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名古屋の次世代ロックシーンを担うLUCCIが、バンド史上最高傑作シングル《ふたりを綴れば》をリリース!初のワンマンライブを控える彼らにインタビュー!

2017/03/16 18:00

名古屋から次世代のロックシーンを担うバンドとして注目されているLUCCI。若干24歳の三浦弦太(Vo./Gt.)が紡ぎ出すメロディーと歌詞は、聞いた人が思わず“私のことを歌ってる”と感じてしまう音楽だ。それは彼が突拍子もないことではなく、自分の体験や感情を歌にしたいという思いが音楽に反映されているからだろう。彼らがバンド史上最高傑作と自負するシングル《ふたりを綴れば》をリリースした。口ずさんでしまいたくなるメロディーの強度と、歌詞の共感度は、今作で更なる進化を遂げている。「普通だから歌える歌を届けたい」と語った三浦の音楽へ対する思いとは? 三浦、仲西新(Gt./Cho.)、長崎慎(Dr)の3人に話を聞いた。

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――LUCCIの音楽にはリスナーの日常にそっと寄り添うような優しさがあれば、時に背中を押すような強さもあります。歌詞のテーマは日常のことを歌ったことが多いですが、作詞・作曲を手掛けている三浦さんはどんな事を思いながら曲を書いているんですか?

三浦弦太「実は自分意外の人に向けて歌っている感覚があんまりないんです」

――これだけ共感される歌を作っているのにですか? とても驚きました!

三浦「音楽をはじめた理由は自分の劣等感を乗り越えて、何かを残せる人になりたいからで。そうした出発点だったのでリスナーに“夢や希望を与えたい”みたいな事を一切考えたことがなくて(笑)。音楽にしている事も自分の生活や恋愛など、自分の身のまわりのことばかりです。曲によっては自分のケツを叩くために書いた歌詞もあるので、そうした曲が誰かにとっての応援歌になっているのかもしれないですね」

仲西新「弦太の書く歌詞は本当に嘘がなくて、過大表現もなければ過小表現していることもないので等身大なんです。だからアルバイトをしている学生でも働いている人でも染みやすい歌詞なのかなと。さっき本人が言っていたみたいに、実際に自分もケツを叩かれる時があるんですよね。弦太の歌詞が日常のカンフル剤になったりしています。普段はこういう事を弦太に言うことはないので、なんか恥ずかしいですね(笑)」

長崎慎「弦太の詞を読むと“今こんな事を思ってるんだな”と彼の心情をリアルタイムで知れるのが面白いです」

三浦「歌詞を最初にみせる時は自分の日記を公開するような気持ちです(笑)。全部実話なんてことはないんですけど、当たり前のことを歌にしたいなと思ってるんです。ありふれた日常も、変わらない毎日も、実は歌にできるような事が溢れていて。それは恋愛かもしれないし、学校かもしれない、やりたいことに打ち込んでいる瞬間かもしれない。そうした“普通”を歌にして、誰かの心にひっかかればいいなと思っています。普通だから歌える歌を届けたいというか」

――歌詞の題材はなぜ日常のことが多いんですか?

三浦「今の時代ってインパクトのあるモノが売れたりするじゃないですか? そうした今だからこそシンプルに音楽で勝負したいんです。流行りに手を出すこともできるけど、それは結局二番煎じでしかなくて。だから自分の手の内にあるモノで勝負したいので、今のような事を歌うようになりました。だからカッコつけたり、アーティストっぽく飾ることはできないですね。例えば僕がめちゃくちゃイケメンだったら、LUCCIの曲の聞こえ方も変わってくると思うんですよ(笑)」

全員「アハハハハ(笑)」

仲西「確かに“(歌詞を聞いて)それ嘘やろ!? そんな事思ってない癖に”ってなるかもしれない(笑)」

三浦「バンドマンの中にはキャラを演じている人もいるはずだけど、活動の中で演じきれるならそれでも良いと思います。ただ僕はそれができないから、今の等身大のやり方なんでしょうね」

――三浦さんは音楽で自分を表現することが1番しっくりきているんですね。

三浦「今はそうですね。ただ昔は違ったんですよ。中学の時はお笑いが好きすぎて、コンビを組んでいたんです。当時はやりたい事が音楽じゃなかったんですけど、今は自分を等身大で表現できる音楽が最も合っていますね」

――じゃあもともとはお笑い好きなんですか?

三浦「このあいだも松本人志のDVDセットを買いました(笑)。人を感動させるのと笑わせるのって同じぐらいスゴい事だと思っていて、なので人を笑わせるお笑い芸人に憧れていたんでしょうね」

長崎「今回のシングル《ふたりを綴れば》の〈ボーイフレンド〉のMVには芸人さんが出演しているんですけど、弦太と同じような空気感があって驚きました(笑)」

仲西「弦太と似たような雰囲気を作る人で、“ああ、こういう所にもお笑い好きの影響があるのかな”と思いました」

――お笑いをやっていて音楽に活きていることはありますか?

