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ジャパハリネット「対バンライブだヨ!全員集合!!」名古屋編のゲストは、熱闘間違いなしのSEAMO!! ジャパハリネットのVo. 城戸けんじろ、インタビュー!

2017/05/02 16:30

ジャパハリネット「対バンライブだヨ!全員集合!!」
名古屋編のゲストは、熱闘間違いなしのSEAMO!! 

Vo. 城戸けんじろ、Gt. 中田衛樹、Ba. 鹿島公行、Dr.りょういちからなるロックバンド、ジャパハリネット。
2015年10月に、8年ぶりに再結成。愛媛県松山市を拠点に活動中の彼らが9年ぶりにリリースしたのは感謝の気持ちを込めた渾身のシングル「プライマルエイジ」(ライブ会場限定発売中)。

「再結成して一番最初にファンのみんなに届けたかった、クサイ言い方ですけど素直な気持ちを込めた歌ですね。おそらくジャパハリネットが解散を経験してなかったら生まれていなかった曲。仮に生まれていたとしても素直にこの曲を披露することはできなかったと思います。ありがとう、って照れくさいというか、あらためて口にすることをためらってしまう言葉じゃないですか。解散して8年後に再結成した時、僕らは好きなように好きなライブをしたい、その想いだけでまた集まったんですね。だからお客さんは何人来てくれるかな、何百人だけでも来てくれたらいいなと思っていたんですね。そうしたら何千人と応募があった。すげーな!って。それがすごくありがたかったんです。その想いが込められていますね」

“当たり前だと思った 当たり前の この今が 奇跡だった”という最後のフレーズに、重ねてきた月日を感じて、ずっと歌詞を眺めてしまいますね。

「この曲は、めずらしく作詞・作曲の鹿島が完成前にメンバーみんなに声をかけてきて、話し合ったんですよ。鹿島自身は“説明しないと伝わらない歌詞は意味がない”というスタイルで、聴くだけでわかる歌詞を心掛けているんですけど、読めばわかるし歌えばもっと伝わるはずだけど、8年というバンドのブランクがあるし、作品のクオリティーをあげるために、曲の説明をしてもいいかね?と。その中のキーワードとして“ありがとうってどういう意味だと思う”って投げかけてきたんですよ。どうって…感謝の気持ちじゃないのかと。すると“もちろんそうだけど、じゃあありがとうの反対語は何だと思う?”とまた聞いてきた。え?となった。パッと出てこなかったんですよ」

確かにすぐ出てこないですね。ありがとう=有り難い、までは浮かんでも反対語となると…。

「でしょう?そうしたら鹿島がね、“有り難いの反対は当たり前なんだよ”と。有り難い、有るのが難しい、つまり当たり前ではない。だから反対語は当たり前。なるほどと。ありがとうって、感謝の気持ちの代表的な言葉として日常的に使ってますけど、当たり前じゃないことに対しての敬意でもあるんですね。たとえばこうしてジャパハリネットの取材の場が作られること、これは当たり前なことではないけれど、それを当たり前じゃないですねって言うのはちょっと違和感があるので“ありがとう”に変わる。そんな想いでこの歌を歌っていますね」

たくさんたくさん出てくる“ありがとう”は聴いているうちに心の温度がちょっと上がる。

「ただね、“ありがとう”ってキーワードは歌に乗せると、安っぽく取られる怖れもあるんですよね。すごく身近で、歌として意識して出す言葉ではない気もするので。それを真正面から歌うっていうのはやっぱり再結成した今だからこそ。そして作曲アレンジに入る前に、鹿島とのあのやりとりがあったから歌う自分自身には安っぽい言葉という意識は一切ない。胸を張って歌えるんですよね」

カップリングは全国高校野球選手権愛媛大会テーマ曲であり、愛媛朝日テレビ「白球青春2016」にも起用された「希行性の残羽(TVver.)」を収録。
信じる心に生えた羽がいつか輝きを失くし、残羽となって舞い散る日々に、それでも前に進む方法はある。飛べないのなら、歩けばいい―――そんな導きをくれる歌。

