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いま最も期待度の高い3ピースギターロックバンドのひとつ、Saucy Dogが2ndミニアルバム「サラダデイズ」をリリース。名古屋でのライブも控えるメンバー全員に初インタビュー!

2018/06/08 18:00

2016年度MASH A&Rオーディションでグランプリを受賞!

いま最も期待度の高い3ピースギターロックバンドのひとつ、Saucy Dogが2ndミニアルバム「サラダデイズ」をリリース。名古屋でのライブも控えるメンバー全員に初インタビュー!




――バンドの結成から教えてください。

石原慎也(Vo/G):もともと僕が組んでいたバンドがSaucy Dogって名前で、そのメンバーが抜けてひとりでやっていたんですけど、活動を止めたくなかったので誰かにお願いしようと思った時に、専門学校で仲のよかった(秋澤)和貴にベースをお願いして。彼は前のバンドでやっていた音楽も聞いていた音楽も僕とは違うんですけど、それが逆に面白いかなと思って。ドラムのせとは、彼女がやっていたバンドとよく対バンしてて、Saucy Dogを見てくれる機会が多くて。その時によく意見をもらったり、ダメ出しをもらってたり(笑)。同じ年で仲のよいメンバーでバンドをやりたいと思っていたので、ふたりともちょうどいいと思って誘いました。

――バンド名の“Saucy Dog”の由来は?

石原:“Saucy Dog”って生意気な犬って意味なんです。で、老若男女に愛されてるキャラクターのスヌーピーっているじゃないですか、あのスヌーピーってアニメの中ですごい生意気なんです。だから、みんなに愛されるけど、生意気な存在になりたいなと思って名付けました。

――ふたりはバンドに誘われた時にどんな気持ちでした?

秋澤(Ba):最初はマジかよ!?って気持ちでした。もともと洋楽をやっていたバンドにいたので、どうしようかと思って。その頃のSaucy Dogの曲はそれほど好きってわけじゃなかったんですけど(笑)。でも石原の声はすごいなと思ってたんで、歌声に惹かれてやってみようかなと。

せとゆいか(Dr):わたしは前のバンドがちょうど解散するタイミングで、就職もしてたんで、そっちに専念するかバンドを続けるか悩んでた時期に誘ってもらって。Saucy Dogの曲や歌詞の雰囲気が好きだったんで、やってみたいなと思って。

――その頃はどんな音楽を聞いてました? または音楽を始めたキッカケは?

秋澤:ペイヴメントとかテーム・インパラとか。日本人だったらイースタンユースとか好きでしたね。

石原:僕は高校受験の時、中学の先生に“おまえは絶対高校に行かれへん”って言われるぐらいバカだったんです(笑)。それでめちゃくちゃ悔しかったんですけど、THE BLUE HEARTSの「チェインギャング」という曲を聞いた時に、思わず泣けて、泣きながら勉強したんです。そしたら高校もなんとか受かった。その曲の歌詞に“僕の話を聞いてくれ 笑い飛ばしてもいいから”とか“仮面をつけて生きるのは 息苦しくてしょうがいない”とあって、とにかくグッと心に刺さりましたね。それぐらい人を動かせるバンドになれたらいいなと思ったのが音楽を始めたキッカケです。

せと:わたしは兄がMr.Childrenの大ファンで、その影響でずっと身近にあったのはミスチルです。中学生ぐらいからは自分で聞き始めて、その時はYUIさんとか。高校生になってから少しマイナー寄りの音楽に興味を持ち出して、当時のback numberとか清竜人さんとか阿部真央さんとか、自分で探して聞くのが楽しくなった時期ですね。大学入って軽音部に入ってからはインディーズロックが好きになって、MVひとつあるかないかぐらいのバンドのCDを聞き漁ってみて、結局いろんな音楽を聞いて、やっぱりミスチルはすごいなと思いました。

――最初はどんな活動をしていたんですか?

石原:4月に3人で初ライブをして、そこからツアー三昧。8月頭にツアーファイナル兼EP発売をして、それからまたツアー。せとには8月に正式加入してもらって、それからの9・10・11月は月10本とかのペースで遠征に出っ放しでした。俺がライブハウスに電話して勝手にツアーを組んだんですけどね(笑)。

せと:その間は車中泊したり、漫喫と銭湯行ったりして、3カ月間です……。

秋澤:自分たちで炊飯器を持ってツアーしてたんで、車の中で炊いた米を何とも言えない気持ちで食べてた想い出がある……。みんな“お金ない”が口癖だったよなー。あの頃はあの状況が一生続くと思ったから、本当に嫌でした(笑)。

石原:11月にツアーがひと段落して、その後12月にオーディションがあって、そこでグランプリを取って。

――オーディションでグランプリを取ってから状況は変わりました?

