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初のセルフプロデュース!歌唱力とギタープレイに定評のあるシンガーソングライター、森恵の真骨頂である、フォーキーでロックなアルバム「1985」が完成!インタビューUP!

2018/05/11 15:00

初のセルフプロデュース!

森恵の真骨頂である、フォーキーでロックなアルバムが完成!


オリジナルフルアルバムとしては、約4年振り。
歌唱力とギタープレイに定評のあるシンガーソングライター、森恵の新作は、初の全曲セルフプロデュース。この数年、全国津々浦々を巡るライブツアーや、数々のテレビ出演を経て、かつてない規模の動員とファンの獲得をしてきた森恵の集大成と言える決定打は「1985」(4/25発売)。


いろんなライブを重ねる中で、最初からリリース日が決まった上で、どういう曲を作るかという形ではなく、いい作品が出来たらアルバムをという形で出したかったんです。それがセルフプロデュースのきっかけですね。リリース日ありきではモチベーションをそこへ持っていけない、そんな時期というか気分だったんです。それでちょっと時間がかかるかもしれないけど、頑張らせて下さいと周りに話をしてやっていきました。だから「1985」にある楽曲は“ライブでこういうのをやりたい!”という自分の気持ちから生まれたものばかりですね。

――ロック色強めのフォーキーサウンド、ブラスロック、アコースティックインスト、洋楽的スタイルの楽曲などバラエティーに富んだ仕上がりになったアルバム。そのタイトル「1985」は自身が生まれた年。

タイトルはレコーディングが、ほぼ終わった段階でつけたんです。レコーディング前も、そして始まってからも、自分がここから新しく生まれる、リスタートするっていう決意を固めていけたという想いがあったので。

――ファンから長らく復刻を切望されていたインディーズ時代の代表曲「そばに」のセルフリメイクを含む全14曲は、バックミュージシャンに迎えた長年のパートナー、大坂孝之介氏(キーボード)を中心に、ライブでの生々しさや、再現性を重視した楽曲をメインに構成されている。そんなアルバム世界へ一気に引き込む1曲目は「Around」。

この曲は、アルバムを作ろうっていう気持ちになって一番最初に出来た曲なんです。いつも曲順はレコーディングしながら考えていくんですけど、自然に1曲目は「Around」だねってなりました。必然だったんだな、とあとになって感じましたね。

――サビの“廻るよ 廻れよ 廻すよ 世界”という表現に始まりの勢いが飛び込んでくる。

その言葉は曲と一緒に出た感じですね。音楽を自分から作りだしていく、自分の音楽で世界を染めていきたい意識があったと思うんです。

――続く「確信犯」は、ゲストミュージシャンに村田陽一氏を迎えて作り上げたもの。

デモの段階でブラスアレンジをしたいなっていうのが漠然とあって、どういうふうにやっていこうかと考え始めた時に、村田さんから連絡をいただいたんです。どこかで私の楽曲を聞いて下さったらしく、いつか一緒にやりたいですねというお話で、これはもう運命だなとお願いをしたんです。ものすごい方なので恐れ多くもあったんですけど、電話で自分が思い描いているアレンジのイメージをお伝えして、そこに村田さんの持ってらっしゃるアーティスト性をフルに生かしていただいて出来上がりました。

――今アルバムは、歌詞の世界観を理想以上のものにするため、全面的に松井五郎氏に監修を依頼して、より強くドラマティックな作品になっている。

自分で書いた詞の世界観をより深いものにする為に、松井さんに沢山ご相談させて頂きながら作っていきました。「確信犯」は、最近、自分の嘘偽りない気持ちを吐き出す場って実は無いなというのを感じていたんですね。SNSもひとつの要因だと思うんですけど、今は情報を得る手段はたくさんあるし、インターネットで手軽に自分のサイトも作れちゃう。そういう、何でも手に入るツールが世の中にあふれているのに、自分の好きな事をしようとするとものすごく壁がある。そんな矛盾をすごく感じていたので、その矛盾点と夢への憧れ、そして釘を刺してくれる人がいることについてイメージを高めていって、言葉を作っていったものなんです。

――「いつかのあなた、いつかの私」は、どうしようもなさに心が苦しい夜、朝の訪れさえも救いにならない想いに寄り添ってくれる曲。

悩みをすごく聞いてくれる友達がいるんですけど、友達にある日電話で、長い時間悩みを相談したんです。そうしたら実は、私もこういう悩みを抱えていたんだよって打ち明けてくれたんですね。それが私の悩みの何十倍も重みのある話で、そんな悩みを抱えているのに人の悩みを聞いてくれていた。人の悩みを聞くのって自分の体力や優しさがないと難しいことなので、その友達にとって私もそうありたいなって、曲の中に表したんですね。私は歌で夢とか希望を与えていきたい。私も与えられてきたし、そういうものだと思うけれど、でもその友達に対して、その時は何もしてあげることがなくて。止まない雨はないと言うけど、そんな日ばかりではないし、ただ大丈夫!と言うのも…。それでも私は歌を歌う人間として、その友達の支えになりたい気持ちがあって、いつかそうなりたいっていう想いをフレーズにつなげていったんです。そして歌い続けていく意味を自分の中で探しながら、アーティストとしてやっていけたらいいなと思って、この歌を作ったんです。

