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彼女 IN THE DISPLAYが5/30にミニアルバム『get up』でメジャー・デビュー。 ライブは7/18、UPSETにて!聴けば心を奪われる、溢れ出すロックに、止まらない衝動に。

2018/06/05 14:30

5/30にミニアルバム『get up』でメジャー・デビュー。

ライブは7/18、UPSETにて!

聴けば心を奪われる、溢れ出すロックに、止まらない衝動に。



 5/30にメジャー・デビュー・ミニアルバム『get up』をリリースしたRYOSUKE(Vo)、海 THE KID(Dr)、松永健太(B)、逸見豪一(Key)、吉田弘輝(G)の5人組、彼女 IN THE DISPLAY。

 未来について想いにふけったり、心をかきむしられるような気持ちにさせられたり、突然ぶっ壊れそうなくらいむちゃくちゃなダンスをしたくなったりと、聴く者の感情の隅々まで入り込んでくるロックは、クールで、ざらついていて、同時にフレンドリーな温もりを併せ持つ。収録された6曲、それぞれちがったテイストでかっこ良さを見せつけてくれる。

 2010年に結成し、福岡を拠点に活動する彼ら。このミニアルバムを引っさげての「GETUP!! ROCKERS!!TOUR」は、7/18、名古屋UPSETにて。
 バンド名の由来、ミニアルバム、ツアーについてなど、RYOSUKEと海 THE KIDに話しを聞いた。



メジャー・デビュー・ミニアルバム『get up』をリリース!

「俺たちが“立ち上がれ” “起きろ”って言われた気もしたし、

世の中のバンドマンに“いい加減起きろ”っていう意味もあって」


――メジャー・デビューをした今の心境をお聞かせください。

RYOSUKE:心境的な変化はあまりなくて、これまでメンバーそれぞれ神経質な部分があったんですよ、全部自分らでやらなきゃいけなかったもんで、それをカバーしてくれるチームとか存在がデビューをきっかけに出来上がったから、前よりも楽な気持ちで音楽が出来る環境が整った感じですね。自分的にはすごい良い状態にあります。

――ライブのブッキングやお金関係などの細かいことはチームにまかせて、音楽に集中出来る環境になったってこと?

海 THE KID:まさしくそうです。

――バンド名の由来が気になりますが……

海 THE KID:そうですよね。 ベース(松永)以外は同じ高校なんです。俺とRYOSUKEは高校の先輩・後輩で、高校のときから仲が良くてずっと続いていて。ベースだけめちゃめちゃ年上です。

RYOSUKE:僕の9個上です。

海 THE KID:俺たちが高校のときに組んでいたバンドがよく出ていたライブハウスで、超憧れのベーシストだったんです。見た目はめちゃめちゃ怖かったんですよ。でも、すごい良い人で、お母さんみたいなキャラクターで。

――あら、松永さん、ステキ。

海 THE KID:当時、俺の家がたまり場になっていて、よくみんなで集まって遊んでて。それぞれちがうバンドをやっていた中で「遊びがてらやるか」みたいなノリで一緒にバンドをはじめたんです。音楽のほかにゲームとか漫画・アニメも同じようなものが好きだったから、俺たちの彼女をアニメのヒロインに例えて「彼女 IN THE DISPLAY」っていう。このワードは高校の同級生のラッパーのリリックにあって、そこからもらいました。

――ディスプレイの中の彼女はアニメのヒロインなんですね。てっきりAVかと。

海 THE KID:あはははは(笑)! いやもうAVです! 彼女 ON THE MAT PLAYって……

RYOSUKE:よく言ってました(笑)。

――失礼しました、真面目な話しに戻しましょう。デビュー・ミニアルバム『get up』のタイトルの意味を教えてください。

海 THE KID:俺はミッシェル(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)のチバ(ユウスケ)さんが好きで、The Birthdayでチバさんがやってる男らしさっていうか無骨な感じ、生感がむっちゃ好きで。で、スタジオの喫煙所でみんなで話しているときに、ミッシェルの曲「Get Up Lucy」からもらって『get up』はどうかな?って提案したら、「いいねいいね」ってなりました。(収録した)曲たちに俺たちが「立ち上がれ!」「起きろ!」って言われた気もしたし、世の中のバンドマンに「いい加減起きろ!」っていう意味もあって。

――寝ているバンドマンがいる……

海 THE KID:お利口なんですよ。

――曲作りはどのように進めていったんですか?

