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2018年の注目バンドとして多くのメディアで話題! 神戸を拠点に活動をする4人組バンド、The Songbardsの上野皓平(Vo/G)と松原有志(G/Vo)にインタビュー!

2018/04/12 17:00

2018年の注目バンドとして多くのメディアで話題!

神戸を拠点に活動をする4人組バンド、The Songbardsの上野皓平(Vo/G)と松原有志(G/Vo)にインタビュー!



――バンドの結成から教えてください。

上野:The Songbardsの前、2013年頃にAnt Lilyというバンドをしてました。そのバンドは僕らふたりで始めたんですけど、他のベース・ドラムは今のメンバーとは違って。前のバンドをしばらく続けてる中で、今のベースの柴田が加入して、2017年3月にドラムの岩田が加入して、The Songbards になりました。

――上野さんと松原さんの出会いは?

松原:大学です。共通の友達がいて、学校からの帰り道に好きな洋楽の話とか音楽の話をするようになって仲良くなりました。

上野:ふたりともサークルに入ってなくて。授業中とかにも音楽の話をしてたら、ある時、松原がandymoriの楽譜を持ってて、それを貸してくれたんです。その楽譜を返したタイミングで“いま何してるん?”って聞かれて、何もしてなかったので、バンドしよっか?って(笑)。

――ふたりともバンド経験は?

上野:全然ないです。高校まではふたりともスポーツを真剣にやってて。僕は中学1年の時にお年玉でアコギを買って、中学3年の時に友達とバンド組もうって話したけど、一度もメンバーが集まることなく終わりました(笑)

松原:僕は高校までずっと野球部で坊主でした。でも高校2年の冬に友達にギターを借りることがあって。その時に少しだけ弾いたけど、大会と受験があって、結局全然弾くこともなく。大学に入ってからギターをやり始めました。

――聞いてた音楽は?

上野:サッカーの試合とかで友達の父親の車に乗せてもらうことがよくあったんですけど、その車内でビートルズが流れてて、かっこいいなと思って。そこからビートルズを聞くようになりました。あとは祖母の家にあったカラオケセットで、いろんな歌謡曲を歌ってました。中学2年の時に斉藤和義を好きになって、それでちょっとずつアコギを始めました。

松原:親が車の中でかけてたクイーンとかサザンオールスターズを聞いてたのは覚えてます。今自分たちが好きなビートルズやオアシスには、大学に入ってから一気にのめりこんでいった感じです。

――Ant Lilyはどんな活動をしていたんですか?

松原:最初の1年くらいは、本当に何にも考えてなくて。オリジナル曲もできたらやろうってぐらいで。初めてのライブではオリジナル曲を1曲だけやって。他の曲は全部ビートルズとandymoriのコピーでした。

――部屋に集まって好きな曲をひたすらコピーするみたいな感じですか?

松原:一応メンバーが揃った時点でスタジオには入ってました。ライブもやってたんですけど、ステージの音作りとかも全然分からないし。曲作りも独学というか、感覚で始めたから、しばらくはそれで食べていこうっていう気はなくて。でもオリジナル曲を作って、それでバンドを続けていけたらいいなとは思ってました。

――資料を見ると、全員が曲を作ると書いてありますね。

松原:4人でThe Songbardsを始める時に“全員が曲を作って、全員が歌えたらいいな”ってのはコンセプトとして話し合って。目指すところはビートルズのようなバンドになれたら面白いなって。それはThe Songbardsになるタイミングでみんなで決めました。

上野:僕らがなりたいバンドのイメージが、ひとりのボーカルだけが目立つバンドではなく、ビートルズみたいにそれぞれメンバーの個性が立つというか。4人全員が揃って“そのバンドだ!”っていう存在がいいなと。そんなことをみんなの共通認識にしました。

――やりたい曲ややりたい方向性についても話し合った?

松原:音楽好きな人だけに聞かれるというより、普段音楽を聞かない人とか、性別や年齢関わらず届くような音楽を作りたいとは思っていて。だから曲のテーマも、例えば中高生の恋愛に絞ったりとかじゃなく、人生全体の普遍的なものをテーマにして曲は作ろうって思っています。

――壮大なテーマに思えるので、曲作りが難しくないですか?

松原:ひとりでも多くの人に届けるには、その方が伝わるかなって単純に思ってて。結局、目線は自分自身なんですけど。もちろん初めて曲を作り始めた時からそう思ってたわけじゃなく、徐々にそう思うようになって。

――“自分が聞きたい!”とか“自分が聞いて気持ちいい!”という気持ちはないですか?

上野:僕は、自分のために曲を作るってのが結構大きいですね。例えば落ち込んだ後、気分が回復した時に、気分が回復するキーになったセンテンスとか文章とか思想的なことがあれば、それを覚えておきたいから曲にするという感じです。何回も反芻して自分のモノにしたいという気持ちで曲を作ることが多いですね。

――曲作りへの考えが少し違うんですね。

松原:やっぱり最初は憧れや模倣から入りましたけど、世の中にはいろんな音楽があるし、聞けば聞くほど色んなアイデアが出尽くしてるみたいな気持ちになることもあるんですけど、歌詞に関して僕らが共に思っていることは、自分が学んだことを社会に還元するじゃないですけど、そういう風に世の中と関わっていけたらいいなって感じはあるかな。

――人のための歌詞を書くってことですか?

