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TANK! the AUDITION2016で優勝を勝ち取った、名古屋発、情熱と愛嬌溢れる4ピースロックバンド、RED DOG。2ndミニアルバム『Dusk』をリリースした彼らに初インタビュー!

2017/08/30 14:00

未確認フェスティバル2015のファイナリストとして注目を浴び、昨年TANK! the AUDITION2016で優勝を勝ち取った名古屋発ロックバンドRED DOG。情熱と愛嬌を持ち前に、TREASURE05Xではラグーナ公演のオープニングアクトを務め、12月にはアポロベイスで初ワンマンも大成功に収めた。8/9にリリースした2ndミニアルバム『Dusk』で早くも新境地を見せる彼ら。バンド結成秘話から制作、ライブに至るまで、どこよりも先駈け初インタビュー!

メンバー/岡田尚也(Vo&Gt オカダナオヤ)、水野友紀也(Gt ミズノユキヤ)、西川友規(Ba&Rap ニシカワユウキ)、平出真也(Dr ヒライデシンヤ)



――ラグーナのステージに立ってから一年経ちますね。

岡田尚也(以下,尚也):あっという間でしたね。気がついたら一年。大勢の人たちと関わるので、いろいろプレッシャーとかもありましたね。

――環境がガラリと変わった一年だったと思いますが、まずはバンド自体のことから。2014年に結成ということは立ち上げたのは高校時代ですか?

水野友紀也(以下,友紀也):そうです。

尚也:でも同級生じゃあないです。

友紀也:ギターの僕と尚也がライブハウスで会ったのが最初です。お客さんとして別のバンドを観に来てた時にRED DOGを既に始めていた尚也と仲良くなってバンドに誘われました。

尚也:結成して4ヶ月くらいで最初のメンバーのギターが大学受験、ベースが指の骨の病気でいきなり抜けるって言われたんで、もう休止した方がいいかなって思ったんですけど、友紀也に連絡して・・・たしかツイッターだよね(笑)、呼び出してその場で曲を聴いてもらって、俺入るわって雰囲気になり。

友紀也:あとはベースを募集しないといけない状態になり・・・

西川友規(以下,友規):僕もともとギターだったんですけど、ベースでもいいから入りたいって。最初ほんとに好きだった楽器はベースなんです。栄の路上ライブで低音で鳴り響く楽器をギターだと勘違いしてたんで(笑)。

(メンバー爆笑)

友規:ギターやってから気づきました。俺がやりたかったのはベースだったんだって。

尚也:最初スタジオ来た時、コイツ10万のベース持ってきて、もうやる気満々でした。その半年後くらいに現ドラムの真也が所属していたバンドが解散して。

平出真也(以下,真也):高校の時に地元の一宮でバンド組んでて、地元のライブハウスから名古屋に出てきた時、RED DOGと対バンしたり、企画に呼んでもらったり繋がりはあったんです。で、僕のバンドが就職で二人抜けるから続けられなくなり、それから普通に大学入ったんですけど、RED DOGのドラムが抜けるので誘ってもらい、いろいろ葛藤がありつつ、2015年の7月に僕が入りました。

――ということは、未確認フェスティバルの時って・・・

真也:加入して2ヶ月くらいしか経ってないのにステージに立ちました。まさかこんなことになるとは思ってもみなくて。

――それでファイナルに残れたのはスゴイですね。3000組以上のバンドの中の8組ですからね。真也さんは福の神?

尚也:ほんとに真也が入ったの転機だったね。

友紀也:友規と真也が加入する前は1回落ちてるんです。一次のデモテープの段階で。

尚也:だから今回もいけないと思ってたんですけど、三次審査に進んだ時はここで終わらない気もしてて、そしたら一組目に呼ばれたんです。ライブ中、大号泣するみたいな(笑)。その映像がファイナルに進出するバンド発表までのダイジェストムービーで流れ、俺また泣くみたいな。はははっ。

真也:最終アーティスト発表の時、3ピースって紹介されてたんで、絶対違うと思ったらRED DOGって呼ばれてビックリしました。僕まだ正式加入してなかったから。

――そのあと1stミニアルバム『fanfare』をリリースし、主要都市をめぐるツアーをしたんですね。反応はいかがでしたか?

