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2ndフルアルバム「発見と疑問」をリリースした名古屋発ロックバンド、Half time Old。メンバー全員にインタビュー!

2017/12/21 15:00


「自分って音楽についてこんな風に思ってたんだなと改めて気付かされた。それが今作の基盤なりました」


Half time Oldが12月6日(水)に 2ndフルアルバム「発見と疑問」をリリースした。175RのISAKICK(Bass)を迎えて制作した前作「人生の使い方」に対して、今作は同じボリュームでありながらセルフプロデュースで作り上げた一枚となっている。鬼頭大晴(Vocal&Guitar)によると「発見と疑問」のタイトルには、テーマを決めながら曲を作ると、その中で発見や疑問が生まれて答えが出てくるように、聴いてくれる人がそれぞれの発見や疑問からの答えを見つけてくれたらという想いが込められているという。今回は鬼頭、小鹿雄一朗(Guitar)、阪西暢(Drum)のメンバー全員に話を聞いた。



――前作「人生の使い方」から1年、今作もフルアルバムでのリリースとなりました。今回の制作はどうでしたか?

鬼頭:「人生の使い方」はポップな曲が多かったので、「発見と疑問」はロックな曲を多くしようと取り組み始めたんです。前作と同じアルバムを作りたくはなかったので、最初からロック色の強いアルバムを作ろうと決めてましたね。ただ今回はISAKICKさん(175R)がプロデュースしてくださったのとは違って、自分たちが作る曲だけでフルアルバムを作るということは初めてだったので大変でした。

阪西:ISAKICKさんからは僕らが普段思いつかないようなアレンジを提示していただいたんです。でも僕らが全曲のアレンジをすると、どうしても似た展開になる。曲の展開だったり、ビート感だったり、似た曲にならないように作るのが苦しかったですね。前作もそうでしたけど、今作はそれ以上に、結構アイディアをひねり出しました。

小鹿:たくさんの音楽を聴いてインプットして、そこからのアウトプットを増やすことはすごい意識をしましたね。全て違う曲をアルバムには入れようという気持ちで、3人で作っていました。

鬼頭:昔から違う曲を作ることは気にしていて、前作もその気持ちはあったし、曲を作り始めた当初からずっとそれはあります。そこへの意識は確認し合わなくても、3人で同じ方向を向いていけてますね。ただ自分の中でロック色の強い曲は似てしまう部分があって。“大丈夫だよね?”って確認しながら、そこに向けて上手くできてよかったなと思います。

――その意識がしっかりとあったからこそ、ロック色が強いながら、バリエーション豊かな曲が揃いましたね。中でも「愛してるよ」は、何度も“愛してるよ”と歌うサビが印象的でした。

鬼頭:「愛してるよ」は最初の方にできた曲で、「発見と疑問」を作るにあたって基盤になりました。音楽に対する自分の気持ちを再確認できたんです。まず“愛してるよ”って繰り返すサビから作り始めていて、この曲はラブソングになっていくのかなと思ってました。でも進めていくうちに、そんなに素直に書けないなって。素直に書けるのは何だろうって考えたら、音楽に対してのことだったら素直に書けると思って、その方向で書き進めたんです。色々と考えて書いているうちに、自分って音楽についてこんな風に思ってたんだなって改めて気付かされました。昔から考えてたことなんですけど、文字にすることによって再確認できたと思います。

小鹿:大晴はわりと抽象的な言葉を使って、わかりやすく具体的に書かない歌詞が多いんですよ。だからこそ、「愛してるよ」は今までにない歌詞だなって思いますね。お客さんに歌詞が伝わりやすくなってるかなって。

――3曲目「忠犬ヒト公」は畳みかけるようなギターフレーズが印象的です。

小鹿:この曲はギターのフレーズで後から遅れて音がくるディレイというものを使っていたんですけど、最初作ってる時にメンバーから使ってみたらと提案されて、すぐその場で考えました。やってみたらちゃんとハマって、一曲通して何回も出てくるフレーズができました。

――今作において耳に残るフレーズが多いなと感じています。

小鹿:かなりそこは意識しました。全曲それぞれに自分の中で“これいいな”っていうフレーズが入ったアルバムになったかなと思いますね。前作はISAKICKさんからいただいたフレーズもあったんですけど、今回はすべて自分で考えたんで、それこそ自分なりのフレーズを入れようという気持ちは強かったです。今までにない新しいフレーズをやりたくて、楽曲によって色を変えることでそれぞれに合ったものを考られたと思っています。

――「Attention please!」はアイリッシュっぽさもある曲調ですよね。

阪西:ロック色が強い曲ではないんですけど、フック的な曲なんです。自分が苦しんでる時とか切羽詰まってる時じゃなくて、ちょっと落ち着いた時に聴きたくなる曲になったかなと思います。制作終盤の方で出来た曲なんですけど、大晴くんが思い描いていたアレンジにはならなかったんだよね?

鬼頭:若干違ってたけど、これはこれでいいってなりました。1周目では、いや俺のイメージはこれじゃないんだよなって思ってたんですけど、2・3周聴いていたらこっちのほうがいいなと、すでに耳に馴染んだ曲になりました。もうどんなアレンジを最初に考えていたのか覚えてないくらい、今の「Attention please!」がいいなと感じています。

――そして「drop」は、疾走感あふれる曲となりました。

鬼頭:3年ぐらい前に作った「Mr.パトリオット」(ミニアルバム「and ACE」収録曲)にある歌詞を入れているんです。「Mr.パトリオット」を上回れるような曲を作れないかなと書いてるうちに、その曲と共通するものが若干ふわっと出てきて。だったら、「Mr.パトリオット」にある歌詞をそのまま使っても違和感ないなと思って作りました。

――「Mr.パトリオット」を超えるものを作ろうと思ったのは、なぜですか?

鬼頭:この曲でいろんな人からの反響があったこともあるし、今聴いてみたら“ああしておけばよかった”って粗探しをしちゃってたんですよ。だから、「Mr.パトリオット」の位置にくる曲をもう一曲作ることによって、感じていた粗を消化して完璧な状態にできた。「Mr.パトリオット」にも良いところはあるけど、そこに引っ張られることなく昔の曲として置いておけるような新しい曲として、「drop」が出来上がったと思ってますね。

――来年にはワンマンツアーが決まっていて、その前にアウトストアライブも控えています。

阪西:ライブではアルバムの曲の雰囲気もガラッと変わると思うんで、そこをお客さんには知ってもらいながら、さらにもっと良いものに仕上げてワンマンに臨めたらと思います。ライブで披露する初めての曲もあるんで、どういう反応をしてくれるのか楽しみですね。

小鹿:実は、ライブ中にエモく弾くギタリストが結構好きで。今作はロック色が強くなったアルバムなので、そういう一面のあるギタリストになれたらと思います。今でも少しずつエモさが出てるとは思うんですけど、これからのライブでより見せていきたいと思ってるんで、それも見てもらえたら。

鬼頭:今回のアルバムは歌詞の文字数が多いんで、覚えるのが大変だとは思うんですけど、頑張って聴いて覚えて欲しいなと思います。言葉に合うメロディーをつけているんで、たぶん覚えやすいんじゃないかな。だから頑張って覚えていただいて、ライブで一緒に歌えたらと思います。特に「愛してるよ」のサビはめちゃくちゃ簡単なんで、その場で聴いて歌っちゃうぐらい、一緒に歌えたら嬉しいです。


インタビュー・文/笠原幸乃


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Half time Old Official Site https://www.halftimeold.com/
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