三浦「すぐに思い浮かばないですが、お笑いをやろうと思った時に志した“面白い人でありたい”っていう気持ちはずっと変わっていないです。“この人の事をもっと知りたい”とか“この人の近くにいると面白い事が起きそう”って思われる人間になりたい欲は人一倍強いです。中学の時はスクールカーストでいうと最下位にいるようなタイプで、トップにいるのが野球部やサッカー部の人たちでした。その中で一目置かれるために面白いヤツになろうと思っていたんですけど、高校生になると人前でお笑いをするのが恥ずかしくなって音楽をはじめました。そこで音楽とお笑いの違いに気づいたんです。音楽は歌やギターが上手いって目に見えてすぐ分かると思うんですけど、お笑いは手ぶらだから面白いって分かる判断が難しいんですよね。それこそ5分で初対面の人に“コイツ面白いな”と思わせるのは中々できないじゃないですか。両方やってみた事でそれぞれの良さだったり、表現することは一朝一夕では人に響かないんだなという事を学びましたね」

――バンドの最高傑作であるシングル〈ふたりを綴れば〉がリリースされました。LUCCIの作品は収録曲とタイトルが違いますよね。前作の〈1Kより愛をこめて〉もとても印象的ですが、なぜこういうタイトルのつけ方をしているんですか?

三浦「作品のタイトル曲がないのは、いわゆるリード曲やMVの曲以外も聴いてほしいからで、リード曲とそうではない曲に差をつけてほしくないんです。今回の〈ふたりを綴れば〉は曲ごとに『僕と誰か』というテーマがあったのと、作品タイトルを考えている時に “耳をすませば”という言葉がでてきたんですよね。その語感がすごく気持ちが良かったので、『ふたりを綴れば』というタイトルがでてきました。あとは“ば”で言葉が終わるのってお洒落だなと」

――4曲とも歌詞のテーマは違いますが、これは意図してこうなったんですか?

三浦「歌詞は恋愛から生活のことまでバラバラのテーマについて歌っています。聞いてくれた人と同じような状況の歌が1つでもあったら嬉しいです。今作のメロディーは歌っていて、とても気持ちが良いんです。お客さんにも感情を込めて歌ってもらえたら嬉しいですね。僕の歌詞の書き方は最初にテーマを決めるより、ツラツラと一節を書いていって肉付けしていく感じです。自分の中でフックとなる歌詞が出てくると曲のテーマが決まってきます」

――MVにもなっている〈ボーイフレンド〉はとてもストーリー性のある歌詞ですね。

仲西「これは実体験なの?」

三浦「実体験+αみたいな曲かな。イメージとしては、中学の時に恋をしていた子が成人式で会ったらケバくなってる事があるじゃないですか? そうした“あの時好きだったのに…”みたいな気持ちを描いています。AメロやBメロでは普段僕が思っていることをそのまま歌っていて、『ドラマでいう主人公みたいに 最終回でハッピーエンド迎えて めでたしめでたしなんてそんな訳なくて 三枚目脇役と重ねる日々です』という歌詞は特にそうですね。誰もがドラマの主人公みたいな人生を送れたら良いですけど、そんな事には絶対ならないじゃないですか。だからドラマを観ていても主人公じゃなくて脇役の方に目がいくことが多くて、そうした時に思ったことですね」

長崎「あと弦太の歌詞ってサビの言葉がすごく頭に残るんだけど、そこは意識しているんですか?」

三浦「メンバーがインタビュアーみたいになってる(笑)。AメロやBメロにパンチのある歌詞をもってくる事が多いので、サビは逆にシンプルに耳に入ってくるような言葉を意識しているからかな。全部パンチラインになるような歌詞はすごいけど、LUCCIで表現したい歌詞とはまた違ってくる気がしてて」

――3曲目の〈日々とジレンマ〉は誰しもが生きる中で感じる生きにくさについて歌っている歌だと感じました。

三浦「この曲は高校の時に一緒にバンドを組んでいた友だちに向けて書いた歌なんです。昔から知っている友だちと話しをする時って『あの頃は良かったよね』みたいな話になるじゃないですか? その友だちはバンドをするか就職するかで悩んでいて、結局仕事を選んだんですけど、『辛いな…』みたいな病みツイートをしている状況になったんですね。それをみた時に『あの頃は良かった』と過去を振り返るんじゃなくて、今の状況を選んだ自分をちゃんと愛してほしいなと思ったんです。もちろん自分を愛せない要素なんてたくさんあるし、実際思っていたモノとは違う現実もいっぱいあるけど、懐古主義になって終わるヤツであってほしくなくて。そういう思いを歌詞にした曲です」

長崎「この曲の題材となった人を知っているんですけど、だからこそすごくリアリティーのある歌詞だと思っています」

三浦「自分も仕事をしながら音楽をしているので、自分に言い聞かせているところもあります。社会人をしていないのにサラリーマンの歌を書く人もいると思うんですけど、俺はできないですね。自分の中から出てきたものしか歌詞にしてないので説得力があるのかもしれないです」

――4月22日にはアポロベイスで初のワンマンライブを行います。更なる飛躍を誓うためのライブになりそうですね。

三浦「ワンマンをするのは初なんです。これまでの集大成となるライブになる事は間違いないですが、名古屋でもっと大きなバンドになっていく為のきっかけになればいいなと思っています。LUCCIの歌を聴きにきてください」

長崎「僕がはじめて行った小さいライブハウスがアポロベイスなので、初のワンマンは絶対ここだと決めていました。まずはアポロをソールドアウトさせて、もっと大きなライブハウスでライブをしていきたいです」

インタビュー・文:菊池嘉人

1st Single 「ふたりを綴れば」 Now on sale


LUCCI Official Site http://lucci-nagoya.com/
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