尚也:未確認の影響が大きかったですね。

友紀也:ツアーも初めてだったんですけど、お客さんもちょくちょく来てくれて。知ってもらったという感じ。

尚也:手応えというよりかは、やってよかったなって思いました。

――その後、TANK! the AUDITION 2016で見事優勝! 蒲郡ラグーナビーチ公演のオープニングアクトという大役を果たしましたね。すごく盛り上がって、途中友規さん、上半身、裸になってましたね。

尚也:ずっと言ってました、俺は脱ぐって(笑)。

友規:気合い入れて髪も目立つように赤く染めました。

尚也:もうはっちゃけてたね

――オイオイ客席を煽ってましたし。

友規:タオルとか持って応援してくれるの見えるじゃないですか。またやりたいです。

尚也:僕らを応援してくれてる子たちが結構いて盛り上がってくれたんですよ。サークルまで作ってくれて、すげーなって思いました。

――情熱と愛嬌。これはキャッチフレーズ?

尚也:キャッチフレーズに近いですね。

友規:バンド名の由来っていうか。

尚也:バンド名は僕が付けたんですけど、熱いライブを届けたいっていうのを結成当時から思ってたんで、そこを大事にしていこうっていう意思表示みたいな感じで付けさせてもらいました。

友規:REDは炎のように燃える熱い気持ちで、DOGは犬のように愛嬌のあるという。

尚也:暑苦しいだけじゃなくて、RED DOGのライブに行くとあったかくなるような。友達のように距離を近く感じられるようなMCも届けたいですし、ヴォーカルだけ浮くんじゃなくて、4人が光り輝くようなバンドになりたいなって。

――8/9にいよいよ2ndミニアルバム『Dusk』がリリースされましたが、どんなアルバムを作ろうと。

尚也:コンセプトはまったくないです。ただ今回はたくさん曲を作りました。

――「DISTANCE」とか昔の曲を入れようと思ったのは?

尚也:過去の曲は入れるって決まってなかったんですけど、途中から入れたいなって。アルバムの色とかが見えてきて、合うかなと思って。

――その色というのは?

尚也:自分が曲作ってるんですけど、メッセージ的なものではなく曲調というか。前のアルバムはポップな感じで1曲できたら見える感じだったんですけど、今回はたくさん曲作っても納得いかないものが多くて、4曲くらいできた時に、前出した自分たちの曲入れたらアルバムの雰囲気広がりそうだなって思って。ドラムのフレーズとかも今回は全部違って、いろんな色を持つアルバムを作りたいなって思ってから、過去に挑戦した曲を入れようかなみたいな感じで入れました。

――1曲目の「ライアンサー」から斬新でした。途中でガラッと曲調が変わるので。

尚也:今までアレンジっていう部分にあんまり時間を費やしたことなかったので、そこにもっとこだわりたいなって思ったことが、今回一番挑戦したところかもしれないですね。今回アレンジ的には自分がやりたいこと、やれることを全部詰め込みました。パンク、ギターロック、ハードロック、ラップもとりいれましたし、レゲエも。凄い多彩な感じで、今までの僕らのストレートなイメージを全部壊した曲を作りましたね。

――メンバーそれぞれの押し曲は?

友規:僕は「No.2」。この曲は一番歌詞がいいなと思って。友達とか親にも聞いたんですけど、受け取り方全然違って、聴く人の価値観で「No.2」の意味が変わってくるのは、それもまたいい所かなと思って。

――”私が一番じゃなくてもいい あなたの2番目で愛されていたい”。確かに深い歌詞ですよね。

友規:フレーズとかPVのカットとかも一番力入れましたね。今まではがむしゃらに熱く弾くPVが多かったんですけど、監督と相談して、最初は聴かせる感じでクールに弾いて、最後は壮大に演奏しようって。PVでモデルの女の人を使うのも初めてなんですよ。

尚也:女性目線の曲だからね。

友規:ライブでやるのが楽しみです。

友紀也:僕は1曲目の「ライアンサー」ですね。ハードロック調のアウトローなフレーズとか、タッピングとか今まであんまりやったことないことを取り入れたり、あとちょっとダークっていうアルバムのイメージも出来てたんで、イントロはクールなカッコ良さを音で出さなければと苦労しました。いまスタジオで練習すると、カッコよく仕上がっていて、やってて楽しいし思い入れが深いです。新しい自分だなって思える曲です。

真也:僕は「No.2」が好きですね。最初イントロもAメロも全然アレンジが違って、尚也が歌詞とかもずっと考えて作り直してきて、イントロに”オーオー”と声を入れたらめちゃめちゃいいじゃんって。ミュージックビデオの候補曲を決める時、「ライアンサー」と「No.2」が挙がったんですけど、僕は「No.2」をゴリ押しして。

