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「魔法少女になり隊の世界がどんどん広がっていて、それを楽しんでくれている人たちと一緒に冒険をしてます」 初のフルアルバムをリリースした魔法少女になり隊、火寺バジル(Vocal)とgari(VJ&Vocal)にインタビュー!

2017/11/17 14:00

「魔法少女になり隊の世界がどんどん広がっていて、それを楽しんでくれている人たちと一緒に冒険をしてます」


メジャーデビューして1年、RPG系バンド・魔法少女になり隊がついに初のフルアルバム「魔法少女になり隊〜まだ知らぬ勇者たちへ〜」をリリースした。今作はパッケージから見て分かるように、まるでゲームを手に取った感覚になってしまう独自のこだわりが詰まっており、これまでとこれからの魔法少女になり隊が凝縮されたアルバムだ。全力で注ぎ込んだ「魔法少女になり隊〜まだ知らぬ勇者たちへ〜」への想い、そしてメジャーデビューからの1年を振り返った今の気持ちを、火寺バジル(Vocal)とgari(VJ&Vocal)が語ってくれた。なお、火寺バジルは魔女の呪いにより話すことができないので、筆談で答えてもらっている。



「新しく名刺代わりになる、渾身の1枚ができました」


――今作はメジャーデビューから1年が経ってからの発売となりました。どのような作品になったと、ご自身では捉えていますか?

gari:魔法少女になり隊はRPG系バンドとして活動をしてるんで、今回のアルバムは“ゲームを作ること”を目標に掲げていました。メジャーデビューして1年経って、経験値がある程度上がった状態で出した、全部詰め込んだアルバムです。その結果、自分たちのいろんな要素が入れることができたなと思っています。

火寺バジル:アルバムはシングルよりも手に取る人が多いと思って、新しく名刺代わりになるような、“これが魔法少女になり隊だ!”という1枚を作ろうと決めたんです。全力で出し切った渾身の1枚ができました。

gari:“まだ知らぬ勇者たち”、つまり初めて出会う人たちに、自分たちがどういうことをやっているのかを伝えたくて、パッケージにもこだわっています。今回は分かりやすさを考えて、RPGをモチーフにしました。

――曲の順番もゲームを意識してますよね。

gari:そうですね。中もRPGのようにしたくて、ストーリーとして何かあってグッとくる。そしてボス戦があって終わる……という流れを作ってます。1曲目でゲームの冒頭が始まって、6〜8曲でグッとのせて、次から急にボス到来。やべえヤツ出てきた!って倒して、12曲目「願い星」でエンディング。最後の13曲目は1曲目と同じようにゲーム音で終わる。1枚通して1個のゲームをやったなっていう感覚になって欲しかったんです。

火寺バジル:あとシャッフルじゃなくて、1曲目から順を追って聴いて欲しいという狙いがあります。

gari:うん。シャッフル防止だよね。全体を通して聴いて欲しいです。


「インスピレーション・バイ・ケロロです!」


――リード曲「完全無敵のぶっとバスターX」では、バジルさんがラップをする新しい挑戦もしていますね。

火寺バジル:基本的に私たちの曲は背中を押す前向きなものがメインなので、今までと違ったことにチャレンジしてみたかったんです。明るくてポップな曲調に馴染むように、ネガティブな要素を取り入れたくて。どうしたらいいかなと思った時に“ラップをやってみたらいいんじゃない”っていう話になって、挑戦してみようと思いました。

gari:バジルさんの普段のイメージは、キュート系といった可愛らしい一面がメインだと思うんです。でもラップをやることによって、普段とは違うかっこいい要素が新たに出てきて、バジルさんの新たなキャラクターができたんじゃないかなって感じています。

――5曲目「ハッピーエンドの魔法」はバジルさんの普段のキュートな一面が出ている、女子目線の歌詞が印象的でした。これはバジルさんの実体験を元に書かれたのでしょうか?

火寺バジル:だと思うじゃないですか……、違うんです! この曲のデモ段階で“アイドルポップみたいな曲だから、可愛い歌詞が合うね”ってみんなで話してたんです。それなら自分のことを書くのは恥ずかしいので、好きなアイドルに“もしこの曲を歌ってもらえるとしたら、こんなことを歌ってくれたらグッとくるな”というものを書きました。普段からギターロックや歌ものが好きで、歌詞をメインで聴いているタイプなので、歌詞がメロディとマッチするようにしたくて頑張りました。

――“ずっと、すき…焼きしたいって思ってるんだ”という歌詞が新鮮でした。

gari:アイドルが歌う曲って、結局“好きって伝えなくちゃ”みたいなことじゃないですか。方向性としてアイドルポップ路線にしようと決まっていたけど、ド直球すぎて魔法少女になり隊のフォーマットとしては面白くないなって思ったんです。そんな時に私立恵比寿中学の「頑張ってる途中」の歌詞、“頑張ってるとチュウしたくなるよ”の歌詞のテンションがいいなって、頭に浮かんだんです。そこから、めっちゃ好きって言っているのにちょっとクスッとする部分、つまりギャグのような要素を入れようってバジルさんに話をしました。

――gariさんから言われて、考えるのは難しくありませんでした?

火寺バジル:いつも私は歌詞を書くためにいろんなアニメを見て、頭の中をファンタジーにするんです。今回はたまたまケロロ軍曹を見ていて、桃華ちゃんというお嬢様が冬樹くんのことが好きで、ずっと名字でしか読んだことなかったけど、下の名前で頑張って呼んでみようとする場面があって。桃華ちゃんは冬まで言うんですけど、“冬……は良いですよねー!”とか、“冬……はやっぱり鍋だなー!”とか、ずっと冬樹くんって言えないんですよね。それが可愛いなと思って、好きって言っておきながらこの後ごまかしちゃうっていうのもあるんだろうなと考えてみました。

gari:インスピレーション・バイ・ケロロです!


