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バンドの起爆剤となるニューシングル〈愛×Happy×クレイジー〉。バンドへ対する気持ちの変化、メンバーやファンへ対する思い。アカシックファン必読の理姫ソロインタビュー

2017/04/14 15:00

強烈な個性を放つヨコハマ生まれ繁華街育ちの理姫がボーカルを担うアカシック。2016年にリリースしたメジャー1stアルバム〈凛々フルーツ〉は、バンドでありながらポップスともいえるハイクオリティーな楽曲で注目を集めた。そんなアカシックがバンドの起爆剤となるニューシングル〈愛×Happy×クレイジー〉をリリース。昨年はメンバー脱退などの変化があったが、それを乗り越えたからこそアカシックは一致団結して名曲を生みだせたのだ。今回は理姫のソロインタビューとなっているが、彼女のバンドへ対する大きな気持ちの変化、メンバーやファンへ対する思いなど、理姫の心境が赤裸々に分かるものとなった。アカシックファン必読のテキストをどうぞ。


――昨年はバンドにとっても辛い時期が続きましたが、今回のシングル〈愛×Happy×クレイジー〉は起爆剤になったんじゃないですか?

「なってますね、完全に。去年1年は思い通りにならないことが多かったので、そこから抜け出すためにできた曲だと思います。この曲が生まれたことでバンド自体も元気になっていったというか、バンドって誰か一人が元気になるのがデカいんですよね。そうすると周りも影響されて良い気分になるので、バンド活動に対しても上向きになっていくというか。なのでこの曲ができた時は一瞬だけホッとしましたね。一瞬だけですけどね(笑)」

――今はアカシックのメンバー全員が同じ方向を向いているという事ですね。

「バンドの一致団結感はすごく高まっています。メンバーそれぞれバンドに対する意識が、以前とは全然違う。今は“伝わらないと意味がない”と思っているんです。こうやってインタビューを受けている時も、読んだ時にちゃんとファンの皆に伝わるようにと考えています」

――少し前に理姫さんがTwitterで「昔の記事で散々刹那的に活動したい。ぱっと解散したいとかって発言してたけど無理。今はずっとずっと素敵に活動したい」とつぶやいているのを読んで、理姫さん自身にとても良い変化が起きているんだと感じました。

「すごくらしくない発言ですよね(笑)。今までだったら絶対に言わなかったと思うんですけど、今はメンバーにもファンにも感謝の気持ちでいっぱいなんです。『私、最近変じゃない!?』とメンバーに相談しましたから(笑)。バンドを続けられることも、こうやってラジオに出たりインタビューを受けたりするのも、いつまでも続くと無意識に信じていちゃいけないと思って。だから『パッと活動してパッと解散します』なんて刹那的なバンド活動はできっこないと思ったし、きちんと階段を登りながら活動できたら良いなと。でも、なんでそんなことを思うようになったんですかね? それが分からないんですよね(笑)」

――じゃあ理姫さんの中では何か大きなきっかけがあったという訳ではないんですね(笑)。

「そうなんですよ(笑)。年齢かなぁ?」

――それは意外な理由です(笑)。

「周りの女の子の友だちが結婚や出産をしていくのと同じような感覚で、自分の人生にとってバンドがメインになっちゃったんです。なので私は逆に結婚したい気持ちが全くなくなって婚期が遅れてる(笑)」

――そうした変化は絶対、歌にも反映されているでしょうね。

「これを手放すわけにはいかないと思ったんです」

――昨年はメンバー脱退という大きな出来事がバンドにありましたが、それも影響しているんじゃないですか?

