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新たな伝説となった特別感謝活動年のライブを経て 芸能生活30年を越え55歳になったKANがバンドライブツアーを開催!インタビューUP!

2017/10/24 15:00

新たな伝説となった特別感謝活動年のライブを経て

芸能生活30年を越え55歳になったKANがバンドライブツアーを開催!



2016年、53歳という素数年のKANが芸能生活29年という素数周年にリリースした記念アルバムは「6×9=53」。その後バンドライブツアー「ロック☆ご自由に♪」(6×9=52)で、爆笑エンターテイメントショーを繰り広げたKANが、2017年の4月、特別感謝活動年を締めくくるために行ったケジメ公演はその名も「ロックンロールに拿捕(ダホ)されて」。そのLIVE Blu-ray Discが9/20に発売された。

東京・中野サンプラザホールにて収録されたこの公演は、KAN曰く「アルバムの制作に多大な力をお貸しいただいた素晴らしいアーティストの皆さんがオール・トゥギャザーし繰り広げられた、たぶん2度とないであろうものすごくスペチャルなコラボレイティッドライブ」であり、今作はそれらを全曲収録した永久保存盤とのこと。
ゲストに根本要(スターダスト☆レビュー)・佐藤竹善(Sing Like Talking)・塩谷哲・馬場俊英・TRICERATOPS(和田唱 林幸治 吉田佳史)を招いて行われたこの公演について、そして10月から始まるバンドツアーについて、KANにインタビュー!


――あらためてこの“スペチャルなコラボレイティッドライブ”を思い出してみるといかがですか。

これはその前に行ったバンドツアー「ロック☆ご自由に♪」とは別物の、一回きりのライブじゃないですか。全部うまく行って良かったと思っていますね。僕としては演奏者もふだんのバンドツアーメンバーにプラス弦の人たちもいるし、これだけの素晴らしいゲストのみなさんがいるので、これもやれる、あれもやれる、あんなこともやれるって、いっぱいアイデアもあるし、それをどうそれぞれのおいしいところのバランスを考えて構成するかということだったんですね。自分の単独バンドツアーより考えるのは全然ラクなんですよ。自分のツアーは6人だけで、フロントは僕だけじゃないですか。バリエーションの作り方も、すごく工夫しないといけないですし、それはあの手この手で考えますけど、この公演はいっぱいいて最大で十何人ですし、バリエーションはいくらでもつけられる。アーティストが変わるごとに場面がどんどん変わるわけじゃないですか。だから作ることに関してはとても楽しかったというか特別な苦労はないんです。問題は…

――問題は?

来てもらうゲストの人にそれだけのことを要求する点です。みなさん、それをきちっとやってくれたことが本当にありがたかったですね。スターダスト☆レビューの要さんは本当にもう二十何年もお世話になってますし、他のみなさんもいろんな形で何度もイベントでからんだことがあるんです。だから僕(のライブ)がめんどくさいということ、ただ1曲からんでそれで終わりなんてことはないのもわかって下さっているし、しかもこの特別講演に呼ばれたということは『これはすごくめんどくさいぞ!』ってことは、予想した上でお受けして下さっているでしょうから。Blu-rayのパッケージの中に進行表が入っていて、それをご覧になると一目で誰がいつどんな役割で出演しているかわかるんですけど、みなさん、自分の曲より人の曲で出ている回数が多いんです。コーラスとか演奏とか。メインボーカルで歌うより多く出ているんですよね。これをリハの段階で作って渡したので、みなさん、予想通りめんどくさい要求がいっぱいあることを確認されたわけです。

――確かに表を見ると、みなさん出番が多いですね。

大変ですよね。だって人の歌のコーラスを覚えなきゃいけないんですから。それをちゃんとプロフェッショナルに僕が期待している予想以上のものとしてやってくれました。でもね、僕の考え方としては楽屋で待つ時間が長いよりは、ステージに出ていたほうが絶対楽しいと思うんですよね。人の曲のコーラスを覚えなくちゃいけないというのはあったとしても、次は何だっけ?って、出演しているほうが楽しいと思うんですよね、たぶん(笑)。

――オープニングから見事に術中にはまるライブは、一度見るだけでは気が済まない。ステージ上の出来事は一体どこまでがシナリオ通りで、どれがアドリブで何が本当のハプニングなのか気になってしかたなく、二度目の再生からは、いい意味で邪推しながら鑑賞してしまう。笑わせてもらったシーンにシナリオがあるのでしょうか。

コント「夢伝説」はそうですね。

――スターダスト☆レビューの「夢伝説」にからんだ、あのすべてが。

あれはコントです。要さんはあのすべてを、シナリオを見て考えて演技しているというわけです。ラストだけはアドリブ。あれは要さんの現場を見た判断ですね。このままじゃ歌えないぞと。お客さんが次のギャグを期待して、歌を聴く態勢になってないだろ!と。すごい演技力を見せてくれました。あとはそうですね、「桜ナイトフィーバー」のギターソロなどはシナリオではなく僕が口頭で説明しているんです。台本というものが存在するのは「夢伝説」だけですね。MCは、みんな全体の流れをわかって話してくれている感じですね。おしゃべりに関しても。要さんはずっとMCでは悪役ですからね。前半の「どんくさいほどコンサバ」でも「牛乳のんでギュー」でも悪役でステージを引っ張って、だからさらにコント「夢伝説」が活きる。そこもわかってやってくれている感じですよね」

――でも、今話して下さったことはネタバレになってしまうので、初めてこのLIVE Blu-ray Discを見られる方のためにも、あまり詳しく説明しないほうがいいですね。