――「No.2」人気がすごいですね。

尚也:あら。

――3曲目の「感情リスペクト」もラップで目を惹きますけど。

尚也:そうですね。1曲目から3曲目まででいろいろやり過ぎて、バンドの方向性、大丈夫なのかみたいな。

――新しいことを発信していこうというスタンスが伝わってきましたよ。

尚也:ホントですか? めっちゃうれしー。それをわかって欲しかった。自分たちがいろいろ挑戦してるんだよってところ。

――その中で「最後の花火」はちょっとしっとりナンバー。

尚也:レコーディングにもこだわりました。音もそうですけど、アコースティックギターを初めて入れたりとか、シェーカーとかもそうですね。今までのバラードにはないレコーディングの仕方とか、今回いろんなことに挑戦してます。

真也:レコーディングでいえば「LOUTS」は苦労しました。速くて。

(尚也以外のメンバー頷く)

真也:2ビートのあのテンポ感は初めてで、練習の時から苦戦していて。

友規:やったことないビートなんで身体とかテンションがノレなくて。

友紀也:でもレコーディングエンジニアさんからアドバイスもらったりして助けられました。僕たちエンジニアさんと仲良くって、一緒に作ってる感じなんです。

尚也:「LOUTS」はこのアルバムの中で一番さっとできた曲なんですよね。家で1時間くらいでできた曲で、唯一そっから歌詞とかもずっと変わってないですね。

――曲はどんな時に浮かんでくることが多いですか?

尚也:「Dusk」がたそがれって意味なんですけど、初めてレーベルから出すCDってことでめちゃめちゃプレッシャーがあって、今までより曲書かなきゃって。でもなかなかいい曲が書けないってのがあったんですけど、そんな時にめっちゃたそがれるというか、ぼーっとしちゃう時が多くて・・・でもその時の方が幸せに思える時があって、そういう時の方が浮かんでくることの方が多くて。今回のアルバムはそんな時に出来た曲ばっかなんですよ。

――自分の中に余白を作ってあげた方がいいのかもしれませんね。

尚也:それこそ「No.2」とかは車運転してる時に浮かんで、赤信号で止まってる時に(携帯電話に声を残すポーズをしながら)サビだけレコーディングして、家帰ってアコギで曲作ってました。だいたいサビが浮かんで、いい感じで曲ができた時に、このイントロいいから、じゃあAメロも作ろうとか、最初から出来上がったモノを持っていくことはないです。

友規:「WRONG WAY」なんかはレコーディングの最終日に歌詞変えたんですよ。

尚也:歌詞変えてたね、俺。

――“どれだけ人に罪を償えと嘆くより”“強く強く存在証明残して 真実は君の目の中に”。希望が見える歌ですよね。

友規:変えてきた歌詞がめっちゃよくって。

尚也:結構変えましたね。そこだけ納得いってなかったんで。

――最後の最後まで突き詰めた今回のアルバム、アルバム自体を形容すると?

真也:色は赤じゃなくて黒っぽい。ネガティブな黒じゃなくて、カッコいい黒。

尚也:ダメージジーンズみたいな。

――ジャケットはバンドを象徴するように犬を全面に押し出してますね。

尚也:あれは俺の愛犬なんですよ、パピヨン。前のアーティスト写真にも写ってますけど、同じカメラマンに撮ってもらったんです。奇跡の一枚。

――このアルバムを引っさげてライブが目白押し。8/19はTREASURE05X、8/26はGirl meets boy,meetsツアー、9/24 は「Dusk」リリースライブ。10/7はRIZE UP CIRCUIT 2017。

尚也:それぞれ全然違うと思いますよ。たぶんツアーは新しい曲やってくと思うし、ファイナルは前の曲もやりたいなと。

――いつもどんなステージにしようと思って臨むんでしょう。

尚也:円陣組んで。

――決まり事があるんですね。

友紀也:一応あります(笑)。

尚也:all for one RED DOGみたいな。

友紀也:その前に、基本的に尚也が今日のライブはこういう感じでこうしようみたいな。

尚也:力抜いていこうとか、演奏に集中しようとか。それでワン、ツー、スリー、フォー、たまにマネージャー入ってファイブみたいな(笑)。

真也:どんなライブにしようっていうのは、お客さんの雰囲気見たりしてその時に今日はこれができたらいいよねとか。

尚也:同じライブないと思うし。日によって全然言うことも違うんで。

友紀也:MCも考えてないんですよ。

尚也:その場に思ったことをぱっと言いますね。

――よく聞きますよ、用意していた言葉ほど失敗するという。

尚也:そうなんですよ。昔は紙に書いてたんですけど、いつからかダサイなと思って。そういうライブしてるバンドわりといて、自分はこうなりたくないなって。観ててわかっちゃうというか、ホントに思ってないみたいな。だからその場で思ったことを言った方が、いいこと言えなかったとしても響くのかなと。