RYOSUKE:メロディ発信のときもあれば……

海 THE KID:なんとなしのセッションでコードだけ決めたりとかもあれば……

――時間をかけて? 1日1曲とか?

RYOSUKE:体感的にはそうですね。

海 THE KID:出来ない時期は全然できんかったり……

RYOSUKE:出来ても「クソだな」と思うときもあるし、っていう感じですね。

海 THE KID:今回は(プロデューサーの)江口(亮)さんにも最初からセッションに入ってもらってて、2曲目「CHAOS」とかそうですね、6人でスタジオ入ってやっちゃおう、みたいな。

RYOSUKE:江口さんが持ってる引き出しがまだ僕らにはないものだったから、新しかったですね。

――心をかきむしられるようなざらざらした音の世界、たまりませんでした、しびれました。ジャンルは意識していないと思いますが、ラウドロック……なのかな。

海 THE KID:ラウドロックをやりすぎないのがテーマとしてあるかもしれない。好きだけど、ラウドにもいきすぎず、ちょっとおしゃれなほうにもいきすぎずっていうのは、作るときにけっこうみんなで話しました。泥臭さみたいなものは共通してみんな好きなんで、バーン!ってかき鳴らしているギターの音みたいな、そういうものをテーマにしてて。今回の『get up』 を作るときにRYOSUKEと「男心をくすぐる作品にしたい」みたいな話しをして、高校のころに俺の部屋に集まって聴いてたバンドの音を意識したかもしれないですね。


リード曲「STAY KID」は、「RYOSUKEのまじの限界で、限りなく生の絞り切ったRYOSUKEなんですよね」(海 THE KID)


――「DRAGON HORN SHOTGUN」とか曲のタイトルも面白い。

RYOSUKE:1曲目「STAY KID」だけ「子ども心を忘れないでほしい」っていう意味と「彼女 IN THE DISPLAY」の頭文字をを取って「僕らは僕らであり続ける」っていう意味を込めて、ダブルミーニングのタイトルにしました。

海 THE KID:曲のタイトルはノリが多いですね、みんなでどんどんアイデアを出して。

RYOSUKE:うん、ノリが多いかも、なんでも意味求めんくてよくね?っていう。僕が意味を求めがちな人間だったんで、その考え、革命やったんですよ、「あ、考えんくてもいいったい」って(笑)。

海 THE KID:音の響きでなんとなくかっこいいみたいな、そんなんでよくね?って話したんです。意味を付けると、その意味に沿ってないとダメじゃねえかなっていう気持ちがライブとかで出てくるじゃないですか。引っかかるくらいなら意味がないほうがいいって。

――歌詞からは意味とか意図が伝わってきます。

RYOSUKE:どうでしょうね、今回は半々ぐらいですね。作品によると思うけど。

――「STAY KID」はメロディと言葉が溶け合っていて。

RYOSUKE:でも、今回、ちょっと、僕が詰まったもんで、詞を手伝ってもらった部分もあって。だから、ぶっちゃけた話し、僕はレコーディング作業は反省点しかない。詞は2曲手伝ってもらって、新しいエッセンスとか言葉遊びがすごい上手な人だったんで、僕も今後は時間をかけてそういうことを出来るようになれたらいいなとか、見つめ直すきっかけになりました。

――これまでは「自分が作った歌詞以外は自分じゃない」みたいなものがあった……?

