRUEが3rdアルバムのリリースツアー開催決定!「間違いなく私の人生で最高のステージになると思います」

2018/06/08 18:00


デビュー5周年! 3rdアルバムのリリースツアー「TRUE TOURS 2018〜Lonely Queen’s Liberation Party〜」開催決定!

「間違いなく私の人生で最高のステージになると思います」



アニソンシンガーであり、作詞家としても“唐沢美帆”名義で多くの楽曲を手掛けているTRUEにアルバム全曲インタビュー!




――3rdアルバム『Lonely Queen’s Liberation Party』(4/25発売)は、制作にあたって、まずどんな想いでいましたか?

アルバムが3枚目となった時に思ったのは、今までの2枚を通して、ランティスの音楽を作っていきたかった気持ちや、スタッフみんなで作り上げてきたTRUE像は、きちっとファンの方にお伝えできたんじゃないかと思っていて。さて、その先に私はどんなものを提示していけば?と考えた時、自分の周りにあるものだけを守っていてはダメだなって。私は子どもの頃からずっとアニメばかり見ていて、アニソンが好きで、憧れのアニソンシンガーがいた。自分の中で、アニソンシンガーはこういう人であってほしい、明るくて前向きで、たくましくて、強くて――そんな理想像がすごくあったんです。でも本当の私は、そういう人ではなくて孤独を感じることもあるし、制作中に感情的になることもある。自分の言葉に当たりたくなったり、それこそ自分の言葉を信じられなくなる時もある。かと思えば自分の言葉にすがってみたり…。いろんな感情があるのに、それを楽曲にしないのはもったいないなと思ったんです。今の私の段階でやるべきことはそこにあるんじゃないか?そうであるならば、自分ひとりの力で表現するより、いろんなクリエイターの方々にお願いして、自分が未だ知らない世界を教えてもらいながら解放していけたらいいかなと思ったんです。

――それで“Lonely Queen’s Liberation=解放する”“Party=仲間たち”というアルバムタイトルになったんですね。

そうです。孤独な姫を解放するための仲間達、というテーマでアルバム制作を進めていきました。

――そんな3rdアルバムにはアニメタイアップ曲に加え、堀江晶太(PENGUIN RESEARCH)、神田ジョン(PENGUIN RESEARCH)、菊地 創(eufonius)、小島英也(ORESAMA)、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)、Tom-H@ck、野崎良太(Jazztronik)など作家陣による新曲も多数収録。この豪華なパーティーの実現は、TRUEさんが自ら依頼を?

作曲はみなさんそうですね。アレンジは作曲の方の希望で参加された方もいらっしゃいますけど、みなさん本当に“解放”させてくれる方ばかりでした。

――そして1曲目はタイトル曲「Lonely Queen’s Liberation Party」。これは作詞家でもあるTRUEさんの言の葉に対する想いも感じられる歌ですね。

私は作詞家としてもアーティストとしても、日々いろんな作家さん、いろんな楽曲に出合うことが多いので、曲を聴きながら、この人はどんなことを考えている人なんだろう?とか想像したりするんです。だからお会いしてギャップにびっくりしたことも(笑)。そんなふうに人のぬくもりを楽曲から受け取ることが多いので、“人形(ひとがた)の音と踊る”とか、そういう表現が出てきたんじゃないかと思います。

――そのフレーズも、“ふれあう行間に伝えたい理由がある”というフレーズにしても、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』OP主題歌である2曲目「Sincerely」にもつながる世界観がありますね。

実は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のお話をいただいたのが、アニメ放送の1年半〜2年くらい前で、その時、作品を読み解いて最初に提案させていただいた楽曲がこれなんです。監督とディスカッションをしていく中で、もっとつつましくてささやかなものにしようという結論に至りました。大げさに言葉を伝えるのではなく、自然に降っているような…言葉の雪が降り積もっていくようなイメージから「Sincerely」が生まれたんです。

――なるほど、同じ物語から生まれた2曲なんですね。

はい。主題歌にはならなかったけれど、あまりにいい曲だったので、心の中で残っていたんです。ああ、あの曲すごくいい曲だったのに、言葉もちゃんとつけてあげられなくてかわいそうだなって。今回アルバムのタイトルが決まった時に、テーマを表現するのにふさわしいのではと、もう一度取り出してきたんです。だから曲順も1、2曲目はこの2曲と決めていました。

――3曲目「次の僕へ」からはガラリとシーンが変わり、熱いロックナンバーが続きますね。サウンドに飲まれるどころか牽引するかのように突き抜ける歌声がすごいです。

1、2曲の流れを、いい意味でぶったぎるぐらいのロックな楽曲が合うかなと。作家さんの名前をまとめて並べたかったわけではないんですが、堀江晶太さんの曲が3曲続いて、このアルバムを象徴するように、どんどん次の私へと展開していく感じになりましたね。