――確かにラグーナのMCよかったですねぇ。前日、04 Limited SazabysのGENさんが名古屋のバンドマンに「ここ目指してくれ」ってステージから語りかけていたのを会場で観ていたからこそ出てきた言葉でしたよね。

尚也:そうですね。前日にフォーリミ先輩が言ってたことを、あのステージ立った時にすごい甦ってきて、その思いをそのまま話して、“またここに戻ってきたい”って言いましたね。

――“次、名古屋を背負うのは俺らだ”、そうもおっしゃってましたね。ちなみにバンド仲間であるアマリリスの一本柳さんは、正直なのがカッコいいバンドと評してますが。

尚也:あぁ、柳が言ってたのは、Qon(アマリリスと同期のバンド)とRED DOGはどう見えるかってことで、Qonはマイナスをプラスに変えるバンド、ずっと明るいんです。でも僕らってテンション高い時はライブでもめっちゃ高いんですけど、落ち込んでる時はライブでもほんとに落ち込んでいるんですよ。だからいい意味で正直。そう言ってるんです。

――路上ライブもしてますよね。

尚也:そうなんですよー。名古屋の同じ世代のバンドがあんまりやってないことやってやろうって。金山駅で今月3回やったんですけど、お客さん来てくれますね。ライブハウスっていい風に聴こえるじゃないですか、でも路上って僕マイクもアンプも使ってなくて生の声が出るじゃないですか、だから修業してるみたいな感じです、ライブハウスでもっと上手く聴かせるための。歌もギターも上手くなりたいですし、曲も生でどれだけお客さんに聴かせられるか。これからもやってこうと思ってます。

――地元のファンは優しいですか?

友規:去年の12月にワンマンやらしてもらって、すごい応援してもらいましたね。

真也:もう幸せでしたね。自分たちだけで2時間半ライブしてるってことなかったですし、それに向けて体力作りもやり、より一層気を引き締めて挑んだんですけど、ワンマンでしかできないことをやりたいなって思って、ここ二人(尚也と友規)がラップバトルをしたり、ドラムの僕はライブハウスではあんまりしなかったカホンを叩いたりしました。

友紀也:すぐ新しいことやりたくなっちゃう。

尚也:今のうちにいろんなことやっておいて、こんなこともできるんだよってものを持っておきたい。

――どんなアーティストになりたいとかは?

友紀也:演奏やパフォーマンスで個性出したり。

友規:アイドルみたいに誰くん推しみたいな。

(メンバー爆笑)

友紀也:じゃあ戦隊モノ?

尚也:や、SCANDALみたいな。あんな感じになりたいっス。

友紀也:どこ観てても楽しいみたいな。

尚也:今回のツアーはドラムが前にとかできるような(笑)。

真也:それ、やりたいなぁ。

――今年、後半の活動は?

尚也:後半はツアーがありまして、いろんなイベントにも出させてもらうので気合いいれていきたいですし、制作もして、年内にまたCD出させてもらえるといいなという状況です。

――最後にメッセージを。

尚也:アルバムで一番好きな曲が「最後の花火」で、これは昨年11月に出した「逢いたくて」の続編なんです。伝えられなかった思いがずっと消えなくて、もどかしいけど、でも消そうとしてる自分もいて、そういう気持ちって簡単に生まれるものではないなって。だから永遠の愛ってめっちゃクサイんですけど、それってホントにあるのかなって思えた時に書いた曲なんで、僕の中では「No.2」より共感してくれるんじゃないかと。そこを聴いて下さい。

――それこそアルバムタイトルにあるたそがれ感が一番ある曲かもしれませんね。

友規:今回の制作が今までで一番時間かかってるんで、期待して買ってもらって、たくさん聴いてライブに来てほしいですね。

友紀也:久しぶりのミニアルバムで、曲をライブであんまり披露してないんで、これから始まるツアーとか、セットリストとかも増えてガラッと新しくなる。僕ら的にも早く新しい曲やりたいと思ってます。

――どの曲がライブで化けそうですかね。

メンバー口々に:「ライアンサー」かなぁ。

尚也:ライブ力つきそうだな。

真也:ライブ曲で言えば「LOUTS」とかも、どういう反応してくれるのか楽しみ。

尚也:今までのRED DOG好きなお客さんは絶対好きな曲だよね。

(メンバー頷く)

真也:上半期はずっともがき続けてがんばってきたので、これからRED DOGを好きになってくれたら嬉しいです。


インタビュー・文:深見恵美子

2nd Mini Album 「Dusk」 Now on sale


RED DOG Official Site http://reddog.jp/
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