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「セプテンバーミーの第2期に入った」 新体制で制作した楽曲を引っ提げライブも決定!フロントマンのドイヒロトにインタビュー!

2017/05/23 15:00

「セプテンバーミーの第2期に入った」
新体制で制作した楽曲を引っ提げライブも決定

昨年末、ベーシストの脱退があり、新しいバンド体制になってから初の作品『世界として生きる君へと想う.ep』が発表された。ボーカル・ドイの好きなオカルト要素のある曲から、ドラム・岸波がボーカルを取るという初めての試みの楽曲まで、1曲1曲がとても濃く、思いのこもった作品となっている。そんな新作に対して、そして現在のバンドの状況について、フロントマンのドイヒロトに話を聞いた。

――この1年、メンバーの脱退や加入など、バンドとして大きな転換期を迎えた時期だったと思います。そういう環境は、楽曲の制作に影響がありましたか?

「ありましたね。メンバーの脱退・加入などがあると、どのバンドでも前の方が良かったとかの声が絶対あがると思うんです。そういう意味でも意識しました。それに、レコーディングのとき、僕自身が今までで1番落ち込んでいた時期だったんです」

――それはバンド内のことでですか? それともプライベートのことでが理由でしょうか?

「すべてひっくるめてですね。脱退したベースとは7年間一緒にやってきたというのもあって、やっぱり落ち込んじゃってる自分もいて。はたから見ても全然だめだってわかるぐらい、ライブにも影響が出てましたね。セプテンバーミーとしてはもちろんですけど、ドイヒロトとして原点回帰しなくてはいけないんだ、というような立ち止まり方でした。でも結果的に、原点回帰をしたうえで、可能性を越える作品を作れたのかなって思います。実は、前作『絶対的未来奇譚』を作ってたときに頭うちを感じてたんです。このままルーティンに入ってしまうのかなっていう不安がありました。でも今のベースが、サポートではありますけどすごく一緒に取り組んでくれて、これなら何とか自分らの壁を越えられそうだって感じることができたんです」

――メンバーチェンジによって精神的に落ち込むことにもなったけど、逆に変わるきっかけにもなったってことなんですね。

「今振り返ると、あのタイミングで変わらなかったら、たぶんいつか止まってしまってただろうなって思ってます。くるりやSUPERCARって第1期、第2期って言われたりもしてますよね。自分の中ではこの作品でセプテンバーミーの第2期に入ったと感じてます」

――自分たちで、これは抜けたなって感じられた作品はありますか?

「全部ですね。パっと聴きは何が変わったんだって言う人もいるかもしれないですけど、自分たちでは別バンドだなって思うぐらいです。メンバーの気持ちが全て変わりました。例えば、今までの曲の作り方は、スタジオに僕が持っていった曲に、みんなでアレンジして、最後に歌詞を乗せるという流れだったんです。今回は、歌詞を乗せた後に、メンバーがもう1度言葉に合ったアレンジをし直してくれ、僕もそれに合わせてこう歌おうかなどしての歩み寄りがあったんです」

――それはメンバーチェンジなどによって、みんなの意識が変わったからなのでしょうか?

「サポートで入ったベース、漱石がキモになってくれました。『ヒロトはこの曲にどういう景色が見えるの?』とかを聞いてくれたんです。もともと岸波も歌詞を大事にしてくれる子だったんですけど、『そういうことを聞いてよかったんだ』って言っていて。『ドイは自分の世界を大事にしてるから、私は触れないほうがいいと思ってた』って。これまでそういうヘンな決め付けがあったんですけど、フラットな人が入ったことで意外とうまくはまったんですよね」

――落ち込んでたりはありつつも、レコーディング自体はメンバーの意見も活発で良い雰囲気だったんですね。

「みんなで口出しし合いながら作ってましたね。これまでももちろん詰めてるつもりだったんですけど、もう一歩ぐっと深く踏み込んだというか。ここは落ちサビだから落とそうねっていうのが、これまでだったら暗黙の了解でやっていたところが、どのくらい落とすの?俺はこれぐらいだと思うけど、お前は?というように、細かいところまで詰めていきました」

――インストに続いての1曲目「キツネ憑きの唄」は、ドイさんの好きなオカルトなエッセンスもありつつ、込めている思いはリアルな心情だったりするんでしょうか。

「一瞬オカルトなストーリーかなって思うけど、出だしが“アノ日ノ僕ハ死ンデシマッタノカナ”となってるんですね。これは、これまでバンド活動を経験していくうえで、いろいろわかってきて、例えば人づきあいに関しても真ん中にばっかり球を投げるようになっちゃってたんですよね。昔だったら、ムカつく!って思いを、素直に吐き出せてたのに、仕事だしって割り切ってしまえたり。そんな自分に対して“アノ日ノ僕ハ死ンデシマッタノカナ”って歌ってるんです。でもその後に“イヤイヤコンナトコジャ終ワレナインダ”って言ってる。僕、誰かのここがムカつくってある意味個性だと思うんですよ。そういう部分も空気を読まずに出していけたらって思ったんです。この1フレーズ以外にも実は全ての歌詞にいろいろな思いを込めています」

――今回は、岸波さんがすべてボーカルをとった曲「magical chocolate moon」があったりと、1曲1曲がとても濃いですよね。

「今作は自分らのなかでとにかく攻めよう!って1枚にしたかったんです。よく引き算をするって言いますけど、それとは逆で、自分らの中で詰め込んで詰め込んでどこまでいけるかって作品にしたかったんです。『キツネ憑きの唄』もガシャガシャうるさいって思う人もいると思うんですけど、自分らが1番格好いいと思ってることを全部詰め込もうと思って。セプテンバーミーとして格好いいのはもちろんなんですけど、多少ぐしゃっとしてでも、ボーカルとして、ギターとして、ベースとして、ドラムとして、プレイヤーとしてのフレーズだけでも格好いいですって自信もって言える、そんな楽曲にしたかったんです」

――そして、今作を引っさげたリリースツアー「百鬼夜行ツアー2017」が開催されます。名古屋は7月に池下UPSETで行われます。新しいフェーズに入ったからこそ、どんなライブになるのか楽しみです。

「そうですね。僕たち自身もこの作品をリリースできたことが自信になっていますし、収録曲たちがどんな風にライブで化けていってお客さんたちに届いていくのかワクワクしています。ぜひ『世界として生きる君へと想う.ep』を聴いて遊びに来て下さい! 待っています!」


インタビュー・文:小坂井友美

1st EP 『世界として生きる君へと想う.ep』 2017.5.17 Release



■Live info!
the quiet room presents《 Little City Films 》 Release Tour 2017
2017/5/26(金) ell.SIZE

セプテンバーミー「百鬼夜行ツアー2017」
2017/7/29(土) CLUB UPSET

TREASURE05X 2017 ELL 40th ANNIVERSARY SPECIAL-LEGENDARY SOULS-
2017/8/11(金・祝) E.L.L.&ell.FITS ALL&ell.SIZE
http://www.treasure05x.jp/

≪セプテンバーミー『世界として生きる君へと想う.ep』発売記念インストアイベント@ TOWER RECORDS名古屋パルコ店≫
2017/6/4(日) 18:30 名古屋パルコ  西館1Fイベントスペース

セプテンバーミー Official Site http://september-me-me.com/

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ライブ情報

セプテンバーミー / 空きっ腹に酒 / THE BOY MEETS GIRLS
「Plus Ultra Tour 2018」

2018/07/01(日)
CLUB UPSET
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