「試行錯誤している時期が多かったので、そうした結果になってしまったのかなって。実際問題、メンバー脱退の後に“今後のアカシックをどうするか?”という話し合いをしました。そしたら即答で“一生懸命アカシックを続けていきたい!”と全員が言って。“メンバーが脱退しても、お客さんがついてきてくれるならやろう”と。さっきの質問の後には全員同じ方向を向いていました」

――そうした時期があったとしても、続けなければバンド活動が上向きになることだってないですよね。続けることで、新しい芽がでてくるんだと思います。

「それは本当にそう思う、続けることが大事。もし諦めてまたバンドをはじめたとしても、それはリセットと同じなんです。だからアカシックで少しでも積み上げてきた事が愛しいし、そうやってメンバーとファンと一緒に積み重ねていきたくて。そうしたバンドの一致団結感って、ファンの方たちにもしっかり伝わるんだと気づけたのも大きかったですね。今しているライブの方がちゃんと伝わっている感触があるんです」

――他のメンバーはそうした理姫さんの変化を知っているんですか?

「そういう心の内にある話を普段しないので、私のTwitterをみて気づいたと思います。よっぽど酔っ払っていないと言えないかな(笑)」

――アカシックが再び息を吹き返す曲となった〈愛×Happy×クレイジー〉は、どんなイメージで歌詞を書いたんですか?

「私、歌詞を書く前に地元の飲み屋に行って人の話をよく聞くんですよ。結構ディープな街だから色んな人がいて、まずは世間話をしつつ、だんだん身の上話を聞いたりして。そうした中である人から話を聞いた時に、わたしはすごく幸せな環境なのに“疲れたなぁ、嫌だなぁ”と言うのはやめようと思ったんです。絶望って簡単に口にだして言えちゃうけど、果たして今の自分が本当に絶望する状況なのかと考えたら違うなって。そうしたらニュース番組の内容も細かく気になったり、明日何か予定があるかといえば犬と散歩するぐらいだし、誰かと電話しようと思えばすぐにできるじゃんみたいな。だからそれを忘れちゃいけないと思ったので、私に対する戒めの歌ですね」

――だから歌詞の中に「絶望」というフレーズがでてくるんですね。それに対してタイトルはすごく前向きな言葉が並んでいるのも興味深いです。

「絶望を歌うことよりも、どう混沌とした世界を生きるかみたいな事を歌いたくて。なので〈愛×Happy×クレイジー〉というのは、今の私の人生のテーマです。愛があって幸せでいたいけど、狂気的でもありたいから(笑)」

――カップリングの曲も個性的な楽曲が並んでいますね。

「〈平成へゴー!〉はデュエットになっていて、カラオケで男女が歌う曲に憧れがあったのがきっかけです。そうした昭和歌謡の文化がこれからも続いていくように、今回挑戦してみました。これからも昭和歌謡テイストの曲は作っていきます。この曲はわざとアナログ録音をしたりと、しっかり昭和歌謡テイストの歌になっています」

――初回版に収録されている〈福富朝陽〉はタイトルがインパクト大ですが、これはどういった事を歌っているんですか?

「もし私が芸名で活動するとしたら『福富朝陽』とゆう名前、良いな・・・とか思って、そこからタイトルが決まりました。私がよく福富町で飲んでいるということもあって、福富町の歌であり『福富朝陽』という女の歌でもあります。彼と喧嘩をしてスナックに来て、話を聞いてもらって彼女は落ち着くんです。それで朝方5時頃に彼から電話がかかってきて、お互い機嫌もなおっているのでママにこう言うんです。『朝まで飲もうと思っていたけど、今日は帰ります』と。そうやって最後は自分で結論を決めて店をでていく姿を描いた曲なので、現実的な歌かもしれないです」

――今日お話を聞いてこれからのアカシックが、そして理姫さんがどんな風になっていくのか非常に楽しみです。

「本当にそうですね! こんなにバンドに一生懸命になるとは思っていなかったので、今の気持ちを忘れずに活動したいし歌いたいと思っています。よく“バンドやってなさそうだよね”って言われることを最近は自分でも自覚していて、でも一人じゃなくてメンバーと一緒に音楽をやっているからこうなったと思うので。誰かと1つの世界観を作り上げることは大きいなぁと感じています。今私はとてもバンドマンです(笑)」

インタビュー・文:菊池嘉人

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アカシック Official Site http://www.akasick.info/
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