――野郎ども行くぜ!という空気。

まさにレコーディングの時はそうでした。堀江さんはPENGUIN RESEARCHのメンバーでもあって、作詞作曲も手がけている方なんですけど、常識にとらわれない個性的なサウンドがすごくかっこよくて。この曲では、ボーカルの歌いやすさとか、気持ちは汲まなくていいので、とにかくやりたいことをやって下さいとオーダーしたんです。

――堀江さんも解放された楽曲なんですね。

だから歌う時、闘うみたいに歌っていました。神田ジョンさんの「分身」でも同じようなオーダーをしたら、あれがやりたい、これがやりたいという想いがあふれたものが届いて。楽しんで曲を書いたんだなというのが伝わって来て、私もレコーディングを楽しみました。

――「終わりたい世界」は奥底にある心の表情を描いたような世界観。

Tom-H@ckさんはいろんな楽曲を書いてらっしゃる方なんですけど、Tomさんの中のブラックTomさんというか、私がすごく好きなスポットがあって、そういうところへ私をはめ込んでもらいたい想いがあったんです。退廃的で壊したい衝動というか。私はすごく幸せな時には意外とものづくりが苦手なんですね。満たされると何も生まれなくなってしまうからと、手放したり壊したくなる。そうすると曲が書けたりする。そういう感情が昔からあって、そんなことを表現したかったんです。破壊する衝動、終わりたい衝動というものを。

――とはいえ、聴く側を絶望に落とし込む歌では決してない。寄り添う感情があって、例えば“忘却よ迎えに来て”というフレーズに共感し、救いを感じる人もいるのでは?

破壊の衝動って、救われたいからだと思うんですね。この歌から何かを感じてくれたら嬉しいです。

――続く「BUTTERFLY EFFECTOR」はTVアニメ『ひなろじ〜from Luck & Logic〜』OP主題歌。

『ひなろじ』は、『ラクエンロジック』の続編みたいなアニメなんですけど、『ラクエンロジック』の時、新田恵海さんが歌うED主題歌を作詞させていただいたんです。今回はまったく別のところから発注いただいたお仕事だったので、偶然というか、すごく不思議な縁を感じています。『ひなろじ』は、かわいくて元気で、ヒナたちが飛び立つために頑張っている物語。だから私が背中をぽんと押してあげられるような楽曲ができたらと作りました。結果的に自分への応援歌にもなった気がしています。

――ホーンが軽快に導いて始まるのは「JUMPIN’」。

アニメ『響け!ユーフォニアム』の頃からのファンが多いので、「DREAM SOLISTER」を思わせるサウンドは喜んでくれると思います。作曲の山下洋介君は、同じ作家事務所に所属しているので、年も近いし仲が良いんです。作家とアーティストや作詞家と作曲家って対等の立場でいなければならないと、気を遣い合って制作することが多いと思うんですけど、山下君に関しては友達みたいな関係なので、レコーディング自体も思うまま意見を言い合いました。歌っている時間よりしゃべっている時間が長いくらい(笑)。私はどんどんシャウトしたい、突き抜けて突き抜けてと思うんですけど、毎回「いやいや、やりすぎ!やりすぎ!」みたいに言われて、足し算引き算を繰り返しての歌入れでしたね。楽しかったです。この曲はライブでも誰が聴いても間違いなく楽しいと思います。

――イントロでバラードと思わせて、尖ったサウンドが鳴り響くのは「Roadmap」。心の深部を見透かすかのような言葉も聴き逃せない。

onetrapの南田健吾さんとは、「フロム」や「BUTTERFLY EFFECTOR」というシングルだけじゃなく、「アイカツスターズ!」を担当させていただいていた頃、タッグを組むことが多かったんです。だから今回は他の作家さんに対する要望とは変えさせていただきました。すごく長文のお手紙を書いたんです。

――手紙を?

はい。今、私はこういうことを感じていて、こんなことを迷っていて、でもそれじゃいけないから、こうしていきたいと思っています、って思いのままにお伝えしました。そして手紙の最後に、これで曲を書いて下さい!ってお願いして。そうしたら、まかせて下さいとお返事が来て、書いて下さったのがこの曲でした。「BUTTERFLY EFFECTOR」では、私がキャラクターの背中を押しましたけど、この曲では本当に南田さんに私が背中を押してもらった気がしています。作詞とは違って、あっちこっちに散らばったスケッチのような手紙だったんですけど、それをすべて受け止めてくれた楽曲だと、はじめて聴いた時に感じられて嬉しかったです。

――そしてTVアニメ『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』EDテーマである「フロム」。これは切ないとか儚いとか、そんなひとことではとても片付けられない気持ちになる物語ですね。どう読み解いて、作詞したんでしょうか?