大丈夫じゃないですか? 説明しても、あのコント「夢伝説」は、想像の上を行ってますから(笑)。

――ではそのまま…。そして副音声では「KANと要のDame-Dashiナイト」副音声家・根本要氏とKANによる爆笑オーディオコメンタリーが楽しめる。

ただしゃべっているだけです。もう何度も要さんとは副音声をやっていて、最初は曲の解説をしようと思っていたんです。演奏とかアレンジについてオモテではわからない細かいことを。でも無理なんですよね。その楽曲の分数に収めないといけないから。ギターソロになって“このソロは…”ってしゃべっている間にもうソロは終わって次のフレーズに行っちゃうわけです。完全解説するなら原稿を起こして、秒数を計って確実に説明しないと。もしそれをやろうとするならひとりでやりますね。そこまでは人に頼めない。だからそれはやらないことにして、おまけだから無いよりはいいよねっていう感覚でしゃべってます。時々、あ!そうなんだ!それは知らなかった!っていうところはどっかにあるので良ければ聴いてみて下さい。

――このLIVE Blu-ray Discを、どう見てもらいたいですか。

もうこれはね、お買い上げいただければどう見ようが自由ですから。馬場くん自身も、これが出来たら、まずコント「夢伝説」のところから見るって言ってます。その場にいたとしても完成形が見たいって思っているんじゃないですか。だから自由に好きなところからどうぞ。ライブと違って好きなところだけとかね、どう見てもらってもいいです。人によると思いますからね。歌を全部飛ばして、しゃべりのシーンだけ見てる人もいるかもしれない。それもいいと思いますね。

――さらに10/25にはLIVE Blu-ray Disc & DVD「SSKB ALL STARS Anniversary Live【百十四の執念】」が発売される。これは2016年、それぞれの“周年記念活動”を繰り広げたスターダスト☆レビュー・杉山清貴・KAN・馬場俊英の4組が、SSKB ALL STARSとして集結した神奈川県民ホールでのライブを全曲収録したもの。

これもすごいですね。スターダスト☆レビューが母体になっているんですけど、SSK(スターダスト☆レビュー、杉山清貴、KAN)、SKB(スターダスト☆レビュー、KAN、馬場俊英)はあったんですけどSSKBになるのは本当に少ないので貴重で面白いです。みんなね、気楽にやれているんですね。気楽って、もちろんお客さんからお金をいただいてステージに立っているわけですから、クオリティーは高くないといけないんですけど、自分のステージに比べると全然気楽なんです。責任が分散しているというか。自分がリードボーカルする時は自分のテイストっていうのがあるけど、コーラスでは音程を正しく歌わないと濁る。そういう緊張感はあるけど責任感で言えば、ギュッとあるところとラクなところといろいろあるんですよね。なぁなぁダラダラだと絶対ダメですけど、みんなプロフェッショナルなので、ちゃんといいステージにする中でうまく力が抜けていると思います。緩急がいいバランスで出来ている。みんなに来てもらった「ロックンロールに拿捕(ダホ)されて」とはまた意味合いが違うライブなので、こちらもぜひご覧いただければと思います。

――そしていよいよ始まるBAND LIVE TOUR 2017「恋するチンクワンタチンクエ」。“芸能生活30年を超えた55ちゃいがまだまだ繰り広げるパワフル&グッタリなエンターテイメントショウに御期待ください”、とのこと。9/24で55歳になられるわけですが、55歳って、どうですか?

いやもう、どうでもいいですね。どうでもいいっていうのもあれですけど、55歳をイタリア語で言うと“チンクワンタチンクエ”なんです。チンクワンタが50でチンクエが5です。昔、30歳になった頃にイタリア語を勉強して、チンクワンタチンクエって最高だな!って思ったんです。響きがね。やっと胸を張って言える!と思いまして。

――ずっと使おうと思ってらしたんですか? 55歳まで絶対歌い続けてツアータイトルにするぞ!と胸に熱く抱き続けた…

そこまで二十何年も思っていたわけじゃないですよ。あ!って思い出したんです。言わなきゃ損だと。やったー!っていうぐらいです。

――バンドメンバーは清水淳(Dr)・西嶋正巳(Ba)・矢代恒彦(KB)・佐藤大剛(Gt)・菅原龍平(Cho)といった信頼と絆の顔ぶれ。名古屋はツアー初日の10/29、Zepp NAGOYAにて。どんなライブになりそうですか?

初日は硬いですからね〜。その硬さがいいんですけどね(笑)。基本、バンドライブは笑いっぱなしを作らなきゃいけないと思いますし、過去から長く応援して下さっている、ずっと見て下さっているみなさまにも“おー今年はこうだったか”とびっくりされる、これまでと違うものでありたいし、初めて見て下さる方もいらっしゃるのでその点も考えて作ります。笑いっぱなしという方向性はバンドライブに関しては常に変わらないですね。メンバーも同じ考え方の人が多いので、どうぞご期待下さい。


インタビュー・文:早川矢寿子


LIVE Blu-ray Disc 「ロックンロールに拿捕(ダホ)されて」 Now on sale


KAN Official Site https://www.kimurakan.com/
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ライブ情報

KAN
弾き語りばったり #23 三歩進んで何故戻る?

2018/07/01(日)
静岡市清水文化会館マリナート 小ホール

KAN
【弾き語りばったり #23 三歩進んで何故戻る?】

2018/08/24(金)
名古屋市芸術創造センター
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