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グッドモーニングアメリカ、復活後初のNewアルバム「502号室のシリウス」リリース&レコ発ツアー開催!困難を乗り越えたからこそ生まれた作品について、ボーカル・金廣真悟にインタビュー!

2017/12/18 15:00

ロックバンド・グッドモーニングアメリカが、ニューアルバム「502号室のシリウス」をリリースした。今年彼らはボーカル・金廣真悟(Vo / Gt)のポリープ手術のため、ライブ活動を3ヶ月休止する場面も。そんな中、金廣の完全復活と共に届けれられた「502号室のシリウス」はグドモのルーツミュージックである爽快感なメロコアサウンドや、心地の良いギターロックサウンドが詰まっている快作となっている。困難を乗り越えたからこそ生まれた作品について、金廣に語ってもらった。


――ポリープ手術のために約三ヶ月ライブ活動を休止しましたが、休止の間はどんな時間になりましたか?

手術をするまではネガティブというか不安が大きかったですね。半分は出術前に録音した曲だったので、声が変わってしまう可能性もあった中でどうなんだろうと思っていたんですけど(笑)。ただ結果的には手術をして喉の状態は圧倒的に良くなったし、その感じで気持ちもどんどんポジティブになっていきましたね。新たなリスタートをきるという気持ちで休止期間を過ごしていました。手術後は全く話さない時期が3週間ぐらいあって、その1週間後ぐらいには曲作りをはじめていたので、休みといっても1か月ぐらいでしたね。ただ、メンバーと1か月会わないというのはここ何年もないことだったので、そういう意味でもフラットに戻ってもう一度歩きだすための時間だったと思います。

――では手術前と手術後に作った曲では、金廣さんのモードもだいぶ違ったんですね。

手術後に作った曲の方が圧倒的にポジティブです(笑)。とはいえリード曲の「風と鳴いて融けてゆけ」は手術前に作った曲なんですけど、この曲を作れた時に自分の気持ちに対する復活の兆しが見えてきたんです。それまでは結構暗い感じだったので「ダンスダンスダンス」など、ネガティブや諦めに近いような曲を書いていましたね。なので、どうしても手術前に書いた曲はそうした要素が入っていたんですけど、手術後の曲はちゃんと未来を見据えて、その光を掴もうとしているんですよね。それはすごい力を込めて“頑張っていこうぜ!”という感じではなくて、肩の力を抜いた上で進んでいく感じに近いですね。

――さきほど話しにでてきた「ダンスダンスダンス」は、タイトルは明るい感じですがとてもシリアスな内容の歌詞ですよね。どういった思いを込めて書かれたんですか?

伝えたいことって自分にとってはすごく難しくて、極論ない気がしているんです。自分が音楽をやっている理由として、誰かを応援したいから歌いたいと思っている訳じゃなくて。今はたくさんの人が僕たちの音楽を聞いてくれているからこそ、それをやっちゃうと嘘になっちゃうんです。だから自分は、自分のことだったり友だちのことまでしか歌えないと思っています。そういう意味では今回は自分のことばっかり歌っているので、誰かに対してどう伝えたいというよりかは、自分は今こういう気持ちですという思いが詰まっていると思います。自分に対して頑張れだったり、励ますような曲はありますけど、それより先の人たちを無理やり励まそうとはしていません。

――では今作は金廣さんが2017年の今、どんな事を感じ、どんな事を思って生きているのか、それが詰まったアルバムになったということですか?

そうですね。歌詞にしろメロディーにしろサウンドにしろ、全く着飾っていないですね。変にかっこつけたりせずに、飾りつけをしないで、今の4人でフラットに鳴らした音が詰まっています。自分たちのルーツを振り返る機会があって、グッドモーニングアメリカの武器ってなんなんだろう?と突き詰めたんです。自分たちが最初にバンドをやりはじめた時の音楽は、メロコアやエモコアがルーツなのでそこが1つの武器なんじゃないかなと。ライブを前提にして曲を作っていたし、自然にバンドの中での共通意識としてそうした曲が出来上がっていきましたね。なので曲を作っている時もメンバー同士で「メロコアだったらここはこういう感じだよね」と話したりして、リラックスしながら製作していきました。無理して背伸びをすることなく、自分たちの引き出しの中にあるもので勝負をした作品です。その中で新しいことにもトライできたので、満足の行く作品になっています。バンド感のある作品や、バンドの体温を感じられるアルバムにしたいという思いは強かったので、それをしっかりとだせて良かったです。

――トライしたのはどういった部分がありますか?

コーラスですね。今まではコーラスも含めて全部自分でやっていたんですけど、今回は他のメンバーがコーラスをしました。本当はクイーンぐらいド派手なコーラスを作るのが好きなんですけど、ライブで再現するのが難しいのでやめています(笑)。自分でコーラスまでやってしまう事は簡単なんですけど、メンバーに任せたことでよりライブ感のある作品にもなったし、ライブで実際にコーラスを歌うのはメンバーなので、そういった意味でも今回のトライは大きかったと思います。ただ二曲ぐらいは自分がコーラスをしている曲もあって、それは孤独感がほしいからそうしました。

――バンド感のある作品というのはとても伝わってきます。だからこそ、メンバーの皆さんも今作の手応えがあるんでしょうね。

今回もスタジオでセッションをしながら作っていったんですけど、曲のパーツができたらその場で生まれたものを採用するようにしました。一回家に持ち帰ってから考えるのは誰でもできるので、セッションの中で生まれる瞬発力を大事にしたというか。なのでアドリブ合戦で作っていきましたね(笑)。僕たちはそうやって作った方が良いですし、それぞれのメンバーの引き出しが試される場でもあるので、ちゃんとその温度感が曲に反映されるんですよね。それに家に持ち帰って作ったら、僕が一人で家で作っているのとあまり変わらないので、そこは大事にしましたね。

――今作の歌詞は、「君」という存在がいなくなってしまう事について書かれたものが多くあります。それぞれ独立している曲ですが、こうした共通した歌詞がでてくることはとても興味深いです。

ハッピーな曲は書きたくなくて、幸せですという曲も聴きたくないんです。誰かがいなくなってしまったとか、過去の出来事を思い出しているとか、どこかしら痛みや喪失感があることを歌にしていきたいんです。自分はネガティブなことを他人に口にして共有しないからこそ、あえて歌にしたいんですよね。嬉しいことやハッピーなことは、自分で鼻歌で歌ったら満足というか。ネガティブなことを言葉にするのが嫌なので、それを曲にして発散することが自分が音楽をやっているルーツだから、人がいなくなるとか、そういう事をチョイスしちゃうんでしょうね。なので痛みや喪失感を消化するために曲を書いている部分はあるかもしれませんね。

――だからこそ、自分が背伸びをせずに書けた歌詞でもあるんですね。

そうですね。なので歌詞の面でも力まずに書けたので、アルバムタイトルの“502号室”というのは自分が実際に住んでいる部屋なんですけど、自分の部屋へようこそと言えるアルバムになりましたね。自分のネガティブなものや夢や希望など、様々なものが詰まった1枚ですね。言葉にできない事をサウンドやメロディーで表現したりするので、なのですごくこのアルバムにピッタリなタイトルだと思っています。

――今作のリリースツアー「502号室のシリウスツアー」がはじまりますが、どんなツアーにしたいですか?

完璧に作りこんだアルバムではないので、その分余白があるというか、ライブで遊びを入れれると思うんですよね。今もライブで3曲はやってるんですけど、アレンジを変えたりしていて、このアルバムの曲たちがどういう風に進化していくのかすごく楽しみですね。


インタビュー・文:菊池嘉人


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