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「自分自身が楽しんで、その楽しさをみなさんに還元できるといいな」 アルバム『ALIVE』の幻想的な世界観がどう表現されるのか!? 5/19 名古屋ダイアモンドホールでのライブに期待!Do As Infinity大渡亮にインタビュー!

2018/04/23 17:00

「自分自身が楽しんで、その楽しさをみなさんに還元できるといいな」(大渡)。

アルバム『ALIVE』の幻想的な世界観がどう表現されるのか!? 5/19 名古屋ダイアモンドホールでのライブに期待!


2/28に12枚目のオリジナルアルバム『ALIVE』をリリースした伴都美子(Vo)と大渡亮(G&Vo)からなるロックバンド、Do As Infinity。劇伴作家の澤野弘之をサウンドプロデューサーに迎え、「Alive/Iron Hornet」「To Know You」「化身の獣」(TVアニメ『十二大戦』エンディングテーマ)のシングル3部作を収録した本作は、未来、宇宙、人々の生々しい息づかいを感じさせてくれるストーリー性のある印象的な作品に仕上がった。
お待ちかねのライブは5/19(土) 名古屋ダイアモンドホールにて!

アルバム制作、今回のツアーについてなど大渡亮にインタビュー。


スタッフが書いたS F短編小説をもとに

劇伴作家・澤野弘之と世界観を作り上げたアルバム『ALIVE』


――アルバム『ALIVE』の異次元的な世界観に引き込まれました。と同時に、劇伴作家の澤野弘之さんをプロデューサーに迎えるなど、新しいことにチャレンジし続けるDo As Infinityのフットワークの軽さ、フレッシュな音作りにしみじみ感動しました

もともと作曲家の長尾大がバンドを作るにあたり、人を介して僕と伴(都美子)が加わって結成したグループなので、作家さんありきで活動することは自然なんです。僕も長尾さんが退いたあとに抜けた穴を全部埋めるつもりもなく、曲によっては僕が作曲しますけど、グループの方向性を示唆するほどの影響力はないと言いましょうか、自分のテイストがグループに役立つのであれば提供するけどっていうスタンスで、才ある作家さんと仕事が出来るのがいちばんいい形なのかなって思っています。

――ひとつのスタイルに固執しない

「これが俺たちだ!」っていうのに憧れる自分もいるけど、やはり作曲家ありきではじまったグループで、僕は「3人目のメンバーでしかない」っていまだに思っています。それで、「3人目だから」って人に言わせないなにかを僕が提供すればDo As Infinityは動いていくのかな、みたいな。

――珍しいスタイルかも

言うならば“完全無欠の他力ホンガーン”(笑)。それを楽しんで僕はやっているかな。初期の作品は、当時、歌詞も書けるスーパーディレクター、スーパーA&Rがいまして、その人の司令のもとに進んできた感があったんです。でも、曲はいいけどメッセージ性に富んだものが少なく、クールな作品だけが並んで、あまりポピュラーな響きを持たないことを強く感じたので、僕と伴で作詞をやるようになったというか、素晴らしい楽曲に花を添えるみたいにグループに貢献しようと。最初のころのクレジットは全部Do As Infinity名義だったけど、実は作詞家がいて、僕も2005年の解散までのキャリアの中で1/3は書いているわけです。

――そんな中、「GET OVER IT」は大渡さんの作詞で

言いたいことを言ってしまった感があって、もう書くこともないやと近年敬遠してきた作詞を久しぶりに。過去に作詞をしてきた中で、きれいに書けているけど自分の中であまり好きじゃない曲ランキングに入っちゃう作品がいくつかあって、それは、僕が伝えたいことがとくにない中でこなして書いた詞で、あんな苦い思いをするのはもういやだから、しばらく作詞を遠慮していた時期があってね。今回、急遽2曲歌入れをすることになったときに、伴が自身の強い意志で「火の鳥」の作詞がしたいと手を挙げて、「もう1曲は久しぶりに亮くん書いてみれば」って言われて、今回、澤野さんとの出会いでとてもいいアルバムになるから、そこに僕がひとつ花を添えるのは悪くないなって、リハビリを兼ねて担当しました。曲のヘヴィさと、自分たちの今の現状だったり、すごい苦境に立たされている人を鼓舞するイメージで書きました。