「後悔もあるし、やり残しもある。でもあれがあったから今があると言える。今決めること、右に行くか左に行くかが重要ではなくて、決めた道をどうやって歩いていくか。どっちに転ぼうがしっかり歩けばそれが道になるのだから。そういうことが自分なりに消化できるようになって、選択の後悔というよりすべてが想い出になってきたので、この曲はそこにリンクというかシンパシーを感じてるんです。とても自然な形でとらえて歌っていますね」

このシングル「プライマルエイジ」は会場限定で発売。ということは、5/27(土)の名古屋公演でも。

「もちろん! 手に入りますのでぜひ!」

ところで、このシングル以外にも、今、気になる曲があるのですが。ひとつは熊本地震ジャパハリ義援金募集時のダウンロード曲「リフェ」。

「東日本大震災の時に、バンド仲間たちが率先して動いていて、中には機材車で直接被災地に行く仲間もいたんですけど、僕はすぐ動けなかったんです。自分の中でその理由を見つめて納得したもののずっとひっかかりがあった。なのですぐ動けなかったけれどその後、義援活動というよりライブで東北に行く機会を増やしていたんです。そして熊本地震が起きてしまった。ジャパハリネットは再結成していたので、じゃあ何ができるだろう?と。音楽を配信という形だったらどうだろう?現地の電波環境は整っていないかもしれないけど、それが使える地域の人によって音源を届けることができるんじゃないか?いろんな混乱を避けてかつ力になるのではと考えて、『リフェ』を通して義援金を募ったんです」

現実をのみ込めないままでも行かねばならない―――それでも進むというところにチカラを感じる歌。

「曲自体は震災が起こる前に作ったものなんです。闘病中で、力の限り生きたいと頑張っているバンド仲間がいて、そいつがイベントをやると言うので、参加させてくれと。そこでそいつに聴かせたくて作ったので…。だから命に向き合う曲ですね。地震でも命を落とした人がたくさんいる。地震のあともいろんな状況に陥って命を落とした人も。死の危険を感じた瞬間を経験した人は多いと思うんです。僕は地震で直接生活が変わったわけではないけれど、ふだんの生活で死と向き合う友達がいる。友達も頑張っているから、そういうやつがいることを知ってもらえたら、心の支えになればいいなと思ってこの曲を義援金を募る曲に選びました」

もうひとつは鹿島さんの1/29のブログに歌詞が載っていた「people×people」なんですが。

「これはライブでやってる曲ですね。音源化したいと思っているんです。僕らは作った人が作った曲をメンバーにボイスメモとかで披露するという形でやってるんですけど、これは鹿島がギターの弾き語りで聴かせてくれたんです。その時、アコギでイントロを弾き始めたとたん、まだ歌にさしかかっていないのに涙腺が壊れたみたいになって。鹿島が歌い始めた頃には滝のように。僕自身も意味がわからなくて。知られたくなくて隠していたんですけど、止まらなくて体が揺れてしまう。なんじゃこれ?ってなった曲なんです。一ヶ月くらい聴き直すことができなかったですね。最初の弾き語りの印象だけでじゅうぶん伝わってきた曲で。自分達の曲に対して、よう頑張ったなっていう言い方は変なんですけど、鹿島がこれを世に出すまでに、まずメンバーに聴かせるまでにどれだけ蓄積があったのかと。どれだけ蓄積したらこんな研ぎ澄まされたものが生まれるのか。それほどのものをイントロに感じたんです。今までのジャパハリネットにはなかったあきらかに革命的なイントロで。それはバンドアレンジになることでだいぶニュアンスは変わったんですけど、原曲がアレンジによって変わることも想像した上で革命的だと思ったんです。震えに震えてしまいました。今まで披露してきた新曲の中でも、激しくはないしキャッチーでもない、ライブで初めて聴いていきなり乗れるものではない、中間のゆっくり聴いていたい曲ですね。何度も聴いていくうちに、自分の乗り方で聴いてもらえるようになる曲というか。聴く人がなじむまで時間はかかるだろうなと思いながら歌っています。だから音源に早くしたいですね。家でじっくり聴いてから来てほしいから」