ヒロインのクトリのために、何かしなければと思うほどに、惚れ込んでしまったんです。人間と同じ感情があって、傷ついたりもする妖精。だけど彼女は兵器なので、愛する人を守るために命を捨てにいかなければならない。そんな子のために何がしてあげられるだろうか?と考えて書いていきました。彼女の帰る場所をED曲として用意してあげたいなと。この歌はTVで流れる時に詞がテロップで出るんです。最近のアニメではあまりないことなんですけど、監督の意向で、どうしても出したいと言って下さって。

――それはいっそう言葉が胸に届きますね。

そうですね。嬉しかったです。そしてこの曲は、OP曲を歌っている田所あずささんに対する想いでもあるんです。支えてあげたい、応援したいなと思わせてくれる子でもあるので。お互いのMVに出演したり、アーティスト同士の交流もあるんです。

――「酸素」は、聴いているうちに母を想って、涙があふれてきてしまいました。どんなふうに生まれたものなんでしょうか。

母のことをイメージして書いたものなので、そう受け取ってくれて、伝わっていることが嬉しいですね。この楽曲を作る少し前のことなんですけど、祖母が亡くなったんです。その時の母の様子が、私が想像していた親の死を迎える姿とは違っていて。さよならを覚悟していたのだろうかとか、その時は不思議に思ったんですけど、しばらく経ってから、引き出しに祖母の写真が丁寧に布にくるまれているのを見つけて、それで気づいたんです。言葉で伝えたり、泣いて表すのとは違う、愛って空気のようなものだなって。あらためて親の死はこういうものなんだと母を見ていて感じて。それで、この想いを歌にしなくてはと思ったんです。

――だから「酸素」なんですね。

無償の愛は、物でもなく言葉でもない、空気のように受け渡していくものなんだなと感じて。男女の愛は物や言葉で伝えたがるけど、無償の愛はその部屋にある酸素だなって。何気なく同じ部屋で会話して受け渡す、それが愛なんだなって。そのことを表現できたらと。気持ちのままに一気に書き上げました。

――そして次の「耳恋ミュージック」は、久しぶりにJazztronikの野崎良太氏と組んだ、転がるように届くかわいい楽曲。

野崎さんとは、ポップスを歌っていた唐沢美帆名義の頃に一緒にアルバムを作ったり、リミックスしていただいたり、ツアーを回ったりして交流があったんです。今、自分を解放するにあたって、その当時の音楽にもう一度ふれるのも手かなと、10年ぶりかに連絡させていただきました。ふだんから私はイヤホンで音楽を聴いていて、“音楽に恋をする”じゃないけれど、うっとりする時ってよくあって。この曲はお散歩しながらぽんぽん浮かんだ言葉をつなげていった歌詞です。

――「サンドリヨン」 は、楽曲も歌声も、とても意外というか幅広さに驚きました。

今回もサウンドに乗っかって、今までやってこなかった幼いというか、かわいいというか、こういう部分の私も出していけたらなとやってみました。でもただかわいいだけでは私ではないのでちょっと毒々しいフレーズも混ぜてみたり。それには“シンデレラ”ではなくフランス表記の“サンドリヨン”じゃないかなと。作曲の小島英也さんの曲にふれるようになったのがここ1、2年なんですけど、ふれたことがない音楽なのになぜか懐かしい。それで一緒にお仕事してみたくてお願いしたんです。

――「パズル」はアルバムのラスト曲の前章のように感じられる、TRUEさんの心を描いた曲ですね。

田淵智也さんが、以前から「BUTTERFLY EFFECTOR」のカップリング「HANABI」を好きだと言って下さっていて。カップリングまで聴いてくださっていることが嬉しくて、それがずっと頭にあったんです。「TRUEさんは歌がずば抜けてうまいから、王道なものよりちょっとトリッキーなものが合うよ」ともおっしゃっていて。それでこのアルバムを制作する時に田淵さんに、以前おっしゃっていただいたことをお伝えしつつ、私に歌わせたい曲を書いてみませんか?ってお願いしたんです。だからでしょうか、ユニゾン(UNISON SQUARE GARDEN)の色が強いですね。

――そうやって届いたメロに対して、作詞はどこから取り掛かるんですか?