――インストゥルメンタルの「〜prologue〜」と「〜epilogue〜」は、澤野さんとどう関わりながら完成していったのでしょう

アルバムを作る前、伴の産休明けで次のアプローチをどうしていこうか考える段階で、コンピュータが人間では制御できなくなって暴走する……人々が困惑しながら立ち向かっていく……みたいなS F短編小説をうちの有能なスタッフが作ってくれて、これに劇伴作家である澤野さんにサウンドトラックをつけてもらう進め方はどうかなっていう流れがあったんです。短編小説の世界観を表現するにあたって導入部分と結びにSE(サウンド・エフェクト/映像に合わせた効果音、短い音楽)があって……だけど俺たちは生きていく……みたいなニュアンスで終わると、よりコンセプト・アルバムとして生きるんじゃないかって。それでオーダーしたら澤野さんがこの2曲を作ってくれました。

――気がついたら一周して再び1曲目がはじまっていたぐらい、この2曲と曲順が自然でした

僕は曲順にうるさいんです(笑)。キーやBPM(テンポ)の配置によって、最後までなめらかに時間を使うことができるので、そこに気を配っているアルバムはスムーズに時が流れる。「いいアルバムだよな」って思うのはだいたい洋楽なんですけど、例えば『ホテルカリフォルニア』(イーグルス)だったら、あの曲順以外ありえない感じ。レコードだとA面のラストにバラードがきて〜みたいなひな形があったじゃないですか。僕はレコード世代でそういう曲順の流れで育ってきているので、アルバムは起承転結も含めての芸術作品だととらえる気持ちが強くて。


「久しぶりの名古屋コンサート、

今から楽しみでしょうがないです」


――ライブではアルバムの世界がどう表現されるのか楽しみです

近年はギターは僕ひとりで、キーボード、ベース、ドラムと伴のヴォーカルで展開するスタイルなんですけど、(打ち込みと)同期(演奏)してトラックを走らせるのは極力控えたいと思っています。より伝わりやすい方法として、最近のDo As Infinityの楽曲に同期があった方がいいと考えているので使うことにはなりますけど、極力少なくして、よりソリッド感というか、生々しいところを出したいです。

――名古屋のお客さんはどんなイメージがありますか?

昔、大きい会場で2daysとかをやっていたときは「シャイなリアクションをする土地柄だなぁ」っていうイメージ……ただ、僕もMCで“だだスベりなギャグ”を言いますから、シャイじゃなくて引いていただけかもしれない……それば僕のギャグのスキルのなさが原因だけど(笑)……近年はシャイなイメージがいい意味でくつがえされることが多くて、最初からすごいエナジーでがーっと前のめりになってくれている気がします。2年前のアコースティック・ライブでも名古屋のリアクションがすごく良くて、ダイナミックに感情を表現してくれた記憶がありますね。今年結成19年目なんですけど、ライブは音楽活動をやらせていただく中でうれしい瞬間で、歳のせいかそれをしみじみ感じて、ただただうれしいです。昔、スケジュールが激しいときは「じゃあ次はどこ?」って先に目線が行ってしまって、瞬間をかみしめることができない時期が正直ありました。でも、若かったし、常に先のことをシュミレーションしていかないと足もとをすくわれるような危機感があって。今はむしろ、今をじっくりかみしめることによって、足もとをすくわれない本当の自分が手に入ると思っているから、今回の名古屋ライブもじっくりお客さんと向き合って、自分自身が楽しんで、その楽しさを会場にいるみなさんに還元できるといいなって思います。

――では、最後に東海地区のみなさんにメッセージをお願いします!

久しぶりの名古屋ライブ、今から楽しみでしょうがないです。僕も真剣に楽しみにくるので、みなさんも真剣に楽しんでみてください!


インタビュー・文/早川ひろみ

Do As Infinity Official Site http://www.d-a-i.com/
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