「ちゃんと成長して、3年後同じステージに帰ってきた」


――アルバムを作り終えた今、魔法少女になり隊は自身の物語の中で、どの地点にいるのでしょうか?

gari:1章が終わったのかな。現在進行形で進んでいるんで、何章まであるかっていうのも難しくて。ゴールが見えてないですね。

火寺バジル:急に7章で終わるかもしれないし、もしかすると25章まで続くかもしれない。分からないですけど、とりあえず今は1個アルバムを出したんで、1個の面はクリアしたと思います。

gari:このアルバムまで国シリーズをやっているんです。メロディア王国を出て(「KI-RA-RI」)、アメリケに行って(「革命のマスク」)。そしてジパングに行って(「ヒメサマスピリッツ」)、今回ア・ルバームに着いたという。この国シリーズは1個のシリーズとして完結したっていうのがあるんで、1章が終わったというか……。

火寺バジル:1個のマップをクリアしたという感覚ですね。

――そのマップを教えてもらえませんか?

gari:これを見てくださいよ〜!(完全無敵の初回盤Xから取り出し広げながら)歌詞カードなんですけど、取扱説明書として入っているんです。

火寺バジル:表は歌詞が載っていて、裏にマップがあるんです! 他にもキャラクターや操作方法もあって、パッてみたら魔法少女になり隊の世界観が一目でわかるようなものになっています。

――すごい! このマップ上だと、ぐるっと回って進んできたんですね。今までの歩みを振り返ってどうですか?

火寺バジル:冷静に考えて、メジャーデビューしてからシングル3枚出したんですよね。曲を出して、その後ライブをして、また次の曲の制作をして……というサイクルでずっと進んでいたので、あっという間の1年でした。

gari:うん。あっという間だったね。

火寺バジル:作品を1枚出すごとに、今回これをやったから次はあれをやりたいねっていうアイディアがどんどん増えていきました。それがシングル3枚分増えていったので、この1年は濃くて自分も成長させられた1年でしたね。

――その中で印象に強く残っている出来事はありますか?

火寺バジル:最近の話になっちゃうんですけど、今年のROCK IN JAPAN FESです。私たちRO69JACKで優勝して、2014年のROCK IN JAPAN FESでオープニングアクトとして、WING STAGEに出させていただいて。メジャーデビューして今年の夏は、2014年と同じステージでトリだったんです。3曲しかできなかったあの時から3年経って、今年は35分のステージができるっていう最初の時と全く違う環境や気持ちなど、すごく感慨深くてジーンとくるものがあって泣いちゃいました。

――まるで凱旋のような、大きくなって帰ってきたっていう思いが生まれますよね。

火寺バジル:そうなんです。ちゃんと成長してこの場所に帰ってきたという思いがありました。そこで“完全無敵のぶっとバスターX”を披露させてもらったんですけど、アルバムもまだ発売されてなくて、この曲を初めて聴く人が多いはずなのに盛り上がってくれて。私たちが今までやってきたことがちゃんとみんなに伝わってるから、レスポンスが返ってくるんだなって感じられて、すごい嬉しかったです。

――もしかすると、3年前のオープニングアクトを見ていたお客さんがいたかもしれないですよね。

火寺バジル:結構いたんです。私と同じように泣いていた人も、ちらほらいました。ちょっと暗くなり始めてきた遅い時間帯だったこともあって、激エモでしたね。

――gariさんは今までを振り返ってどうですか?

gari:メジャーデビューしていろんな人と出会って、自分たちがやりたいことができるようになっていきましたね。自分たちだけじゃなくて他の人と作ることによってレベルアップしていくし、自分たちの脳みそだけじゃできなかったことができるようになって世界が広がっていくのは、これもある意味RPGっぽいのかなと思っていて。メジャーに入ったことによって、地図を広げていくのがすごい楽しいなって思えた1年でした。

――RBG要素を取り入れているからこそ、クリエイティブなことがたくさんできますよね。

gari:魔法少女になり隊だったら、これやったら面白そうっていうのを、自分たちだけでなく一緒に作ってくれてる人も楽しんでくれてて。その輪が広がっていっているのも、面白いなって思います。


「期待を超えるようなもの作って、ワンマンに臨みたい」


――最後に初のワンマンツアーに向けて、それぞれ意気込みを聞かせてください。

gari:魔法少女になり隊のライブは音楽を聞いて楽しんで欲しいのはもちろん、視覚的にも楽しんで欲しいと思っているんです。どこを見ても楽しいライブを目指しているという意味でVJを入れていて。E.L.L.を選んだ理由は、会場の規模的に映像をしっかりと見せられるからなんです。今回はCDのビジュアルだけでなく会場にもこだわったんで、ライブ全体の映像演出をちゃんと見せていけたらなと思います。アイディアはいっぱい集まっていて、いいものを作るつもりなので、そこを楽しみにしてもらいたいです。

火寺バジル:いろいろこだわって作ったアルバムなので、ライブに対するハードルが相当上がってると思います。だからガッカリさせないもの、その期待を超えるようなものを作って、ワンマンに臨みたいですね。初めて出会った人からめっちゃすげえって思ってもらえたら嬉しいし、知ってくれている人もこいつらまたやってきたぞみたいな感じで、よりみんなをワクワクさせるライブにしたいです。


インタビュー・文:笠原幸乃

1st Full Album「魔法少女になり隊〜まだ知らぬ勇者たちへ〜」 Now on sale


魔法少女になり隊 Official Site http://mahousyoujoninaritai.com/
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