松原:自分だけ学んで自分だけ幸せになったって、それって最終的に空しくなるんじゃないかなと思うので、それだったら僕と同じ悩みを抱えてる人が、僕の曲で救われたらいいなと思うし。ただ、そこに対してめっちゃ使命感を持っているわけじゃなくて、単純に自分の思ったこととか人に教えてもらったことを、記録として形にして、その曲を聞いてくれた人も幸せになれるんだったらいいなってぐらいのことです。

――自分のためにやることが人のためにもなるってことですね。そういう意味ではふたりとも同じ考え方ですね。

上野:そうですね。ただ、自分が救われたからそれを曲にして、同じような境遇の人が少しでも救われたらいいなと思いながらやってきたんですけど、そういうお客さんが増えてくると、逆に作ってる自分の意識も変わってくるというか。そんな風に言われると、もっとできることがあるんじゃないかなって、少しずつ意識が広がってきてるところもあると思います。

――では今回の1stミニアルバムは、どんな作品になりました?

上野:Ant Lilyの時にやってた「街」という曲も改めてレコーディングして収録しましたが、たくさんある曲の中から今の自分たちがいいと思う曲を選んで、ひとつの作品としての流れも考えた5曲です。

――サウンドは王道というかシンプルですが、歌詞が文学的というか1度聞いただけでは全体像が掴みづらい気がしました。いろんなところで分かりやすさを求められがちな昨今、珍しいなと思いました。

松原:メロディやサウンドと歌詞は別々に考えてます。曲とかアレンジとかメロディとかはすごいシンプルに作っていて、それこそビートルズとかを参考に、そういう意味での分かりやすさは考えてます。でも歌詞って、ただ分かりやす過ぎるのはリスナーを軽くみてる気もして。実際に人生って分かりやすい場面ばっかりじゃないと思うんです。確かに分かりやすい歌詞で救われることもあるとは思うんです。でも僕が作るのは、1曲を1度聞いて全部分かりきる歌詞の内容にはしたくないなと思ってて。何回も聞いて、何回も歌詞カードを見たりして、反芻して分かることがあっても面白いんじゃないかなと。歌詞で使う言葉も決して意味のない羅列ではなくて、それぞれに意味を持たせてます。

――そんな性格がとても出ている曲だと思いました。

上野:確かに「街」という曲は、松原が曲と歌詞を書いて、僕が歌ってるんですが、最初歌う時に意味が分からないというか、歌詞を理解するのに時間がかかりました。どう自分の中で感情を入れて歌えばいいのかも迷ったんですけど、いろいろ話す中でなんとなく自分の中でイメージができました。今は自分が歌詞を書く時に書かないような言葉の並びとかも面白いと思えるようになりましたね。

――話は変わりますが、音楽以外に興味があることは何ですか?

上野:本が好きです。小説はあんまり読まなくて、エッセイは好きですけど、仏教の本とか結構好きでいろいろ読んでます。あと瞑想の本も読みますし、その繋がりでヨガの本も読んだりします。「ヨーガスートラ」や「バガヴァッド・ギーター」とか読みました。

――マニアックですね(笑)。

上野:「バガヴァッド・ギーター」は、ストーリー自体はしっくりこなかったんですけど、最後の解説がよかった。(スティーブ・ジョブスが読んでいたことでも知られる)「あるヨギの自叙伝」を読んだ時に、「バガヴァッド・ギーター」のセンテンスがちょこちょこ出てきて、めっちゃいいなとも思いました。

――まさかそんなマニアックな本を回し読みしてたりは?

松原:でも、マインドフルネスの本は借りましたね(笑)。上野の部屋に時々行くと、面白そうな本があれば借りたりします。僕は自発的に本を読まないんで、勧められたら読む感じです。

――読書が歌詞や曲作りに生きてますか?

上野:そうですね。「太陽の憂鬱」という曲は、藤原新也さんの「インド放浪」に影響を受けてできました。「インド放浪」は藤原新也さんがインドの情報を何も調べずに行って感じたことをそのまま書いた本で、読んだ後に今の自分の状況と対比させたら、自分がくだらなく思えてきて。なので、僕はかなり本から影響を受けてます(笑)。

――松原さんはどうですか? 何か影響を受けてるものはありますか?

松原:はっきりコレってのはないかな。映画や絵画は好きですけど、直接この映画をテーマにとかこの絵画をテーマにってのはないですね。

――ちなみにバンド名の“SONGBARD”の由来は?

上野:最初、SONGBIRDという言葉が浮かんだんですけど、調べたら4人組のグループがすでにいたんですよね。でもビートルズの例もあるし一文字違うスペルにしてみたらいいんじゃないかなとふと思って。で“BIRD”をどうしようかと単語を探してたら、吟遊詩人の意味の“BARD”を見つけて。うわ、コレだ!って(笑)。

松原:“SONGBIRD”って間違えて書かれることが多いんですけどね(笑)。

――では最後に、今後の目標を教えてください。

上野:日比谷野外大音楽堂と日本武道館でライブをやりたいです。単純な理由なんですけど、日比谷はandymori、武道館はビートルズがやった会場なので、僕らにとっての憧れでもあり特別な場所。必ずやりたいと思います。

インタビュー・文/澤井敏夫

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The Songbards Official Site http://thesongbards.com/
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