RYOSUKE:あぁもう、葛藤は強いタイプだと思う。

海 THE KID:それも考え方次第じゃない?っていう話しをして。俺で例えると、ドラムは自分のだけど、メンテナンスしてチューニングしてくれる人がいるわけじゃないですか。それは俺には出来ない技術だから「俺が持っているものをより良くしてくれる人がいる」って考えれば、RYOSUKEがもともと持っているものを良くしてくれる存在に出会ったことは、めちゃめちゃデカいんですよ。

RYOSUKE:デカいですね。

海 THE KID:「俺でいうところのテックさん(チューニングをする人)が付いたって思えばわかりやすくない?」って言ったら、「はっ!確かに!」って。

RYOSUKE:それまで「次は絶対にそういうのせん!」って言いまくってたけど、その言葉で速攻ブレました(笑)。僕、猪突猛進になっちゃうんですよ。捉え方って大事だなって思います。

海 THE KID:今はそうだけど、「STAY KID」を録ってるときって、さっき言った通りRYOSUKEの限界、まじの限界で、「人を受け付けません」ってなってたから、限りなく生の絞り切ったRYOSUKEなんですよね。それも作品として残して良いものではあるよね。


かっこいい音楽を見せつけるライブ + ツアーならではの演出

7/18、名古屋UPSETに期待!


――ところで、名古屋のファンの印象は?

RYOSUKE:(ライブハウスを移動しながら観る)サーキットとかめっちゃ来るんですよ。だけど……

海 THE KID:自分たちが主催するライブには、びっくりするぐらい、いないっていう。

RYOSUKE:サーキットではパンパンになるんっすよ。「俺らもう売れてんじゃね?」みたいな。でも、イベントとか対バンとかで出ると、お客さんがいないから、お得が好きな人が多いんだなって。街自体がいろんなところで音楽やってるから、いっぱい(ライブが)観られる感覚に慣れているんだと思います。

――……なんかごめんなさい。7/18のUPSETはどんなライブになりそう?

RYOSUKE:今、初期衝動に戻してるんですよね。初期がラウドとかハードコアの畑で育ったもんで、激しいライブにしたいんで、MCもあまりせず、ただかっこいい音楽を見せつけるライブを演っていて。それプラス、ツアーにしか出来ない演出にこだわった僕らならではのエンターテイメントを提供できたらいいなと思っています。

――ツアーにしか出来ない演出って、なに?

海 THE KID:18のころに行ってたライブハウスって、アルコールとタバコの匂い以外に、お香の匂いがすごかった。そのときに行ってたレコーディングスタジオも似たような匂いがしてて、俺らにとっての青春は、あの独特の匂いの記憶がすごいあるんですよね。だから、例えばロビーを薄暗くして、お香を焚いて……ライブハウスって扉を開けるのがちょっと怖いから、その背徳感、やっちゃいけないことをやってる感じを出せたらいいな。SEもヒップホップとか自分らのルーツになった曲を流したり、MCがない分、曲間のつなぎにもこだわって、はじまりから終わりまで全部を「かっこいい」で統一したい。最近はコール&レスポンス禁止なんです。媚びてる感じがするから。

RYOSUKE:「次はこれしますから、こうやってくださいね〜」みたいなのを、わざわざこっちから提示する必要ねぇんじゃねえか、そういう意味を込めての『get up』ですよ。僕らは楽曲もそうだけど、ライブを含めてのかっこ良さを信じてやってるバンドだから、それをそのままパッケージングしたツアーをしたいですね。

海 THE KID:ロックが元気な時代がいいっすよね、ほんと。お利口さんしかいないんで。TOSHI-LOWさん(BRAHMAN)なんて最強なんですよ、MCもすごいし、ライブもすごいし。

RYOSUKE:どっちが売れるかを天秤にかけたら、どれが正解かわかんないけど、長く愛されるのは、ああいう男の人なんじゃないかな。

――では最後に、東海地区のみなさんにメッセージをお願いします。

RYOSUKE:僕らって、ロングセットじゃないと見せられない部分ってかなり多いんです、楽曲も振り幅が広いから。そこまで知ってもらえたら、もっと僕らを好きになってもらえる自信はあるので、ヒマだったらライブに来いよって思う、時間あるんだったら。


インタビュー・文/早川ひろみ


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彼女 IN THE DISPLAY Official Site http://www.kid-official.com/
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