秋澤:最初はあんまり実感なかったですね。

石原:オーディション後もライブは決まってたんで、普通にライブしてました。

せと:ただオーディション終わって1カ月後位に事務所主催のイベントがあって。それが普段出てたステージの4倍ぐらいの大きさの会場で、オープニングアクトとして出演したんですけど、そこから変わった感じはありますね。

秋澤:そうそう、その時泊まったホテルは忘れられんわ。本当に嬉しくて、オーディション受かって、ついに車中泊から解放された!と思えた(笑)。

――その後、昨年5月に1stミニアルバム「カントリーロード」をリリースしてからは?

石原:その頃は特に3人でどんなバンドになりたいとかのミーティングとかもしてなくて、目の前のライブでどうしたいってことだけでしたね。アルバムについても、特に話し合いはなかったかな。その時にできてる曲を詰め込むみたいな感じでした。

秋澤:とりあえず自分たちが決めたライブに一生懸命で(笑)。結構慌ただしく過ぎていった感じです。

――では今年5月リリースの2ndミニアルバム「サラダデイズ」と「カントリーロード」での違いはありますか?

石原:「カントリーロード」は後ろ向きな歌詞が多いんです。でも今回の「サラダデイズ」は後ろ向きなことも考えているけど、それに負けず未来や前を向いて行こうぜっていう曲がほとんどだと思います。

――そんな風に変わった理由は?

石原:最初は今回も自分たちの不安とかを書こうと思ったんですけど、それじゃダメだなと。そう思えたのは、以前より応援してくれる人が増えたのも大きいと思います。それに親や友達は前までは心配してたけど、いまは応援してくれて完全に味方。だからそんな大切な人たちに想いを伝えたいと思ったし、聞いてくれる人にも大切な人に想いを伝えてほしいと思って。例えば1曲目の「真昼の月」は母親に対して書いた曲なんですよね。あとは、自分たちを守ることを考えてちゃ、先を目指してる僕らとしては見えるものが見えなくなっちゃうなとも思いました。

――目指してる先というのは?

石原:僕の大きな夢は、全国アリーナツアー2DAYSをソールドアウトさせること。そこに向かうために、いまは前を向いていろんなものを見て行こうという感じです。

せと:「カントリーロード」の頃までは先のことを考えているつもりでも目の前のことに必死で。それが少しずつお客さんが増えてきて視野が広がったというか、自分たちのこと以外にも目を向けることができたのが「サラダデイズ」だと思います。

――アルバムタイトル「サラダデイズ」はどんな風に決まった?

秋澤:マック・デマルコというアーティストの「サラダデイズ」という曲を好きで、意味を調べたら“青二才”とか“未完成”みたいな意味だったので、ちょうど今の俺たちにぴったりじゃないかと思ってアルバムタイトルとして提案しました。

――アルバムを制作していて感じたことは?

せと:今回、みんなで作ったオケに歌詞やメロディを乗っける作り方が多かったんですが、4曲目の「コンタクトケース」や7曲目の「バンドワゴンに乗って」は、先に歌詞とメロディを持ってきてくれた曲。特に「コンタクトケース」は初めて聞いた時、“すごくいいやん!”って素直に思いましたね。

秋澤:今までにない感じの歌詞と曲調の曲が単純に面白いと思ったし、僕が元々やってた洋楽の雰囲気にちょっとだけ近付いた印象もあります。あと歌詞は、慎也自身のことか、ある特定の人のことを書いていると思うんですけど、自分にも当てはまるなと思えたところがいいなと思いました。

――今年はこの後ツアーに出て、フェスに出て、秋にまたツアーが決まっていて楽しみですね。

石原:今年は1本1本のライブを全力でやって、更新し続けていけたらいいなと思っています。

せと:先輩の日本武道館ライブとか見に行くと、自分たちもやってみたいなとは思うんですけど、でもどこか特定の場所でやりたいというよりは、今決まっているライブを大切にして、そのうえでちょっとずつ大きいところでやれるようになったら嬉しいなという感覚があって。

秋澤:今までも一歩一歩階段を上ってきた感があって、それが普通だと思ってるので、やっぱり毎回目の前のことです(笑)。ただ車中泊は絶対にしたくないです!

石原:俺はやりたいけどね、炊飯器持ってね(笑)。


インタビュー・文:澤井敏夫


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Saucy Dog Official Site http://saucydog.jp/
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