曲によりますね。タイトルから決めるものもあれば、風景から取り掛かるものもあるし、Aメロからの時もあれば、サビから書く時もある。例えばさっき話した「酸素」は最初「写真」っていうタイトルだったんですよね。いつも曲を聴きながら言葉をスケッチしていくんですけど、この「パズル」は本当にパズルみたいに、バラバラに散りばめていた言葉をひとつの絵にしたような感じですね、感覚的には。本当に自分のことを書こうと思って書いた曲です。作詞をしていると自分がどんな人か全然わからなくなるんです。特に他の方に曲を提供していると、自分のために書く時にアニソンシンガーだからアニソンを書けばいい…んですけど、いくらアニメの曲を書いたって生まれてくる言葉は私からなので私の曲でしかないじゃないですか。そんなことを考えていると何を書いていいかわからなくなって、そういう時ってけっこう外に出るんです。ぐるぐるぐるぐる街の中を散歩したり色んな人を観察したり。それをそのまま書いた感じですね。

――“平均台のうえ パズルばかりしている”というフレーズはそのまま自分のこと。

はい。まさにそうなんです。何が正しいのか、自分のことがわからないまま言葉を紡ぐ時がけっこうあって。

――だけど旅は続くんですね。

はい、「Anchors Step」へ。

――アルバムの最後の曲「Anchors Step」は、これからが感じられるハジマリの歌。

この曲は菊地 創さんに発注する時から、一番最後の曲にしたいので、それにふさわしい曲をとお願いしました。表現したい私、伝えたい私、受け取ってほしい私、誰にも見せたくない私、といろんな私が日々すごく葛藤するけれど、全部私でいいし全部私でなくてもいい。そこがアニソンシンガーの面白い所でもあるなと思っていて。このアルバムを通して表現したかったことでもあるんですけど、私って明るくなくてもいいし、正しくなくてもいいし、前向きじゃなくてもいい。どんな私でも私がそこにまっすぐ立っていれば私なんだなって。そのまま気楽な想いで次の一歩を進めたらいいんじゃないかなって。そうしたらもっともっと私の音楽は広がっていくし、もっともっといろんな人に愛してもらえるんじゃないかなって、そんな想いで作った曲です。

――タイトルにはどういう意味を込めているんでしょうか?

“最終走者”の最初の一歩。ここから次の旅へ歩んでいく。私は色々と遠回りをしてきましたけど、アニソンシンガーが最終地点の自分だと思っているんです。TRUEという真実を奏でる名でやっていく。そんな人生を歩む、はじめの一歩、という意味でつけたんです。踏み出していく一歩です。

――完成して、届き始めた今、どんな想いでいますか。

新たな私というものをきちんと今回のアルバムで提示することができたと思っています。今はみなさん受け取ってくださった段階なので、あとは直接私の生の声で届けて、そこで感じるものを素直に感じてみようと思います。みんなで一緒に曲を成長させて、次の、より研ぎ澄まされてシャープになっていく私がここから始まるんだろうなって。今はとても欲張りに、解放するだけ解放して、もうこんな感じ!(両手をいっぱい広げて空を見る)なんです(笑)!!! ここからみんなと同じ空間を共有することで、今後のTRUEの道がおのずと見えてくるんじゃないかな? 自由な気持ちで、曲を楽しんでいただけたらと思います。

――初回限定盤には昨年7月に行われた「TRUE TOURS 2017 鶴子と鶴男のお誕生日感謝デー 〜Around the TRUE〜」のライブ映像を収録したBDを同梱。こちらも注目したい。ライブパフォーマンスは熱く真摯で人を巻き込むエネルギーを発しているTRUE。いよいよ始まるツアー「TRUE TOURS 2018 〜Lonely Queen’s Liberation Party〜」、名古屋は6/23(土)Electric Lady Landにて。

間違いなく私の人生で最高のステージになると思います。名古屋は前回のツアーで本当に一番盛り上がったんです。今でもバンドメンバーとあの時の名古屋公演の話をします。ワンマンをやる前は、名古屋はおとなしい地域だと思っていたんですけど全然違っていて。まさにこのアルバムのテーマのように、お客さんが解放しまくって、こんな興奮ってあるの?というくらいドカンドカンと。名古屋のライブで感じ取ったものって私にとって大きくて、すごく自信になったんです。こんな熱狂的な時間を作れるんだと感じることができたのも名古屋ですし、それを私はさらに塗り替えていかなくちゃいけない。ぜひ今、最高潮にいる私を、アルバムに入りきらなかった音も味わいに来ていただきたいと思います。ライブは生ものなので、その時しかない音楽で一緒に盛り上げていただけたらと。そして私は今度もみなさんからいただいたものを音楽に変換して恩返ししていけたらいいなと思っています。ぜひ熱い時間を過ごしにいらして下さい!


インタビュー・文/早川矢寿子

3rd Album 『Lonely Queen’s Liberation Party』 Now on sale
[初回限定盤]

[通常盤]


TRUE Official Site http://true-singer.com/
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ライブ情報

TRUE
TRUE TOURS 2018〜Lonely Queen’s Liberation Party〜

2018/06/23(土)
E.L.L.
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