昨秋、記念すべき再結成一周年を名古屋のライブ会場で迎えたジャパハリネット。次なるライブは「対バンライブだヨ!全員集合!!〜名古屋編」、5/27(土)ダイアモンドホールにて。ゲストはSEAMO。

「SEAMOさんは、10年以上前に、松山で開催されたロックフェスに出演してもらったことがあるんです。そのフェスは最初ライブハウスがバンド連中に声をかけて、みんなでセッションやろうってところから始まったもので、自分達が設営もして、最初の年は800人くらいだったかな?それがどんどん増えていって、数千人の規模になった時にSEAMOさんに出ていただいたんですよ。その時打ち上げで挨拶させていただいたんですけど、僕はSEAMOさんがシーモネーターとして活動されていた頃のラジオ番組をずっと聴いてまして。大学生の時、この人面白いなあ!って大好きだったんです。なのにSEAMOさんがシーモネーターだと知らなくて…。別人だと思っていたんです。声が似ているなって思ってはいたんですけど。フェスのあとにご本人だと知ってマジか!と。ショックでした。フェスの前に知っていたら、そういう話ができたのにとモヤモヤして。それで今回、僕らは再結成して松山を拠点に活動している。SEAMOさんも名古屋出身で名古屋拠点に活動している。ここはもう名古屋で対バンするならダメモトでアプローチしてみよう!とオファーしたら快く引き受けて下さって。とても楽しみです!」

地元を愛するアーティスト同士、熱い夜になることは間違いない。

「僕ら不器用バンドだからセッションとかコラボがスッとできないので、でも下手くそですけどせっかくの2マンなので、何かできたら嬉しいですね。なるべく何か!と思っています」

あらためて今、どんなバンドになったと思っていますか?

「奇跡の四人だと思っています。このバランスというか。大人になった。んー、大人にはなってないかな。メンバーそれぞれの主張をお互いが聞けるようになった。相手が言っていることを聞いてから話ができるようになった。それって、けっこう難しくて。続けば続くほど、一緒にいる時間が長ければ長いほど、相手の話を聞くのは難しくなってくると思うんです。それが8年間、間があいたおかげでそれぞれの過ごした時間が違うから、その8年の経験をお互い出し合うことで、そんなことも経験したんだ?そんな面があったんだ?と。いびつなバランスがなんかいい感じで。変なバンドだと思ってます。昔は他のメンバーが調子が良くても悪くても、独立独歩で影響しあわない、それぞれだったんです。でも今はいい方にも悪い方にもバンドは一体でどっちかに引っ張られる。かつてはバンドとして四人の力が連動していなかったけれど今は連動している。四人で一つっていうものに限りなく近づいているんだと思います」

それぞれ差し出したものを受け入れ合いながら一つになっていく。

「そうですね。自分はボーカルだからステージで最前線にいるのは俺だとずっと思っていたんですけど今はまったくそう思わない。四人で歌っているのはたまたま俺っていう気持ちですね。ギターの中田なんてね、マイク通してないのに俺より声がでかい時があるんですよ(笑)。弾きながら歌っているから、ライブ中盤で中田がトークする時、もう声がかすれているんです。あなたギタリストですよね?なぜボーカルより枯れているんですかと。歌っている時、中田が近づいてくると、自分の歌声の返りより大きい。それだけ歌うんなら俺もちゃんと歌わないと、と思いますね」

ではそんなライブを前に、最後にメッセージをお願いします。

「奇跡のアホ四人が、同じ道にまた戻ってきた。それを運命と呼ぶのかな。同じ時に生まれ落ちて、おそらく人生を共にしたい四人が集まった。そんな四人と同じ時間に生きていることをライブで感じてほしいから、足を運んでほしいです。ぜひお待ちしています!」


インタビュー・文:早川矢寿子

ジャパハリネット Official Site http://japaharinet.com/

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