――「プランクトン」は、独特のサウンドが生み出した水の惑星にすっぽり包まれるような気持ちになる曲。

この曲はアルペジオギターのタタタタっていうあのメロディーから出来ていったんですけど、不思議なぐらい始めの時点から浮遊感があったんです。ただそういう曲を今まで作り込んだことがなかったので言葉というものが無かったんですね。無理やりこじつけて書くよりも、浮遊感を書ける松井さんにこの曲の言葉の世界を作っていただく方がいいなと、全部作詞していただいたんです。出来上がった詞を読んでさすがだなと思いました。置いていくような言葉遣いだったり、言葉のギミックも隠れているんです。サウンド面は、イルカみたいな鳴き声とかは高音はエレキギターで表現していて、低音はチェロで支えてもらっています。楽器以外のものを使ったりもして、けっこうスペーシーな音を表現することで、宇宙の大きな浮遊感や、深海のくぐもったような世界観、非日常感が出せたかなあと思いますね。

――サビで一気に視界が開けて、チカラが注ぎ込まれるのは「Going there」。

サザンロックみたいなテイストで、乾いた土埃、アメリカ南部という感じ。ただ私は運転免許がないので、勝手にああいう場所をドライビングしたいなっていうイメージで書きました。

――答えの存在をそっと知らせてくれるのは「コタエアワセ」。

答えって自分が見つけるしかないことが多いですよね。解決させなくても今はいいよねっていうことが優しさだったりもする。答えを出すことがすべてではないというか。今はそのままで良くて、自分が生きていく中でいつか見つかったらラッキーっていうぐらいでいいんじゃない?っていう。真面目な人ほど、悩みこんでしまうので、重くならないよう救いのあるものが曲で出来たらいいなと思ったんです。

――「この街のどこか」は小倉博和氏をゲストに作り上げた楽曲。

小倉さんはチャーミングな方なんです。自分の好きな音を作りたいからというのはもちろんあると思うんですけど、それよりもギターの音色をすごく大事にされていて、それを引き出すために、機材をたくさん持って来たり、カポもギター1本に対して普通1個でいいんですけど、ふたつ使ってギターのテンション感、張り具合を調整して音を変化させたりとか。ギターへの愛情がこの曲にすごく表れているんです。この曲で私がどういうギターのサウンドを欲しかったか、お伝えしていないのにデモを聴いただけで全て汲み取って下さっていて驚きました。

――そんな「1985」には、インスト曲を2曲収録。

タイトル「#M-D18」で使っているギターは、インディーズの時に買ったマーチンのギターなんです。MがマーチンのMでDはギターのボディの種類ドレッド、18は型番なんですね。もうひとつの「#M-0018」は、Mのダブルオー18で、これは去年買ったもの。ギターと共に自分の歌声も作って来たので、今までインディーズから支えてくれたギターの音色と、最近見つけた新しい相棒のギターだけの声を収録したいと思って作りました。ブックレットには各曲使用しているギターも載せていますので、そこもチェックしていただけたら。今まで楽器に歌わせてもらってきたので、これから楽器の良さをもっと引き出せるように弾き込んでいきたいですね。

――そして最後に収録されているのは「愛のかたち」。

斎藤誠さんが、ぬくもりという部分を引き出してくれました。この曲はレコーディングをした時にすごく穏やかな気持ちになったんです。アルバムを聴き終わった人の気持ちが、こうでいてくれたらいいなというのがあったので、最後にしました。

――こうして完成したアルバムに今、思うことは。

タイトルに込めた通り、新しい音楽を生み出して、このアルバムからリスタートしなければいけないっていう気持ちがあるので、聴く人が、これから森恵はどうなっていくのかなっていう変化を楽しみにしてもらえるアルバムになったらいいかな。このレコーディングメンバーでツアーに回るので、アルバムにかけてきた想いを思い返しながらステージに立てるっていうのが楽しみですね。

――待望のFOLK ROCK LIVE TOUR 2018、名古屋は 6/23(土)ダイアモンドホールにて。

本当にメンバーがすごくいいミュージシャンなんです。みんな担当楽器プラス歌の世界観を汲み取る心をすごく持っていて、曲ごとのアプローチが、同じ人かな?っていうくらい変化がついたサウンドを出してくれている。同じ曲でもアルバムと違ったグルーヴが生まれるので、そこも楽しんでもらいたいです。今回のアルバムは全体を通してライブ感を感じてもらいたいっていうのがすごくあったので、このままライブのセットリストとしてやってもいい曲順にもしてあるんです。このアルバムをじっくり聴いてもらってライブのイメージをみなさんの頭の中で作ってもらって、ライブに足を運んでいただくとそのイメージをぶち壊すくらい熱いライブが待っています! ぜひ聴いて、そしてライブに来てほしいと思います。よろしくお願いします!


インタビュー・文/早川矢寿子

New Full Album 「1985」 Now on sale


森恵 Official Site http://www.multiformatstudio.jp/morimegumi/

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ライブ情報

森恵
MEGUMI MORI“全国バンドツアー” FOLK ROCK LIVE TOUR 2018 “Rock LIVE”

2018/06/23(土)
ダイアモンドホール
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